某所某日――
寅丸星は、よく分からない会議に呼び出されていた。
とりあえず指定された場所に向かい建物の扉を開けると、
中には十六夜咲夜を筆頭に、Win版5ボスのメンバーが卓を囲んで座っているのが見える。
寅丸星は、よく分からない会議に呼び出されていた。
とりあえず指定された場所に向かい建物の扉を開けると、
中には十六夜咲夜を筆頭に、Win版5ボスのメンバーが卓を囲んで座っているのが見える。
早苗「来ましたね。とりあえずそこに座って下さい」
星「えっと、これは、どういう……」
咲夜「ここにいる5ボス6人の勝率は全員5割以下……
しかも一応5割の私ですら勝ちより負けが多いという有様。
こんな有様では主を支えるなど不可能、なんとかして勝率を上げなくては。
というわけでこの会議は開かれているわ」
星「なるほど、その勤勉さは見習わなくては」
鈴仙「むしろあなたのためにあるんだけど。勝率31%は私達の中でもぶっちぎりの低さ。
5ボスの境遇悪化に更に拍車を掛けてるって分かる?」
お燐(……ブービーの兎おねーさんが言える言葉じゃないね)
早苗「で、私達の勝率アップのために何か意見のある方は――」
妖夢「はい!」
咲夜「どうぞ」
妖夢「斬れば分かる! つまりどんなファイト内容であろうと得意分野に持ち込めば」
咲夜「あなた、その理論で私と夢子に負けたでしょ。次」
お燐「はいはいはい、あたいの番! ここにいるのが5ボスの全員じゃない……
つまりここに来てなくて勝率の高い5ボスにコツを聞けばいいのさ!」
早苗「旧作の方々ですか? でもそもそも登場回数が少ないからあまり参考にならないんじゃ……」
鈴仙「フラワーマスターも旧作で5ボス経験ありだけど、勝率は芳しくないし」
咲夜「それなりに出番のある夢子も私と同じ勝率だもの」
お燐「甘い甘い……旧作の前に、一つ事変を忘れてないかい?」
妖夢「はっ……花映塚!」
お燐「そう、そして花映塚の5ボスポジと言えば、あの死神!
勝率の高さに定評のある閻魔……の部下で一応勝率5割越えしてる奴さ!」
咲夜「なるほど!」←(映姫戦の前に小町が出てくる人)
妖夢「確かに!」←(映姫戦の前に小町が出てくる半霊)
鈴仙「言えてる!」←(映姫戦の前に小町が出てくる兎)
早苗(あれ? 人によっては違ったと聞いたような……)
お燐「というわけで、死神のおねーさん、どうぞ!」
星「えっと、これは、どういう……」
咲夜「ここにいる5ボス6人の勝率は全員5割以下……
しかも一応5割の私ですら勝ちより負けが多いという有様。
こんな有様では主を支えるなど不可能、なんとかして勝率を上げなくては。
というわけでこの会議は開かれているわ」
星「なるほど、その勤勉さは見習わなくては」
鈴仙「むしろあなたのためにあるんだけど。勝率31%は私達の中でもぶっちぎりの低さ。
5ボスの境遇悪化に更に拍車を掛けてるって分かる?」
お燐(……ブービーの兎おねーさんが言える言葉じゃないね)
早苗「で、私達の勝率アップのために何か意見のある方は――」
妖夢「はい!」
咲夜「どうぞ」
妖夢「斬れば分かる! つまりどんなファイト内容であろうと得意分野に持ち込めば」
咲夜「あなた、その理論で私と夢子に負けたでしょ。次」
お燐「はいはいはい、あたいの番! ここにいるのが5ボスの全員じゃない……
つまりここに来てなくて勝率の高い5ボスにコツを聞けばいいのさ!」
早苗「旧作の方々ですか? でもそもそも登場回数が少ないからあまり参考にならないんじゃ……」
鈴仙「フラワーマスターも旧作で5ボス経験ありだけど、勝率は芳しくないし」
咲夜「それなりに出番のある夢子も私と同じ勝率だもの」
お燐「甘い甘い……旧作の前に、一つ事変を忘れてないかい?」
妖夢「はっ……花映塚!」
お燐「そう、そして花映塚の5ボスポジと言えば、あの死神!
