(どーんどーん)
フラン「何の音だろ……太鼓?」
レミィ「静かになさい、フラン。あれはきっと山鹿流陣太鼓ね」
こいし「陣太鼓って?」
さとり「いくさ場で使う合図の太鼓よ」
紅魔館の端にある納屋で身を寄せ合う四人。
何故こうなったかと言えば――
フラン「何の音だろ……太鼓?」
レミィ「静かになさい、フラン。あれはきっと山鹿流陣太鼓ね」
こいし「陣太鼓って?」
さとり「いくさ場で使う合図の太鼓よ」
紅魔館の端にある納屋で身を寄せ合う四人。
何故こうなったかと言えば――
~数時間前~
映姫「今回のファイトですが、匿名希望のメイド長と地獄猫から応募がありましたので採用しました。
内容はコスプレをしたあなた方を関係各位が襲いに来るので逃げ切れ、という物です。
なお、幻想郷全体を巻き込んでの鬼ごっこでは被害も増えますので、紅魔館館内に限定します。
あそこなら最悪の事態が起きても爆破されるだけで済みますので」
レミィ「最後にさらっと酷い事言わなかった?」
さとり「逃げるのはいいとして、ファイトの終了はあるの?」
映姫「そうですね、スカーレット姉妹の事もありますし、夜明けまでとしましょう」
こいし「頑張ろうね、お姉ちゃん!」
さとり「こいし……倒しちゃダメですからね?」
こいし「ふぇ?」
フラン「えっ」
レミィ「当たり前でしょうが……」
映姫「今回のファイトですが、匿名希望のメイド長と地獄猫から応募がありましたので採用しました。
内容はコスプレをしたあなた方を関係各位が襲いに来るので逃げ切れ、という物です。
なお、幻想郷全体を巻き込んでの鬼ごっこでは被害も増えますので、紅魔館館内に限定します。
あそこなら最悪の事態が起きても爆破されるだけで済みますので」
レミィ「最後にさらっと酷い事言わなかった?」
さとり「逃げるのはいいとして、ファイトの終了はあるの?」
映姫「そうですね、スカーレット姉妹の事もありますし、夜明けまでとしましょう」
こいし「頑張ろうね、お姉ちゃん!」
さとり「こいし……倒しちゃダメですからね?」
こいし「ふぇ?」
フラン「えっ」
レミィ「当たり前でしょうが……」
要するに『東方ファイトだから』なので、今更誰も何も言わなかった。
難点を言えば、夕方頃から一気に冷えて雪が降り出した事ぐらいだろうか。
そんな事情もあって、四人は身を寄せ合い、体温が逃げるのを何とか凌いでいる。
ちなみに並びは姉妹妹姉の順。妹を守ろうという姉の優しさである。
レミィ「まさか咲夜が用意してくれたこの服が罠になるなんてね……」
フラン「すーすーするよね。スカート短いし(ひらっ)」
レミィ「ちょ、やめなさいフラン!」
こいし「こっちは脇がすーすーするね」
さとり「解ったから脇を締めなさい、胸元が見えちゃうでしょう」
難点を言えば、夕方頃から一気に冷えて雪が降り出した事ぐらいだろうか。
そんな事情もあって、四人は身を寄せ合い、体温が逃げるのを何とか凌いでいる。
ちなみに並びは姉妹妹姉の順。妹を守ろうという姉の優しさである。
レミィ「まさか咲夜が用意してくれたこの服が罠になるなんてね……」
フラン「すーすーするよね。スカート短いし(ひらっ)」
レミィ「ちょ、やめなさいフラン!」
こいし「こっちは脇がすーすーするね」
さとり「解ったから脇を締めなさい、胸元が見えちゃうでしょう」
四人が色気の欠片もなく身を寄せ合って寒さに耐えているその頃、
紅魔館の庭には妖精メイドと地獄猫・鴉連合が集まっていた。
お燐「さあみんな、探しに行くよ!このぱんつの匂いが目印だ!」
咲夜「お嬢様のドロワ……馴染むッ!実によく馴染みますわッ!」
パチェ「もうだめねこのメイド」
お燐「あたいはメイドじゃないよ」
