――追加される禁止エリアは四国です。
では、これにて放送を終了します。」
放送は終了し、自称“新”内閣総理大臣にして主催を乗っ取った安倍晋三の放送は途切れた。
「まさか安倍がガラ空きになった九州ロボを乗っ取り、放送をするとは……」
「もう九州ロボに特務機関員も残ってなかったし、誰も放送できないじゃんと思ってましたよ」
「全滅する前のモブ兵士からの通信で、ユウキ=テルミや超人血盟軍の面子とは違う、安倍が裏切ってモブを虐殺してるとは聞いてたけど、まさか主催になるとはね……」
「コーホー、あのバカめ、幽香とバーダックの死まで放送しおって!
おかげで幽香派のモブ兵士や特務機関員の士気はだだ下がり、バーダックの攻撃力がなくなったとバレた以上、また九州ロボが対主催に攻め込まれるではないか!」
「落ち着くんだ、ベイダー卿。我々にはまだダークザギがある。
しかし、クラウディウス、大尉、風魔、新城までも一辺に失ったのは耳が痛いな……」
安倍の放送に、衝撃を受ける者、マイペースな者、あくまで冷静な者、怒る者、頭を悩ます者、反応は様々であった。
と、ここで疑問が浮かんでくる。
「生き残った超人血盟軍は全員関東にいるとして、ユウキ=テルミはどこに行ったんだ?
コーホー、奴の目的は主催の乗っ取りではなかったのか?」
「安倍と手を組んでいる可能性は?」
「ベイダー卿、ジャック。どうやら違うみたいよ」
「どうしてそう言い切れる?」
「これを見て」
首を傾げるベイダーらにココはカオスロワちゃんねる掲示板のレスを見せた。
内容はついさっきの出来事のようだ。
『なんかフードつけた忍者っぽいのが誕生日パーティやってた
DMC狂信者を襲撃してた件』
『こいつ見たことあるーw!
四国から放たれたビームを刀一本で弾いて大阪を守った白い侍と一緒にいたヤツじゃん』
『あの後、拳王連合軍倒しに行ったらしいから死んだと思ったが生きてたんだなヨカッタヨカッタ……でも何で数時間足らずで近畿から関東にワープしてんの?』
これは埼玉にいる、とある人物が狂信者を襲撃した瞬間を目撃した者達による書き込みである。
忍者っぽい出で立ち、大阪を守った白い侍と一緒にいた者、拳王連合軍を倒しに出かけた者……首輪を外す前の参加者の顛末なら探れる
主催陣なら、それが誰かすぐにわかった。
答えはストライダー飛竜……の肉体を乗っ取ったユウキ=テルミである。
「ユウキ=テルミめ、いつの間に埼玉に……」
「九州ロボを乗っ取っても、ファクターである私がいなきゃ九州ロボは動かない。
それでも「京」のような参加者の情報を収集する機器は九州ロボとは別口だから、安心してロワを運営したいなら九州ロボ内部でふんぞり返っても良いハズよ。
運営や放送だけを安倍に任せているケースかもしれないけど、モブ兵士からの通信を見る限り、安倍はあくまでガラ空きになった九州ロボを漁夫の利的に奪っただけのように見えるわね」
実際、ユウキ=テルミと安倍の繋がりはなかった。
安倍は五大幹部も特務機関員も超人血盟軍、そしてユウキ=テルミもいなくなったのを見計らって九州ロボをハイエナ的に奪っただけである。
「コーホー、ユウキ=テルミの目的はあくまで主催への攻撃だけだったのか?」
「まあそうでしょうね、あいつ一人がいただけで、私達も超人血盟軍も大打撃を受けたわ。
おまけに安倍の介入のせいでモブ兵士もこの基地に残っている者達で全てだし、人員が減った以上、ロワの運営行動も大きく制限される……泣けてくるわよ。
ジャック、あなたの意見は?」
ユウキ=テルミの襲撃と裏切りの目的は主催陣営に打撃を与えること。
ベイダーとココの考えがまとまりかけていたが、ジャックの考えは違った。
「私は奴の目的は攻撃だけではないと思う」
「どういうことなの?」
「ただの襲撃だったら、超人血盟軍の面子に任せればいい。
ユウキ=テルミ無しでも戦力的にはかなりのものだし、こちらに少なくない痛手は負わせられる。
それに対してわざわざ死地に飛び込んでいくのはリスクがでかすぎる。
確かにヤツは強いが、よほどの物好きか戦闘好きでもなければ、九州ロボ襲撃に参加するメリットは薄い。
しかし、だ。
ある仮定をつければ合点がいく」
ジャックの考えるユウキ=テルミが襲撃に加担した理由とは?
