第三章「The Departure」
(執筆:日替わりゼリー)
それは地平線の向こうへ沈んでゆく太陽とは対照的に、空高く飛び出していった。すなわち、キョクゲンダーと手動販売機改めメイヴを乗せたシャトルミサイルである。
シャトルミサイルはある一点目がけて一直線に飛んでゆく。慌てて飛び出したので、それがどこなのかはゲンダーにもメイヴにもわからなかった。
「どうするのダー、おまえ!もし海にでも落ちたら大変ダ!オレは泳げない…というか水に沈むのダ!!」
『それは私も同じことです。それからメイヴと呼んでほしいと申し上げたばかりだと思うのですが…』
「すまない、ちょっと取り乱したようダ。しかし、なんとかどこへ向かっているのかわからないのか?本当に海に落ちるようだったら、対策を考えないといけない」
『それはもうやっています。発射の際にシャトルのシステムへのハッキングは完了していますので、あとは座標設定にアクセスするだけです。』
メイヴの遠隔モニタのひとつに、青い画面を背景にたくさんの数字が流れては消えていた。
「0,0,0,1,0,1,1,0,0,1,0,0,1,1,1…。さっぱりわからん。うまくいってるのか?」
『正直に申しますと苦戦しています。シャトルが発射されると目的地に向かって真っ直ぐに向かいますが、途中で目的地が変更されると重大なエラーが発生するため、それを防ぐために座標設定情報へのアクセスがブロックされているようです』
「それで、できるのか?」
『最善は尽くします。ブロック突破完了までの予想時間は残り1339207秒です』
「秒じゃわからない」
『約15.5日です』
「全然間に合わないのダァー!!」
そうしている間にもシャトルミサイルは目的地へどんどん近付いていく。高度を上げつつ進んでいたシャトルが水平になった。
陽は水平線に飲み込まれ空は闇に包まれた。今宵は朔の日、新月だ。シャトルを照らすものは何もない。ゲンダーたちの行く先を照らすものもない。
「海に落ちたらどうしよう、海に落ちたら…。このままでは博士からの遺言が守れないのダ…。いや、まだ死んでなかった」
『ゲンダー。アクセスに成功するまでは心配するの無駄な行為なので推奨しません。何か別のことを考えるのが得策でしょう。私を、ヘイヴを信じてください』
「そ、そうダな…。別のことか…」
ゲンダーはヘイヴのことを考えていた。
博士…。博士はオレを作ってくれた。だからオレは博士に出会えた。博士と過ごした毎日はとても楽しかった。オレは駄作だったけど博士はオレをとても大切にしてくれた。
でも博士は言ってた。私の研究は文明に貢献してきた、それが今日崩壊をはじめた、と。
博士の前では博士を心配させないように明るく振る舞ったつもりダ。しかし、一体何が起こったのかは最後まで教えてくれなかった。そういえば博士は研究が狙われているとも言っていた。
博士…。何があったのダ。どうして話してくれなかったのダ。
オレが駄作だから話してくれなかったのか。いや、博士に限ってそれはない。きっと何かわけがあるに違いない…。
「機械都市マキナ…。そこに行けばわかるのか?」
『ゲンダー、シャトルが下降を始めました。このままではアクセスが間に合う確率は0.2%です』
言われなくても、初めから間に合わないことはわかってる。
「メイヴ、座標はもういいから、このシャトルに他に何か使える機能はないのか?」
『操縦は一切できませんが、着地の衝撃に備えてパラシュートが装備されています』
「博士の遺言…じゃなかった、博士との約束、オレは絶対に守ってみせる!!」
ゲンダーは決意した。博士は自分を信じて、この大仕事を任せてくれたのだ。だからゲンダー自身も博士を最後まで信じよう、と。
「メイヴ!前方の様子を映し出せるか?できるだけ広い範囲がいい。それから地図も出してほしい」
