原音設定アドバイス - (2009/03/23 (月) 18:42:33) の編集履歴(バックアップ)
原音設定は面倒な作業です。気軽に他人にこれを要求してはいけません。まず自分でやってみることです。
あとよく勘違いする人が居ますが、原音設定は必ずしも原音提供者がしなければいけないものではありません。
新しく登場した原音に対してその提供者に「原音設定せよ」などと要求してはいけません。
むしろ、判らないならwavファイルのみ提供で、設定は親切な先達がしてくれることを教えてあげるべきです。
あとよく勘違いする人が居ますが、原音設定は必ずしも原音提供者がしなければいけないものではありません。
新しく登場した原音に対してその提供者に「原音設定せよ」などと要求してはいけません。
むしろ、判らないならwavファイルのみ提供で、設定は親切な先達がしてくれることを教えてあげるべきです。
原音調整基本
調整したい原音を使用しているプロジェクトを開くか、
初期状態からプロジェクトのプロパティで、原音ファイルセットを選択します。
初期状態からプロジェクトのプロパティで、原音ファイルセットを選択します。
「ツール」→「原音の設定」で設定画面が開きます。
調整項目は以下の通り
- オフセット(左ブランク)
- 子音部(固定範囲)
- ブランク(左ブランク)
- 先行発声
- オーバーラップ
これらを一音毎に設定します。
「エディタを起動」で波形を見ながら各パラメータを設定できます。
音別設定のポイント
概要を述べる。図解はいずれ。
オフセット
基本的に先頭部の無音部分をカットする設定だが、注意点や例外もある。
・は行の子音部は声が小さいと波形が見えないことがあるので誤って子音部を全部カットしてしまわないように注意すること。
※実際多くの音源でハ行の切り出しに失敗しているものが見られます。
・か行、た行等は先頭に無音部を少し残すと実際歌わせるとき何もしなくてもカツゼツが良くなることがある。(テンポや音符の長さにもよる)
・は行の子音部は声が小さいと波形が見えないことがあるので誤って子音部を全部カットしてしまわないように注意すること。
※実際多くの音源でハ行の切り出しに失敗しているものが見られます。
・か行、た行等は先頭に無音部を少し残すと実際歌わせるとき何もしなくてもカツゼツが良くなることがある。(テンポや音符の長さにもよる)
子音部(固定範囲)
基本、母音部が立ち上がりきったあたりに設定するが、
な行、ま行、や行、ら行、わ行では長めに取らないと発音が間延びしてしまうことがある。
具体的には音の遷移が完全に終わった所にせっていする。
例えば、「な」なら、"ん"⇒"あ"と遷移するがその「あ」になり切った場所である。
な行、ま行、や行、ら行、わ行では長めに取らないと発音が間延びしてしまうことがある。
具体的には音の遷移が完全に終わった所にせっていする。
例えば、「な」なら、"ん"⇒"あ"と遷移するがその「あ」になり切った場所である。
先行発声
あ行、か行、さ行、た行、は行、ん
基本的に母音部の先頭にあわせる
濁音、半濁音も基本は同じ。
基本的に母音部の先頭にあわせる
濁音、半濁音も基本は同じ。
な行、ま行、や行、ら行、わ行
音韻の変化してる部位に合わせる。
具体的には、頭から音をカットしていった時、ぎりぎりその音に聞こえる境界。
音韻の変化してる部位に合わせる。
具体的には、頭から音をカットしていった時、ぎりぎりその音に聞こえる境界。
オーバーラップ
※は行、さ行はあったほうが良い、か行はあるとカツゼツが悪化する等、原則を押さえていれば、あとは原音段階ではなく歌唱にあわせて設定する方が良いのが良いかもしれない。
あ行
なしにするか、先行発声の赤い線と重ねておく。
か行
なし。むしろマイナスが良いがマイナスには出来ないので、
出来るのなら原音段階から先頭に5~10ms程度のブランクを残しておく。
さ行
発音状態にもよるが、先行発声の赤い線より前(左)に20~50ms程度の位置が無難。
た行
か行と同じで、なし
「ち」や「つ」は子音部が長いことがあるが、オーバーラップすると「し」や「す」に聞こえてしまうので、
長すぎる場合はカットする。
な行、ま行、や行、ら行、わ行
発音状態にもよるが、先行発声の赤い線より前(左)に20~50ms程度の位置が無難。
ら行等、そんなに余裕が無い場合があるが、その場合は「なし」でも問題は無い。
は行
基本的に「さ行」に準じるが、前述したように、誤って子音部の殆どを削除してしまった音源では
どうしようもないので、この場合は先行発声・オーバーラップ共にゼロにしておく。
濁音系
鼻濁音はな行等に準じる。
発音や使われる場面によってか行系の設定が良い場合とは行系の設定が良い場合に分けられる。
あ行
なしにするか、先行発声の赤い線と重ねておく。
か行
なし。むしろマイナスが良いがマイナスには出来ないので、
出来るのなら原音段階から先頭に5~10ms程度のブランクを残しておく。
さ行
発音状態にもよるが、先行発声の赤い線より前(左)に20~50ms程度の位置が無難。
た行
か行と同じで、なし
「ち」や「つ」は子音部が長いことがあるが、オーバーラップすると「し」や「す」に聞こえてしまうので、
長すぎる場合はカットする。
な行、ま行、や行、ら行、わ行
発音状態にもよるが、先行発声の赤い線より前(左)に20~50ms程度の位置が無難。
ら行等、そんなに余裕が無い場合があるが、その場合は「なし」でも問題は無い。
は行
基本的に「さ行」に準じるが、前述したように、誤って子音部の殆どを削除してしまった音源では
どうしようもないので、この場合は先行発声・オーバーラップ共にゼロにしておく。
濁音系
鼻濁音はな行等に準じる。
発音や使われる場面によってか行系の設定が良い場合とは行系の設定が良い場合に分けられる。
メトロノーム音を使った調整法(先行発声の調整)
まずリズムの基準音を作成します。
こんなの
imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (click.png)
こんなの
Click.wav Click_wav.frq(右クリックして「対象を名前をつけて保存...」でダウンロードできます)
これをターゲットのライブラリに追加します。
(追加しなくても基準のwavが作れれば良いんですが)
これが全ての原音調整の基準になるので、
上のように先頭に空白が出来ないように原音設定するのを忘れないでください。
(追加しなくても基準のwavが作れれば良いんですが)
これが全ての原音調整の基準になるので、
上のように先頭に空白が出来ないように原音設定するのを忘れないでください。
基準リズムを作成します。
注意:
・判りにくくなるのでprefix.mapがあったら抜いておいた方が良いでしょう。
・原音調整なので、音符のプロパティの先行発声・オーバーラップは空白にしておきます。
・判りにくくなるのでprefix.mapがあったら抜いておいた方が良いでしょう。
・原音調整なので、音符のプロパティの先行発声・オーバーラップは空白にしておきます。
UTAUだけでは合成できないので、確認には Audacity 等、MTRソフトを使います。
この例はAudacityです。
この例はAudacityです。
基準音も声もUTAUで生成しているので並べるだけで、タイミング調整はいりません。
調整したらwav生成してまたAudacityで確認します。
こうして納得がいくまで調整します。
判りにくかったらテンポを速めたり遅くしたりして、パラメータを絞り込んでいきましょう。
こうして納得がいくまで調整します。
判りにくかったらテンポを速めたり遅くしたりして、パラメータを絞り込んでいきましょう。
このように、全ての音について調整を行います。
prefix.mapの設定
「ツール」→「prefix.map」で設定画面が開きます。
以下準備中...