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外から見たニコニコ動画
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to_dk
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外から見たニコニコ動画 <△>
2009年3月に追記
2008年12月14日現在
- to_dkは、ニコニコ動画には動画投稿していない。今の所、会員でもない
- しかしながら、誰かが初音ミクを語る時、この単語はセットで登場する
- という事で、「外から見たニコニコ動画の姿」を、記してみた
一般的な特徴
- 流れるコメントで有名
- システムの作り込み度は高い。各要素は他のサイトの後追いだけれど、改善に力を入れている
- 最初から優れているのではなくて、継続的に改善している
- 継続的な改善は、競争力の高いサイトの特徴
- 最初から優れているのではなくて、継続的に改善している
- 一方、サービスの作り込みが荒いので、黒字化に時間がかかっている
- 初音ミクの場合、ユーザーサイドで盛り上げる仕組みもあるので、商用展開を図るには便利
長所として注目している部分
- 当初からのコンセプトである、気軽なコメントで臨場感を持たせる仕掛け。これがあるので、反応や評判を感じたい制作者にとっては、天国のような場所
- to_dkで一番注目しているのは、政党や政治家チャンネルの開設
- 政治家にとっても、視聴者にとっても、テレビでは満足できない部分は大きい
- 政治家の魅力ある発言能力を、発揮できる機会が少なかった
- テレビだと時間枠があるので、時間を変に伸ばしたり縮めたり。視聴者側の満足度も少なかった
- 熱い信念を持つ政治家は、自分の主張を真剣に聴いてくれる場所、率直な意見を貰える場所が好き
- 会話に近いコメント機能を持った、ニコニコ動画だから出来た分野
- (実は、政治団体のチャンネルは、YouTube上にもある。こちらもコメント機能はあるけれど、発信を重視する作りになっている)
- 政治家にとっても、視聴者にとっても、テレビでは満足できない部分は大きい
- 初音ミク作品の発表の場としても、面白い場所になりつつある
- 政治家や財界のトップが、「みっくみくー」と応援する可能性も出てきた
- 最近、視聴者の視点でサービスを行うようになってきたようだ
短所として注目している部分
- 投稿そのものに対する満足感が少ない
- コメントが基本匿名なので、荒らしなど、対策を始めるときりがなさそう
- 匿名でも良いけれど、渾身の作品を見る度に気分が悪くなるのは嫌だ。批評なら良いけれど
- YouTubeの場合、ID表記+コメントのランク付け。但し、組織的にランクを上下させて、情報操作する事が可能、という短所もある
- 制作者の専用ページが無いので、持ち家感覚が無い
- 反面、運営的には長所となる。視聴者に流動を促す事が出来るから
- だから、他サイトに投稿する作者と比較して、視聴数やランキングなど、数字への依存が高くなっている
- コメントが基本匿名なので、荒らしなど、対策を始めるときりがなさそう
- サービス設計で、コンテンツ制作者の視点が欠ける傾向がある
- 例えば、ニコニ・コモンズ
- (実質)ニコニコ動画以外の投稿禁止や、後でのライセンス縮小をサポートしているので、二次創作や商用利用に対して罠を仕掛ける事が出来る。(例えば、改善版を作ったり、過去に制作した作品を紹介したくなった時に、足枷になる)
- ライセンスの管理、表示の単位は、制作者ではなくて動画。なので、時間をかけて優れた素材を作っても、制作者の知名度は上がらない
- ランキング仕様変更(後で元に戻ったみたい)。有名曲の制作者なら、おそらくランキングを駆け上がっていくのを見るのが好き。それが無くなった。話題になった当時、キラーコンテンツ作者の制作意欲を削ぐような変更は、どうかと思った
- 例えば、ニコニ・コモンズ
せっかくですので、サービスメニューへの意見を1つ
- 有料会員と無料会員で、投稿品質で格差を付けている。それよりも、「最高品質のmp4で投稿してくれたら、一般回線でもエコノミー制限+少しアップで再エンコードしますよ」
- お金を支払う人のほとんどは非動画制作者だろう。視聴側で差別化した方が満足度が高くなる
- 例外は投稿容量制限。低コストで大量の動画を投稿する方も存在するので、ある程度規模が大きくなると、(経営事情で)何らかの規制や有料オプション化が必要になる
- 制作者は制作にお金と時間を注ぎ込むので、お金の支払いには渋い筈
- オリジナル度が上がるにつれて、その傾向は高くなる
- そして、(圧倒的に多い)無料会員に向けて画質を調整した方が合理的
- だから、有料会員と制作者の両方のメリットを拡大させる事で、有料会員も面白い動画も増える方向に誘導する
- エコノミー回避を狙うよりも、高品質で投稿した方が(制作者にとって)得な状況を作り出せば良い
- mp4だけにしたのは、プログラムの対応を簡単にする為。該当するのはエコノミー回避を狙う人達なので、少々専門的でも無問題
- 但し、黒字化した暁には、とするのが妥当かも
- 一時的にコストの方が高くなるし、綺麗な動画を上げる目的で有料会員になっている人の数が不明だから
- 今は、創作や放送の初心者達が喜んで技術吸収している段階。無理して黒字化を遅らせるよりも、人気のあるジャンル毎に、廉価で良い作品を作る方法を紹介していく方が、費用対効果が大きいと予想
- ちなみに、zoomeで画質に拘る人数が多いのは、オンラインゲームのプレイ動画投稿者、間が空いて、アニメMAD投稿者、オリジナルPV制作者の順みたい。(ある記事の訪問者数から推定)
- お金を支払う人のほとんどは非動画制作者だろう。視聴側で差別化した方が満足度が高くなる
その後(2009年3月現在)
- プレミアム会員(有料会員)の優遇を強化したみたい
- 元々の形が有料会員+広報(=無料会員)なので、ある意味正しい
- 最近、有料会員が増えているみたい
- 理由は、優遇強化というよりも、会員登録画面の変更
- 有料会員のメリットを、図解入りで説明するようになった
- 理由は、優遇強化というよりも、会員登録画面の変更
- テレビの強化版を目指すにしても、まだ色々出来る筈
- 例えばスポーツの中継
- 公式の生中継では、放送時間が延長になっても鑑賞できるよう工夫する
- 生中継後の、録画版投稿サポート。編集責任は生中継者
- 生中継したいユーザーと連携して、日本レベルや世界レベルの大会動画を収集。マイナースポーツからカードゲームまで
- 例えばスポーツの中継
- ニコニコ動画は、芸術作品の公開場所としては相応しくないが、商業作品を売り込むには理想的な場所
- 低コストで宣伝できるので、コストを回収できる
- 楽曲については JASRAC信託に拘っているみたいだけれど、JASRACと「非営利利用可」の実験をしてみる方法もある
- 利益はかえって上がる筈。2次創作で CDや着うたなどの売り上げが倍以上になるし、2次創作物の販売でも収益が見込める
- 問題は、営利利用との線引きとP2P。前者はコンテンツで収入を得ているもの(投稿サイトなど)に請求したら解決できる。P2Pはコンテンツ商品がそのまま流れたりするので、反発が強いかもしれない