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クリスマス・イブ。
それは今も昔も人の心を躍らせるもの。


あずにゃん、メリークリスマス」
「メリークリスマス、唯」
「こうやって迎えるクリスマス・イブも3回目だね」
「そうだね」
私はあずにゃんと2人っきりで、ホテルのレストランに来ている。
「でも、唯がこんなところ予約しているなんて、思ってもみなかった」
「びっくりした?」
「うん」
クリスマス・イブぐらいこういう所、見せなくちゃね。
「でも、高かったんじゃないの?」
「大丈夫だよ。バイト代はすっからかんになったけどね」
「もう、言ってくれたら協力してあげたのに……」
「それじゃあ意味無いでしょ?」
「……そうだね」
ふふっと笑うあずにゃん。
「そんな唯には……」
あずにゃんが足元から小さな袋を出した。
「はい、プレゼントです!」
「おぉ! ありがとう!」
私は袋を受け取り、まじまじと眺める。
「ねぇ、開けていい?」
「うん、いいよ」
袋を丁寧に開けると、オルゴールが入っていた。
「き、きれい……」
ふたを開くと、中からふでペン ボールペン が流れ出した。
「私達の思い出の曲だね……」
「うん。特別に作ってもらったの」
「ありがとう。大事にするよ」
私は大事にそのオルゴールをしまった。
さて、これからだよ……。
「あずにゃん」
「はい?」
「私も、プレセントがあります」
私は、ポケットから小さな小箱を取り出した。
軽く深呼吸して、あずにゃんを見据える。
「中野 梓さん」
「は、はい」
急に名前で呼んだから、少しびっくりさせちゃった。
でも、この時ぐらいはちゃんとしたほうがいいよね。
「私、平沢 唯はあなたのことを愛しています。そして、それはこれからも変わりません」
「ずっと、そばにいたい。あなたの目の届く範囲にいさせてください……」
私は、その小箱を開いた……。

「私と、結婚してください……」

小箱の中には今まで一生懸命貯めたバイト代で買った婚約指輪が入っていた。
その言葉を聞いて、あずにゃんが俯いてしまった。
「……っ!」
「あ、あずにゃん……?」
肩を震わせて、ハンカチで目元を抑えている。
「唯……」
「はい」
「ありがとう……」
顔を上げたあずにゃんは、ぼろぼろと涙を流してぎこちなく笑った。
「ご、ごめんね。急に泣いたりして……」
慌ててハンカチで涙を拭くけど、あずにゃんの涙は止まらなかった。
「唯が、そんなこと言ってくれるなんて……思ってなかったから……」
少し落ち着いてから、あずにゃんが姿勢を正した。
「えっと……、不束者ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそ、あずにゃん」
「呼び方、戻ってるよ?」
「あ……」
「もう……」
それからお互いに笑いあった。
「ねぇ、指輪つけさせて?」
「はい、どうぞ」
私は小箱から指輪を取り出し、あずにゃんのきれいな左手を取った。
そして、薬指にするりと指輪を入れた。
「きれい……」
「あずにゃん、ずっと一緒にいようね……」
「うん……」

それからホテルの一室に戻ってきた。
「はぁ、どきどきしたぁ……」
私はプロポーズの疲れからベッドに身を投げ出した。
「服、しわになっちゃうよ?」
「わかってるよ」
「はい、ハンガー」
「ありがとう」
私は服を脱いで、ハンガーに掛けていく。
「はぁ……」
ベッドに寝転がり、窓から夜景を眺める。
「どうしたの? 唯」
「夜景がきれいだなぁって思って」
ぼんやりと呟くと、少し不機嫌なあずにゃんの声が聞こえた。
「……恋人の前でそういう事、言う?」
「あずにゃんは別格だよ。きれいとかそんな言葉じゃ表わせないよ」
私はあずにゃんを抱き寄せるとキスをした。
私の天使さん……」
「もう、唯は調子いいんだから」
「でも、こうとしか言えないよ……」
くすっと笑うあずにゃん。
「あんまり信じられないなぁ」
「じゃあ……」
見つめ合いながら、あずにゃんをベッドに押し倒していく。
「……行動で示すよ」
「待って、シャワーを浴びてから……」
「気にしないよ……」
「でも……」
あずにゃんはこういう時は頑固だからなぁ……。
「じゃあ一緒に入ろうか……」
私はあずにゃんを抱き寄せると、お風呂に連れて行った。
「ちょ、ちょっと……」
「一緒に入るの嫌?」
「嫌じゃないよ。でも、その……」
あずにゃんがちらちらと私を見ながら、頬を赤く染める。
「……あずにゃんのえっち」
「唯こそ、一緒に入ろうなんて言って、何するつもりだったの?」
「……それはあずにゃんといちゃいちゃするに決まってるじゃないですか」
「まったく唯はっ……んっ……」
あずにゃんの言葉の先をキスで遮る。
「はむっ……唯……」
あずにゃんの体に指を滑らせて、服を脱がしていく。
するすると足元に服が折り重なり、2人とも一糸まとわぬ姿になった。
「あずにゃん……」
「そんなに焦らなくても、どこにも行ったりしないよ……」
「そうだけど……、あずにゃんがかわいすぎるからいけないんだよ」

