攻略アイテム
棘/新芽/成長した芽/棘の茨/血染めの茨/深紅の茨/血で編まれた蔓/罪業のクヴストディア
デオグラシアスからの贈り物。剣の鍔より下の、歪んだ者の彫像に打ち込まれている。奇蹟によって生まれたこの棘は、罪業や罪悪感を食らい、持ち主が背負う重荷と共に成長をしてゆく。
=伝承=
デオグラシアスの告別の言葉
大修道院長よ、私が小さな子どもの頃から、この大修道院で写字生をしていたことを、あなたは知っているだろう。教会、聖人、大いなる苦痛の奇蹟について、私は書き写してきた。このまま写字生を続けたい気持ちはあるが、私はこの修道院から出て行くことにした。壁に囲まれたここでは、奇蹟の御業をこの目で見ることができないからだ。聖なる御業を、私は目の当たりにしたい。雨であろうと晴れであろうと、私の足を焼き尽くす砂の上であろうと、私は奇蹟の語り手となりたいのだ。
【聖線~アルベロ~教会廃墟の荒野~慈悲なる夢周辺】
真なる埋葬の縄
編み込まれた縄。そこから吊るされた擦り切れた青銅製のメダルには、真なる埋葬教団のエンブレムが描かれている。
=伝承=
あなたが誰であれ、私はあなたに忠告を贈ろう。自らの自由意志を捨て服従を受け入れることこそ、人間として最も大事なことだ。
「どこも欠けることのない者のみが、
夢の向こう岸へと渡れるであろう」
私たちの導師の口から紡がれたこの言葉が、私たちにとって名誉ある規則となった。収集と埋葬という聖なる目的を持った私たち修道士は、欠けることなき信仰心をもって、その規則のためにこの身を捧げよう。毎朝起床する瞬間、毎晩眠りにつく瞬間、この規則のことを頭に浮かべるように。
タイムの葉束
香りの強い薬草の束。青銅国境の崖ではその昔、よく見かける野草であったという。しかし現在では見かけることすら稀であり、その治療薬としての効能を知る者にとっては非常に貴重な薬草である。
=伝承=
恐ろしい病や原因不明の苦痛からの救いを求め、私たちのもとを訪れる人々の数はどんどん増えていきました。家族、老人、若者、赤子と、様々な者が訪れました。しかし私たち修道士たちに、彼らの傷を癒すことはできませんでした。私たちの世話や介護、軟膏や薬、そして祈りが彼らを救うことはありませんでした。私たちは未知の闇に飲み込まれ、何をすればいいのか途方に暮れました。
テンチュディアの遺肉
無残にも殺された修練者、
テンチュディアの遺体。聖なる埋葬ができないようにと、彼女の遺体は他の者たちと引き離された。
=伝承=
「テンチュディアとは誰だ、と聞いたか? うむ、彼女はお前や私と同様に、このアルベロの村に生まれた少女だ。十五歳の時、ある異常な出来事が起きた。両親の目の前で、彼女の髪の一部分が回転しながら絡み始め、非常に細い棘に変化したのだ。これは奇蹟による御業であり、天罰に違いないと考えた両親は彼女を修練者として、はるか遠くの修道院へと追放し、そこに閉じ込めた。この修道院は厳しく封鎖されていることで有名で、ここであればこの異端なる存在は人々に見つからないだろうと、両親は考えたのだ」
修道士長室の鍵
修道院の修道士長によって守られていた禁断の鍵。しかしその鍵はいつか失われ、部屋は永遠に閉ざされたままとなった。
=伝承=
……彼が嘆き悲しむ声が聞こえる。すべての始まり、最初の奇蹟が起きた時から、言葉を発さないと思われていた彼の声が。罰を受けることを願い、その祈りの通りに罰を授かった彼の声が。彼が嘆き悲しむ声が聞こえる。父なる神はもうすでにいないのに、整地に残されているのは大小様々な、彼の彫像のみなのに。彼が嘆き悲しむ声が聞こえる。その声を私の耳に届けるのは奇蹟の御業だ。修道士長であり、父なる神の沈黙を秘匿としてきたこの教団の守護者である、私に与えられた罰だ。彼が嘆き悲しむ声が聞こえる。彼の声はもう、聞きたくない。あなたの声で、彼の声を覆い隠そう。それこそが、私の罪滅ぼしなのだ……
