2015年冬季
テーマ小説群とは悠里アンソロ小説群のひとつである。悠里アンソロ小説群の第一回である。テーマは作曲の第一回と同じ「死」である。
作品群
サニス条約締結、DAPEの終戦から数年。
ハタ王国はいたって平和であった。
ネステル郊外に住む青年、ポレウル=クミルテルキは以前友人から渡された
アッタクテイ派の心を解説した本を読み進めていた。しかし、今の彼にとって、その本に書いてある内容を理解し、なおかつ同意するのはどうにも難しかった。そこである日、ポレウルは偶然その場に居合わせた彼の友人であるシャスムング=ロビラガルタを引き連れて、アッタクテイ派の本拠地のハグナンへ向かうことにする・・・
『魔法使い』になりたいと思ったことは無いだろうか。
不思議な力を使いこなし、思いのままに様々なことを実現する。
そう、これは『魔法使い』になりたかった者たちの物語。
なりたかった者のための……物語。
- 筆者:Skarsna haltxeafis klan
ユエスレオネ連邦、
特別警察。
そこでは、いついかなる時でも任務に当たれるようにするための訓練が行われている。
実践訓練は勿論だが、ケートニアーと呼ばれる、ちょっと変わった一族には、
ウェールフープ――例えるならば、それは魔法というのが近いだろう――を行使するための訓練も行われる。
彼等にとって、「死」はあまり身近な存在ではない。何故なら彼等は普通の人間ほど脆く無いから。その何十倍も、強靭だから。
とはいえ、彼等にだって「死」は訪れる。不老不死なんてことはないのだ。
だから、彼等も「死」とは何か、充分に理解しているのだ。
……普通とは違った、彼等の「死」を……。
関連項目
最終更新:2016年05月06日 21:50