「だまれ、ころすぞ」


いつか天魔の黒ウサギ』の登場人物、紅月光のセリフ
UCAでは主に朱音さん、兎角が使用する。
数ある名台詞の中でも屈指の汎用性を誇る。どのような文脈にも入り込み、会話を終了させる、ゴキブリのようなセリフ。遊戯王なら禁止カード。


使用例1
A「おまえって実は良いヤツ……」
B「黙れ、殺すぞ」

使用例2
A「いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件ですか?」
B「黙れ、殺すぞ」

使用例3
A「夏コミ本作ってて全然勉強してねぇええええええええ!!」
B「黙れ、殺すぞ」

使用例4
A「ああ、時間を稼ぐのはいいが―――
  別にアレを倒してしまっても構わんのだろう」
B「黙れ、殺すぞ」

使用例5
A「もうダメだぁ……。お終いだぁ……」
B「黙れ、殺すぞ」

使用例6
A「δθΝλοψ、εжжц?」
B「黙れ、殺すぞ」

 このように、どんな会話でも自然に武力介入できる。そして自分のペースで終わらせることができる。
 また状況によってニュアンスが全く変わってくることにも注意したい。例1なら照れ隠し、例2なら理不尽に、例3はそのまんま、例4はカッコつけ潰し、例5なら鼓舞、例6ではあたかもグンマー語を理解できているかのように聞こえる。どのような相手でも、自動で適切な意味に変わってくれる千変万化なセリフなのだ。
 どうしてこんなにことが起こるのだろうか。第一回の今回はその謎に迫りたい。


  • 文章の考察
【黙れ】
 この部分が「黙れ、殺すぞ」の根幹と言って差し支えない。相手の言うことを全て無力化する。朱音さんの幼稚なツィートから、東大教授のご高説まで、いかなる内容も問答無用で斬り捨てる。掛け算のゼロを想像してもらうとわかりやすいだろう。(上条さんの幻想殺しでもいい)とにかくどんな言葉も、『黙れ』によって無意味になる。これがどのような文章にも合う秘訣である。また相手を黙らせるので、今後一切の反論の余地をなくす効果もある。
 遊戯王カードで言えば
 カウンター速攻魔法 
「相手フィールド上の全てのカードの効果を無効にし、破壊する。相手はこれ以降、カードをプレイすることができない」


【殺すぞ】
「黙らなかったらどうなるのか」に対する答えである。しゃべったら死。単純明快である。生物にって最も忌避すべき「死」を与えられるのだ。反論などできるはずもない。「黙れ」に欠けている決定力を、「殺すぞ」で補強するのだ。花束に例えれば、主役を引き立てるカスミソウ。またニュアンスをつかさどるのもこの部分である。「殺すぞ」という極端な内容が、状況次第で照れ隠しにも、思いやりにも、殺意にも、冗談にもなりうるのである。
 遊戯王カードで言えば
「このカードの効果は無効化されない」

 高性能なセリフだが、原作では実はそんなに使用されていない。それどころか最近の研究では、月光さんは作中でこのセリフを言っていない可能性すら出てきて……
真相はキミの目で確かめてほしい。
「早くいつ天読んで!」


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最終更新:2012年06月29日 05:38