自責の聖傷
黄金の貌が残した印章。
悔悟者の魂の中にある、自責の清潔さをさらけ出す。
=伝承=
『サント・クレド 第一節』
「聖下は、その高貴なる贖罪のために、三種類の魂の苦しみに耐えなくてはならない。それぞれの道とは強い意志であり、そして強い意志とは苦痛である。故に、この三つの痛みは永遠なる苦痛の鍵であり、その痛みを保ち続けなくてはいけない」
【終わりなき黄昏山脈~ホンド~黙する悲哀修道院~怨嗟の縦穴周辺】
乾燥クローブ
希少だが良い香りを漂わせる、異国の香辛料。旅商人がこの石畳の道を通らなくなって久しい今日では、この香辛料を見かけること自体が珍しくなっている。その昔は、湿布や軟膏の原料として重宝されていた。
=伝承=
それはもはや、伝聞に留まりませんでした。疫病は前触れもなく、アルベロを襲ったのです。奇蹟の天罰とも呼ばれるこの大流行の最中、とある若い男性が私たちの教団を訪れました。このような恐ろしい罰を受けるということは、自分が何か許しがたい罪を犯したのではないかと、恐怖と不安に支配されての訪問でした。
ローズマリーの葉束
香りの強い薬草の束。聖なる痕跡の森ではその昔、よく見かける野草であったという。しかし現在では見かけることすら稀であり、その治療薬としての効能を知る者にとっては非常に貴重な薬草である。
=伝承=
ティルソの告白――その5
「その現象を目の当たりにした信者たちは、驚きと恐怖とが入り混じった目線で私たちを見つめていました。しかしとある修道女だけは違いました。彼女は私の隣に跪き、病の伝染を畏れることなく、その病気によって引き起こされた傷に口付けをしました。すると驚くことに、傷が塞がり始めたのです。修道士たちは涙を流し、祈りを捧げながら、その場に跪きました」
溶けた金貨
三枚の金貨が溶け出し、歪んだ形に固まったもの。その輝きが損なわれることは決してない。
=伝承=
第三「私はその場にいました。あの……御業を、目の当たりにしました。姉妹の髪は互いに巻き付くように伸びていき、何かをすり潰すような恐ろしい音を立てながら、姉妹を包み込んでいきました、そしてそれはやがて、硬く複雑に絡んだ髪でできた卵となったのです」
改悛の聖傷
黄金の貌が残した印章。悔悟者の魂の中にある、改悛の清潔さをさらけ出す。
=伝承=
『サント・クレド 第二節』
「堕落に負けることのなかった聖人たちを未来永劫、禁じられた夢の中で保護し続けるため、奇蹟は彼らの熱心な信仰心から黄金の貌を創り出した。灼熱の黄金で覆われたこれら三つの貌は、聖下の魂に根付いた三つの傷の守護者である」
【オリーブの枯畑~山頂墓地~焦貌の聖女修道院周辺】
空の黄金指ぬき/煮え滾る油の黄金指ぬき
金で飾り付けられた指ぬき。碑文にはこう書かれている。「贖罪の油に耐えられるのは、冷たい黄金だけである」
=伝承=
第一「アウレアという名の若い村人はとても美しく、とても敬虔な顔を有しており、幼い頃から石像彫刻のモデルとなるほどであった。彼女のその顔は、次第に多くの人々に知られるようになっていき、人々からは生ける神性の象徴として敬われるようになった。人々の信仰心はとどまることを知らず、信者たちはやがて彼女を式典へと連れ出し、彫像の代わりに祈りを捧げるほどであった。しかし、狂気とも呼べる信仰の的となったアウレア本人は、崇められることに耐えることができなかった。そこで彼女はその美しさを神へ捧げるため、自らの顔を煮え滾る油で焼き、修道女として生きていくことを決めたのだった」
