thzero_atsugi1_5th

東方零次元 厚木大会 5位
ヒガ選手 白単遅延コントロールデッキ
メインデッキ40枚

サイドボード10枚

主催者所見

プレイヤー所見

白っぽい遅延です。対人ではほぼ初めて使ったものですので未完です。 最初に注意書きしますと、デッキの回し方や解説などではなく遅延を使った上でのチラ裏的な文章になります。 ですので、レシピの参考ではなくこんなのもあったんだなーという目でどうかご覧ください。 特に、初心者の方々へ。これは心折設計の危険物なので真似したらダメですよ。ダメ、絶対!

  • 何でダメだったのか、何で使ったのか
    • そもそも想定していたのは、フリーズして邪魔してデッキを減らさせようという遅延の根本的な考えでした。そう考えた理由としては、カードプールから見た上では、本家より遅いゲームスピードだと思った事がきっかけで、どれくらい遅いのか予想できずまぁ何とかなるだろうかと思ったこと。何より最初の大会でそんなひねくれたデッキ持って来る人はいないだろうというひねくれた考えからの起用でもあります。
      ダメだった原因は色々ありすぎました。ただ結果としてビートがどうやら強いようで、初速の早いビートに対してはなす術が無かったです。一度遅延だと割れてしまうと誰が相手でも容赦なく殴られますから、それをさばき切るのも正直この構築では無理でした。白リリーこわいよ…。
      それに加え根本的な問題として《疾風「風神少女」》がかなり重く、かなり使いにくかったこともあります。これは遅延がよくわかっていなかったため探り探り使ってた事が原因でしたが、使わなかったほうがマシという局面も多かったためプレイングも荒かったです。また《疾風「風神少女」》が全部スマッシュに行っちゃった時なんてもう…遅延(笑)。
  • 白単の意義
    • 白一色だったのは、その方が回しやすいという判断だったわけなのです。実際単色だと色を気にせず回せた(この点だけは)かなり楽でした。
      とはいえ白だけだとビートへの対処が困難。遅延だけで止められるほど甘くは無かった…。かといって多色にするとビートした方が明らかに早い。つまりは勝ち筋も守りも薄い白単で遅延をする意味は特に無かったと言わざるを得えません。
      白単でビートも不可能ではないでしょうが、ストパンさん(同大会3位の人)のように素直に白緑ビートにした方が懸命でしょう(強いので参考になります)。単色でも緑の方が除去も多いし強いと思われます。
      構築も温かったのですが、色々考えてもやはり白単の意味は無かったですね。《彩符「彩光乱舞」》を使っても凌ぎきれる気がしないあたり。
  • 遅延の今後?と色の可能性
    • まだよくわかっていないところが多いですが、今のところ遅延だけには限界がある事がわかりました。単純にコントロールしきる事が難しい点が際立ち、試合時間は延ばせるけど勝つビジョンが見えないという自体に陥りやすいです。
      かといって遅延自体が消滅した、とは思いにくい。実際に試合時間を長引かせるくらいに粘ることは出来たのでカード自体は揃っていると思えます。ただ大会で仰られていた方がいたように、「ビートに寄らせてスマッシュでもデッキを削らないと絶対に追い付けない」のは間違いない。よって、遅延という形一本ではなく「何か+遅延」という補助的な意味合いでなら遅延要素もアリかな?と。要は勝ち筋他にも用意しろというだけの話ですが。
      白緑だとビートもしいやすい上に、《太陽の畑》《映姫&小町》など色々もあるのでとっさの遅延にも動きやすいでしょう。白と絡める多色なら、青や赤も使いやすいはず。特に赤白は墓地メタが可能な上《レミリア&咲夜》《フランドール・スカーレット》でワンチャンス引っ張りやすいので遅延自体とのかみ合わせも悪くないのではとも思います。コントロールしきりたいなら黒白も…?一応机上の理屈ですが。
      色による柔軟性を持たせる意義は、最初に書いたように遅延だとバレると相手は容赦なく殴ってきます。そのために「何か」という追加要素にシフトする必要性が生まれますし、サイドデッキまで使った読み合いができる以上戦い方に幅を持たせられるでしょう。スイス1戦普通にやってサイドから「ビートだと思った?残念、遅延ですよ」→「ナ、ナンダッテー!」とか、その逆でも然り。遅延は実際対人ででも使わないとどうなるのか全く読めない代物なので相手の動きにも大きく依存しやすいようです。そこからようやく機能するのが零次元の遅延というギミックなのかもしれません、としみじみ。
  • 反省
    • 色々考えながら書いて見ましたが遅延はやはり難しかった…。当日組んだばかりで遅延のプレイングが出来ていなかったというのも敗因でした、と言い訳を。
      本家に存在した《サイレント・マジョリティ》のようなものかと思い遅延を使いましたが上手くいかず、使ってみて改めてバランスの良さを感じれたのは良かったと思います。あんまり遅延が強くても面白くはありませんよね。
      今回上手く行きませんでしたが、遅延というギミック自体を生かす方法はまだありそうですし、このような特殊デッキが組めるようになるほどには広い環境となってきたのだと感じます。まぁ可能性の提示くらいはできたかなと。と、もう一度しっかり言っておきますが、普通にビートした方が安定しますし強いのは間違いないと思います。これはあくまで提示なのだとお考えください。
      最後に、ここまで長々と綴った文字を読んで下さった方々、主催者並び当日対戦していただいた方々には深くお礼申し上げます。
      実際にレシピが張り出されメタがようやく回転してくるころだと思います。参考になるのかわかりませんがこのよくわからない内容から、誰かが新しい何かを練り上げる材料にしてくれたのなら幸いでございます。
      \ピチューン/
最終更新:2012年01月23日 16:09