咲夜さんに(略)なレミリア対寅うっかり病に感染した永琳
お題は可愛い仕草コンテスト。
お題は可愛い仕草コンテスト。
永遠亭の一室。
どう考えても不利なファイトをなんとかするべく、輝夜と鈴仙が打ち合わせをしていた。
「師匠が愛らしい仕草って、想像がつかないですよ…… 他の路線ならなんとかなるのに」
「しかもうっかり病だしね。上目遣いを見せる所を、うっかりメンチ切ったりしかねないわ」
服装やポーズについてしばらく話し合う二人だが、どうも決め手に欠ける。
だが、ネタも尽きたかと思われた瞬間、輝夜が何事かひらめいた。
「逆に考えるのよ。うっかりを売りにすればいいんだ、って」
「え……?」
唐突な輝夜の言葉に怪訝な顔をする鈴仙。
「『ドジッ娘萌え』を狙うの。かっこいいポーズを決める勝負だ、とか思わせれば、必ずヘマをやらかすわ」
「確かに、普段の師匠とのギャップが可愛く感じるかもしれませんけど、都合よく内容を勘違いしてくれますか?」
「試合寸前でうっかり内容を忘れたりするでしょうから、その時に偽の内容を教えれば大丈夫よ」
実際その通りになるのが寅うっかり病の恐ろしさである。
どう考えても不利なファイトをなんとかするべく、輝夜と鈴仙が打ち合わせをしていた。
「師匠が愛らしい仕草って、想像がつかないですよ…… 他の路線ならなんとかなるのに」
「しかもうっかり病だしね。上目遣いを見せる所を、うっかりメンチ切ったりしかねないわ」
服装やポーズについてしばらく話し合う二人だが、どうも決め手に欠ける。
だが、ネタも尽きたかと思われた瞬間、輝夜が何事かひらめいた。
「逆に考えるのよ。うっかりを売りにすればいいんだ、って」
「え……?」
唐突な輝夜の言葉に怪訝な顔をする鈴仙。
「『ドジッ娘萌え』を狙うの。かっこいいポーズを決める勝負だ、とか思わせれば、必ずヘマをやらかすわ」
「確かに、普段の師匠とのギャップが可愛く感じるかもしれませんけど、都合よく内容を勘違いしてくれますか?」
「試合寸前でうっかり内容を忘れたりするでしょうから、その時に偽の内容を教えれば大丈夫よ」
実際その通りになるのが寅うっかり病の恐ろしさである。
試合当日。まずはレミリアの入場。
「いい、絶対に離さないでよ。これさえ終われば全部元通りになるんだから」
「はいはい。わかりましたから、そんなに強く抱きつかなくても大丈夫ですよ」
「……出来ればそのにやけ顔もなんとかして」
「無理です」
咲夜がにやけるのも無理はない。
ほんのり体温が高く、柔らかい子供を抱くのは特殊性癖がなくとも落ち着くものである。
ましてや、むくれ顔なのに必死に抱きついてくる、という追加効果まであるとなると……
「いい、絶対に離さないでよ。これさえ終われば全部元通りになるんだから」
「はいはい。わかりましたから、そんなに強く抱きつかなくても大丈夫ですよ」
「……出来ればそのにやけ顔もなんとかして」
「無理です」
咲夜がにやけるのも無理はない。
ほんのり体温が高く、柔らかい子供を抱くのは特殊性癖がなくとも落ち着くものである。
ましてや、むくれ顔なのに必死に抱きついてくる、という追加効果まであるとなると……
「いくらなんでも分が悪すぎるんじゃ……」
客席で頭を抱える輝夜。永琳の入場前から会場は幸せムード一色である。
そして永琳の入場。
かっこよさを競うコンテスト、と嘘を吹き込まれているのですまし顔で入場するが。
「あ、あぁ ひゃっ!」
何もないところですっ転び、ギリギリ見えない立て膝でチラリズムを演出する。
自分の体勢に気づき慌てて裾をなおし、何もなかったかのように口上を述べようとするが、
「永遠亭のくしゅ師……っ……」
いきなり噛んで真っ赤になりその後が続かない。
客席で頭を抱える輝夜。永琳の入場前から会場は幸せムード一色である。
そして永琳の入場。
かっこよさを競うコンテスト、と嘘を吹き込まれているのですまし顔で入場するが。
「あ、あぁ ひゃっ!」
何もないところですっ転び、ギリギリ見えない立て膝でチラリズムを演出する。
自分の体勢に気づき慌てて裾をなおし、何もなかったかのように口上を述べようとするが、
「永遠亭のくしゅ師……っ……」
いきなり噛んで真っ赤になりその後が続かない。
会場からは「これはこれでアリかも?」という感じの頷きやらざわめきやらが聞こえてくる。
それを横目に小声で話し合うレミリアたち。
「お嬢様、勝てると思いますか?」
「いけると思うけど……勝率七割は超えないわね」
少し考え込む咲夜。レミリアは何事か察して暴れようとするが
「ザ・ワールド!」
即座に時を止め、名残惜しそうにレミリアを引き剥がす。
そして時は動き出す。
「!!」
即座に再度咲夜に抱きつくレミリア。そしてお腹に顔を埋め、涙目の上目づかい。
「い、いきなりなにするのよ! 離さないでって言ったでしょう!!」
至福の表情でレミリアを抱き寄せる咲夜。
一部始終を見た観客達が一斉に寝返ったのは言うまでもない。
それを横目に小声で話し合うレミリアたち。
「お嬢様、勝てると思いますか?」
「いけると思うけど……勝率七割は超えないわね」
少し考え込む咲夜。レミリアは何事か察して暴れようとするが
「ザ・ワールド!」
即座に時を止め、名残惜しそうにレミリアを引き剥がす。
そして時は動き出す。
「!!」
即座に再度咲夜に抱きつくレミリア。そしてお腹に顔を埋め、涙目の上目づかい。
「い、いきなりなにするのよ! 離さないでって言ったでしょう!!」
至福の表情でレミリアを抱き寄せる咲夜。
一部始終を見た観客達が一斉に寝返ったのは言うまでもない。
勝者レミリア