テンチュディアの髪束
修練者テンチュディアの、棘となった髪束。聖なる埋葬ができないようにと、彼女の遺体は他の者たちと引き離された。
=伝承=
「テンチュディアはその修道院で数年の時を過ごした。しかし成長するにつれ、その変異した髪を隠すことが段々困難になってきた。その棘となった髪は回転や成長を止めることがなく、また傷から流れる血が、彼女の修道衣を赤く染め上げてしまっていた。その異常な髪に気付いた修道女は、少女を異端で呪われた存在だと恐れてしまった。少女の両親が抱いていた懸念は、ついに現実のものとなったのだ」
涙に濡れたドライフラワー
凍結して硬質化したオリーブの花。苦しみの涙に濡れたことにより、枯れることなく凍り付いた。聖人の墓に供えられることのなかったこの捧げものは、誰かの手に見つかるのを、雪の中で待っている。
=伝承=
ええ、私はその悲しい出来事を覚えています。エングラシアは私やあなたと同様に、アルベロに生まれました。しかし彼女は少し変わっていました。というのも、オリーブを収穫して私たちが下山しても、彼女は山に残っているのです。彼女の泣き声を聞いたという者もおり、私たちは彼女が、独りで泣くためにオリーブ畑にいるのではないかと考えました。当時は数年続いた日照りの影響で、多くの農作物が枯れてしまっていました。しかし驚くことに、丘のオリーブの木々だけは以前と変わらず、作物を実らせていたのです。人々の間では、オリーブの木が枯れないのは少女の涙のおかげではないか、という噂が広まりました。ある日の朝、彼女はオリーブの木にもたれて死んでいました。嘆きのあまり死んだのか、私たちにはわかりようもありません。私たちは彼女を、オリーブ畑の近くの小さな洞窟に埋葬しました。その次の日、オリーブ畑は枯れてしまったのです。
芳香のニンニク
非常に希少な、骨のような白さの球根。白檀材にも似たようなその強烈な香りは、雨の日になると目立つようになり、その生息場所を特定できるようになる。その神業のような効力を求めて、優れた嗅覚を持つ薬草医が探し求めている。
=伝承=
ティルソの告白――その6
「それ以来、私たちの敬虔なる口付けは、この地を荒廃させる奇蹟の病から、何百という命を救ってきました。こうして私たちは、口付けの廉施者と呼ばれるようになったのです」
引き裂かれた花嫁のリボン
結婚式で使われた柔らかな白いリボン。引き裂かれてしまっており、その繊細で美しい刺繍は跡形もなくなってしまった。終わりを迎えなかった式典の、三つの残滓のうちの一つ。破られた誓いによる傷が簡単に癒えることはない。
=伝承=
第一「その通りです、修道士よ。私はずっと前に、結婚式の司宰をやめました。あの日、三人の姉妹が祈り、抱擁しながら一つとなった日から。そしてあの日、婚姻という聖なる繋がりから救ってほしいと、三人が奇蹟に祈った日から」
テンチュディアの遺骨
修練者テンチュディアの遺骨。聖なる埋葬ができないようにと、彼女の遺体は他の者たちと引き離された。
=伝承=
「修道女たちは、秘密裏にテンチュディアを殺す計画を立てた。無慈悲なことで知られる奇蹟の宗教裁判官の耳に届くことを恐れ、教会に報告せず、裁判も起こすことなく処刑することにしたのだ。こうして処刑された彼女の遺体は他の修道女と異なり、適切な埋葬を受けることはなかった。代わりに遺体は、修道院の周囲にばらまかれた。埋葬された遺体がバラバラで、全身が同じ場所に埋められていなければ、その魂は夢の向こう岸に渡ることができないからだ」
