てゐ「フゥ……本当にヤバい仕事(ヤマ)だったわね……」
竹林の中で、因幡てゐは生きていた。
サングラスを着けたてゐは、口にくわえていたシガレットチョコを指ではさむと、一つ息を吐く。
てゐ「あのブン屋に書かせた死亡広告、アレが効いたわね。
念の為に1スレ分休暇を取ったけど、もう誰も探しに来ないし……潮時だわね」
サングラスを外し、ウッサッサと腹黒笑いを引き摺って、てゐは永遠亭に舞い戻った。
竹林の中で、因幡てゐは生きていた。
サングラスを着けたてゐは、口にくわえていたシガレットチョコを指ではさむと、一つ息を吐く。
てゐ「あのブン屋に書かせた死亡広告、アレが効いたわね。
念の為に1スレ分休暇を取ったけど、もう誰も探しに来ないし……潮時だわね」
サングラスを外し、ウッサッサと腹黒笑いを引き摺って、てゐは永遠亭に舞い戻った。
てゐ「(そーっと、そーっと……ごく自然に、昨日までも居ましたよ?って顔してりゃぁ……)」
永琳「あらてゐ、探したわよ」
てゐ「!(ウサっ!?……いや、落ち着いて、まだ黒と決まったわけじゃ……)」
永琳「どうしたの?今日のファイトで呼ばれてたんだけど、聞いてない?」
てゐ「(あぁ、東方ファイト……なぁんだ、そんな事なら)あぁ、そういえばそうでしたねぇ」
永琳「支度をしてくるから、姫とウドンゲを呼んできて頂戴」
てゐ「あいあいさー!(ふっ、考えすぎだったわね)」
永琳「あらてゐ、探したわよ」
てゐ「!(ウサっ!?……いや、落ち着いて、まだ黒と決まったわけじゃ……)」
永琳「どうしたの?今日のファイトで呼ばれてたんだけど、聞いてない?」
てゐ「(あぁ、東方ファイト……なぁんだ、そんな事なら)あぁ、そういえばそうでしたねぇ」
永琳「支度をしてくるから、姫とウドンゲを呼んできて頂戴」
てゐ「あいあいさー!(ふっ、考えすぎだったわね)」
咲夜「さて、本日のファイトですが」
てゐ「……」
輝夜「あらどうしたのイナバ、汗なんか垂らしちゃって」
てゐ「いやぁ、なぁんかこの辺って暑いですよねーっ」
鈴仙「そう?霧の湖に近くて夏でも涼しいって評判だけど」
てゐ「(いや、まだそうと決まったワケじゃない!きっと、きっと平和なファイトが――)」
咲夜「妖夢のスペカ、妄執剣『修羅の血』を真剣白羽取りしてもらいます」
輝夜「妄執剣……」
鈴仙「修羅の血……?」
永琳「あの庭師の事だから剣戟なんでしょうけど、どんな技なのかしら」
咲夜「それは今からお見せします。美鈴!」
美鈴「はいっ!さぁ妖夢さん、何処からでもかかっ――」
(キィン……)
美鈴「てきてくだぐぼはぁっ!?(ごふっ)」
てゐ「ウサっ!?」
鈴仙「何もしてないのに血を吐いて倒れたッ!?」
輝夜「違うわ。さっき空気が張り詰めた一瞬に、斬り抜けたのよ」
永琳「まあ切り口もきれいですし、妖怪ならすぐ治るでしょう」
てゐ「そ、そういう問題なのッ!?」
鈴仙「……頑張ってね、てゐ」
てゐ「ちょっと鈴仙!なに逃げてんのよ!」
鈴仙「てゐのファイトの邪魔にならないように気を使ってるのよー」
輝夜「そうそう、頑張るのよー」
てゐ「姫まで……大体あんな技どうやったら見切れ――」
(キィン……)
てゐ「るっていうのぐはぁっ!?(ばたっ)」
咲夜「……さて、これでお嬢様の運命操作が完結しましたね」
永琳「そうでもなくってよ」
てゐ「(むくっ)……うぅ……何コレ……生きてるし……痛くない……?」
咲夜「……いくら切り口がきれいとはいえ、これは……」
永琳「流石に死なれちゃ困るから、ちょっと蓬莱効果の薬を投与しておいたのよ」
咲夜「しかしそれでは――」
永琳「蓬莱効果でも、精神的な死まではフォローできないのよねぇ」
咲夜「……なるほど。妖夢、頼んだわよ」
てゐ「どういう事……いやそりゃ生きてるけど、身体真っ二つにされ――」
(キィン……)
てゐ「て何とも思わないわけぐふぅっ!?」
咲夜「素晴らしい効果ですね」
永琳「鈴仙もああいうのは試させてくれないのよねぇ」
てゐ「お師匠……いくら何でも――」
(キィン……)
てゐ「ひっ……きゃぁーっ!」
咲夜「おお、こわいこわい」
永琳「その割に目が笑っていてよ?」
