東方ファイトスレ @まとめウィキ

16スレ第35戦

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匿名ユーザー

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「今回の競技は借り物競争です。以前は指定された借り物を早く持ってきた方が勝ちでしたが、今回は何を借りてきても構いません。
 代わりに、速さではなく借り物の価値によって勝敗が決まります。ただし、こちらで設定した制限時間を過ぎた場合やドクターストップを食らった場合は価格がゼロであるものとして扱います」

 映姫からルールの説明を受け、早速橙が手を挙げる。

「制限時間ってどれだけですかー?」
「非公開です。時間切れになった場合は状況に応じた手段で通知します」

 続いて幽香も口を開く。

「なんか力がめっちゃ落ちてるんだけど、これであの子と勝負するのは無理があるんじゃないの?」
「今回は力がなくても勝負になります。あと、苦情はスキマ妖怪にお願いします」

 そんなこんなで競技開始。

「わからなかったら人に聞く~」
 そう言いつつ橙が向かったのはマヨヒガ。
「らんさま~。何か高いもの貸してくださーい」
「藍なら買い物に出てるわよー」
「わかりましたー。追っかけますー」
「待ちなさい。どうせ例のファイトでしょう? 丁度価値の判断に困るものがあったから、これを持って行きなさい」

 そう言って紫はひとつの包みを渡す。

「いい? これは非常に危険なものだから、勝手に開封ちゃだめよ。
 閻魔に渡したら『閻魔様ならこれをいくらで買いますか?』って言いなさい。一字一句間違えないようにね」
「にゃ?」
「今は解らなくてもいいのよ。こういうことは段階を踏んで理解していきなさい」

 首を傾げる橙に対して優しく諭すように言う。


 一方、幽香はというと、なにやら大きな箱を台車に載せて運んでいる。骨董品か何かを調達したのだろうか?

「やっぱりこの界隈で高値の付きそうなモノといえばコレよねー。やっぱり持つべきものは歴史ねー」


 そして鑑定。
 厳正なるコイントスの結果、先に鑑定を受けるのは幽香となった。

「では、中身を確認します。……これは、PC-98ですか?」
「それだけならただの古物でしょう? 目玉はこっち」

 幽香は小さな包みを差し出す。

「!? これを一体どこで?」
「過去にラスボスと自機の両方を経験したから、関係者特権で借りてきたのよ。
 この旧作詰め合わせと起動用のPC本体。オークションにかけたら一体いくらの値がつくのかしらね?
 保存状態も含めて評価してくださる?」
「わかりました。丁重に扱うことを誓いましょう。さて、次はあなたですね」

 映姫は橙の方に視線を移す。
 橙は包みを差し出し、紫の指示した通りに『閻魔様ならこれをいくらで買いますか?』と言う。
 訝しげな表情を浮かべながら映姫が包みを開き、その中身を見た瞬間、映姫は橙に詰め寄る。

「一体、これをどこで入手したのですか?」
「紫様から閻魔様に届けるように言われました」
「なるほど。気の毒ですが、このようなものに対して価値を認めるわけにはいきません。
 この勝負、鑑定するまでなく風見幽香の勝ちとします。
 あと、私はスキマ妖怪に対して急用ができたため、競技の終了を宣言します。
 あなたは妖怪の山に伝言を届けてください。内容は『射命丸文は閻魔のもとまで出頭するように』です」

判定:紫が橙に持たせたブツが原因で幽香の勝利。
















































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