『合点承知です』
操縦席の前方に大きな遠隔モニタが表示された。
すごい勢いで雲が流れてゆく。眼下にはどこまでも海が広がっている。まるで直に外の様子をみているかのようである。いつの間にか夜は明けて、正面には日の出が見えた。
「太陽…。東に向かっているのか」
メイヴが出してくれた別のモニタに映っている地図と前方の様子を見比べる。
「博士の研究所は…癒の國だからこのへんかな。それが東だから…、地図からはみ出すぞ!どこへ行くんダ!?」
『ゲンダー。地図の左右の端は互いにつながっています』
「そうだったのか!研究所にあった地図を眺めていつも不思議に思ってたんダ」
癒の國から東へ向かうと、その先には大樹の大陸がある。大樹の大陸の北部には鳥の翼のような形の半島があるが、機械都市マキナはその半島のやや南側にあった。
「よかった。ちゃんと機械都市のほうへ進んでるぞ。あとは着地が近付いたらパラシュートを開くだけダ!」
『了解しました。合図をいただければいつでもパラシュート展開できます』
「わかった。そのときは頼んだぞ」
シャトルミサイルはある一点目がけて一直線に飛んでゆく。慌てて飛び出したので、それがどこなのかはゲンダーにもメイヴにもわからなかった。
「どうするのダー、おまえ!もし海にでも落ちたら大変ダ!オレは泳げない…というか水に沈むのダ!!」
『それは私も同じことです。それからメイヴと呼んでほしいと申し上げたばかりだと思うのですが…』
「すまない、ちょっと取り乱したようダ。しかし、なんとかどこへ向かっているのかわからないのか?本当に海に落ちるようだったら、対策を考えないといけない」
『それはもうやっています。発射の際にシャトルのシステムへのハッキングは完了していますので、あとは座標設定にアクセスするだけです。』
メイヴの遠隔モニタのひとつに、青い画面を背景にたくさんの数字が流れては消えていた。
「0,0,0,1,0,1,1,0,0,1,0,0,1,1,1…。さっぱりわからん。うまくいってるのか?」
『正直に申しますと苦戦しています。シャトルが発射されると目的地に向かって真っ直ぐに向かいますが、途中で目的地が変更されると重大なエラーが発生するため、それを防ぐために座標設定情報へのアクセスがブロックされているようです』
「それで、できるのか?」
『最善は尽くします。ブロック突破完了までの予想時間は残り1339207秒です』
「秒じゃわからない」
『約15.5日です』
「全然間に合わないのダァー!!」
そうしている間にもシャトルミサイルは目的地へどんどん近付いていく。高度を上げつつ進んでいたシャトルが水平になった。
陽は水平線に飲み込まれ空は闇に包まれた。今宵は朔の日、新月だ。シャトルを照らすものは何もない。ゲンダーたちの行く先を照らすものもない。
「海に落ちたらどうしよう、海に落ちたら…。このままでは博士からの遺言が守れないのダ…。いや、まだ死んでなかった」
『ゲンダー。アクセスに成功するまでは心配するの無駄な行為なので推奨しません。何か別のことを考えるのが得策でしょう。私を、ヘイヴを信じてください』
「そ、そうダな…。別のことか…」
ゲンダーはヘイヴのことを考えていた。
博士…。博士はオレを作ってくれた。だからオレは博士に出会えた。博士と過ごした毎日はとても楽しかった。オレは駄作だったけど博士はオレをとても大切にしてくれた。
でも博士は言ってた。私の研究は文明に貢献してきた、それが今日崩壊をはじめた、と。
博士の前では博士を心配させないように明るく振る舞ったつもりダ。しかし、一体何が起こったのかは最後まで教えてくれなかった。そういえば博士は研究が狙われているとも言っていた。
博士…。何があったのダ。どうして話してくれなかったのダ。
