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  • 大いなる意志2B

大いなる意志2B

最終更新:2013年07月06日 01:57

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第二章B「トメーシス」


 アルバールに集った各国首脳たちは、グメーシス亜種を調査するために各地へ調査団を派遣した。
 ゲンダーたちの所属する調査団ブラボーチーム一行は装甲車に乗り込み南へ。目撃情報に従い、出現したグメーシス亜種の捕獲作戦に当たっているというフィーティン軍の戦車隊との合流を急ぐ。
 荒野を南下する装甲車はあちこちに引っ掻いたような傷、車体はところどころへこんで、ガラスには幾筋ものひび割れが走っている。一体どんな死地を切り抜けてきたというのだろうか。否、ただの森の小道であった。
 ハンドルを握るこの男、エラキス。彼の運転はひどく乱暴なものだった。木にぶつかり、岩にぶつかり、文句を言う仲間にもぶつかり、とにかく大変な有様だった。これでマキナ小隊の隊長であり、しかもマキナでは有名なパイロットだというのだから驚きだ。
 かつての戦争でいなくなってしまった友、ガイストとメイヴを捜して各地を旅してまわったあげく、ひどく疲れ果てて劣化してまったゲンダー。機械である彼の身体はあちこち錆びて壊れて、もはや廃品寸前の状態だ。二人が失われた代償は意外にも大きく、それが原因で今となっては旧式機である彼を修理できる者はもはや誰もおらず、さらに他に精神体に詳しい者がいないので、彼がその身に鞭打って動かなければならなかった。
 そんな苦しい状態におかれたゲンダーはエラキスの荒い運転で車内を右へ左へと転げ回り、装甲車の車体と同様にひどい有様になってしまった。サボテン型の機械であるゲンダーの身体にはたくさんの棘を模した部品が備え付けられていたが、あちこちにぶつかるうちにこれらも大部分が折れてしまった。それでも決してゲンダーの心は折れない。
「なぜなら、もうオレしかいないからダ。ここでオレが折れたら、大樹大陸に未来はないんダ…」
 戦いが始まる前からすでに苦しい状況だった。しかし、状況は好転しない。この先、さらなる苦しい状況がゲンダーを待ち構えていようとは誰にも知る由がなかったのだ。


 砂煙を上げながら装甲車が荒野を行く。前方には同じような岩山や立ち並ぶサボテンばかり。続く変わり映えのしない景色にエラキスは大きなあくびをした。
「Yawwwn……Oops! 俺があくびをしちまったぜ。あくびしてる間に到着させるってのが俺のポリシーだったのに」
「居眠り運転だけはやめてくれよ。それよりも、前方に何か見えてきたようだよ」
 干乾びた起伏のある大地に、太陽光を受けて鈍く光る堅い鉄の塊が並ぶ。荒野のサボテンよりも大きく存在感のあるそれは、長い砲身を前方に真っ直ぐ構えて堂々とそこに鎮座している。それはフィーティンの戦車隊、主力戦車一輌に空挺戦車が複数だ。
 とりわけ存在感を放つ主力戦車F203通称カーチス。伝説的な強さを発揮したというフィーティン第三代国王カーチスの名に由来し、主砲はマキナ国で開発された最新型の44口径120mm滑腔砲M512を搭載。衛星通信を利用した射撃管制装置を搭載し命中精度は障害物に阻まれなければほぼ必中。副武装は換装可能で今回の作戦では対精神体音響榴弾機関砲を搭載している。
 並んで空挺戦車のF551カルブリヌス。フィーティン王家の伝説に登場する聖剣の名に由来し、160mmガンランチャー通称カブームと対精神体射影波投射機を装備。飛行艇からのパラシュート降下が可能かつ水上着陸、走行も可能な軽戦車だ。
「物々しい雰囲気ね。まさに前線という感じだわ」
「いいねぇ! Coolじゃねーか。飛行艇も悪かねーが、俺もいつか戦車も操縦してみたいもんだぜ」
「さすがは戦車隊。フィーティン兵みんなの憧れの的、戦場の主役だよ。ああ、僕もああやって目立ってみたい」
 荒野に並んだ戦車たちの近くに装甲車を停める。続けてやってきた調査団の他の車もそれに並んだ。
 こうして改めて並べてみると、その大きさの違い迫力の違いは、移動および輸送や補助工作が基本の装甲車とはまるで段違いだ。
