ChapterⅩ「蒼き娘、蒼き伝説の勇者」
(執筆:パラD)
「目標は彼女のことか・・・さて、どこから挿ったモノかねぇ・・・」
一人の質素な身なりの傭兵が一連の様子をうかがいながら呟く。
どうやら侵入を試みているらしい、それが彼自身の意思なのか
それとも金で雇われたが故の仕事なのかははっきりとしない、
少なくとも彼は魔法というものがそこまで得意ではないようだ。
一人の質素な身なりの傭兵が一連の様子をうかがいながら呟く。
どうやら侵入を試みているらしい、それが彼自身の意思なのか
それとも金で雇われたが故の仕事なのかははっきりとしない、
少なくとも彼は魔法というものがそこまで得意ではないようだ。
「なるべく気づかれずに事をすませたいね♂正面突破は面倒だ」
この魔法世界において魔法に順応できなかったものは少なくは無かった。
多くは果てる運命にあるか、あるいは影に身を潜めて生涯を終えるかの
どちらかしかなかったからである。その中で魔法を得ず世界に適応して
いくものは僅かで、よほどの力を持った存在のみである。
この魔法世界において魔法に順応できなかったものは少なくは無かった。
多くは果てる運命にあるか、あるいは影に身を潜めて生涯を終えるかの
どちらかしかなかったからである。その中で魔法を得ず世界に適応して
いくものは僅かで、よほどの力を持った存在のみである。
「まったく、あんな少女にあんなことやこんなことをして実験する
ヤツの気が知れないな。俺なら黙って男同士のぶつかり合いを選ぶね♂」
そう言いつつも彼は微笑んだ。
ヤツの気が知れないな。俺なら黙って男同士のぶつかり合いを選ぶね♂」
そう言いつつも彼は微笑んだ。
どうやらこのドローミのいる空間はどこかの国の研究室らしい、黒光り
した石に囲まれた広い空間と数箇所に設置された牢があることから監獄を
造り変えたのだろう、そこに無数に広がる魔道具が一層不気味な雰囲気を
漂わせている。
した石に囲まれた広い空間と数箇所に設置された牢があることから監獄を
造り変えたのだろう、そこに無数に広がる魔道具が一層不気味な雰囲気を
漂わせている。
「ククク・・・・さぁて、そろそろお楽しみの時間といくかねぇ・・・」
ドローミは奇妙な魔道具をもちながら囚われの少女を見つめてそして
おもむろに不気味な形をした棹状の魔道具を少女に突きつけた、その時の
少女の目にはすでに光は無く、目の焦点が定まっていなかった。
「さあ私の・・・わたしの・・・ワタシのすべてをその体で受け止めるがいい・・・!」
だが次の瞬間・・・
ドローミは奇妙な魔道具をもちながら囚われの少女を見つめてそして
おもむろに不気味な形をした棹状の魔道具を少女に突きつけた、その時の
少女の目にはすでに光は無く、目の焦点が定まっていなかった。
「さあ私の・・・わたしの・・・ワタシのすべてをその体で受け止めるがいい・・・!」
だが次の瞬間・・・
「ガキィイン!!」
ドローミの持っていた竿状の魔道具が真っ二つになっていた、直径20cmはある
極太の粗鉄で構成されていた筈のその魔道具の切り口は分子レベルで切り取ら
れたかのような鮮やかできめ細やかな状態だった。
「馬鹿な・・・私の・・・わたしの、ワタシの魔道具がァアアアアア!!」
暗闇にドローミの怒声が響き渡る、黒板をひんむいたかのような声だ
彼は言いようの無い精神的ダメージを受けてしまっているらしい。
極太の粗鉄で構成されていた筈のその魔道具の切り口は分子レベルで切り取ら
れたかのような鮮やかできめ細やかな状態だった。
「馬鹿な・・・私の・・・わたしの、ワタシの魔道具がァアアアアア!!」
暗闇にドローミの怒声が響き渡る、黒板をひんむいたかのような声だ
彼は言いようの無い精神的ダメージを受けてしまっているらしい。
「女の子にそのようなモノ♂でもて遊ぶものじゃない、全裸でやさしく包んで
あげるものだ。とりあえずだ。お前、俺のケツの中でウィズアウトしろ♂」
詰まれた魔道具の向こう側から声が聞こえる、先ほどの傭兵のようだ。
「な・・なにやつ・・・!?衛兵!衛兵ーーー!」
あげるものだ。とりあえずだ。お前、俺のケツの中でウィズアウトしろ♂」
詰まれた魔道具の向こう側から声が聞こえる、先ほどの傭兵のようだ。
「な・・なにやつ・・・!?衛兵!衛兵ーーー!」
外から沢山の竜族が押し寄せてきた、そのどれもが黒く淀んだ外見をしている
その数、約50頭ー、その後ろへドローミは逃げてった。
その数、約50頭ー、その後ろへドローミは逃げてった。
「どちらにしろ俺は殺生をしにきたわけじゃないんだ、この子だけ欲しいんだ」
「このロリコン侵入者が!全員一斉放射だ!」
「やれやれ・・・どうなってもしらんぜ♂」
ドローミの号令で淀竜が勇者を囲み、竜のブレスを放射していた。外見は同じ
なのだがブレスが炎から氷、加えて猛毒のものといった感じで各々違うものを
出している。
「このロリコン侵入者が!全員一斉放射だ!」
「やれやれ・・・どうなってもしらんぜ♂」
ドローミの号令で淀竜が勇者を囲み、竜のブレスを放射していた。外見は同じ
なのだがブレスが炎から氷、加えて猛毒のものといった感じで各々違うものを
出している。
「なるほどね、お前たちはこの呪術師に実験成果として歪められちまったって
ワケか、なら・・・・・」
傭兵の持っている鉄の剣が青く光を放った。
ワケか、なら・・・・・」
傭兵の持っている鉄の剣が青く光を放った。
「や ら な い か ?」
その後何が起こったかわからない、そこに残っていたのはすでに息を引き取った
ドローミの姿と火竜、氷竜、竜の屍がずらりと横たわっていた。その死を悟らな
かった故なのか、あるいは望んで受け入れた死だったのかはわからないがドローミ
を除き、竜たちの顔は皆やすらかであったという。そしてすでにその中には囚われの
蒼き娘と蒼き勇者の姿はどこにもなかった・・・・。
ドローミの姿と火竜、氷竜、竜の屍がずらりと横たわっていた。その死を悟らな
かった故なのか、あるいは望んで受け入れた死だったのかはわからないがドローミ
を除き、竜たちの顔は皆やすらかであったという。そしてすでにその中には囚われの
蒼き娘と蒼き勇者の姿はどこにもなかった・・・・。