悔恨の聖傷
黄金の貌が残した印章。悔悟者の魂の中にある、悔恨の清潔さをさらけ出す。
=伝承=
『サント・クレド 第三節』
「三つの傷が一つになった時、母なる神への扉は開かれるだろう。母なる神はその亀裂に痛み、苦しむだろう。封じ込めるための囲いは壊され、禁断のものは冒涜に晒されるだろう」
ドルフォスの鏡仮面
雪原にそびえ立つ塔の中で、助祭長の死体が握っていたアーティファクト。
=伝承=
ドルフォスの告白――その1
誰も理解してくれない。古い本や暗い夢の中に、恩寵を見出せるわけがない。恩寵は私たちが見て、触れることのできる純潔さの中にのみ存在するのだ。その輝きの美しさ、そして変形した真実を映し出す曲面について、私は学ぶ必要がある。金細工職人の技を学ぶ必要がある。主を象った装飾品を生み出す彼らの手は、奇蹟によって操られているのだから。この凍える部屋の中であれば、私はついに一人になれるだろう。
【冒涜の貯水路周辺】
嘆きの黒いベール
絹のような滑らかさを何年もの間保ち続けている黒い布。その終わりを迎えなかった式典の、三つの残滓のうちの一つ。破られた誓いによる傷が簡単に癒えることはない。
=伝承=
第二「姉妹が何を祈ったのか、そしてなぜ結婚を拒んだのか、その理由を知る者はいません。嘆かわしい意図を持った奇蹟が、姉妹を救済したのです。あれを救済、と呼ぶならの話ですが」
逆韻文の聖杯
(聖杯の中身が空の場合)簡素な見た目の、錆び付いた鉄の杯。内部は艶のない銀で加工されており、杯の底に向かって、螺旋を描くように韻文が刻まれている。その韻文は異教の獣や、禁断の果実について語っている。
(聖杯の中身が入っている場合)簡素な見た目の、錆び付いた鉄の杯。内部は艶のない銀で加工されており、杯の底に向かって、螺旋を描くように韻文が刻まれている。その韻文は異教の獣や、禁断の果実について語っている。
杯には懺悔の剣によって集められた、償いの涙が入っている。
(聖杯の中身が満杯の場合)簡素な見た目の、錆び付いた鉄の杯。内部は艶のない銀で加工されており、杯の底に向かって、螺旋を描くように韻文が刻まれている。その韻文は異教の獣や、禁断の果実について語っている。
杯は懺悔の剣によって集められた、償いの涙で満たされている。
=伝承=
「ですが父上、母なる神が禁じたという偶像や絵画、彫像などはどこにあるのでしょう? もしそれらの作品が、奇蹟への信仰心から作られたのであれば、破壊することは重い罪となるのではないでしょうか」「私にはわからない、息子よ。だが信仰心をもって誓ってもいい、あの地下画廊には、何かが隠されているはずだ」
【静寂の中庭周辺】
オリーブの種
慎重に保存されていた少量の種。石でオリーブを砕いて作られる油状の軟膏は、医師にとっての必需品である。
=伝承=
ティルソの告白――その4
ある日の夜、恐ろしい熱に体を震わせながら、若い男が苦悶の声を上げました。病の元凶である傷は彼の体を徐々に蝕み、体中に広がり続けていました。彼の苦しむその様子に心をかき乱された私は、涙を流しながら彼の体を抱きかかえ、彼の額に口付けをしました。私はこの唇に、確かに彼の額の熱を感じたはずでした。しかし若い男は目を開き、私を見つめていたのです。彼の苦しみは一瞬にして突然に、跡形もなく消え去っていました。
【万母の母~禁書の図書館~眠れる画廊周辺】
オレステスの歪仮面
夢の世界で、助祭長の死体が握っていたアーティファクト。
=伝承=
オレステスの告白