 調査団一同は全員が揃ったことを確認すると、整列して戦車隊との合流に臨んだ。最前列に各小隊長シルマ、イザール、エラキスとゲンダーが並び、その後方に三国それぞれ三列ずつの九列に分かれて総勢90名の兵士、総員94名のグメーシス亜種調査団ブラボーチームが整列する。
 主力戦車から一人の男が降り立つと、部下二名を伴って彼らの正面に立つ。と、調査団一同は揃って敬礼した。
「諸君、よく来てくれた。私はフィーティン戦車隊、トメーシス攻略部隊を指揮するヘルマー中将だ。調査団ブラボーチームにはこれから行うトメーシス捕獲作戦に協力してもらう。君たちはまだ若い。これからの軍の未来を担う大事な一員だ。そんなおまえたちを失うわけにはいかない。これからグメーシスの亜種と戦闘になることが予想されるが、戦いは我々に任せて君たちにはサポートを頼む」
 ヘルマー中将はそのまま作戦について説明を続けた。
 標的はこのフィーティン西部の荒野に出現が確認されているグメーシス亜種、トメーシス。偵察部隊から得た情報と、過去の精神体との戦いから学んだ戦法をもとにトメーシスに対峙、攻撃を加えてその動きを封じ捕獲する。具体的には、グメーシスは視覚に頼り切らず熱を感知して周囲の状況を把握していることがわかっているため、まずは周囲のサボテンを焼き払い、榴弾やミサイル砲の爆発熱でトメーシスの状況把握を妨害および撹乱させた上で、グメーシスが苦手とする音響弾でその動きを止めて、その隙を突いて捕獲するという作戦だ。
 説明を終えると中将は「何か質問はあるかね?」と訊いた。すると一人の男が手を挙げた。
「ふむ、君はたしかフィーティン軍のイザール曹長だったかね」
「はい、イザールです! 僕……いや、私のことを覚えてくださっているなんて光栄です」
「それで質問とは?」
「ええ。トメーシスについてなんですが、その能力はどういうものなんでしょうか。グメーシスは触れたものを塩に変え、また他の亜種はそれぞれ違った能力を持っていると聞いています。敵の特徴を知っていれば、よりスムーズに作戦が遂行できるのはないかと考えたのですが」
「なるほど、いい質問だ」
 中将はトメーシスについて言い加えた。
 トメーシスとは断裂を意味する。グメーシスは触れたものを塩に変えたが、偵察部隊の情報によるとトメーシスは触れたものをなんでも切断することがわかっているらしい。その切れ味は抜群で、偵察部隊の隊員数名と、彼らが移動に使っていた偵察用車両がまとめて真っ二つにされてしまったほどであるという。
 この何でも両断してしまう亜種トメーシスは報告された亜種の中でもとくに危険なものだと判断され、早期に対応する必要があり、またその捕獲は困難を極めることが予想されるため、フィーティンの主力部隊が作戦にあたるものとして派遣されている。
「調査団の任務はあくまで我々のサポートであり、捕獲したトメーシスの輸送や、作戦の補助を行ってもらうことになっている。まずサボテンを焼き払うのは君たちの仕事だ。その後のことはまた追って指示させてもらう。ブリーフィングは以上だ。作戦開始に備えて各自万全の状態にしておくように!」
 作戦の開始は次にトメーシスが出現したとき。トメーシスの出現はどうやら規則性があるらしく、ある程度の場所と時間が予測できることが偵察から判明している。それまでは各員待機ということになった。
「オレたちが相手する亜種はトメーシスと言うのか。久しぶりの戦いダ。このボロボロの体じゃ汁一本を撃てば衝撃で壊れてしまう。汁千本を撃つのがやっとってところか。うまく戦えるといいんダが……正直なところ、サポート係で助かったな」
 作戦決行に備えてゲンダーが心の準備をしていると、そこにヘルマー中将が現れて声をかけた。
「ゲンダー殿! やはりゲンダー殿だな! 君が来てくれるとは、これは心強いな」
「ああ、中将さんか。よろしくダ」
「ゲンダー殿。私のことを覚えていないか? 昔、ちょうど私はここで貴殿に初めて会ったのだ。たしか20年程前だったかね」
「そうなのか?」
「ああ。私もあの精神体との戦いに参加していたんだ。当時はまだ一介の兵士でしかなかったがな」
 20数年前の精神体との戦い、HiveMind。