「ユウキ=テルミは、
テラカオスや大災害の謎を知っているのではないか?
そしてテラカオスの独占を狙っている」
「「「「!?」」」」
「ヤツは主催にただ打撃を与えに来たのではなく、自分の手でテラカオスを知っている者……すなわち我々五大幹部とデウスら上層部の者を自らの手で殺害しようと考えた。
さすれば、テラカオスを知る者や制御できる者は奴だけになり、独占も可能になる」
「まさか関東に来たのも我々を抹殺するために追ってきたというのか?」
「仮定の話だからなんとも言えんが、可能性はある」
ジャックは九州ロボと化した九州の地図を見る。
「襲撃による破壊は人物相手とは限らん。
テラカオスの情報に纏わる施設も破壊したに違いない」
「超人血盟軍や安倍に知られる前にデータ系施設もやられたと見るべきか」
「いや、それだけではない」
「なに?」
ジャックはメフィラスを見やる。
「メフィラス、知能指数一万を超える君に聞く。大正義巨人軍の出身地はどこだ?」
「たしか、宮崎県ですね」
「その大正義巨人軍関連の施設に遺跡はあるか?」
「遺跡……確か、キャンプ地の近くに……ハッ!」
質問に答えていたメフィラス星人は、ここであることに気づき、ジャックがそれを代弁する。
「そう……大正義巨人軍は救済の予言を掲げていたハラサンが所属していた。
大正義巨人軍の出身地は宮崎。宮崎は九州ロボを構成するパーツの一つ。
そして、キャンプ地の近くにある遺跡……ハラサンが現役時代に一度も入らないとは思えない」
ここまできて、他の三人もジャックが何を考えているのか理解した。
「ハラサンは現役時代にとある遺跡で救済の予言を見たと言っていた。
その遺跡がキャンプ地の近くにある遺跡なのだろう」
「ジャック、あなたはユウキ=テルミがテラカオスのみならず、救済の予言について知ってると見ているのですか?」
「ああ。
そして、私がもしテラカオスの独占を狙うなら、戦闘によるリスクは覚悟の上で九州ロボに潜入し、この遺跡は破壊する。誰かに知られる前にな!」
ジャックの推理は、概ね当たっていた。
ユウキ=テルミは少なくともテラカオスのことは確実に知っている。
そして他の誰にもバレないように救済の予言が記されている遺跡を破壊した。
「だが、ユウキ=テルミが救済の予言について何か知っているようなら、ある意味チャンスとも言える」
「現状では推測の域を出ない救済の予言の真の意味も、奴を捕まえれば知ることができますね」
「知らなかった場合はどうするんです?」
「ニャル子、その時は殺せばいい。裏切りの代価は命で払ってもらおう」
ジャックはユウキ=テルミに対して、不透明すぎる救済の予言に対する情報を持っていると睨んでいた。
そして、五人はこれからについて話し合う。
「コーホー。さて、少ない人数と限られた時間でこれからどうするか」
「まず、安倍からの九州ロボの奪還は必須ね。
ファクターがいないとマキナは動かないとはいえ、好き勝手されるのは良くないわ。
安倍は殺し合いが大災害を防ぐためにやってるなんて知らないだろうし、余計なことをされると面倒になる」
「できれば救済の予言についても調査したい。
予言が計画にとって有益になるなら実行し、害になるようなら阻止せねばなるまい」
「何らかの目的を持って動いているユウキ=テルミも捕縛、できなければ抹殺したいところですね」
「ありゃりゃ、やることは山積みですねえ」
九州ロボ奪還、予言の調査、ユウキ=テルミの対処。
生き残った対主催陣営はこれらをこなさねばならなかった。
「では、役割を分担しよう。
九州ロボ奪還チームと本州へ出向き、ユウキ=テルミを追跡するチームに別れる。
予言の調査は奪還チームは例の宮崎の遺跡で調べ、追跡チームはユウキ=テルミや予言を知っていると思われる対主催に潜入して調査してくれ。
振り分けは奪還チームは私とココ、メフィラスと飛影。
追跡チームはベイダー卿とニャル子がいいだろう」
「「ちょっと待ったー!」」
ジャックの提案した役割分担について不服を申し付けたのはベイダーとニャル子である。
「なんだ不服か?