オレが駄作だから話してくれなかったのか。いや、博士に限ってそれはない。きっと何かわけがあるに違いない…。
「機械都市マキナ…。そこに行けばわかるのか?」
『ゲンダー、シャトルが下降を始めました。このままではアクセスが間に合う確率は0.2%です』
言われなくても、初めから間に合わないことはわかってる。
「メイヴ、座標はもういいから、このシャトルに他に何か使える機能はないのか?」
『操縦は一切できませんが、着地の衝撃に備えてパラシュートが装備されています』
「博士の遺言…じゃなかった、博士との約束、オレは絶対に守ってみせる!!」
ゲンダーは決意した。博士は自分を信じて、この大仕事を任せてくれたのだ。だからゲンダー自身も博士を最後まで信じよう、と。
「メイヴ!前方の様子を映し出せるか?できるだけ広い範囲がいい。それから地図も出してほしい」
『合点承知です』
操縦席の前方に大きな遠隔モニタが表示された。
すごい勢いで雲が流れてゆく。眼下にはどこまでも海が広がっている。まるで直に外の様子をみているかのようである。いつの間にか夜は明けて、正面には日の出が見えた。
「太陽…。東に向かっているのか」
メイヴが出してくれた別のモニタに映っている地図と前方の様子を見比べる。
「博士の研究所は…癒の國だからこのへんかな。それが東だから…、地図からはみ出すぞ!どこへ行くんダ!?」
『ゲンダー。地図の左右の端は互いにつながっています』
「そうだったのか!研究所にあった地図を眺めていつも不思議に思ってたんダ」
癒の國から東へ向かうと、その先には大樹の大陸がある。大樹の大陸の北部には鳥の翼のような形の半島があるが、機械都市マキナはその半島のやや南側にあった。
「よかった。ちゃんと機械都市のほうへ進んでるぞ。あとは着地が近付いたらパラシュートを開くだけダ!」
『了解しました。合図をいただければいつでもパラシュート展開できます』
「わかった。そのときは頼んだぞ」
遠くに島が見えてきた。あれが大樹の大陸のはずだ。目印の大樹は……あった。
その大陸のちょうど中心部から巨大な大樹が天に向かって延びていた。天辺は雲を突き抜けてさらに上にあるらしく、モニタからはほとんど幹の部分しか見えない。
大樹にはこれまた巨大な蔦が絡まっている。蔦は雲を突き抜けていなかったが、大樹の幹の見える部分ではほとんど上まで巻き付いている。もしもあれがもう少し成長したなら、あれを登って雲の上まで行けるのかもしれない。
シャトルは大樹の大陸にどんどん近付いている。もちろん大樹もどんどんシャトルに近づいてくる。
「あれ…?このまま行くと大樹にぶつかるんじゃ…」
『大樹にぶつかる確率を計算します………………完了しました。大樹にぶつかる確率は100%です』
「それって計算する必要あったのか!?それよりなんとかならないのか!」
『確率が100%である以上、この結果は変わりません』
「そ、そうだ!パラシュートを開けば風の影響で向きが変わるかもしれない。メイヴ、パラシュートを…」
そのときだった。シャトルを激しい震動が襲った。衝撃でまわりの機器から火花が飛び散る。
シャトルはメイヴの計算したとおり、大樹に激突したのである。そして大樹に弾かれたシャトルは落下を始めた。
二度目の衝撃。シャトルは地面に激突したようだ。その反動でゲンダーはシャトルから投げ出された。あまりの衝撃にシートベルトも耐えられなかったようだ。
投げ出され草原を転がるゲンダー。危うく岩にぶつかるところだったが、たまたまそこにいた山どんこにぶつかってなんとか無事に止まった。山どんこは全く動じない。
「あ、危ないところだった。よくわからないイキモノにぶつかったおかげで助かったようダ。お礼を言っておこう。ありがとさんダー!」
