フタバ王国の東海岸に王国海運の要であるカームの港町がある。
アージェスト神聖帝国の海上封鎖がまだなかった頃、この港町は国際色
豊かな港町として栄えていた。
―が、その華やかな繁栄の影に『邪教』と呼ばれるものの存在があった…
フタバ王国には国教に『トゥリーフ教』がある。カームにはそのトゥリーフ教の
教会が多いことでも知られており、中心部には芸術的にも評価の高い大聖堂が
建造されていた。
熱心な教徒の多いカームにおいてこの大聖堂はまさにシンボル的存在であった。
…しかし、間も無くして神聖帝国の海上封鎖が始まると他国との交易を殆ど断絶された
カームの街は徐々に活気を失くし、治安は乱れ、暴漢や強盗、怪しい邪教の徒が闊歩する
秩序無き暗黒街へと変貌していったのだった……
そして暗がりの街を邪教徒が夜な夜な歩く姿を目撃され始めたのもこの頃だった―
カームの異変について以前から対策を練っていたフタバ王国の上層部とトゥリーフ教会は
王国騎士団のホープであるセイバーに調査を依頼する。
セイバーはブリガンティの酒場にて冒険者達に協力を依頼し一行は一路カームの港町を
目指していた。
闇の魔法使い『シェゾ・ウィグィィ』、吸血鬼ハンター『リヒター・ベルモント』、
ハイプリースト『ナターリャ』、そしてサザンの街に流れ着いた異国のガンマン『ビリー・ザ・キッド
の5名はテラス平原を北へオリフィスの門へと向っていた。
―だが、その一行を狙う目がテラス平原の遥か上空から見下ろしていた―!

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最終更新:2007年02月02日 19:55