勝率の高さに定評のある閻魔……の部下で一応勝率5割越えしてる奴さ!」
咲夜「なるほど!」←(映姫戦の前に小町が出てくる人)
妖夢「確かに!」←(映姫戦の前に小町が出てくる半霊)
鈴仙「言えてる!」←(映姫戦の前に小町が出てくる兎)
早苗(あれ? 人によっては違ったと聞いたような……)
お燐「というわけで、死神のおねーさん、どうぞ!」
そう言ったお燐がカーテンが掛かっていた場所へ歩いていき、それを盛大にめくり上げる。
全員の視線が集まるそこには……誰もいなかった。
全員の視線が集まるそこには……誰もいなかった。
早苗「あれ?」
星「中に誰もいませんよ?」
お燐「え……え? あ、紙が落ちてる。なになに……
『眠いので出席しません 小町』サポタアアアアアアアアアジュ!!(ビリッ)」
星「他にいないんですか、5ボスポジは? 竜宮の使いとか」
咲夜「彼女、勝率43%と結構低いわよ……」
鈴仙「私達、他のキャラに搾取される運命なのかな……」
星「中に誰もいませんよ?」
お燐「え……え? あ、紙が落ちてる。なになに……
『眠いので出席しません 小町』サポタアアアアアアアアアジュ!!(ビリッ)」
星「他にいないんですか、5ボスポジは? 竜宮の使いとか」
咲夜「彼女、勝率43%と結構低いわよ……」
鈴仙「私達、他のキャラに搾取される運命なのかな……」
悲観的なムードが(主に優曇華によって)流される中、突如大ハッスルして立ち上がった人物がいた。
現人神・東風谷早苗その人である。
現人神・東風谷早苗その人である。
早苗「常識にとらわれるからいけないんです! 殺られる前に殺れ!
つまり、私達よりもっと勝率の低いキャラを集中して搾取すればいいんです!」
お燐「そうは言っても、出番が多い奴は大抵勝率が5割近辺に落ち着いてるんじゃないかい?
参加率が高い中では勝率の低いスキマ妖怪ですら勝率4割、
あたいやメイドはともかく兎は少し優勢って程度でしかないねぇ」
早苗「いるじゃないですか。最近出番多くて7割がた負ける妖怪が」
咲夜「へ?」
妖夢(そうか!)
星「え?」
つまり、私達よりもっと勝率の低いキャラを集中して搾取すればいいんです!」
お燐「そうは言っても、出番が多い奴は大抵勝率が5割近辺に落ち着いてるんじゃないかい?
参加率が高い中では勝率の低いスキマ妖怪ですら勝率4割、
あたいやメイドはともかく兎は少し優勢って程度でしかないねぇ」
早苗「いるじゃないですか。最近出番多くて7割がた負ける妖怪が」
咲夜「へ?」
妖夢(そうか!)
星「え?」
突如、星に向けて集中する視線。
混乱する彼女の肩を、ぽんと優曇華が叩いた。笑顔で。
混乱する彼女の肩を、ぽんと優曇華が叩いた。笑顔で。
鈴仙「私の勝率のために、今後よろしく」
早苗「結論はでました! では、できるだけ彼女が私達の相手となることを祈って解散です!」
星「……な、ナズーリン、ナズーリン、助けて下さい!
どうやらこの会議に出席したことそのものがうっかりだったようです!」
咲夜&お燐(駄目だこいつら……早く何とかしないと……)
早苗「結論はでました! では、できるだけ彼女が私達の相手となることを祈って解散です!」
星「……な、ナズーリン、ナズーリン、助けて下さい!
どうやらこの会議に出席したことそのものがうっかりだったようです!」
咲夜&お燐(駄目だこいつら……早く何とかしないと……)