
はじめに
このページは、しゅほりー氏主催の「テトリス Advent Calendar 2024」の24日の記事として作成されたものである。主催のしゅほりー氏には、この場をお借りして厚くお礼申し上げたい。
20G対戦の必要性の是非
TETRIS The Grand Masterシリーズ(TGMシリーズ)の第1作目で初実装された「20G」。ミノが出現と同時に接地しており、固定されるまでの時間、いわゆる「遊び時間」だけでミノを動かして置きたい位置に移動させて積み上げていく状態のことを表す。
20G実装タイトル
実装されているタイトルは、下記のとおりである。
TGMシリーズ
- TETRIS The Grand Master (略称:初代TGM)
- TETRIS The Absolute The Grand Master 2 (PLUS) (略称:TGM2TAP)

- TETRIS The Grand Master 3 -Terror Instinct- (略称:TGM3TI)
- TETRIS The Grand Master ACE (XBOX 360) (略称:TGM-ACE)
- TETRIS The Grand Master 4 Absolute Eye (2025年発売予定) (略称:TGM4AE)
他作品
- TETRIS 99 (VIPモードで残り人数が10人になると発動)
- TETRIS Effect:Connected (マスターモード)
20G状態でのテトリスは、ミノの高速落下してくる状態(例えばぷよぷよテトリスシリーズのマラソンのLevel15)とは全く異なり、基本的に思うような場所に行くことが少ない。というかほとんど思い通りの場所に行かない。ここで、みんなが当たり前に知っているであろう回転補正、「Super Rotation System (通称SRS)」がある。しかし、この回転補正はガイドラインが施行される以前の初代TGMとTGM2TAPにはない。じゃあ、当時どうしてたかというと、初代セガテトリス(システム16)にあった回転補正に様々な補正を追加したアリカ独自の回転補正を使っていた。ここでは、「Arcade Rotation System」というTETR.IOでの名称から取って「ARS」とする。
ARSは、SRSと全く異なる補正システムであり、初代セガテトリスでの補正(詳しくはYouTubeで調査いただきたい)はもちろん、今のSRSで見られるような補正(例:L、Jミノの風車型補正)、そしてARSにしかない独自の補正がある。
ARSは、SRSと全く異なる補正システムであり、初代セガテトリスでの補正(詳しくはYouTubeで調査いただきたい)はもちろん、今のSRSで見られるような補正(例:L、Jミノの風車型補正)、そしてARSにしかない独自の補正がある。
ARSの補正例
初代セガテトリスでの補正
- Tミノの入れ方(ミノの色はTGMに準拠)

左回転

SRSでも見られる補正
Lミノの入れ方(ミノの色はTGMに準拠)

右回転


右回転

ARSでしか見られない補正
- Lミノの入れ方(ミノの色はTGMに準拠)