山どんこはそこに座ったまま身動き一つしない。
「へんなやつダ。まあいいか。…そうだ、メイヴは!?」
ゲンダーは慌ててメイヴの姿を探した。博士に頼まれたのはメイヴを正しく扱える者を捜すこと。メイヴがいなくなってしまえば目的は失敗したも同然だ。
ゲンダーは墜落したシャトルの下へ戻った。シャトルは真っ二つに折れ、先端は地面に突き刺さり、もう半分は地面に叩きつけられて大破していた。
ゲンダーが無事だったのは先端がうまく地面に突き刺さったことで多少なり衝撃を逃がすことができたからだろう。
ゲンダーは必死にメイヴを呼びながら大破したシャトルの破片をどけていくが、メイヴらしきものは一向に見つからない。
「メイヴ!メイヴ!?うそだろ…、まだ始まったばかりなのに。博士との約束を守るって誓ったばかりなのに…。メイヴがいなくなってしまったら…これからどうすればいいんダー…」
『…私を、ヘイヴを信じてくださいと言いましたよね?』
突然ゲンダーの目の前にモニタが浮かび上がった。メイヴの遠隔モニタだ。
「メイヴ!!よかった、無事だったんダ!」
しかし辺りを見回してもメイヴの姿はどこにも見えない。
「メイヴ、どこにいるんダ?」
メイヴを探して地面に突き刺さったシャトルの周りをぐるぐるまわっていると、頭上から何やら音が聞こえてきた。プロペラが回っている音…?
見上げるとメイヴが空から降りてきた。頭にはタケコp…プロペラのようなものがついている。
『ゲンダーが心配なので仕方なく天国から舞い戻ってきました』
メイヴが着陸するとそのプロペラは格納されて、いつも通りのメイヴの頭に戻った。
『こんなこともあろうかと、私には滞空システムが備えられているのです』
メイヴはシャトルが大樹に激突した際に、その衝撃で破損した隙間から空中に投げ出されてしまったのだという。
それは博士が作ったのかと尋ねると、どうやらそれよりも前から備わっていたらしい。
「そういえばメイヴには記憶はあるのか?オレは博士に作ってもらったことをしっかり覚えてる。メイヴは誰に作られたとか覚えていないのか?」
『消去されていないならばおそらく私のメモリーの中にその情報はあります。しかし、ノイズがひどいためヘイヴに出会う以前の情報を読み取ることができません』
「そうなのか…、それなら仕方ない。とにかく大樹の大陸には着いたんダ。機械都市を目指そう」
メイヴに地図を出してもらい、危うく正反対に進みそうになるところを注意されながらも、ゲンダーたちは機械都市マキナを目指して出発した。
地図によると、ここはフィーティンという国のはずれのようだ。大樹の向こう側に回り込んで北東に向かえばそのうち機械都市に着くことだろう。
地図で見た限りではちょっと遠い。何か速く移動できる方法があればいいのだが…。
しかし考えていても仕方がないので、とりあえずゲンダーたちは出発することにした。
二人(?)の旅はまだまだ始まったばかりである。
その大陸のちょうど中心部から巨大な大樹が天に向かって延びていた。天辺は雲を突き抜けてさらに上にあるらしく、モニタからはほとんど幹の部分しか見えない。
大樹にはこれまた巨大な蔦が絡まっている。蔦は雲を突き抜けていなかったが、大樹の幹の見える部分ではほとんど上まで巻き付いている。もしもあれがもう少し成長したなら、あれを登って雲の上まで行けるのかもしれない。
シャトルは大樹の大陸にどんどん近付いている。もちろん大樹もどんどんシャトルに近づいてくる。
「あれ…?このまま行くと大樹にぶつかるんじゃ…」
『大樹にぶつかる確率を計算します………………完了しました。大樹にぶつかる確率は100%です』
「それって計算する必要あったのか!?それよりなんとかならないのか!」
『確率が100%である以上、この結果は変わりません』
