懺悔の剣の心臓






高潔なる痛みの心臓

加護の祈りによる祝福を受けた剣の核。懺悔の剣にはめ込むことができる。防御を補佐し、パリィの持続時間を強化する。しかし、敵の攻撃に対して無防備な状態がより長くなってしまう。

=伝承=
『悲嘆なる奇蹟の御業と恩寵 第二節』
大樹の根本にある大聖堂の裂け目を、強い風が吹き抜け続ける。風は灰を空へと吹き上げ、灰色の濃い霧を作り出す。その雲は教区大聖堂を丸ごと覆い隠し、暗闇の中に大聖堂を包み込んだ。すると、地面が突然震え始めた。その振動に共鳴するかのように、灰の山の奥深くから、恐ろしい叫び声が聞こえ始める。その声に呼応し、段々と様々な声が聞こえだしてきた。ガラガラの悲鳴、動物が唸るような声、怪物のような声。その中でも一つだけ、とりわけ目立つ声があった。それは老人の、巨人の喉から絞り出されるような、厳かな叫び声だった。



聖なる粛清の心臓

熱狂的な祈りによる祝福を受けた剣の核。懺悔の剣にはめ込むことができる。獲得する償いの涙が増加するが、胆汁のフラスコ瓶が使用できなくなる。

=伝承=
罪を背負いし、懺悔の剣の伝説
花びらに包まれたこの石像はかつて、若い女性であったという。強く深い罪の意識に苛まれた彼女は、父なる神の彫像で自らの胸を繰り返し叩き、罰を求めたと言われている。奇蹟はその父なる神の彫像という形で実を結んだ。彫像の根本から長く幅広の刃が付き出し、一振りの大剣となったのだ。その刃は彼女の罪深き心臓を貫き、彼女の体はやがて石像と化した。若い女性の最後の言葉を暗示するかのように、この剣はいつからか懺悔の剣と呼ばれるようになった。



硝石の血の心臓

悔悟者が瀕死の状態の時、与えるダメージが増加する。

=伝承=
彼が列福されるまで、そう時間はかからなかった。奇蹟はつつましく謙虚な司祭と告白者に、贈り物を授けてくださった。その贈り物とは、周囲の人々の罪、未来、過去、考え、行いなどを見通す、まさに千里眼のような力だった。全知の存在となった彼は、私たちの告白を聞く必要などなかったのだ。私たちの贖罪、誠実なる後悔の念を、彼は知っていた。罪と罪人の間にはもはや、関係性などは存在しなかった。彼と奇蹟の前では、私たちは等しく裸なのだから。しかしそのような恩寵に、彼は恐怖した。すべての罪を見通してしまうその力に、彼は耐えられなかったのだ。彼の頭を黄麻布を包み、彼をどこか遠くへと連れて行くよう、彼は私たちに繰り返し頼んだ……


無名の吟遊詩人の心臓

禁じられた詩が歌われる傍らで作られた剣の核。懺悔の剣にはめ込むことができる。パリィの持続時間が短くなるが、正義による反撃がより簡単にできるようになる。

=伝承=
「詩人よ、私の痛みを癒すため、歌を奏でてください」墓石には、このように刻まれていた。その墓には歌を持って祈りを捧げた者、そしてあの運命の日、間違った者の心に届いてしまったその詩を奏でた者が眠っている。彼の声が聞こえなくとも、そして彼の名前を呼ばずとも、彼の歌声は私たちの中で永遠に生き続けるだろう。


紺碧の香炉の心臓

小さなしわから発される澄んだ青色の霧で包まれた、光り輝く剣の核。その香りと返り血の匂いが混ざることで、熱情の獲得量が増加する。しかしその霧は純粋さに影響を与えるため、血を使った攻撃の威力を弱めてしまう。

=伝承=
『悲嘆なる奇蹟の御業と恩寵 第三節』
灰に飲み込まれた人々は、大軍となって一斉に灰の山から這い出てきた。彼らこそが奇蹟の大軍であり、罰を受けた罪人であった。彼らの精神は信仰で支配され、はらわたには怒りのみが存在していた。聖なる運命、奇蹟の意志そのものから逃げ出した者どもを罰することが彼らの目的である。 ※「大軍」→「大群」("the Hordes")?



