諏訪「じゃ、今日の撮影はよろしくねー」
文「こちらこそ、よろしくお願いしますねー。可愛らしくも威厳たっぷりに撮ってさしあげますよ」(営業スマイル)
諏訪「くふふ、楽しみだねー」
文「こちらこそ、よろしくお願いしますねー。可愛らしくも威厳たっぷりに撮ってさしあげますよ」(営業スマイル)
諏訪「くふふ、楽しみだねー」
今日は守矢神社の一柱、諏訪子様の撮影会。
新たな信仰獲得のためのPR作戦ということで、早苗や神奈子も同意の上だ。
だが――
新たな信仰獲得のためのPR作戦ということで、早苗や神奈子も同意の上だ。
だが――
文「あ、あのー、諏訪子さん、ちょっと近づきすぎ……」
諏訪「えー、いいじゃない。撮影の前にちょーっと、親交を深めようってだけじゃない」
文「いえいえ、今日はちょっと時間も押してますし」(引きつった営業スマイル)
諏訪「それとも、私と一緒にいるの、嫌かな……?」(上目遣いで不安そうに目を潤ませながら)
文「い、いえ、そんなことは! 決してないのですが、ぷにぷにが! ほっぺのぷにぷにが、ふおぉ!」
諏訪「良かったー、諏訪子、もーっと文ちゃんと仲良くしたいなー♪」
諏訪「えー、いいじゃない。撮影の前にちょーっと、親交を深めようってだけじゃない」
文「いえいえ、今日はちょっと時間も押してますし」(引きつった営業スマイル)
諏訪「それとも、私と一緒にいるの、嫌かな……?」(上目遣いで不安そうに目を潤ませながら)
文「い、いえ、そんなことは! 決してないのですが、ぷにぷにが! ほっぺのぷにぷにが、ふおぉ!」
諏訪「良かったー、諏訪子、もーっと文ちゃんと仲良くしたいなー♪」
文にはわかっている。このざーとらしいほどの媚び媚びスマイル……そのあざとさ!
文というロリコン天狗を骨抜きにし、守矢神社に都合の良い偏向報道をさせる気だということを!
文というロリコン天狗を骨抜きにし、守矢神社に都合の良い偏向報道をさせる気だということを!
文「(そ、そんなニセ幼女の誘惑に惑わされは――うっわ、密着してきた、体温高めの幼女ボディが密着してきた――!)」
だから必死で抵抗する文――だがロリコンの血の、何と業深きことよ。
あざといと頭ではわかっていても、目の前のロリっ子の魅力から目が離せない――
あざといと頭ではわかっていても、目の前のロリっ子の魅力から目が離せない――
と、そこでお呼びがかかる。
小町「おーい、東方ファイトの時間だよお二人さん。今すぐ用意してー」
文「た、助かりました!」
諏訪「チッ、もうちょいだったのに」
文「た、助かりました!」
諏訪「チッ、もうちょいだったのに」
さて、一方の香霖堂。
香霖「ただいまー(カランカラン、と自宅に帰ってくる)」
妖夢「みょんっ! こ、これはこれは香霖堂店主さん本日もご機嫌うるわるわるわわわ」
香霖「ああ、鍵をかけ忘れていたのは無用心だったな……ところで、今、背中に何か隠さなかったか?」
妖夢「い、いえいえいえななな何をおっしゃいますやら、何も何も隠してなんて」
香霖「(ニヤリ)……そうだね。僕の言い値で『それ』を買い取ってくれるなら、僕は店から何が無くなったかを忘れてあげてもいい」
妖夢「なっ」
妖夢「みょんっ! こ、これはこれは香霖堂店主さん本日もご機嫌うるわるわるわわわ」
香霖「ああ、鍵をかけ忘れていたのは無用心だったな……ところで、今、背中に何か隠さなかったか?」
妖夢「い、いえいえいえななな何をおっしゃいますやら、何も何も隠してなんて」
香霖「(ニヤリ)……そうだね。僕の言い値で『それ』を買い取ってくれるなら、僕は店から何が無くなったかを忘れてあげてもいい」
妖夢「なっ」
映姫「毎度おなじみ東方ファイトの時間――おや、取り込み中でしたか?」
妖夢「いえ、何でも! 東方ファイトですね、それでは!」(脱兎)
香霖「あっ……持ち逃げされてしまった。後になってもしらばっくれられればそれまでか」
映姫「……私が間を取り持って、取引の続きをやっても構いませんが?」