私の力が弱まりつつある。輝ける御方が私に授けた聖なる使命は、私の手には負えないものではないだろうか。他の者たちは理解していない。答えがそう簡単に見つかるのであれば、肉体を捨て去り、こんな場所に来る必要などないのだから。この夢の王国に隠された深淵なる謎は、未だに解き明かすことができていない。私の無知と自尊心のせいで、この地は私の墓場となったのだ。
この仮面は、これからも私と共にいてくれる。それだけが心の慰めだ。私の探し求める答えが、私の監視からうまく逃げおおせているのと同様に、この仮面さえあれば私も、邪悪なる者の手から逃れることができるのだから。
クレセンテの彫仮面
埃だらけの図書館で、助祭長の死体が握っていたアーティファクト。
=伝承=
クレセンテの告白
残酷に過ぎていく時は、私がかつて父として崇めた者の精神に大きな損害を与えた。彼は村に蔓延する偽りの迷信を心の底から信じ込み、心を奪われてしまった。その濁り曇ってしまった目で母なる神の祭壇を漁り、存在しないものを探している。そしてドルフォスも今や、輝ける御方を裏切ってしまった。内観主義を言い訳に用いて、怠惰と信仰心の無さを隠しながら彼は、信奉者と共にあの凍える塔の中に閉じこもっている。残ったのはこの私だけだ。適切な判断を下し、大理石の間に登ることのできる、この私だけが残った。終わりなき本棚に保管された禁書の数々も、答えを探し求める私の熱意に抗することはできないだろう。
煤黒いニンニク
黒い煤に覆われた球根。焼け焦げた畑から一つだけしか育たないため、幸運の予兆とされている。薬用茶に入れて飲むことで、あらゆる痛みを静め和らげると言われているが、実際に試す者は少ない。
=伝承=
「奇蹟の曖昧な意思も感じ取れない、凡俗で冒涜的な医者である我々に、何ができるというのですか? 祈り、許しを請えと? ではその祈りが聞き届けられるために、どのような犠牲を払えと? あの若き男の運命は、奇蹟のみぞ知る。そして彼と共にある我々の運命もまた、奇蹟のみぞ知る」
宗教裁判官の鍵
鋼鉄製の親鍵。宗教裁判長が身に付ける剣の熱はすさまじく、彼の到着が冷たい壁越しにわかるほどだったという。
=伝承=
ルズディビーナはその場にいる者たちの視線を浴びながら、椅子から弱々しく立ち上がると、宗教裁判官に対して口を開いた。「私の目に見える幻影は、我らが主からの贈り物です。この奇蹟とも呼べる能力に、それ以外の理由がありますか? この価値ある贈り物に比べれば、私の罪など取るに足らないものです」
宗教裁判官は部屋中央の椅子に座ったまま答えた。「ならば、神聖にして賢明なる教会のため、その恩寵を利用することに問題はないだろう?」そう述べた彼は椅子から立ち上がると、貴重な装飾品が載った、光沢を放つ銀の盆を高く掲げながら、再び口を開いた。「そなたの幸運なる両眼はこの盆に置き、窓のない礼拝堂に安置することとする。これは我々、聖母教会の指示である」
【大聖堂屋上~聖禁の壁周辺】
庇護の第一印章
持ち主を痛みから解放した加護の印章。愛する人々を苦しみから救うため、聖女は彼らの傷を自らの肉体で受け止めた。
=伝承=
ソコロは幼い頃をとある村で過ごした。村には道が通っており、罪を犯し死刑を宣告された教会の囚人が頻繁に村を横切っていた。ソコロは日々、家の窓からその様子を眺めていた。彼ら囚人は一列となって、丘を登っていく。そうすることで、頂上につく頃には刑罰への覚悟ができるからだ。彼らは順番に頂上で、その命が尽きるまで拷問を受けたという。
庇護の第二印章
持ち主をあらゆる危害から守った加護の印章。終わりなき苦悶の敬虔なる淑女は、自らを大聖堂に閉じ込めた。彼女の思考を曇らせる終わりなき苦しみに比べれば、大聖堂の壁など取るに足りない障壁だったのだ。