咲夜「私も猫ではありません」
パチェ「誤差の範囲よ。それより探す場所の見当はついてるの?」
お燐「しらみつぶしに探すだけだよ!全軍進めー!」
(にゃーん)
美鈴「(どーんどーん)こっちはどうなんですか?」
咲夜「ありがちなのは地下ですね。捕まえる段になればいくらでも時間を止めて捕まえられますが」
パチェ「残念ながら地下じゃないわ。雪が降ってきたからちょっと細工をして、
美鈴に陣太鼓を鳴らしてもらったのよ。これでレミィ達が逃げる先は、炭小屋になる」
美鈴「でも紅魔館に炭小屋はありませんよ」
パチェ「じゃあ隅小屋ね。誤差の範囲よ」
咲夜「隅小屋……あそこですね」
紅魔館の庭には妖精メイドと地獄猫・鴉連合が集まっていた。
お燐「さあみんな、探しに行くよ!このぱんつの匂いが目印だ!」
咲夜「お嬢様のドロワ……馴染むッ!実によく馴染みますわッ!」
パチェ「もうだめねこのメイド」
お燐「あたいはメイドじゃないよ」
咲夜「私も猫ではありません」
パチェ「誤差の範囲よ。それより探す場所の見当はついてるの?」
お燐「しらみつぶしに探すだけだよ!全軍進めー!」
(にゃーん)
美鈴「(どーんどーん)こっちはどうなんですか?」
咲夜「ありがちなのは地下ですね。捕まえる段になればいくらでも時間を止めて捕まえられますが」
パチェ「残念ながら地下じゃないわ。雪が降ってきたからちょっと細工をして、
美鈴に陣太鼓を鳴らしてもらったのよ。これでレミィ達が逃げる先は、炭小屋になる」
美鈴「でも紅魔館に炭小屋はありませんよ」
パチェ「じゃあ隅小屋ね。誤差の範囲よ」
咲夜「隅小屋……あそこですね」
(がらがらっ)
レミィ・フラン・さとり「「きゃっ!?」」
こいし「……えいっ!(ぎゅっ)」
さとり「ひっ!?ど、どうしたのこいし!?」
こいし「お姉ちゃんが誰かに捕まる前に、私が捕まえた~」
フラン「えー、ずるーい!じゃあ私もお姉様捕まえたー(ぎゅっ)」
さとり「こいし、今日のファイトは私達の配下が――」
こいし「私はお姉ちゃんの妹だもん、配下だよね?(じー)」
フラン「私も妹だからお姉様の配下よね!」
レミィ「何を言ってるのフラン。咲夜、なんとかしなさい!」
咲夜「はっ!全力を持ってお二人をプライベートスクェアにご案内致しますッ!」
パチェ「……美鈴、小屋の鍵持ってる?」
美鈴「はい、ここに」
パチェ「……(どんっ)」
咲夜「きゃっ!?」
パチェ「(がらがらかしゃかしゃ)……ふぅ」
美鈴「あれ、よろしかったんですか?」
パチェ「よろしくないけど、あんな状態のレミィも咲夜も他所様には見せられないわよ」
美鈴「あははは……」
レミィ・フラン・さとり「「きゃっ!?」」
こいし「……えいっ!(ぎゅっ)」
さとり「ひっ!?ど、どうしたのこいし!?」
こいし「お姉ちゃんが誰かに捕まる前に、私が捕まえた~」
フラン「えー、ずるーい!じゃあ私もお姉様捕まえたー(ぎゅっ)」
さとり「こいし、今日のファイトは私達の配下が――」
こいし「私はお姉ちゃんの妹だもん、配下だよね?(じー)」
フラン「私も妹だからお姉様の配下よね!」
レミィ「何を言ってるのフラン。咲夜、なんとかしなさい!」
咲夜「はっ!全力を持ってお二人をプライベートスクェアにご案内致しますッ!」
パチェ「……美鈴、小屋の鍵持ってる?」
美鈴「はい、ここに」
パチェ「……(どんっ)」
咲夜「きゃっ!?」
パチェ「(がらがらかしゃかしゃ)……ふぅ」
美鈴「あれ、よろしかったんですか?」
パチェ「よろしくないけど、あんな状態のレミィも咲夜も他所様には見せられないわよ」
美鈴「あははは……」
結果:最後の最後でこいしがさとりを捕まえたため、スカーレット姉妹の判定勝ち