ToHeart (監督)高橋ナオヒト
●6点
「何も起きないアニメ」。いや、実際には起きるんだけど、全体に淡々とした、静かに向こうの世界の“空気”をかもし出すことに徹したつくり。「幼馴染のふたりが一緒に勉強した。終わり」で30分終わってしまう回まである。どのヒロインの話でも浩之にくっついていくメインヒロインのあかりがストーカー的で嫌だ、という声もあるが、ナレーターでもわかる通り、アニメ版の主人公は実はあかりなので……。原作と大きく違うのはふたつ、まず主人公のキャラ。すぐヒロインたちと仲良くなるアッパー系の小僧が、無気力、ダル系の兄ちゃんに。そしてやはり、アニメ独特のあの淡々としたテンション。そのため、原作で何万人というオタクが号泣し、エロゲ界に一時代を築く直接の原因になったメイドロボ・マルチの感動話なども、普通のほのぼの話に変わっている。そのかわりにあの独特の空気感が出たわけで、評価は分かれそう。原作とは、ノリも、キャラの絵柄も違うが、原作サイドが製作前に強力に監修した結果キャライメージはそのものだし、高クオリティ・神作画もあって、原作ファンの巣窟Leaf&Key板でも良作評価。そもそも、このアニメがきっかけでLeaf&key住人になった人がたくさんいるし。アニメ版Opは原作のPS版でもまんま使われている(アニメは秋~冬ver、PS版は春ver)史上初のエロゲー原作のTVアニメ。声優陣も当時としてけっこう豪華で川澄綾子、堀江由衣、保志の三人はこれで覚えた。監督はNHK「名探偵ポワロとマープル」の高橋ナオヒト。キャラデザ総作監は「フィギュア17」「鋼鉄天使くるみ」の、千羽由利子。「プラネテス」「ベルセルク」とおなじ人の絵だなんて信じられん。アニメーターってやっぱ、上手い人はほんとに上手いわ。
「何も起きないアニメ」。いや、実際には起きるんだけど、全体に淡々とした、静かに向こうの世界の“空気”をかもし出すことに徹したつくり。「幼馴染のふたりが一緒に勉強した。終わり」で30分終わってしまう回まである。どのヒロインの話でも浩之にくっついていくメインヒロインのあかりがストーカー的で嫌だ、という声もあるが、ナレーターでもわかる通り、アニメ版の主人公は実はあかりなので……。原作と大きく違うのはふたつ、まず主人公のキャラ。すぐヒロインたちと仲良くなるアッパー系の小僧が、無気力、ダル系の兄ちゃんに。そしてやはり、アニメ独特のあの淡々としたテンション。そのため、原作で何万人というオタクが号泣し、エロゲ界に一時代を築く直接の原因になったメイドロボ・マルチの感動話なども、普通のほのぼの話に変わっている。そのかわりにあの独特の空気感が出たわけで、評価は分かれそう。原作とは、ノリも、キャラの絵柄も違うが、原作サイドが製作前に強力に監修した結果キャライメージはそのものだし、高クオリティ・神作画もあって、原作ファンの巣窟Leaf&Key板でも良作評価。そもそも、このアニメがきっかけでLeaf&key住人になった人がたくさんいるし。アニメ版Opは原作のPS版でもまんま使われている(アニメは秋~冬ver、PS版は春ver)史上初のエロゲー原作のTVアニメ。声優陣も当時としてけっこう豪華で川澄綾子、堀江由衣、保志の三人はこれで覚えた。監督はNHK「名探偵ポワロとマープル」の高橋ナオヒト。キャラデザ総作監は「フィギュア17」「鋼鉄天使くるみ」の、千羽由利子。「プラネテス」「ベルセルク」とおなじ人の絵だなんて信じられん。アニメーターってやっぱ、上手い人はほんとに上手いわ。
●8点(10点満点6点標準、良作と評価)