=伝承=
遠くから聞こえてくる悲鳴を昼も夜も聞き続けた結果、ソコロは思いやりのある、哀れみ深い人間へと成長していった。罰を受ける囚人のため、ソコロは一日中祈りを捧げたのだ。彼ら囚人が痛みや苦しみから解放されるように祈るだけでなく、彼らの苦痛をその身で代わりに受けられるようにと、彼女は奇蹟に祈り嘆願した。
庇護の第三印章
持ち主に苦しみが訪れることを防いだ加護の印章。嘆きの淑女は深紅の外套に身を包んだ。その外套こそ、守るべき人々の肉体との繋がりの象徴であった。
=伝承=
伝承は続く。祈りの結果、囚人が受けた鞭による傷、切り傷や痣は次第に、ソコロの肉体に現れるようになった。苦痛を全身で受け、刑罰による痛みに苛まれながら、ソコロはそれでもなお、奇蹟に祈り続けた。数々の傷、数々の苦痛が彼女の肉体に流れ続けた結果、彼女の体は変形をはじめた。最終的にソコロの全身は、血を流す傷や痣で覆われたものの、彼女を死に至らしめることはなかった。耐えがたい苦痛に、ソコロは耳をつんざくような悲鳴を上げた。そのせいか、この奇蹟の出来事は国中に知れ渡った。
写字生の鍵
大事に保存されていた鉄の鍵。写字生はすべての尋問に立ち合い、拷問を受ける罪人の告白を記録する必要があった。
=伝承=
父なる神よ、私の腕と足を縛るこの枷を外したまえ……父なる神よ、彼らは私を殺す気です……私が何を言っても無駄なのです、彼らは聞く耳を持ちません……父なる神よ……彼らが求めているのは真実ではありません……私の口から父なる神、あなたを冒涜する言葉を求めているのです……奇蹟よ、私を救いたまえ……
教区司祭の鍵
簡素な見た目の小さな鍵。新入りの信者は罪の軽い囚人、それも餓死寸前の囚人に食事を運ぶ時にのみ、面会を認められたという。
=伝承=
「……彼は近くにあった大きな石を掴むと、骨が砕けるまで、自らの足を叩き続けました。そうして、骨の砕けた足を鎖から抜き出すと、地面を這いながら逃げ出しました。しかし彼の告白によれば、足元の砂が彼の血の跡を吸い取ったというのです。そのおかげで彼は追い付かれることなく、逃げ切ることができました。彼は毎晩涙を流しながら、ベッドの横に置いた一山の砂に祈りを捧げています……」
高山の鍵
遠く離れた修道院に向かう輸送機器を使うための鍵。
=伝承=
鍵は銀でなければならない。最も純潔な銀を使い、鍵を作るのだ。この鍵に与えられた使命はとても意義深い。鍵の美しさが頂点に達した時、私のもとに鍵を持ってきなさい。私の許しが出ない限り、馬車の使用を禁じ、馬を眠らせておくのだ。これは私の命令であり、私の命令は聖下本人による命令と肝に銘じなさい。
【各地】
空の胆汁瓶
水晶と金で作られた入れ物。嘆きの泉から流れ出る、神聖なる胆汁を中に入れることができる。
=伝承=
「起き上がり、その目で見たことを話しなさい」写字生は紙から目を離すことなく淡々と聞いた。「一年ほど前に埋葬された、とある悔悟者の墓を発掘するよう、私は命令を受けました」と墓堀人は答えた。「私が墓場に到着した時、アルベロで愛されていた彼の墓には、数多くの教区民たちが訪れていました。しかし私が彼の墓を発掘すると、その石棺の亀裂からはまるでワインのような、鮮やかな血が流れ出ていたのです。その場にいた人々は蓋を開けようと石棺に駆け寄り、側部から血が湧き出している彼の体を担ぎ出しました。他の人々は家に急いで戻り、留まることなく湧き出すその血を保存しておくため、桶や瓶などの入れ物を探していました」
ロザリオの結び目