九州ロボの奪還はせねばなるまいし、かと言って全員で奪還作戦にいくと奪還するまでユウキ=テルミが野放しになるし、予言を探れる時間もなくなるぞ」
「そうではない。なんで余がユウキ=テルミを倒しにいくんだ?」
「私もユウキ=テルミと戦うんですか? ダークザギも無しで!」
「この役割分担には理由がある。
私の戦闘力はロボット兵器のACに依存している以上、ユウキ=テルミと戦闘になった際に巨大なACは目立ちすぎ、対主催やマーダーに付け狙わる。
九州ロボをやられない限り不死身のココも、直接戦闘はもってのほか。
だが君らは生身での戦闘は強く、フォースの力で参加者を洗脳できる力も持っている」
「しかし……潜入もクソも、放送で余の顔は参加者中に知れ渡ってるぞ。
関東を歩き回ってたら狙われてユウキ=テルミどころではなくなる。
それにあまり自分で言いたくはないが、余はユウキ=テルミよりは弱い。
奴の力の前では、ライトセーバーとフォースだけでは無理だ。
フォースに関しても
第一回放送の時に野田を洗脳しきれず『10/.』の名前を入れ忘れさせるほど衰えている。
コーホー、余は老いぼれ過ぎているのだ……」
ベイダーは今までの放送で顔を知られ過ぎている。フォースである程度は参加者を洗脳できるとはいえ限界もあり、多くの参加者からは間違いなく命を狙われる。
実力に関しても理不尽級であるユウキ=テルミ相手に比べれば明らかに不足だ。
その事実がベイダー卿の自信を削いでいた。
「フフーフ♪
姿に問題があるんだったら変えればいい。老いぼれてたら若返ればいいのよ」
「は?」
そんなベイダーに不敵に微笑むはココ。
彼女はディパックから一枚の奇妙な「風呂敷」を取り出し、そして。
「えい!」
「お、おいココ何を!
……うおおおおおおおおおおおおお!!」
ココを風呂敷をベイダーに覆い被せた。
風呂敷の中からベイダーの悲鳴と、彼の肉体を補助していたサイボーグのパーツが次々と床に落ちていく。
「コ、ココ嬢! ベイダー卿に何を……」
「慌てないでメフィラス。
これは『タイムふろしき』、包んだものを若返らせたり老いさせたりできる代物よ」
タイムふろしき。驚異のテクノロジーをもつ22世紀のひみつ道具である。
ちなみに
なのは組もタイムふろしきを持っているが、参加者の支給品の振り分けを担当したココはタイムふろしきの有用性に気づき、同じ道具を持っていたのだ。
「そろそろ良いわね」
最後に風呂敷の中からダース・ベイダーを象徴する黒いヘルメットとマスクが落ちた。
それを見計らって、ココは風呂敷を外す。
「おお……これは……」
「浪川ボイスが似合いそうなイケメン!」
「ウホッ、いい男!」
中から現れたのは一人の裸の美青年であった。
「……まさか、余がこんな形でピーク時の姿と力を取り戻すとはな」
周囲は驚いていたが、一番驚いていたのはダース・ベイダー本人かもしれない。
……否、厳密には今の彼は『ダース・ベイダー』ではない。
ピーク時の時の姿と力を取り戻した男、その名も……
「『余』は……いや、『僕』は、アナキン・スカイウォーカーだ!」
【ダース・ベイダー@STAR WARS 消滅】
【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS 新生】
ベイダー改め、アナキン。
ベイダーの時は発さなかったフランクな言葉使いでココに言う。
「なるほどね。若返れば力も蘇るし、姿も変えられるわけだ」
「ええ、あなたの若い時の姿はリストにも載ってないし、参加者はもちろん初見では特務機関員でも気づくことはないと思うわ」
「これで本州への潜入ができるというわけだね」
姿に関しては狸組が奪った主催陣営へのリストにも載ってない。
これで素性をバレずに対主催などに潜入ができる。
そして、体内に宿すフォースの力も全盛期(エピソードⅢ)の頃まで蘇っていた。
その差はベイダー時の30倍である。