 精神体を研究していたガイスト博士は精神体の暴走をいち早く察知して、それを食い止めようと現在のヴェルスタンド大統領ヘルツとともに行動を開始した。その問題を解決するためには三国が力を合わせる必要があると考えた彼らはフィーティンの首都へ向かうためにこの荒野を通ったと言われているが、その途中に力尽きて荒野に行き倒れてしまった。偶然そこを行軍中だった兵士たちがガイストとヘルツを発見して二人を助けたのだが、彼らは倒れた二人を発見する前に奇妙なものを拾っていた。
 荒野を行軍中のフィーティン兵数人が乗る装甲車は突然の砂嵐に襲われていた。視界が悪く速度を落として慎重に進んでいると、車が何かにぶつかって止まった。
 こんな岩とサボテン以外に何もない荒野で衝突事故とは何事かと車を降りた兵士が発見したのは、倒れているサボテン型の機械だった。機械と言えばマキナだ。当時はまだ戦争も多く各国の関係も不安定な情勢が続いていたため、偵察機か何かかもしれないと判断して、彼は上官に報告するためそれを回収して持ち帰ることにした。
 かくして偶然にも同じ兵士たちに拾い上げられたガイストとゲンダーは後にフィーティンにて再会を果たすことになったのだが、このとき車を降りて倒れているゲンダーを確認した兵士こそがこの男、中将ヘルマーだったのだ。
「そうか、そういえばそんなこともあったんダな。じゃあおまえはあのときの!」
「うむ。HiveMindで貴殿とともに迫り来る精神体たちと闘ったことは今でもよく覚えているよ。あの頃は最前線で戦う貴殿の後ろ姿はとても頼もしく見えたものだ。だが……あまりにも長い年月が立ち過ぎたか。お互いにずいぶん老朽化してしまったように見えるな、ははは!」
「笑いごとじゃないぞ。今はおまえがこの部隊の指揮官なんダろ。もうろくしてないで、しっかりやってくれよな。オレも頑張るからさ」
「無論だ。私はまだ現役なんだからな。ポンコツの英雄様は無理しないでしっかりサポートをしてくれたまえよ」
「言ってくれるもんダな。よし、任せとけ! 万全のサポートをしてやる。オレより先に引退したりすんなよな」
「ふっ、私はまだ若い者にも機械にも負けんさ。この作戦を無事終えたら知り合いの修理工を紹介してやろう。趣味が高じて毎日機械弄りをしているようなやつで、マキナ留学の経験もある。あるいは20年前の機械の修理方法も心得ているかもしれないからな。まぁ、まずはこの作戦を完了させようじゃないか。ではよろしく頼むぞ、英雄殿」
「了解ダ。期待してるぞ、指揮官殿」
 二人は固い握手を交わすと、互いに背を向け合って一方は戦車隊の中へ、一方は調査団員の中へと消えた。


『トメーシスの反応を確認! 各員警戒してください!』
 情報処理班が無線で各車両に告げた。彼らはこの場にはおらず、フィーティン首都フェルトにある軍本部から衛星を通じて連絡を送っている。同じく衛星を通じて彼らは周辺のトメーシスの位置を確認することができる。それは事前に空挺戦車のF551カルブリヌスが展開していた射影波によって可能になったことだ。射影波は目に見えない精神体を可視化したり、本来レーダーに反応しないそれらをレーダーに映るようにすることができる。
 各戦車に搭載されたレーダーに衛星通信で本部からの情報が送られてくる。そこにはいくつかの反応が確認でき、それは徐々に数を増やしている。それが本作戦のターゲット、トメーシスだ。
「やつら、何もないところから湧いて出てくるものなのでしょうか」
「ふむ……さすがは精神体の兵器だな。よし、作戦行動開始だ! 調査団および陸戦班はサボテンを焼き払いに向かえ! トメーシスが到着する前にやるんだ! 戦車搭乗班は主砲発射準備と続いて音響弾をいつでも使える状態にしておけ! さぁ行け行け!!」
「「イエッサー」」
 戦車隊は中将を含めて総勢61名。各戦車はF203カーチス、F551カルブリヌスともに乗員は最大4名。操縦手に砲手、装填手に車長の組み合わせだが、この戦車には完全自動装填機構が標準装備されているので、基本的には装填手を除いた3名が搭乗している。残りの一人は補佐を行うこともあるが、この戦車隊では移動時には4人まで戦車に乗って行軍し、作戦行動時はそれぞれの戦車から一人ずつ降りて、彼らは陸戦班として歩兵活動を行うことになっている。