左回転

こんな感じで激キモな補正があった。TGM3TiやACEにも同じ補正が適用されるモード(クラシックルール)が存在するが、これらのタイトルではSRSが実装されている。
本題
それでは、ガイドラインが適用されている現行のテトリスにおいて、20Gを使ったタイマンの対戦が必要なのか否かと聞かれたら、そのあたりが非常に微妙なのである。
XにてTGM公式アカウントがTGM4AEのタイトル発表を行った際、そのツイートのリプライ欄にて、海外の方々ががオンラインが必要なのか否かでレスバトルしていた。少しお話を伺うと、「TGMというのはあくまでも一人で『GM』を狙うためのものであり、なぜ余計な対戦機能をつけるべきなのか(独自解釈を含む)」という回答が得られた。たしかにそうだなぁとは思う。
そこで、TGM以外のタイトルで20G対戦をするのはどうなんだろう、と思った。
現時点では、20Gで1対1の対戦ができるテトリスは存在しない。では、なぜ作られないのか。
現時点では、20Gで1対1の対戦ができるテトリスは存在しない。では、なぜ作られないのか。
考えられる理由
- 開幕テンプレを組んで戦ったりするというプレイヤーのニーズに合わない
これが最たる理由であると思う。おそらくほとんどこれに尽きるだろう。
まず、20Gを目的としてプレイする人が少ない。TGMプレイヤーは当てはまるが、そもそもTGMプレイヤーは基本的に対戦をしない。
この時点で非常に厳しくなっているが問題は対戦テトリスプレイヤー側の方。開幕テンプレを組んで戦うことがほとんどなので、1巡目すらまともに組めない速度の20Gは避けられやすい。はちみつ砲を例にして考えると、以下の状況では本来組めるはずのミノ順なのに組めないといった事象が生じる。
まず、20Gを目的としてプレイする人が少ない。TGMプレイヤーは当てはまるが、そもそもTGMプレイヤーは基本的に対戦をしない。
この時点で非常に厳しくなっているが問題は対戦テトリスプレイヤー側の方。開幕テンプレを組んで戦うことがほとんどなので、1巡目すらまともに組めない速度の20Gは避けられやすい。はちみつ砲を例にして考えると、以下の状況では本来組めるはずのミノ順なのに組めないといった事象が生じる。

20Gで開始した際、この時点で1巡目のSが置けないことが確定している
開幕テンプレを組めない状況下での対戦も楽しそうと思うプレイヤーも少なからずいると思うが、おそらく好まないプレイヤーの数が上回るだろう。20Gというものは、テトリスというゲームにおいて非常に異色な存在であることが伺えるだろう。
- 20Gというものは対戦を目的に作られているわけではない
まず20Gは、TGMシリーズにおいて速度の限界を超える(またはプレイヤーが限界を超えてGMを掴みとる)ために作られている。GMを狙えないTGM以外のタイトル、その20G対戦モードでは、上手くなる要素がTGMの1人プレイ(MASTERやT.A.DEATH、SHIRASE、ANOTHERモード)よりも、また強くなれる要素がぷよテトシリーズ、テトリス99、TE:Cよりも薄くなることが予想される。このような中途半端な状態で導入してもプレイヤーが寄り付くことはほとんどない上、プレイしてもつまらないという感想しか産まないであろう。
20Gタイマンの理想
Xにて、対戦の時間経過で実装するのがいいのではないか、という意見があった。これを言い換えると、ぷよぷよシリーズでいう「マージンタイム」的な存在(一定時間経過で発動する、現在のゲームが早く終わるようにするシステム)にする、ということだろう。たしかにこれなら開幕テンプレを組んで戦ったりするという従来の対戦スタイルを維持したうえで実装できる。テトリス99のVIPモードの10人以下状態
(本当は最初から20Gで対戦したい)
- 個人的な偏見
ぷよテトの対戦直前の画面のオプションで20G(あるいはマスターレベル)をON・OFFで設定できるくらいの感じがいい。
まとめというか終いというかなんというか
多くのプレイヤーが望んでいないので、マージンタイムのような時間経過で発動するシステムでなければ実装しない方が良い。
(今までの長ったらしい文章の意味ないじゃん)
(
最後にというかあとがきというかなんというか
何だこのクソ文章は。
ただの私怨を載っけてるだけじゃねえか。
こんな文章を全部読んでくれた方にこの場を借りてお詫びをさせてほしい。クソ文章を読ませてしまったことを。
そしてしゅほりー氏にも、こんな文章をアドベントカレンダーに載せてしまったことを申し訳なく思っている。
そしてしゅほりー氏にも、こんな文章をアドベントカレンダーに載せてしまったことを申し訳なく思っている。
こんなことを言うのもアレだが、TGMシリーズを一度プレイしてみてはいかがだろうか。世界が広がると思う(は?)。
後々(来年以降)加筆修正を加えていく所存。
改めまして、Merry Christmas.
Have a good Christmas and look forward to New Years Eve.
Have a good Christmas and look forward to New Years Eve.
添付ファイル
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