コマンドウルフ

HMA-h2CM・コマンドウルフは、レザーウルフをベースに海兵隊兵器局がカスタマイズした機体。
愛称は“追い回す狼”を意味する「CommandWolf(コマンドウルフ)

概要


第五世代に分類される人型機動装甲
海兵隊用に開発された特殊戦機であり、強烈なファーストストライクによるイニシアティブの確保、敵戦力の早期減衰を主任務とする。
これは、縦深突破における初期接敵から、敵後方部への突破を単機もしくは最小限の部隊単位で遂行できるようにした結果であり、その装備と特性は非常に攻撃能力を重視している。

開発


サンヘドリン海兵隊では当初、HMA-h2C/B・ストライクウルフの海軍仕様機HMA-h2C/BⅡ・ハウリングウルフを2187年より部隊配備する予定であったが、敵防空圏内任務においてはHMA-h2C/N・ラインバッカーh2C/FA1・ヘルダイバーといった空戦機が必要であると考えていた。ハウリングウルフは長距離対空ミサイルを搭載していたが、空中機動戦闘は困難で、対地攻撃任務の投入自体も、その危険性を指摘されていた。
サンヘドリン海兵隊は、大量の武装搭載量、空中機動性能など、より実用的な大火力戦闘攻撃機を求めており、これにより、オリジナルのウルフ系機体原型機であるHMA-h2C/M2A1・レザーウルフに強化ブースターと複合兵装ユニット、コンピューターシステムの変更などを施したHMA-h2CM・コマンドウルフを開発することとなった。
余談だが、大量・多種の火器を同時に運用することは、FCSやイクサミコに多大な負担となるはずなのだが、あるイクサミコの持つ大量の火器管制データと実証によって開発された管制補助システムによって、負担は激減した。

特徴


推進機関

背面主推進器にはストライクウルフと同系列の大型スラスターを一基、副推進器を二基搭載。
脚部は大出力熱核ジェットエンジンと一体化したブースター脚であり、着艦用に四本の爪状ランディングギアを持っている。これにより、非常に高いシースキミング機動能力と大搭載量を誇る。
また後述する通り兵装マウント化した肩部は冷却装置を持たず、ヒートポンプによって吸熱させた冷却材を熱核ジェットエンジンによって排出し、冷却する。

兵装

迅速な作戦行動と電撃的な打撃を加えるために大量の火器を搭載。搭載兵装はすべて実弾兵器であり、指向性エネルギー兵器は一切搭載していない。

  • 背面複合起立発射ユニット
背面中央部主推進機関の左右に装着された起立発射式弾薬庫。
弾薬庫は長方形の箱型で、使用時は弾薬庫側面のマウントを中心に回転・起立してミサイルを発射する。
弾薬庫内は二区画に区切られており、主区画にはMk84・四連発射基を一基内蔵。弾体の細いAKEMでは1セルに四発装填可能で最大32発、ESTAM対空ミサイルでは二発装填可能で最大16発装填できる。
副区画には、展開式発射レールをもつ統合戦術ロータリーランチャーをもち、ATASLAMもしくはBGM-117対艦ミサイルを片舷4発装填。ユニット起立不要で発射可能だ。

  • 肩部兵装
両肩部のフレームは強固で兵装マウント化されており、肩部上面および側面に各種兵装を装備可能。また後期型では側面兵装マウントの二重ドラムフレーム化がなされ、ドラムフレーム上下には一基ずつの各種兵装(M210・アーマメントシステム等)を装備可能。より高火力化されている。

  • 近接火器
近距離防衛火器として両腕にはクローバイス三連マシンキャノンを装備。継戦能力向上の為小型のドラムマガジンを装着している。

  • 電子装備
自機レーダーおよび戦術ネットワーク接続によって高い戦域支配能力を発揮できる。
頭部は戦術ネットワークに対応した大容量通信機能、および長距離索敵性に優れた強化センサー内蔵型に換装され、搭載火器との相乗効果によってミニ巡洋艦といえる機能を発揮する。


諸元


設計者:サンヘドリン対ヴァリアンタス軍海兵隊兵器局
製造者:サンヘドリン兵器廠
運用者:サンヘドリン対ヴァリアンタス軍サンヘドリン海兵隊
機体正式名:HMA-h2CM・コマンドウルフ
全高:16.5m
機体重量:48t
全装備重量:85.5t
固定兵装:クローバイス三連マシンキャノン×2
     複合起立発射ユニット
外部兵装:Mk-51AAM-X10)×最大4(後期型・最大×6)
     Mk-72AIM-66)×最大4(後期型・最大×6)
     Mk-71BGM-70AAGWもしくはMGM-35KEM)×最大6
     M210・アーマメントシステム×最大2(後期型・最大×4)
     ATASLAM×最大16(起立発射器+ロータリーレールランチャー)
     BGM-117×最大16(起立発射器+ロータリーレールランチャー)
     AKEM×32(起立発射器)
     ESTAM×16(起立発射器)
     FGM-165(三連装アダプター)×最大4(後期型・最大×6)
     FIM-109(三連装アダプター)×最大4(後期型・最大×6)
     M660・90mm60口径長ガトリングガンポッド×最大4(後期型・最大×6)
     他携行火器多数
その他特殊兵装:なし
最終更新:2013年08月12日 15:01