 調査団は陸戦班とともに火炎放射機を担いで、周囲のサボテンや植物を焼き払っていく。それを終えると彼らは一時後退し、戦車からは次々と主砲が発射される。榴弾やミサイルは岩や隆起した地面に当たって爆発。辺りは瞬く間に煙と炎に包まれた。
「よし。これでトメーシスどもは高温の炎の中、我々を簡単に見つけることはできないはずだ。次の工作に移るぞ」
 ヘルマー中将は調査団に指示を出した。主力戦車を含めてここに20輌の戦車がある。F203カーチスには乗員3名と中将が搭乗し最大乗員数に達しているが、他の19輌にはそれぞれ陸戦班員が降車してできた空きがある。そこに調査団のうち、経験のある兵士19名が補佐として搭乗し、残り75名の調査団員は指示があるまで後方待機だ。作戦前演説で中将が言っていたように、これは将来有望な兵士たちを無為に負傷させたり失わないための計らいだ。
「いい機会だ。いつか戦車にも乗ってみたかったんだ! Let me in!!」
 エラキスは喜び勇んで戦車の補佐役に手を挙げた。一方でシルマとイザール、およびゲンダーは他の調査団員とともに待機だ。
「熱の撹乱と戦車がトメーシスを引き付けてくれるのもあるダろうけど、トメーシスが待機班のほうに向かって来ないとも限らないからな。オレは待機班といたほうがいいダろう。何かあったらオレがこいつらを守る」
「わたしも小隊長として、部下たちは守って見せますわ。いつも守られるだけじゃありませんわよ」
「僕も右に倣おう。それに僕は元音楽隊だ。僕一人だけでも、僕の歌でみんなの士気を高めてみせるよ」
 72人の調査団兵士たちもトメーシスが襲ってきたら、武器を手に勇敢に戦ってみせると意気込んだ。
『トメーシスを確認! 二時の方角に数三匹。さらに続々来ます!』
 無線が報じた。待機班にも無線機が渡されているので、戦車に乗っていなくても連絡を受けることができる。
「現れたか…。だがやつらはこの炎の中、我々を見つけることはできないはずだ。音響弾発射用意、構え!」
 トメーシスたちは徐々に戦車隊に近づいてくる。
 いや、偶然だ。なぜならやつらは熱の温度差で位置を把握する。炎に囲まれているこの状況で正確な判断ができるわけがない。
 そう高をくくっていると、突如として空を切り裂く音とともに炎が両断されて瞬く間に消え去った。それによって、トメーシスたちを撹乱するはずだった炎は火の粉ひとつ残らずなくなってしまった。
「なんだと!?」
 やつらが切断するのは物質だけにあらず。炎のような現象でさえも、やつらは触れることで”切断”することができる。その名はトメーシス、断裂を意味するグメーシス亜種。その胴体に示されている刻印は「断」だ。
「くっ……ひるむな! 精神体の弱点は音だ。弱点を突かれたグメーシスは痺れて身動きが取れなくなる。その隙を捕獲するのだ。音響弾斉射、撃てィッ!!」
 F203カーチスの副砲およびF551カルブリヌスのガンランチャーから次々に音響弾が撃ち出される。それは空中で弾けて破裂すると、高周波の音と空気の振動を引き起こす。それがパルス波を生み出して物理的干渉の及ばない精神体に精神的干渉を与える。これがグメーシスにとってはダメージとなるのだ。
「やったか!?」
 だがトメーシスは違った。
 トメーシスたちは音響弾の波動を受けてもまるで平気な顔をして、そのまま静かに宙に浮かんでいるだけだ。苦しむ素振りもなければ、とくに抵抗をしている様子もない。本来はグメーシスに有効なはずの音が、トメーシスにはまったくの無効だったのだ。
「ど、どういうことなんだ」
「中将、これを見てください!」
 レーダーには音響弾が発した音が空気を振動させる波となって広がっていく様子が表示されている。それは波紋のように円を描いて広がっていくが、その波がトメーシスの身体に触れるとその途端に波は掻き消されてしまっている。いや、その部分を拡大してよく見てみると、波の描く円のトメーシスに触れた部分は、まるでヤスリに削られたかのように粉々になって散っていっているではないか。
「まさか…!! やつら、音さえも切断してしまうというのか!?」
「そんな! それじゃあ弱点がないじゃないですか! ち、中将……我々はどうしたら……」
「ぬう……止むを得ん。一時撤退だ!」
『全軍撤退!!』
 触れたものを何でも切断してしまうトメーシス。その手にかかっては、いくら頑丈な戦車の装甲も無意味だ。たとえダイヤモンドでできていたとしても、トメーシスならばチーズをスライスするかのように、いとも簡単に切り裂いてしまうだろう。