これでフォースに耐性のない相手ならチート級までは対処できるようになった。
「……潜入に関する問題はクリアした。
だけど、奴相手にはまだまだ力が足りないな」
だが、ユウキ=テルミはゆで超人を不意打ちとはいえ一撃で倒せる理不尽級。
彼を相手にするには全盛期の力を取り戻しただけではダメだった。
老いてた時よりはマシとはいえ、このままでは勝てないと痛感するアナキン。
「フフーフ。ベイダー卿。
奥の手はそれだけじゃないわ。はい、これ」
「!? これは大災害で紛失したと思っていた……どこにあったんだ?」
「伊豆大島基地を建設している時に偶然、モブ兵士が見つけたの。
その二つの剣はあなたにしか使いこなせないわ」
ココの手から託されたのは、赤く禍々しいデザインの剣と白く神々しいデザインの剣。
それを見て驚くアナキンは二つの剣を両の手に持つ。
剣の名は邪剣ソウルエッジと聖剣ソウルキャリバー。
かつてある別次元での戦いでアナキンが死闘の末に勝ち取った、絶大な魔力を秘めた魔剣である。
そして二つの魔剣が主であるアナキンの手に収まった瞬間。
凄まじい魔力が解放し、フロアの中に突風にも似たフォースが吹き荒れる。
アナキンのフォースが魔剣によって増幅されて5倍・10倍・15倍と何倍にも膨れ上がる。
アナキンのパワーが一気に理不尽級まで底上げされた。
「凄まじいパワーだ!
これならユウキ=テルミにも勝てるかもしれない」
パワーだけではない。
ソウルエッジには斬った相手の魂を喰らう能力がある。
ユウキ=テルミの驚異の憑依能力を封じることができるだろう。
ついでに、いい加減ずっと全裸だと締りが悪いのでココが持ってきたジェダイ風の服を着た。
ジャックにも服を着せた。
「ベイダー卿、これで潜入と戦闘の問題は解決できたな」
「おかげで何とかなりそうだ」
「しかし、油断はするな。ユウキ=テルミはまだ奥の手を隠しているかもしれない。
奴と戦う際はできるだけ戦力はより多い方が良い」
「ならどうすればいい?」
「対主催を味方につけるんだ。その時はニャル子を使え。
彼女はなのは組のハス太と親交があり、パイプを作れる。
それ以外の対主催、
イチローチームや
聖帝軍相手には君は特務機関員を捕まえたとして、ニャル子を引き渡すといい。主催の手先を捕まえた功績という形でパイプを作って対主催チームに潜り込むんだ」
(え? てことは私はただのダシ?)
「もちろん潜入するからには君がダース・ベイダーという素性がバレないように注意してくれよ」
「わかっている。予言について何かわかったら連絡する」
更なる戦力増強のために対主催チームに潜り込むことを推められて、ジャックの意見を肯定するアナキンと、反対に自分の扱いに「解せぬ」顔のニャル子。
そんなニャル子にココは釘を刺しておく。
「ところで、ニャル子」
「な、なんですかココさん」
「ベイダー卿や私達を裏切ったりしないでね?」
「な、何を言いいがかりを……世界を救おうとしているあなた様方達を私が裏切るわけないじゃないですか、ハハハ」
そう言うニャル子の目の泳いでいた。
散々ココに痛めつけるられてもまったく懲りず、隙あらば、故あれば、対主催に寝返る気であったに違いない。
「特務機関員の情報を流したり、自分は主催に脅されて仕方なく手先になっていたと言いはる分にはまだいいわよ。
どうせ生き残っている特務機関員は裏切り者を除くと僅かしかいないし、どうせ九州ロボ経由でデータを盗んだ者やベクター経由で結局知れ渡る。
ただし、アナキンのことをベイダー卿とバラしたり、この伊豆大島基地の所在やプロジェクト・テラカオスのことを明かしたら承知しないからね!
そして裏切ったその時は……」
「真尋さん! 真尋さんをどうするつもりですか!?」
ここで懐から真尋人形を取り出し、焦るニャル子に対してココは裏切り防止のための脅しを仕掛ける。
「真尋キュンを愛でる。 超 愛 で る !