煙る香炉の心臓

祈詞の威力と持続時間を強化するが、発動に必要な熱情がバー1つ分増加する。

=伝承=
『悲嘆なる奇蹟の御業と恩寵 第一節』
奇蹟の御業と恩寵によって、聖下の体は乾いた大樹になり果てた。荒れ狂う嵐の夜に燃え始めたその樹は、九十日間にわたって燃え続けた。大樹はその間、大量の灰となって大聖堂に降り注ぎ、大聖堂の主塔内部の回廊を埋め尽くした。唯一、聖下の反転の玉座だけが灰に埋もれず、灰山の頂上に君臨していた。その場にいた者、また大聖堂を訪れ玉座を目指した者はすべて、灰に飲み込まれてしまったという。こうして大聖堂は、静寂によって包まれた。



聖油の心臓

魂を燃え上がらせる聖油で清められた心臓。聖なる怒りによって、剣を振るう者の筋力を強化するが、同時に防御力が低下してしまう。

=伝承=
「悔悟を求める者たちは列を組んで一歩一歩、痛みに耐えながら自らを傷つけ、一面の地面を血で埋め尽くしながら進んでいきます。ですが父上、僕が窓台から、その聖なる赤い道を眺めながらお祈りを捧げていると、マントを身に付けた人影のようなものが見えるのです。その人影は金属の入れ物に、その血を集めているようでした」
「息子よ、お前が今説明したその人影は他でもない、かの有名な放浪の民、カンデラリアという名の商人だ。ある者には賢人、ある者には魔女のような存在だという」

※関連人物:カンデラリア


沸き立つ血潮の心臓

触れるとデコボコとしている、乾いた剣の核。はめ込むことで、敵を殺すたびに懺悔の剣が血を求めて鼓動し、敵の生命力を奪い持ち主に与える。その代償として、胆汁のフラスコ瓶による回復量が減少する。

=伝承=
金属細工師は何気なく、そして銀を加工するその手を止めることもなく、こう聞いた。
「質問をお許しください。このブローチに留める祝福された血とは、誰のものなのですか?」
司祭はこう答えた。
「忠誠を誓った組織に裏切られ、所属する教団から糾弾を受けた、もうすぐ死を迎える者の血です」
細工師は作業を止め、顔をあげた。
「それはあなたのことですか?」

※関連人物:ドルフォス


単音の心臓

不可解な音を鳴り響かせる剣の核。懺悔の剣にはめ込むことで刃が振動し、実体を持たない遠距離攻撃を破壊できるようになる。しかし代償として、属性攻撃に対する耐性が弱まってしまう。

=伝承=
彼らを見よ。燃える灰の山を登りゆく彼らを見よ。空腹の獣のごとく、這って進む彼らを見よ。灰の山は貪欲に、彼らを一人また一人と飲み込んでいく。これこそが、奇蹟が彼らに与えた信仰なのだ。彼らを反転の玉座へと駆り立てるのは、その信仰である。しかし彼らを待ち受けているのは、予想もできない形での奇蹟との交わりだ。間もなく、全員が灰に飲み込まれたその時彼らは、人間には理解できない信仰心で満たされた存在へと生まれ変わるだろう。



黎明の輝ける心臓

純金に織り込まれたラウデスの真髄。何世紀も前に四体のアマネシダを生み出した、熱烈な情熱による光を放っている。回避行動後に素早く動けるようになるが、防御が半減してしまう。

=伝承=
あなたのことを考えるだけで、この体は疲れ果ててしまう。あなたのことを見るだけで、この目からは涙があふれ落ちてしまう。名も知らぬ聖なる人よ、あなたがもたらすこの感情は一体何だ? あなたのその犠牲的な献身が、あなたへのこの我が愛を導く。
あなたを愛すること、あなたが持つ神聖さを愛すること、そしてあなたが守る者が持つ神々しさを愛することこそ、我が罪業だ。あなたは祝福の対象であり、あなたが信じる者は禁忌の対象なのだから。日に日に強く、重くなり続けるこの愛は、私の胸という檻から出ることを求めている。意志を持つこの愛を、私はもはや抑えられない。裂き開け、我が皮膚よ。我が黄金の情熱よ、我が体から出で、実体となりてその姿を現せ。



【Cエンド関連】

Cエンド情報へ ※リンク先はCエンド(真エンド)のネタバレを含みます







「懺悔の剣の心臓一覧」ページコメント

名前:
コメント:
  • 【例】コメントはこのように表示されます。コメントの際は >雑談・考察・質問等ページ「基本ルール」 をご確認の上、節度あるご利用をお願いいたします。 -- 【例】名前(任意) (2022-10-05 18:09:23)
+ タグ編集
  • タグ:
  • blasphemous
  • テキスト
  • フレーバーテキスト
  • ブラスフェマス
  • 一覧
  • 伝承
  • 懺悔の剣の心臓
  • アイテム
最終更新:2023年03月01日 12:06