香霖「それじゃ『他の人には黙っておく』という取引条件が成り立たないじゃないか」
映姫「商売根性も結構ですが、ほどほどになさい。人に恨まれては元も子もありませんよ?」
香霖「肝に銘じるさ。で、ファイトはいいのかい?」
映姫「まったく……」
香霖「あっ……持ち逃げされてしまった。後になってもしらばっくれられればそれまでか」
映姫「……私が間を取り持って、取引の続きをやっても構いませんが?」
香霖「それじゃ『他の人には黙っておく』という取引条件が成り立たないじゃないか」
映姫「商売根性も結構ですが、ほどほどになさい。人に恨まれては元も子もありませんよ?」
香霖「肝に銘じるさ。で、ファイトはいいのかい?」
映姫「まったく……」
さて、熱湯風呂会場。
天子「あれ? なんで私ここにいるの? で、なんで目の前に見覚えのある熱湯風呂があるの?」
小町「はいはい、いいから水着に着替えておくれ。あ、そっちの三人も着替えておいてね」
妖夢「(み、水着……? 今から人前で裸同然に……?)」(興奮状態続行中で妄想暴走中)
諏訪「おっけー(くっくっく、飛んだ邪魔が入ったかと思いきや……まだまだチャンスはあるみたいね)」
文「(くっ、諏訪子さんからプレッシャーを感じる……何か、現状を打破する手は……?)」
小町「はいはい、いいから水着に着替えておくれ。あ、そっちの三人も着替えておいてね」
妖夢「(み、水着……? 今から人前で裸同然に……?)」(興奮状態続行中で妄想暴走中)
諏訪「おっけー(くっくっく、飛んだ邪魔が入ったかと思いきや……まだまだチャンスはあるみたいね)」
文「(くっ、諏訪子さんからプレッシャーを感じる……何か、現状を打破する手は……?)」
ちゃきちゃきと水着に着替える4人。
おお肌色がまぶしい――だが悲しいかな、心頭滅却煩悩よ去れと唱え続ける文には、周りに気を払う余裕は無い。
おお肌色がまぶしい――だが悲しいかな、心頭滅却煩悩よ去れと唱え続ける文には、周りに気を払う余裕は無い。
天子「って、なんかノリで水着着ちゃったけど、私は入らないわよ!?」
小町「ふっ、そうは言っても安価は絶対――」
天子「そぉい!」(要石で小町を強打)
小町「きゃん!」
小町「ふっ、そうは言っても安価は絶対――」
天子「そぉい!」(要石で小町を強打)
小町「きゃん!」
いつぞやみたく距離を操られてなるものか、と天子が先制攻撃。
警戒を怠った小町は避けられず、衝撃で熱湯風呂にダイブ。どぼぉん。
警戒を怠った小町は避けられず、衝撃で熱湯風呂にダイブ。どぼぉん。
小町「うわちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!? な、何すんだい!」
天子「あんたがやろうとしてたことをやってあげただけよ! 私はこのままお暇――おわっ?」
天子「あんたがやろうとしてたことをやってあげただけよ! 私はこのままお暇――おわっ?」
後ろを振り返ったら、目の前に妖夢。なんだか顔が赤らんでおり、目も泳いで挙動不審。
妖夢「天子さんの体……綺麗……」(ぼんやり無意識に口にする)
天子「ふへっ? い、いや、煽てたって私はそんな、やぁねえもう」
妖夢「……健康的に白い肌、凄い……触ったらどんなだろう……」
天子「さわっ!? ちょ、どうしたの、なんか変じゃない!?」
妖夢「熱湯風呂……肌は火傷しない程度がお約束――」
天子「?」
妖夢「御免!!」
天子「うえ!?」
天子「ふへっ? い、いや、煽てたって私はそんな、やぁねえもう」
妖夢「……健康的に白い肌、凄い……触ったらどんなだろう……」
天子「さわっ!? ちょ、どうしたの、なんか変じゃない!?」
妖夢「熱湯風呂……肌は火傷しない程度がお約束――」
天子「?」
妖夢「御免!!」
天子「うえ!?」
妖夢、天子に全速力タックル。
瞬発力には定評のある妖夢の眼前でのタックルだ。かわせるわけがない。
哀れ、天子は妖夢と一緒に熱湯風呂にどぼん。