ゲーム原作のアニメ化作品。(筆者は原作未プレイ)高校生の日常をベースに、ちいさな物語集としてまとめてある。作りやテーマ性は、NHK教育にあるようなものに近い。嫌味なキャラもそのままにしないあたりが、それらしい。突飛なキャラ設定と、落としどころでそれに触れるのを避けているあたりが、意見の最も分かれる点だろう。非常に丁寧な作品。前回のシーンを使わないアバンの出来の良さが単純に良い。全体を通して、雰囲気、空気感を大事にしているのが伝わってくる。BGMはほとんど(意図的に)使われず、その多くも管楽器をメインとした柔らかい曲。キャラの演技や反応はアニメ独特なものや止め絵の多用をせず、日常であり得る動作、距離感で緩やかに構成されている。美少女キャラにありがちな直接的なセックスアピールは排除して仕草や表情、背景、小物にそれを求めてあるのが良い。演出ありきではなく、キャラの感情ありきなので、原作モノとして恵まれた作品なのだろうということは想像に難くない。キャラの絵柄で惹かれたならば、ぜひ観ることをお薦めする1作。千羽由利子の感覚が作品内で生き、良作へ底上げしているのは間違いない。
ゲーム原作のアニメ化作品。(筆者は原作未プレイ)高校生の日常をベースに、ちいさな物語集としてまとめてある。作りやテーマ性は、NHK教育にあるようなものに近い。嫌味なキャラもそのままにしないあたりが、それらしい。突飛なキャラ設定と、落としどころでそれに触れるのを避けているあたりが、意見の最も分かれる点だろう。非常に丁寧な作品。前回のシーンを使わないアバンの出来の良さが単純に良い。全体を通して、雰囲気、空気感を大事にしているのが伝わってくる。BGMはほとんど(意図的に)使われず、その多くも管楽器をメインとした柔らかい曲。キャラの演技や反応はアニメ独特なものや止め絵の多用をせず、日常であり得る動作、距離感で緩やかに構成されている。美少女キャラにありがちな直接的なセックスアピールは排除して仕草や表情、背景、小物にそれを求めてあるのが良い。演出ありきではなく、キャラの感情ありきなので、原作モノとして恵まれた作品なのだろうということは想像に難くない。キャラの絵柄で惹かれたならば、ぜひ観ることをお薦めする1作。千羽由利子の感覚が作品内で生き、良作へ底上げしているのは間違いない。
●6点
物語に起伏がなく「なんでもない日常」を描いた点がしばしば評価されているが、メイドロボや超能力者、オカルト財閥令嬢などのキャラを「なんでもない」と言い切れるかは、ゲームの世界観を知らなければ、違和感を覚える人もいるのでは。単なる高校生の日常ではなく、あくまでTo Heartというゲームの日常であることを留意した方がいいと思われる。作画はまとまっており、綺麗。
物語に起伏がなく「なんでもない日常」を描いた点がしばしば評価されているが、メイドロボや超能力者、オカルト財閥令嬢などのキャラを「なんでもない」と言い切れるかは、ゲームの世界観を知らなければ、違和感を覚える人もいるのでは。単なる高校生の日常ではなく、あくまでTo Heartというゲームの日常であることを留意した方がいいと思われる。作画はまとまっており、綺麗。
●5点
主人公、浩之とヒロイン、あかりを中心として彼等を取り巻く人々との日々を概ねマターリと描写するエロゲ原作アニメ。作品全体に丁寧さが滲み出ているのは好感が持てる。ただ、話がマターリし過ぎなので退屈に感じる人もいるだろう。山無し谷無し状態の話をどう受け取るかで評価が上下すると思う。
主人公、浩之とヒロイン、あかりを中心として彼等を取り巻く人々との日々を概ねマターリと描写するエロゲ原作アニメ。作品全体に丁寧さが滲み出ているのは好感が持てる。ただ、話がマターリし過ぎなので退屈に感じる人もいるだろう。山無し谷無し状態の話をどう受け取るかで評価が上下すると思う。
●?点
なんでもない日常なのに良い。なかなか人気がある。
なんでもない日常なのに良い。なかなか人気がある。