「撤退ダって!?」
 無線連絡を受けて待機班は驚きの声を上げた。
『やつらに音は無効だった。敵を止める手段がない。今の我々の装備では勝ち目がないぞ! 退いてくれ!』
 車内無線を使って中将がそう伝える。
「了解ダ。おい、おまえたち聴こえたな! 急いで装甲車まで走れ!」
 待機班は前線から少し離れた場所にいた。装甲車を停めた場所は、ここから前進してトメーシスと戦車隊との戦場へ至るまでの間にある。このどこまでも続く乾いた荒野を徒歩で逃げるのは自殺行為であり、たとえトメーシスのいるほうへ近づくことになろうとも、彼らは装甲車へと急ぐ必要があった。
「車が破壊されてもおしまいダ。死ぬ気で走れ!」
「わかってるわ! それよりもゲンダー様、大丈夫ですの!? どんどん遅れてますわよ!」
「くそっ……錆のせいか。大丈夫ダ、オレに構わず行ってくれ」
 ゲンダーは仲間の安全を優先して先を促した。機械であるゲンダーはもしトメーシスにやられてしまっても、その場ですぐに死んでしまうということはない。修理さえしてもらえれば、それで蘇ることができるのだ。問題は現在ゲンダーを修理する技術を持っている者がいるかどうかという点だが、今はそんなことを心配している場合ではない。人は身体が真っ二つになってしまえば即死は免れないのだから。
 だが、そうは言ってもゲンダーは精神体のことをよく知る最後の一人だ。アルバールでフィーティン王と約束したはずだ。必ず無事で帰ると。ここで救国の英雄を失うわけにはいかなかった。
「それが国王の意向なら僕は……! ゲンダー、ちょっと失礼するよ!」
 それまで先頭を走っていたイザールは、足を止めるとそのまま逆走、ゲンダーに走り寄るとその身体を両手で担ぎ上げた。
「おい、無茶をするんじゃない」
「へ、平気さ。僕はフィーティンの兵士、王の意向に沿うのが我々の役目。そしてそれは国を護ることに繋がるんだ。それに……友情に勝るほど美しいものは他にないからね! ええいッ」
 そう言ってイザールはゲンダーを抱え上げたまま走りだした。比較的小柄とは言えゲンダーは機械、金属の塊だ。その重量は見た目以上にずっしりと重い。それにゲンダーはサボテンを模した機械で、その表面には棘のような部品がいくつもある。劣化が原因でそれらは折れてしまっているとはいえ、先端が尖っているのでゲンダーを抱え上げればそれは手や胸に突き刺さることになる。
「無理すんな! なんダったら転がして運んでくれてもいい。オレは平気ダから!」
「何を言っているんだい。仲間をそんなふうに扱えるものか。僕の心配はいらないから指示を頼む。僕たちブラボーチームのリーダーは英雄である君なんだ!」
「イザール……おまえ……」
 最初、ゲンダーはイザールのことをヘンなやつだと考えていた。暇を見つけては鏡を取り出して自分ばかりみている。それに裕福な家で育ったらしく、何かにつけて甘いところがあるようにも見えた。
 だがこの男はいざというときには己の犠牲をも顧みずに行動できる勇気を秘めていることを知った。
 夜空には様々な星が瞬くが、そこに彼と同じ名のイザールという星がある。その名前が意味するのは最も美しく輝くもの。今の彼はまさしく輝いているように見えた。
(……すまない。ありがとうな)
 イザールに聞こえるか聞こえないか、ぐらいの大きさの声でゲンダーはそっとそう言った。


「小隊長! 危ない!!」
 そのとき後方から仲間の声が聞こえた。
「えっ」
 イザールが足を止めると、靴の先端が切断されて足の指が露わになった。
 見上げると目の前に一匹のトメーシスが浮かんでいる。気付かずにもう一歩前に進んでいたら、身体が真っ二つにされていただろう。
「ト、トメーシス…」
「おい、何ぼんやりしてるんダ! 早く逃げろ!」
 慌てて身をひるがえして走る。トメーシスがそのあとを追う。
 どうやら目をつけられてしまったらしい。その距離はどんどん縮まっていき、背後からはトメーシスの鳴き声が聞こえてくる。
「オレが重いせいか…。おい、オレのことはいい。オレを置いて逃げてくれ!」
「そんなことできない! 僕は大切な仲間を失うのは嫌なんだ!」