瞬発力には定評のある妖夢の眼前でのタックルだ。かわせるわけがない。
哀れ、天子は妖夢と一緒に熱湯風呂にどぼん。
天子「熱い熱い熱いあつあつあつ、ちょ、は、離して!」
妖夢「そうよ、汚されるのが怖ければ汚すほうに回ればいい……!」
天子「何物騒なこと言ってんの!?」
妖夢「ああ、すごい……あんなに白かった肌が徐々に赤くなっていく……
天子さんの何とか逃れようと必死であがく様……今なら幽香さんの気持ちがわかる!」
天子「わかるなそんなもん!」
妖夢「そうよ、汚されるのが怖ければ汚すほうに回ればいい……!」
天子「何物騒なこと言ってんの!?」
妖夢「ああ、すごい……あんなに白かった肌が徐々に赤くなっていく……
天子さんの何とか逃れようと必死であがく様……今なら幽香さんの気持ちがわかる!」
天子「わかるなそんなもん!」
一方、風呂の外でも動きが起こっていた。
文「ふおおおおおおおおお!!」(うぃーカシャー、うぃーカシャー、うぃーカシャー)
くんずほぐれつの二人に、身をよじらせながらもシャッターを切りまくる文。
ちなみにうぃー、ってのは文花帖でおなじみのフィルムを巻く音です。
ちなみにうぃー、ってのは文花帖でおなじみのフィルムを巻く音です。
諏訪「あ……あれ? 文、私たち、仲間だよね? 一緒にお風呂、入ろ?」(上目遣いで小首を傾げるポーズ)
文「ふっ……笑止。その程度のロリ度で私を落とそうなどと」
諏訪「なっ……わ、私よりもあの子たちのほうがいいっていうの?」
文「諏訪子さん、確かに見た目のロリ臭さではあの子たちは貴女には敵わない。
だが……見なさい、あの子たちのあの必死の表情!
あの感情むき出しの必死さ、飾ることの無いその自然な姿こそが、まごうことなきロリコンホイホイ!
あの二人の前では、貴女の計算づくの妖艶さなど、児戯に等しい!」
諏訪「っ……!」
文「ああもう我慢できません、私も混ーぜーてー!」(熱湯風呂へダイブ)
文「ふっ……笑止。その程度のロリ度で私を落とそうなどと」
諏訪「なっ……わ、私よりもあの子たちのほうがいいっていうの?」
文「諏訪子さん、確かに見た目のロリ臭さではあの子たちは貴女には敵わない。
だが……見なさい、あの子たちのあの必死の表情!
あの感情むき出しの必死さ、飾ることの無いその自然な姿こそが、まごうことなきロリコンホイホイ!
あの二人の前では、貴女の計算づくの妖艶さなど、児戯に等しい!」
諏訪「っ……!」
文「ああもう我慢できません、私も混ーぜーてー!」(熱湯風呂へダイブ)
熱湯の中、三人してもみくちゃになる。
文が乱入してきたことで、妖夢にできた隙を見逃さず、天子は妖夢の腕から脱出、風呂から這い上がる。
息をつく暇も無く、後を追ってくる妖夢。そして這い上がる天子と妖夢のローアングルを、湯の中から思う存分激写する文。
その様子を尻目に、諏訪子は背を向ける。
文が乱入してきたことで、妖夢にできた隙を見逃さず、天子は妖夢の腕から脱出、風呂から這い上がる。
息をつく暇も無く、後を追ってくる妖夢。そして這い上がる天子と妖夢のローアングルを、湯の中から思う存分激写する文。
その様子を尻目に、諏訪子は背を向ける。
諏訪「いいだろう、今回は譲ってやる――だが、次も逃れられるとは思わないことだな、射命丸文……!」
水着姿のまま、とぼとぼと退場する諏訪子。
――これが、諏訪子率いるロリババァ軍団と、真正ロリコン筆頭射命丸文、その激戦の始まりでしかなかったことを、
この時はまだ誰も、知る由も無かった。
――これが、諏訪子率いるロリババァ軍団と、真正ロリコン筆頭射命丸文、その激戦の始まりでしかなかったことを、
この時はまだ誰も、知る由も無かった。
結果:諏訪子棄権により、妖夢の勝利。
ちなみに諏訪子以外の記録は、天子が65秒、妖夢が67秒、文が75秒だったという。
ちなみに諏訪子以外の記録は、天子が65秒、妖夢が67秒、文が75秒だったという。
編注)作者の意向により文の台詞の一部に修正を加えました