太古の昔に亡くなった、修道士の衣服の繊維から作られた縄の結び目。
=伝承=
彼女はエングラシアという。彼女が手掛けるロザリオは、クヴストディアにおいて最高峰の作品だった。彼女の工房には高名な司祭や神父が頻繁に訪れ、聖下エスクリバーも彼女にロザリオを依頼したという。ロザリオの美しさ、繊細さ、そして完璧さにおいて、エングラシアの右に出る者はいなかった。しかし次第に、彼女の作品ではないロザリオには神による祝福が宿らず、そのようなロザリオを使用しての祈りは神に届かないばかりか、むしろ罪深いことであるという噂が広まっていった。この噂を受け聖母協会は、エングラシア以外の職人によるロザリオの使用を禁じた。贋作とされたロザリオは回収され、燃やされた。偽物のロザリオを持っていた者は厳しく罰せられ、時には異端として認定されることもあった。しかし人々はいつか、とある疑問を抱き始めた。エングラシアがこの世を去った後、ロザリオはどうすればいいのかと。
水銀
奇蹟による影響を受けている水銀の球体。その昔、まだ交易路が開かれ、荷馬車が泥沼に轍を残していた頃、遠い異国の錬金術師によってクヴストディアへと持ち込まれた。正しき者が扱えば、中に眠る回復の力を再び引き出せるだろうが、悲しきかな、錬金術の技は遠い昔に失われてしまっている。
=伝承=
それは敷石の隙間から、大地の穴から湧き出でるもの。それは装飾品自体から、そして装飾品が持つ神聖さを免れようとし、逃げ出した銀。それは肖像から剥がれ落ち、孤独に光り輝く芸術品から溶け落ちて行くもの。それは静かに漏れ出しながら我らの足元に隠れ、やがて穢れから解放され、再び湧き出でるもの。それを拾い上げるか、それとも触れないかは、お前の自由だ、我が息子よ。だがそれを何のために使うのか、これだけは気を付けておきなさい。
【2周目】
石化した風鈴草
終わることのなかった贖罪を償い、果たすための岩から芽生えた奇妙な花。誰も見ていない時にその茎は曲がり、聖線にある森の方角を指すという。
石となった花びらは悲嘆なる奇蹟の兆候であり、眠れる者の目覚めを警告している。
=伝承=
「なぜ私を選んだのだ? 我が肉体、我が皮膚、我が血液の中に、あなたの存在を感じるのはなぜだ? なぜ私をまどろみと覚醒の間に囚えるのか。大いなる罰よ、一言でいい、その理由を教えてほしい。あなたのために、我が体を打ち砕こう。あなたのために、我が両腕を束縛しよう。あなたが我が名を呼べば、目覚めてこの目を見開こう。私を石の中に閉じ込めたまえ。そしてその石を、私を解き放つための鍵としたまえ」
金で紡がれた詩節(#1~#4)
青色の絹に黄金の糸で刺繍された、スタンザの一節。しかしその詞の元となった歌を知っている者はいない。
黄金の糸は命を宿しており、くねくねと絹の上を進むことがある。しかし糸によって紡がれる詞が変わることは決してない。
=伝承=
(#1)
夜よ、太陽が昇り輝く時
寒さと闇を忘れ そなたは眠る
(#2)
それは黎明の光
霧を晴らす灯火
(#3)
バルコニーの上で それは呼ぶ
バルコニーの上で それは歌う
(#4)
星々を御許に集め
我が罪業を取り除き給う
【Cエンド関連】
⇒
Cエンド情報へ ※リンク先はCエンド(真エンド)のネタバレを含みます
「攻略アイテム一覧」ページコメント
- 【例】コメントはこのように表示されます。コメントの際は >雑談・考察・質問等ページ「基本ルール」 をご確認の上、節度あるご利用をお願いいたします。 -- 【例】名前(任意) (2022-10-05 18:09:23)
最終更新:2023年03月26日 09:34