藍「それではオークションを開始しよう。まずはこの品……『紫様の靴下』だ」
霊夢「(この感じ……本当に紫の靴下みたいね)」
レミィ「(霊夢の反応を見ても偽者って感じじゃないわね。
でもわざわざ無価値な靴下を競らせるとも思えない……つまり何かがある。
恐らくは靴下というのは表向きで、真の価値は中に入った何か……!)
100だ200だと小さく競っても面白くないものね。
私の入札額は――『紅魔館の別館を丸ごと』よ!」
(どよどよ)
藍「ふむ……額の方は私が計算しよう。誰か対抗する者は居ないか?」
霊夢「(すっ)」
レミィ「来たわね霊夢。最近羽振りが良いって聞いてるけど、私のアレに勝てて?」
霊夢「……目を覚ましなさい(ぱしっ)」
レミィ「!?」
霊夢「どんなにお金があっても、無尽蔵にあるわけじゃない。
私も賽銭箱からお金が沸いて出るから好き勝手に使っていたけれど……
お金っていうのは、あんな無価値な物を買うために使っていい物じゃないでしょう?」
レミィ「えっ……そ、それは……」
霊夢「……そう、あなたには解らないかも知れないわね。
ともかく私は降りるわ。もう一つ言っておくと、あれはただの靴下。
裏も表も種も仕掛けもない、十中八九間違いないわ。そうでしょ、藍?」
藍「…………私には否定も肯定も出来ないな。
どうする、レミリア・スカーレット、お前が最高額に確定したが」
レミィ「……私も降りるわ。悪いけど、もうそんな気分じゃないし」
藍「……そうか。では再度やり直しと行こう。まずは五千円から――」
霊夢「(この感じ……本当に紫の靴下みたいね)」
レミィ「(霊夢の反応を見ても偽者って感じじゃないわね。
でもわざわざ無価値な靴下を競らせるとも思えない……つまり何かがある。
恐らくは靴下というのは表向きで、真の価値は中に入った何か……!)
100だ200だと小さく競っても面白くないものね。
私の入札額は――『紅魔館の別館を丸ごと』よ!」
(どよどよ)
藍「ふむ……額の方は私が計算しよう。誰か対抗する者は居ないか?」
霊夢「(すっ)」
レミィ「来たわね霊夢。最近羽振りが良いって聞いてるけど、私のアレに勝てて?」
霊夢「……目を覚ましなさい(ぱしっ)」
レミィ「!?」
霊夢「どんなにお金があっても、無尽蔵にあるわけじゃない。
私も賽銭箱からお金が沸いて出るから好き勝手に使っていたけれど……
お金っていうのは、あんな無価値な物を買うために使っていい物じゃないでしょう?」
レミィ「えっ……そ、それは……」
霊夢「……そう、あなたには解らないかも知れないわね。
ともかく私は降りるわ。もう一つ言っておくと、あれはただの靴下。
裏も表も種も仕掛けもない、十中八九間違いないわ。そうでしょ、藍?」
藍「…………私には否定も肯定も出来ないな。
どうする、レミリア・スカーレット、お前が最高額に確定したが」
レミィ「……私も降りるわ。悪いけど、もうそんな気分じゃないし」
藍「……そうか。では再度やり直しと行こう。まずは五千円から――」
レミィ「……やっぱり霊夢は違うわね。大金を手にして尚奢らないその姿勢……
私が認めるだけの事はあるってことよ」
私が認めるだけの事はあるってことよ」
霊夢「(賽銭箱から金銀財宝が沸いて出るから怪しいとは思ったけど、
やっぱり紫の所為だったのね。ファイトにかこつけて何をしようとしたのか知らないけど、
あの金銀財宝は無駄遣いしないでおけば暫く遊んで暮らせるし……
いっそ巫女を廃業してもいいわね。
そうしたら博麗の巫女じゃなくて、博麗のセレブとか呼ばせようかしら?)」
やっぱり紫の所為だったのね。ファイトにかこつけて何をしようとしたのか知らないけど、
あの金銀財宝は無駄遣いしないでおけば暫く遊んで暮らせるし……
いっそ巫女を廃業してもいいわね。
そうしたら博麗の巫女じゃなくて、博麗のセレブとか呼ばせようかしら?)」
紫「おかしいわ……散々金遣いを荒くさせた上でオークションに呼んで、
私財を投げ打って私の靴下を競り落として紫感激ぃ!一緒に中身もあ・げ・る(はぁと)
の予定だったのに何処で狂ったっていうの!?」
藍「そうですね、紫様の脳内辺りではないかと」
私財を投げ打って私の靴下を競り落として紫感激ぃ!一緒に中身もあ・げ・る(はぁと)
の予定だったのに何処で狂ったっていうの!?」
藍「そうですね、紫様の脳内辺りではないかと」
なお、博麗神社の金銀財宝一切は翌日にはきれいさっぱり無くなっていたのは言うまでもない。
結果:どちらも落札に至らず、ドロー。