「オレだって、おまえに死なれたらいい気分じゃいられないんダよ! くそ……それなら、トメーシスの死角を取れるか!? 通用するかどうかはわからないが、オレが攻撃を仕掛けてみる。音が効かなかったんダ。あいつにグメーシスの常識は通用しない。ってことは逆にグメーシスとは違ってオレの攻撃が効くかもしれない!」
 ゲンダーは全身の棘のような部分から溶解液を発射して攻撃することができる。その攻撃は汁千本と呼ばれ、かつての戦いでは何度も活躍してきたゲンダーの必殺技だった。棘はほとんどが折れてしまっているが、まだいくつか残っていれば、汁千本とまでは行かなくても汁百本ぐらいは撃てるかもしれない。
「わかった、やってみる」
 イザールは走りながら身体を左側へ傾けた。そして、そのまま身体を反転させてトメーシスのほうへ顔を向ける。ゲンダーの重量に引っ張られて倒れてしまいそうになったが、力強く足を踏み下ろして体勢を立て直す。そして次の一歩で前方へ踏み出し、再び身をひるがえしてトメーシスの背後を取った。
 トメーシスは目の前から突然標的が消えたので、混乱して目を白黒させている。
「ゲンダー君、今だ!」
「上出来ダ。よし、食らえ! 汁千本!!」
 ゲンダーは右腕を構えてトメーシスへと向ける。そして腕の棘からは汁と呼ばれる溶解液が発射されてトメーシスを撃ち抜くはずだった。しかし、
「くそっ、何も出ない!? これじゃ汁零本ダ!!」
 壊れているのは棘だけではない。長い年月を経ての劣化はゲンダー内部の溶解液発射機構までも故障させてしまっていたのだ。ゲンダーは得意の汁による攻撃を一切使えない。こうなってはゲンダーに攻撃手段は何一つなかった。
「次はどうする!?」
「幸いあいつはまだオレたちを見失ってる。今のうちに逃げるんダ!」
 頷いて再びゲンダーをしっかりと抱え直すと、イザールは再び装甲車を目指して走った。
 しかし、次の瞬間には後方から悲鳴が聴こえてきた。振り返ると、逃げ遅れた兵士数名とシルマがトメーシスに狙われている。
「しまった。レディーたちが!」
「ちくしょう……。逃げろ! なんとかして逃げ切ってくれッ!!」
 攻撃できない以上、彼らにはどうすることもできない。ただ仲間の無事を祈ることしかできない。
(ここで汁千本さえ使えたらやつの気を引くこともできるのに……オレは何もできないのか? 壊れた機械は役に立てないのか!?)
 ゲンダーは己の無力を悔いた。と、同時にどうすればこの状況を打破できるかを必死に考えた。
 兵士たちはそれぞれ小銃を携帯している。銃を撃てば有効打を与えられるか、あるいは気を逸らすことができるか。否、トメーシスは触れたものを切断してしまうので、銃弾も効果がないだろう。あるいは他の精神体と同様にその身体を通過してしまうのか。もしそうであれば、仲間に弾が当たってしまう恐れがあり、この距離で銃を使うのは得策ではない。
 ではイザールは個人的に剣や鏡、銀の竪琴などを持ち歩いているようだが、これは何かの役に立つだろうか。否、剣を投げても銃弾と同じ運命を辿るだけだ。鏡で何かができるか。否、トメーシスはこちらを向いていない。では竪琴で音を奏でてみてはどうか。これも否、音が無効であることは無線の連絡からすでに解り切っていることではないか。
(万事休す、か)
 ついに心が折れそうになった、そのときだ。
「トメェ!?」
 一輌の戦車が突撃してくると、そのままシルマたちとトメーシスの間に地面をドリフト走行しながら割って入った。主砲の先端部分がトメーシスに触れて切断されて落ちた。そしてハッチが開いて一人の男が顔を出すと、聞き慣れた声で言った。
「Hey, guys! 助けに来てやったぜ! 今のうちに逃げな!」
「エラキス!?」
「ちょっくらF551をひとつ借りてきたぜ。乗員は頭がおかしいのか、とか言いながら飛び出して、別の戦車にしがみ付いて逃げちまったが、俺に言わせればあいつらのほうがイカれてるね。中将の言葉を聞いてなかったのかよってんだ」
「あなたはどうするの!?」
「考えがある。ここは俺に任せて先に行きな」
「正気かい!? トメーシスは戦車の装甲だって切断してしまうんだよ!」
「俺様はガーネットスターだぜ! 走り屋をナメてもらっちゃ困る。いいから行け! GO! Now!!」