真尋キュンとムンムンガルドして私の虜にしてあげるわ!」
「嫌ああああああ!! NTRいやあああああああああああ!!」
真尋のNTRは、ニャル子にとって自分が殺される以上の恐怖であった。
これにてニャル子は五大幹部(特にココ)には逆らえなくなってしまった。
ニャル子とココとの茶番劇を横目で見つつ、メフィラスは言う。
「……ココ嬢ってあんなキャラでしたっけ?」
少なくとも九州ロボから東京へ出かけるまでは冷徹怜悧な印象のキャラだったが、ここにきてショタコンの一面を見せつけるなどのキャラ崩壊っぷりにメフィラスは戸惑っていた。
「彼女は僕と出会う前……大災害の前は、ショタコンじゃなかったらしい」
「というと?」
「ショタコンになったのは、彼女にとってかけがえのない部下や恋人同然の少年を大災害で失ったことが理由なんだ」
ココにはバルメやレームといった信頼のおける部下と、可愛がっていた少年兵のヨナがいた。
しかし、大災害によって皆行方知れずになってしまった。
最後の陸地である日本にはいなかったので生存は絶望的である。
特にヨナを失ったことは大きく、以来彼女はヨナがいなくなった穴を塞ぐように可愛い男児には目がないショタコンになってしまったそうだ。
「ココは大災害を憎んでいる。
殺し合いを開いた汚名を背負うことや自分の命を失うのも覚悟の上で、彼女は何が何でもプロジェクト・テラカオスの完遂を……大災害への復讐を果たそうとしているんだ」
「……よくわかりました」
「ココの気持ちは僕もよくわかる。
僕もパドメとシミ……妻と母親を失ってるからね」
「アナキン……」
アナキンもココとは事情が違うとはいえ、愛する妻と母を失っている。
ココにライトセーバーの使い方を教えたのも、大切な者を失った彼女に自分を重ねていたのかもしれない。
「メフィラス、僕らはさっきの説明でTCは死者の魂すら壊すと言ったな?」
「ええ」
「冥界には僕の妻と母親、息子のルークがいる。
そしてココの部下や少年兵がいる可能性もある。
もし、次の大災害が阻止できなかったら、冥界にある魂も全て消失する」
「!」
「それは単なる死より惨い。
僕はバーダックに息子の死は覚悟していたと言った、けど、魂や存在そのもの消滅は許容できない。
既に死んでいたパドメや母さんについても同様だ」
アナキン達の戦いは今、生きている者の生存を守るためだけではなく、過去に死んだ者の魂を守るための戦いであった。
「ライトサイドに帰還したつもりはないし、ヒーローを気取るつもりはないが、これだけは君に言っておくよ。
僕らは生者死者合わせた世界の全てを守るために戦っているんだと」
しばらくして、アナキン達はモニタールームを出て格納庫へ向かう。
そこにはヒトマキナやMS、TIEファイターなどの機動兵器に混じって一機だけX状の特徴的な戦闘機が混じっていた。
「Xウィングか、まさか僕がこれに乗るとはね」
参加者に交じるために偽装用の首輪をつけたアナキンは感慨深く言う。
自分の所属していた帝国軍の敵対組織である同盟軍の主力戦闘機に自分が乗れるとは思っていなかったのだ。
アナキンとニャル子はこれで海を渡るようにココに言われた。
「ココさん、いや、ココ様。
これから潜入作戦に参加するでありますが、せめて怪我の治癒ぐらいさせてもらいませんかね?」
ニャル子はようやく石抱から解放されたが、拷問によって受けた傷で体はボロボロだった。
「馬鹿ね。
あんたはアナキンに戦闘で負けて捕まっている設定なんだから、無傷でいたら怪しまれるでしょう。却下よ却下」
「そんなぁ!」
ボロボロのニャル子に対するココの返答はかくも非情であった。
「ジャック、ココ、時間が惜しい。そろそろ出発するぞ。
メフィラスと飛影は二人を守れ。
ニャル子! 遊んでないでさっさと来るんだ」
アナキンはXウィングのコクピットに入る。なお、コクピットは一人乗りなのでニャル子はアナキンのディパックに入ってスペースを節約した。
「この伊豆大島基地は九州ロボが制圧された際の予備の基地に過ぎないし、兵力は一個大隊程度しかないわ。
安倍の実力も未知数だし、少々戦力としては心許ない。
だから、私達は本州で生き残っている特務機関員をできるだけかき集めてから九州ロボに攻め入るわ」
「もっともベクターとサーシェスは除外。
他の生き残っている特務機関員も、先の九州ロボ陥落を見て多くが招集に応じない可能性が高いが……できるだけやってみる」
ジャック達は少しでも戦力を増強するために、生き残っている特務機関員を可能な限りかき集めてから九州ロボ奪還作戦を開始するようだ。
「それからベイダー卿、これも持って行ってくれ」
ジャックはアナキンに一つのカプセルを手渡した。
「これは……風鳴翼の……?」
「四条化細胞入りカプセルだ。
