トレーラー
常磐の木の葉が朽ちるとき、一つ、夢が実を結ぶ。
帰ってきた思い出は、過去を置き去りに今を願う。
人を街を眺めるものは、巡る今世を見守り続ける。
何も知らない只人は、明日の訪れを疑わないまま。
皆、今日よ明日へ続けと願い、紡ぐ言葉は同じ音。
されども、思い描く夢の形が違うのならば――否。
それでもどうか、結末が優しいものであるように。
Double Cross The 3rd Edition
『お別れも、どうか笑って』
ダブルクロス、――それは裏切りを意味する言葉。
常磐の木の葉が朽ちるとき、一つ、夢が実を結ぶ。
みんな知ってる言い伝え。この街を守る、昔話だ。
ハンドアウト
PC1,2,3共通ハンドアウト
キミたち3人は同級生だ。諸々の事情はさておいて、高校入学以来(
PC2は転入以来)キミたちはけっこう仲良く過ごしている。「PC1(2,3)、どこ行ったか知ってる?」と残りの二人が真っ先に頼られるくらいには。
●PC1用ハンドアウト
ロイス:キャロル 推奨感情 P:懐旧 N:脅威/不信感
カヴァー/ワークス:高校生/UGNチルドレン
『忘れないで。次もキミがボクを殺すんだ。』
見る間に巨躯の怪物となり果てた友達にキミが引導を渡したのは、もう3年も前のことになってしまった。あの子の死は稀に起きる暴走事故として処理され、キミは一通りの課程を終えたのち昨年施設を卒業。朽葉市所属のチルドレンとして、日常と任務の狭間で今日も生きている。
例えば、小学生の頃覚醒して以来会えていなかった幼馴染のPC2に偶然再会出来たことを喜んだり、引越しの理由を誤魔化したままで居なければならないことに心を痛めたり、といった具合に。
しかしキミは、さらに驚くべき再会を果たす。学校からの帰り道で、あの子が、キャロルが現れたのだ。キミと同い年ならばきっとこうなのだろう姿でキャロルはキミへ笑いかける。「久しぶりだね」と、あの頃と同じ笑顔で。
●PC2用ハンドアウト
ロイス:PC1 推奨感情 P:友情/懐旧
N:疎外感/隔意カヴァー/ワークス:高校生/FHエージェント
キミとPC1は幼馴染みだ。とはいえ小学生の内にPC1が引っ越して以来、全くの音信不通だったのだが。しかしひと月ほど前にキミたちは再会した。任務の為に訪れた朽葉市立高校で、互いに正体を隠し合ったまま、ただの高校生として。奇跡の再会を果たした幼馴染として。……何も奇跡ではないのだが。
さて、今回キミに与えられた指令は、逃走した潜入班所属のエージェント"キャロル"の捕獲又は殺害だ。一人で処理しきれなければPC1にでも助けを求め、ついでに寝首をかくなり何なりしてこいとも言われている。しかし、まだキミはPC1を巻き込むべきか否かを悩み続けている。
●PC3用ハンドアウト
ロイス:常磐朽葉 推奨感情 P:信頼/好意 N:任意
カヴァー/ワークス:高校生/高校生or不良学生
ひとまずと手を貸してきたソイツに起こされて、キミはキミの無事を知り、目を丸くした。何せキミは、登校途中に交通事故へ巻き込まれ、たった今死ぬところだったのだから。それにしてはやけに静まり返っている現場を逃げ出しながら話を聞けば、ソイツもキミも何やら不思議なチカラを使える存在で、キミにはUGNという名の向かうべき場所があるのだという。
そんな何もかもが分からない中、キミには一つ気付いた事があった。朽葉と名乗る相手の姿が、この地に残る民話の登場人物、それそのままだったのだ。
●PC4用ハンドアウト
ロイス:
PC3 推奨感情 P:同情/尽力 N:任意
カヴァー/ワークス:任意/UGN支部長
いつも世話になっているレネゲイドビーイング、常磐朽葉が初めて自ら支部へ持ち込んできたのは、覚醒したてのオーヴァード、PC3だった。普段は"事件事故の処理をUGNで終えた後、街の平穏が続いていくように《怪人》の力を借りる"以外は互いに不干渉を貫いてきたのだが、常磐が言うには「目の前の事故を放っておけなかった」とのこと。つまるところ、これからしばらく街一帯への記憶処理は行えなくなってしまった、ということだ。目撃されているFHへの対処を急がなければならない。
●PC5用ハンドアウト
ロイス:PC3 推奨感情 P:好意/尽力 N:任意
指定Dロイス:《怪人》(オリジナルの効果は後述)
カヴァー/ワークス:常磐朽葉/レネゲイドビーイング
キミは昔からこの街を見守り続けている《怪人》のレネゲイドビーイングだ。キミの能力は街と強く結びついたもので、この街から外へ一切出られない代わりに《怪人》の能力を使いたいだけ使うことができる。これはひとえに、キミが街や暮らす人々を好いているからこそのもので、再開発だか何だかで唐突に現れたUGNとやらに最低限とはいえ手を貸しているのも、その為だ。
そして、とうとう出会ってしまった"覚醒してしまった街の住人"をやっぱりUGNに連れて行こうとしているのも、きっと同じ理由なのだろう。
《怪人》オリジナルの効果について
記憶改竄の対象を、シーン内のキャラクターから朽葉市全域とする。オーヴァードへは変わらず効果が無い。また使用回数を1回から無制限とする。但し奇数回目の使用時にバックトラックのダイスを-1すること。2倍振りの際は残ロイス数を2倍した後ダイスの数を減らすこと。
朽葉市について
後述の「常磐朽葉」の伝承が残る、再開発を経たニュータウン。「常磐の木」と呼ばれる大きな木が街のシンボルである。また「常磐朽葉」の影響により《怪人》の効果以外では記憶処理ができないことが判明している。
「常磐朽葉」の伝承について
「飢饉や天災で困り果てた住民が"常磐の木"の下で願ったところ、"常磐朽葉"がその願いを叶えてくれた」というもの。
(何処から来たのか、何のRBなのか、何故願いを叶えたのか、等はPC5のPLがお好きに決めてください。)
PC一覧
プリプレイの段階で全員PC間ロイスを結んでおくこと。
また、PC1,2,3は固定ロイスの”友人””親友””クラスメイト”などとして互いを指定しても構わない。
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最終更新:2020年05月11日 16:33