 そのままハッチを閉じると、エラキスは戦車を急発進させる。トメーシスはどうやら目の前で素早く動くものに反応する性質があるらしく、すぐに注意が戦車に移ると走り去るエラキスを追って飛んで行ってしまった。
 その隙にイザールたちは他の兵士たちを率いて装甲車へと急ぐ。人の足では追いつかれてしまうかもしれないが、車にさえ辿りつければ、なんとかトメーシスから逃げ切ることができるはずだ。
 前進して装甲車が停められた場所に辿り着く。ちょうど後退してきた戦車隊が戻ってきている頃だった。
「エラキスのやつ、相当飛ばして来たみたいダな。さすがは走り屋か」
「彼は大丈夫かな」
「……信じるしかないな」
 一同が装甲車に乗り込むと、無線を通じて中将からの連絡が届いた。
『良かった。どうやら無事のようだな。後方よりトメーシスの一団が迫っている。このまま荒野を抜けて我々はフィーティンにある軍本部に一時撤退するものとする。私が先導するので、調査団はこのF203に続いてくれ。通信を終える』
 無線はすべての戦車に搭載されている。おそらくエラキスもこの連絡を受け取っているだろう。彼のことは心配だが、ここは一先ず撤退に専念して、彼とはフィーティンで合流したほうが確実だ。
 ヘルマー中将の乗るF203はF551や装甲車を引き連れながら、荒野を東方へ向かって前進……否、退却を開始した。
 トメーシス捕獲任務は失敗に終わった。亜種のサンプルを持ち帰ることができないのは惜しいが、これまでのグメーシスとは違ってトメーシスには音が無効であること、物質だけではなく現象のような本来なら切断できないようなものも切り裂いてしまうことが判明した。遠くから偵察しただけではわからない情報だ。収穫が何もなかったわけではない。
「これからどうなるのかしらね…」
「おそらく、すぐには有効な作戦は思い付かないだろう。フィーティンに戻ってエラキスと合流したら、僕たちはアルバールに戻ったほうがいいと思う。今回新しくわかったことだけでも報告したほうがいいと思うし、首脳たちが次の任務を用意して待っているかもしれないからね」
「悔しいが仕方ないことダな。あとでオレから中将にも話しておくよ」
 エラキスがいないので、現在ハンドルを握っているのはイザールだ。装甲車の中で今後のことを話し合いながら、前方を行くF551の後に続いていると、再び無線に連絡が入った。
 声の主は中将だ。声の様子からひどく慌てているのがわかる。
『撤退中止! すぐに後退せよ! た、退避だ! 後ろに向かって前進、いや前に向かって後退、とっ、とにかく退け! 退くのだッ!!』
「中将? どうしたんダ。何かあったのか」
 撤退を止めて後退。すでに後ろに向かって進んでいるのに後退とは。後退しているものをさらに後退するということは、前進すればいいのか。後ろの後ろは前だ。つまり後ろに前進している状態から後退すれば、前に向かって前進すること。いや、前に向かって後退することになるのか。もうどちらが前でどちらが後ろだかわからなくなってきた。
 慌てた中将の連絡は要領を得ず、それは部隊の内に混乱を生み出すことになった。そのために戦車はそれぞれがばらばらの方向に動き出し、互いにぶつかり合ったりして統制が崩れ、うまく身動きが取れなくなってしまった。
 そのとき、無線から最後の連絡が入った。
『何をやっている! は、早く下がれ!! やつらが、やつらが迫って……』
 その言葉を最後に連絡は途絶えた。
 そして次の瞬間には先頭を行っていた戦車が次々と切断されていくのが目に入った。砲弾が切断されたためか、あるいは何らかの理由で燃料に引火したのか、切断された戦車はどれもが爆発を起こして吹き飛んだ。
「こ、これは一体!?」
「やられた! やつら回り込んでやがったのか? 中将は!! ヘルマーは無事なのか!?」
「F203も爆発を起こしたわ。きっと中将もそれに巻き込まれて……」
「なんてこった……。オレより先に引退するなって言ったのに……ちくしょう、ちくしょうッ!!」
「ゲンダー君、今は悔んでる場合じゃない。このままじゃ僕たち調査団も二の舞だ。どうするんだい、リーダー!?」