何らかの事情で殺し合いが停滞して、テラカオスをつくりづらくなった時はそれを使ってくれ」
そのカプセルには体内に含んだ者を食人鬼に変え、本来ならテラカオス候補者にもなれない者を候補者に、しかもテラカオスにもっとも近い状態に作り出すことができる、このカオスロワで偶然の産まれた四条化細胞が詰まっている。
本来の予定では風鳴翼を倒した者にこれを飲ませて候補者にする予定だったが、九州ロボを奪われた現状ではそれはできない。
よって、ジャックは会場に直接出向くことになるアナキンに渡した方が有用だと思ったのだ。
「君のような良い男には生きてもらいたい。是非、生きて帰ってきてくれ」
「気色悪いぞジャック……なんだか尻が寒くなる。
だが、そっちも九州ロボを奪還して生き延びてくれよ」
そしてジャック、ココ、メフィラスに見送られ、Xウィングは格納庫から飛び立った。
(さて、どこへ行こうか?)
東京へ向かうアナキンはコクピットの中で考える。
予言の調査やユウキ=テルミを討伐するためにもまずは対主催組織に合流する必要がある。
候補はなのは組、都庁同盟軍、イチローチーム、狸組、聖帝軍。
拳王連合軍や
ホワイトベース組は遠く離れた関西にいるので候補から除外。
なのは組はニャル子と交流のあるハス太がいるため、潜入はしやすそうだ。
しかし、危険集団である
天魔王軍に追われている。
どうやら支給品で次の大災害が起こることは知っているようだが、大災害が起きる理由や予言のことは知らないようだ。
都庁同盟軍は多くの魔物達を始め、魔王に勇者、影薄組に歌組などの強者対主催
が結集している。
二回に渡るDMC狂信者の襲来で大きな打撃を受けたようだが、それでも強者揃いであることには変わりない。
予言の中にある巨像候補であるフォレスト・セルもあそこにはある。
しかし、
第五回放送を迎える前に首輪を外してしまったので監視ができなくなってしまい、予言についてどこまで知ってるかも不透明だ。
さらに多くの参加者から危険集団だと誤解されているので、安易に入ると対主催同士の潰しあいに巻き込まれる危険がある。
イチローチームはもっとも早く、予言のことを知った対主催組織だ。
チームも拳王連合軍に負けないほど理不尽級の強さを持つものが多く、戦闘力の高い
ドラゴンズとも同盟を組んでいる。
しかし、彼らはテラカオス候補者と化したサーシェスに追われている。
狸組の天才であるブリーフ博士の知恵があれば、予言の謎を究明できるかもしれない。
ただし、彼のもたらした技術が都庁同盟軍の首輪を外してしまい、殺し合いの停滞に一役買ってしまっている。
いずれはナノマシンについても解析されカオスロワそのものができなくなる危険が有る。
今後を考えると接触より潰すことを念頭に入れた方が良い集団かもしれない。
聖帝軍。最初はパッとしなかったが、ここ最近でDMC狂信者の襲撃をほぼ無傷で撃退し巨大ロボまで手にれたターバンども。
何げにDMC狂信者以外の敵対勢力がなく、今のところ対主催同士の潰しあいもしていない集団。
……が、リーダーのサウザーから残念なオーラが出ており、今のところ順風満帆なのが逆に嫌な予感しかしない。
戦闘力はターバンを含めても高い方だが、理不尽級のユウキ=テルミまで相手にできるかは正直微妙である。
どこに接触するべきか悩むアナキン。
この世界に残された時間もない以上、コンタクトは慎重に選ばなくてはならない。
アナキンの目線の先の東京の街はすぐそこであった。
【プロジェクト・テラカオス簡単まとめ】
○大災害の原因はTCホールから放出されたエネルギー『TC』であり、二度目の大災害が迫っている(スパコン京によると、ロワ開始より
四日目を迎える前に世界が滅ぶ)
○次の大災害を防ぐには完成したテラカオスにTCを吸収させるしかない。byジェダイの古文書
なお、テラカオスと候補者とナノマシンは世界を救う目的達成後に消滅する
○時空間をTCに汚染されているので、この世界から逃げたり、タイムスリップしたりはできません
ドラゴンボールもダメでした
○死者が生き返れないのもTCのせい?(ただし、悪魔将軍の狙っている『あやつ』の手によるものかもしれず、間違いの可能性もある)
○救済の予言は、テラカオスの制御もしくはパワーアップさせる手段ではないか、というのが五大幹部の結論
○10/.が放送で呼ばれなかったのは、ただのベイダー卿(アナキン)のミス。
【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】
【状態】若返り、ジェダイ風衣装、首輪(偽装)
【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ
