アストレア一族 - Astrea



────星は、我らと共にある。



◆ 概要

幾千年の歴史を持つ、魔術師の一族。
いつか来る人類の滅亡まで生き残り、その後の世界にて人類史を復興することを至上命題とした、古き星見の血統。その、末席達。
落日の後、新たな暁の空を目指して歩むモノ達である。

歴史の長さから魔術師として扱われることが多いものの、命題執行のために根源に至ることが必要と考察したに過ぎず、根源到達自体ではなく、その先こそが肝要と考える。
根源を求める理論家としての研究者である魔術師ではなく、理論確立の次のステップ、実用をこそ重視する異端。あるいは、魔術使いの一族と称するのが正しいだろう。
ただし、決して魔術師としてのそれを軽視しているわけではなく、幾世代の時間と労力を割いて結実に賭けるだけの価値があると考えるが故に魔術師として活動する。

血族のいずれもが卓越した天体魔術、占星術の使い手であり、常に星を視てはその導きに従って行動する。


◆ 魔術世界において

彼らは決まった土地に根を下ろさず、世界中を放浪して修行を繰り返す。星の導きのままに大陸を渡り歩き、命題執行のための力を蓄えるべく修行を積むことこそが、彼らの伝統である。
「特定の土地でなければ力を発揮できないのなら、我々の使命は到底果たせない」とのこと。

いくつかの魔術師との繋がりも持つものの、倫理観の相違や特定の土地を持たないこと等、種々の理由からコネクションはか細い。 ご近所付き合いのできない阿呆、というのが多くの魔術師からの認識である。
一方で、天体魔術を取り扱う家系からは卓越した技術面において一目置かれることもあるなど、少々特殊な関係性を持つ。

言ってしまえば力だけはある野蛮人であり、目の敵にされることもしばしば。
せめて礼節だけはと、名のある魔術師の本拠の近くを通過する際は挨拶に出向くが……。まぁ、焼け石に水だ。


◆ 起源

長い歴史の中で多くの分家が発生と消滅を繰り返し、人類史の激流に晒され、彼らの祖についての伝聞は殆ど失われている。
彼ら自身ですら己達の祖を知らぬという始末であり、その起源については誰も知らない。


◆ 血族

■ 統括 《サルバトール》

アストレア本家。アストレア当主、及びその妻と息子たちで構成される。「サルバトール」を名乗る。
全体の取り纏め役として意思決定を行い、必要に応じて各科の指揮を執る。

その性質上、各科の助っ人に入ることが多く、必然的にあらゆる分野の能力を伸ばすことが要求される。

ノア・サルバトール・アストレア

「やっほー!」
「キミをものすごい笑顔にしてみせるよっ!!」

当代のアストレア当主の子。アストレア一族の最高傑作。あらゆる分野に対して適正を示す、完璧に限り無く近いヒト。
天真爛漫で何事にも興味を示し、いつでも笑顔で振る舞う、輝く星のような少年、あるいは少女である。
しかし、肉体・精神共に全盛期ではなく、未だ発展途上の子供である。

ミコト・サルバトール・アストレア

「私達は、"再興の火"────星史保全再興機関リ・プロメテウス」
「文明の火を再び興す、最後の砦だ」

アストレア一族に引き取られた養子。アストレアの血を持たずして本家の娘として育てられた経歴を持つ。
現当主によれば、"星の導き故"。
魔術の腕は他の一族に遠く及ばないものの、高度な記憶力と思考力を持ち合わせ、情報科・研究科に時折顔を出している。

関連項目: Fate/Grand Order - The Arrival's Re:cord -


■ 戦闘科 《シリウス》

アストレア一族が抱える、戦闘を専門とする部門。「シリウス」を名乗る。
荒事全般を担当し、中には暗殺能力に特化した者も存在する。

命題執行のため、あるいは一族内で介入の必要があると判断された場合にのみ行動し、単純な暴力によって問題を解決する。
最終手段として用意された集団であり、仕事が必要になることは少ない。

▼ カニス・シリウス・アストレア

「────いつまで、高尚な探求者を気取っている?」
「勘違いはやめろ。お前も俺も、ただの人殺しだ」

アストレア一族、その戦闘部隊の首魁。寡黙で真面目な男。シンプルな強化の魔術と超人的な体術を用いた近接戦闘を得意とする。
悪しきを赦さず、善き者を尊び、弱きを助け強きを挫く弱者の味方。魔術師の倫理観、特に一般人を巻き込むことに躊躇しない類のそれに対して強い嫌悪感を抱いており、先走ることもしばしば。

非戦闘時は調理担当となることが多く、彼が担当の日は食事が美味しいと評判。"親切な人"に教えてもらったらしい。
現在が肉体の最盛期であるため、後進を育成中。


■ 外交科 《ヴィルト》

アストレア一族が抱える、対外的な交渉・政治部門を司る部門。「ヴィルト」を名乗る。
時計塔や教会、他の魔術師家との対話の他、それに関連する雑務を担当する。

一族の性質上、無茶無謀の交渉が必要となることも多く、そういった場合に真価を発揮する。
曰く、"一番面倒な仕事"。


■ 研究科 《ネビュラ》

アストレア一族が抱える、新たな知識を探求する研究部門。「ネビュラ」を名乗る。
世界を渡り歩いて空を見上げ、前人未到の暗闇へと繰り出す人々。

魔術師としての一族の華形であり、「星海航路図」をはじめとした様々な礼装の研究・開発、いずれ根源へと踏み込むための努力を日夜続けている。


■ 情報科 《サジタリウス》

アストレア一族が抱える、過去の記録を取り纏め保存する部門。「サジタリウス」を名乗る。 知識の収集を何より尊び、あらゆる情報を保管して後世へと残すことを生業とする。

一族の中で唯一、各所の拠点に留まりめったに移動することがない。

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最終更新:2023年11月26日 02:34