「そ、そうだ!パラシュートを開けば風の影響で向きが変わるかもしれない。メイヴ、パラシュートを…」
そのときだった。シャトルを激しい震動が襲った。衝撃でまわりの機器から火花が飛び散る。
シャトルはメイヴの計算したとおり、大樹に激突したのである。そして大樹に弾かれたシャトルは落下を始めた。
二度目の衝撃。シャトルは地面に激突したようだ。その反動でゲンダーはシャトルから投げ出された。あまりの衝撃にシートベルトも耐えられなかったようだ。
投げ出され草原を転がるゲンダー。危うく岩にぶつかるところだったが、たまたまそこにいた山どんこにぶつかってなんとか無事に止まった。山どんこは全く動じない。
「あ、危ないところだった。よくわからないイキモノにぶつかったおかげで助かったようダ。お礼を言っておこう。ありがとさんダー!」
山どんこはそこに座ったまま身動き一つしない。
「へんなやつダ。まあいいか。…そうだ、メイヴは!?」
ゲンダーは慌ててメイヴの姿を探した。博士に頼まれたのはメイヴを正しく扱える者を捜すこと。メイヴがいなくなってしまえば目的は失敗したも同然だ。
ゲンダーは墜落したシャトルの下へ戻った。シャトルは真っ二つに折れ、先端は地面に突き刺さり、もう半分は地面に叩きつけられて大破していた。
ゲンダーが無事だったのは先端がうまく地面に突き刺さったことで多少なり衝撃を逃がすことができたからだろう。
ゲンダーは必死にメイヴを呼びながら大破したシャトルの破片をどけていくが、メイヴらしきものは一向に見つからない。
「メイヴ!メイヴ!?うそだろ…、まだ始まったばかりなのに。博士との約束を守るって誓ったばかりなのに…。メイヴがいなくなってしまったら…これからどうすればいいんダー…」
『…私を、ヘイヴを信じてくださいと言いましたよね?』
突然ゲンダーの目の前にモニタが浮かび上がった。メイヴの遠隔モニタだ。
「メイヴ!!よかった、無事だったんダ!」
しかし辺りを見回してもメイヴの姿はどこにも見えない。
「メイヴ、どこにいるんダ?」
メイヴを探して地面に突き刺さったシャトルの周りをぐるぐるまわっていると、頭上から何やら音が聞こえてきた。プロペラが回っている音…?
見上げるとメイヴが空から降りてきた。頭にはタケコp…プロペラのようなものがついている。
『ゲンダーが心配なので仕方なく天国から舞い戻ってきました』
メイヴが着陸するとそのプロペラは格納されて、いつも通りのメイヴの頭に戻った。
『こんなこともあろうかと、私には滞空システムが備えられているのです』
メイヴはシャトルが大樹に激突した際に、その衝撃で破損した隙間から空中に投げ出されてしまったのだという。
それは博士が作ったのかと尋ねると、どうやらそれよりも前から備わっていたらしい。
「そういえばメイヴには記憶はあるのか?オレは博士に作ってもらったことをしっかり覚えてる。メイヴは誰に作られたとか覚えていないのか?」
『消去されていないならばおそらく私のメモリーの中にその情報はあります。しかし、ノイズがひどいためヘイヴに出会う以前の情報を読み取ることができません』
「そうなのか…、それなら仕方ない。とにかく大樹の大陸には着いたんダ。機械都市を目指そう」
メイヴに地図を出してもらい、危うく正反対に進みそうになるところを注意されながらも、ゲンダーたちは機械都市マキナを目指して出発した。
地図によると、ここはフィーティンという国のはずれのようだ。大樹の向こう側に回り込んで北東に向かえばそのうち機械都市に着くことだろう。
地図で見た限りではちょっと遠い。何か速く移動できる方法があればいいのだが…。
しかし考えていても仕方がないので、とりあえずゲンダーたちは出発することにした。
二人(?)の旅はまだまだ始まったばかりである。