【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、Xウィング・ファイター@STAR WARS、ライトセーバー@STAR WARS
【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:どこかの対主催勢力と合流し予言の調査及びユウキ=テルミの討伐
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:ユウキ=テルミを殺す前に、テラカオスや救済の予言について知っているなら吐かせる
4:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る
※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました
【ニャル子@這い寄れ!ニャル子さん】
【状態】ダメージ(中)、主催への恐れ
【装備】名状しがたいバールのようなもの、冒涜的な手榴弾
【道具】支給品一式、、シャンタッ君
【思考】
基本:世界滅亡を防ぎ、真尋さんとの生活を取り戻す
0:とにかく真尋さんだけは必ず守る
1:(下手な真似すると真尋さんがやばいので)アナキン達と共にユウキ=テルミ討伐兼予言の調査を手伝う
2:ハスター君達のグループに紛れたいけど……
3:いざとなれば救済の予言の完遂に協力する、主催なんぞ知ったこっちゃない(と思ってたのに!)
4:ココさん、真尋さんを返してください!!
※特務機関員で主催への忠誠心は限りなくゼロですが、ココへの恐怖と真尋をNTRされる恐怖は100%です
※ダークスパークをはじめ、盗んだ不明支給品×複数は全部ココに没収されました
※プロジェクト・テラカオスの全貌を知りました
【ジャック・O@ARMORED CORE LAST RAVEN】
【状態】リンクスに改造
【装備】フォックスアイ(ネクストに魔改造)@ARMORED CORE、拳銃
【道具】ヒトマキナ・MS・TIEファイター×100
【思考】基本:世界滅亡を阻止するためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:残りの特務機関員を招集し、九州ロボを安倍の手から取り戻す
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは抹殺する
2:四条化細胞に多大なる期待
3:九州ロボを奪還次第、宮崎にある遺跡を調べる
【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康、九州ロボのファクター、ショタコン
【装備】ライトセーバー@STAR WARS、拳銃
【道具】商品(兵器)、、ダークスパーク@ウルトラマンギン、スパークドールズ(ダークザギ)、スパークドールズ(八坂真尋)、モブ兵士×1000、主催倉庫から持ち出した無数の支給品、カプセルサイズのASO-3、力を失ったドラゴンボール
【思考】基本:ヨナ達を奪った大災害を防ぐべくテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する
0:残りの特務機関員を集め、九州ロボを安倍の手から取り戻す
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
2:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる
3:織莉子、キリカ、
ごめんなさい……
4:真尋キュンprpr(テラカオスを完成させるまではニャル子に返さない)
※スパークドールズ化した八坂真尋を戻すには、ダークスパークもしくはギンガスパークが必要です
【メフィラス星人@ウルトラマン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品、ラッキョウ
【思考】
基本:アナキン達に従い、世界滅亡を防ぐ
0:ジャック達と共に安倍の手から九州ロボを取り返す
1:尊い地球人が死ぬのは不本意だが、全滅回避のために多少の犠牲は止むなしと考えている
2:アナキン達の計画で本当に世界を救えるのか見極める
3:救済の予言、果たして本当なのですかね?
4:なるべく暴力は使いたくない
※特務機関員です
※プロジェクト・テラカオスの全貌を知りました
【飛影@忍者戦士飛影】
【状態】正常
【装備】武装一式
【道具】なし
【思考】
基本:主催陣営の命令に従う
1:待機する
2:ランカ殺すべし、慈悲はない
※支給品なので首輪はありません
※合身すると何故か忍殺語になる時があります。
※裏切者を感知すると自動で攻撃するようプログラムされています
最終更新:2016年09月24日 15:33