咲夜「あら、それはお互い様ですわ」
鈴仙「ひ、姫……もうてゐの負けじゃないんですか……?」
輝夜「だってほら、対戦相手も来てないし、別に死んじゃいないし」
永琳「そうよウドンゲ、何ならあなたが代わりにファイトに出る?」
鈴仙「謹んで辞退致します」
てゐ「ぐっ……わたしが何をしたってのよォーっ!」
(斬っ)
てゐ「がふっ……(ばたん)」
咲夜「気絶……ですか」
永琳「ええ。流石に斬られた程度でショック死するようじゃ、千年も生きられないわよ」
咲夜「それもそうですね。紅魔館を代表して、ご協力に感謝します」
永琳「いいのよ。身内の不始末ですもの」
輝夜「さあ、それじゃ私達は帰りましょう」
鈴仙「……(師匠も姫も、絶対『死』に対する認識がおかしくなってるよぅ……)」
てゐ「……」
輝夜「あらどうしたのイナバ、汗なんか垂らしちゃって」
てゐ「いやぁ、なぁんかこの辺って暑いですよねーっ」
鈴仙「そう?霧の湖に近くて夏でも涼しいって評判だけど」
てゐ「(いや、まだそうと決まったワケじゃない!きっと、きっと平和なファイトが――)」
咲夜「妖夢のスペカ、妄執剣『修羅の血』を真剣白羽取りしてもらいます」
輝夜「妄執剣……」
鈴仙「修羅の血……?」
永琳「あの庭師の事だから剣戟なんでしょうけど、どんな技なのかしら」
咲夜「それは今からお見せします。美鈴!」
美鈴「はいっ!さぁ妖夢さん、何処からでもかかっ――」
(キィン……)
美鈴「てきてくだぐぼはぁっ!?(ごふっ)」
てゐ「ウサっ!?」
鈴仙「何もしてないのに血を吐いて倒れたッ!?」
輝夜「違うわ。さっき空気が張り詰めた一瞬に、斬り抜けたのよ」
永琳「まあ切り口もきれいですし、妖怪ならすぐ治るでしょう」
てゐ「そ、そういう問題なのッ!?」
鈴仙「……頑張ってね、てゐ」
てゐ「ちょっと鈴仙!なに逃げてんのよ!」
鈴仙「てゐのファイトの邪魔にならないように気を使ってるのよー」
輝夜「そうそう、頑張るのよー」
てゐ「姫まで……大体あんな技どうやったら見切れ――」
(キィン……)
てゐ「るっていうのぐはぁっ!?(ばたっ)」
咲夜「……さて、これでお嬢様の運命操作が完結しましたね」
永琳「そうでもなくってよ」
てゐ「(むくっ)……うぅ……何コレ……生きてるし……痛くない……?」
咲夜「……いくら切り口がきれいとはいえ、これは……」
永琳「流石に死なれちゃ困るから、ちょっと蓬莱効果の薬を投与しておいたのよ」
咲夜「しかしそれでは――」
永琳「蓬莱効果でも、精神的な死まではフォローできないのよねぇ」
咲夜「……なるほど。妖夢、頼んだわよ」
てゐ「どういう事……いやそりゃ生きてるけど、身体真っ二つにされ――」
(キィン……)
てゐ「て何とも思わないわけぐふぅっ!?」
咲夜「素晴らしい効果ですね」
永琳「鈴仙もああいうのは試させてくれないのよねぇ」
てゐ「お師匠……いくら何でも――」
(キィン……)
てゐ「ひっ……きゃぁーっ!」
咲夜「おお、こわいこわい」
永琳「その割に目が笑っていてよ?」
咲夜「あら、それはお互い様ですわ」
鈴仙「ひ、姫……もうてゐの負けじゃないんですか……?」
輝夜「だってほら、対戦相手も来てないし、別に死んじゃいないし」
永琳「そうよウドンゲ、何ならあなたが代わりにファイトに出る?」
鈴仙「謹んで辞退致します」
てゐ「ぐっ……わたしが何をしたってのよォーっ!」
(斬っ)
てゐ「がふっ……(ばたん)」
咲夜「気絶……ですか」
永琳「ええ。流石に斬られた程度でショック死するようじゃ、千年も生きられないわよ」
咲夜「それもそうですね。紅魔館を代表して、ご協力に感謝します」
永琳「いいのよ。身内の不始末ですもの」
輝夜「さあ、それじゃ私達は帰りましょう」
鈴仙「……(師匠も姫も、絶対『死』に対する認識がおかしくなってるよぅ……)」
なおこの後、タンクトップにホットパンツで台風の中フィーバーしまくった衣玖さんが現れ、
その透けシャツっぷりに妖夢が真っ赤になってしまい、鈍った剣をあっさり羽衣でキャッチし勝利を決めた。
その透けシャツっぷりに妖夢が真っ赤になってしまい、鈍った剣をあっさり羽衣でキャッチし勝利を決めた。