 前方から現れたトメーシスは、戦車隊を壊滅させながら徐々に装甲車へと近づいてくる。後退しようと振り返ると、後方からは別のトメーシスの一団が迫って来ていた。ということは前方から現れたのは別のトメーシスか。敵の位置はレーダーで確認できたはずだったというのに、油断していたのだろうか、どうしてこんな事態に陥ってしまったのかと頭を抱えていてもこの危機から脱出できるわけではない。しかし、とうとう前後からやってきたトメーシスたちに調査団や戦車隊の一部は完全に包囲されてしまった。
 指揮官がやられてしまった以上、この部隊をまとめられるのは中将に相当するほどの信頼を得ている救国の英雄ゲンダーだけだ。ゲンダーは必死に考えた。どうすればこの窮地を逃れられるのか。どうすればこれ以上犠牲を出さずに済むのか。
 逃げ場はない。ならば戦うしかない。武器は何がある。汁千本は使えない。音響弾は通用しない。この距離では対象に近すぎてF551のガンランチャーはうまく活躍できない。射影波投射機はあくまで補助装置であり攻撃能力はない。トメーシスには一切触れることができない。あるいは例外があるかもしれないが、現段階ではトメーシスに切断できないものがあるのか、そしてそれが何なのかはわからない。それを調べる時間ももちろんない。もう何も思い付かない。どうすればいいのかわからない。
(こんなときにメイヴさえいてくれたら……。ああ、やっぱりオレじゃ役に立てないのか……?)
 ついにゲンダーの心は折れた。そして思わず弱音を吐きそうになった。
 そんなときに、再び無線が入った。
 中将が生きていて無事を知らせようとしているのではないかと期待したがそうではない。フィーティンの軍本部からの連絡だ。
『そちらに別の亜種が接近しているとアルバールから連絡が入りました! トメーシスと合流すればこの上ない脅威となります。すぐにそこから退避してください!』
「そんなこと言ったって、こんな状況でどうすればいいんダ!」
 どうすることもできないまま、十時の方角上空に飛来するグメーシス亜種の影が見えた。周囲だけでなく上からも襲いかかってくるというのか。もはや彼らに成す術はない。一体自分たちはどうなってしまうのか、と身を震わせて最期の時を待つことしかできない。
「エメェー!!」
 上方から鳴き声が聴こえる。別の亜種のものだろう。
「トメ?」
「トメッ、トメェー!」
「メギィィィ!!」
 するとトメーシスたちの様子が一変、慌てた様子で散り散りになって逃げていくではないか。
 空から飛来した別の亜種は逃げるトメーシスを執拗に追い回すと、その身体に体当たりした。すると別の亜種が切断されて真っ二つになると思いきや、トメーシスの身体はガスを発生させながら溶け始めて、そのまま消滅してしまった。
 飛来した亜種もまたグメーシスによく似た姿をしていたが、その胴体には「溶」の刻印が確認できる。
「な、何かしら。トメーシスが逃げて行くわ…」
「グメーシスにも優劣関係があるのか。とにかく今は助かった。次に僕たちが溶かされる前に逃げよう!」
「それが良さそうダ。しかし、あいつらはわかりやすいな。触れたものを溶かす亜種ってことダな」
 ひとまずその別の亜種に助けられたことに少しだけ感謝しながらも、それらに襲われる前にとアクセルを強く踏み込んで、彼らはその場を後にしたのだった。後にここで現れた「溶」の刻印の亜種が彼らの運命を大きく揺るがす要因になるとも知らずに……


 かくして、突然現れた別の亜種に救われて彼らはトメーシスの包囲網を抜けることができた。
 フィーティンの軍本部に戻った彼らはヘルマー中将の殉職に悲しみを隠せないままに解散し、戦車隊の生き残りは次の任務まで待機、エラキスと合流した調査団ブラボーチームは新しく得た情報の報告のためにアルバールへと引き返すことになった。
「トメーシス……手強い相手ダ。溶けたところを見るに、オレの汁千本がもしかしたら有効かもしれないが、故障してしまっているんじゃ意味がない。攻撃手段がないんじゃオレの取り得は……オレは一体どうすればいいんダ……」
 今回の作戦ではゲンダーは何も活躍することができなかった。それどころか、身体がボロボロなせいで逆に仲間に迷惑をかけてしまっているのかもしれない。壊れた機械は果たして役に立てないのか。アルバールに向かう装甲車の中でゲンダーは一人、自分のあり方について不安を感じずにはいられなかった。


第二章B 了

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