お風呂に入って、2人でシャワーを浴びる。
肌にあたるお湯が何だか敏感に感じられる。
「あ ずにゃん♪」
「だから、シャワーを浴びたらってさっきから……」
「できるだけあずにゃんと一緒にいたいんだよ……」
シャワーを浴びながらあずにゃんを壁に押し付ける。
「だめ?」
「……もう、こんなに我慢しているのが馬鹿馬鹿しくなっちゃうよ」
あずにゃんが私にキスをしてきた。
「ふっ……んっ……」
「本気にさせたんだから、責任とってよね?」
「……望むところだよ」
私はあずにゃんの足の間に太ももを入れた。
「あっ……」
シャワーの音に混じり、2人の吐息と擦れ合う音が響く。
あずにゃんを求めて、腰を突き上げる様に動かす。
「んあぁ……、唯ぃ……」
「あずにゃんの、どろどろだよ?」
「唯だって……」
太ももを流れて行く2人の愛液が、ねちゃねちゃと音を立てる。
「あぅ……、気持ちいいよ……」
「あずにゃん、んっ……」
キスをしながらお互いを求めあう……。
「あずにゃん、私……」
まだあずにゃんを感じていたいのに、もういきそう……。
少し調子に乗りすぎたかも……。
「唯も……?」
あずにゃんが照れた笑いをして、キスをした。
「そろそろ出よう……」
「えっ? でも……」
少し名残惜しく思っていると、あずにゃんが指を立てて言った。
「続きはベッドでね……?」
「……うん」
すぐにでもしたかった私だけど、その反則的にかわいいあずにゃんに従うしかなかった。

私達はバスローブを身に纏ってベッドに戻った。
「な、なんだか改めて考えると、緊張する……」
あずにゃんがバスローブを固く纏わせて、ベッドに座る。
「別に緊張するほどのことじゃないよ。いつもしているし」
「でも、今夜は特別なの……」
「かわいいこと言うねぇ」
あずにゃんの体を優しく抱きしめて、キスをする。
「愛しているよ、あずにゃん……」
「こんなときもあずにゃんだなんて……」
「こんなときだからだよ。これは私だけの呼び方なんだから」
「唯……」
「私だけのあずにゃん……」
私はあずにゃんの左手を取ると、その薬指にキスを落とす。
あずにゃんが私のものである証明と共に、私があずにゃんのものである証明。
「私だけの唯……」
まだ火照りが抜けない体から、バスローブをはぎ取っていく。
「さっきの続き、しようか」
「うん……」
お互いのキスを合図に、ベッドに横たわる。
「んはぁ……、あずにゃん……」
「唯……」
くちゅくちゅと唇を貪り合い、欲望をぶつけ合う。
「あんっ! あんっ!」
2人の体液が混ざり合い、肉体でさえ溶け合っているかのように絡み合う。
唇も、胸も、手も、足も、何もかもを抱いて、あずにゃんと言うもの全てを貪り尽くす。
「はぁっ! ああぁ!」
「ゆ、ゆい……っ!」
シャワーの時の昂りが、また体を熱くする。
幻想的なあずにゃんの髪をシーツの上に流し、きれいな体を掻き抱く。
「あっ! き、きちゃう……!」
「私も……だめっ!」
「一緒に、一緒にぃ……!」
お互いに見つめ合い、高みへ上っていく……。
「あ、ああぁっ!」
「い、いっちゃう……いっちゃう!」
「「あああああああぁ!」」
───
──

「あ ずにゃん……」
「何ですか……」
「呼んでみただけ」
そこにいるのか確かめたくなったんだ……。
何だか全てが上手く行き過ぎて、夢じゃないかと勘違いしちゃいそう……。
「唯……、これ夢じゃないよね?」
あずにゃんがそっと胸に寄り添う。
「……私も、同じこと考えてた」
左手同士を絡ませて、指輪を合わせる。
「もし、これが夢でも、もう一回あずにゃんにプロポーズするだけだよ」
「だったら、何度でも”はい”って言うよ……」
「……ありがとう」
そして、私達はキスをしながら抱きしめ合った。
「あずにゃん、子ども何人ぐらい欲しい?」
「……唐突だね」
「そうかな?」
ふふふと胸元で笑うあずにゃん。
「……まぁ、2人ぐらい、かな」
「じゃあ、がんばらないとね」
「がんばらないとね、って……」
「そうだ、もしおっぱいが出るようになったら飲ませてくれる?」
「は、恥ずかしいよ……」
「だめ?」
「うぅ……」
少し考えてから、あずにゃんが胸に顔をうずめて言った。
「……ちょっとだけなら」
「ふふふ、楽しみにしてるよ」
「もう……。もし唯が出たら飲んでやるもん」
「うん。いっぱい吸わせてあげるよ……」
そして、私達は甘いまどろみの中に落ちて行った……。

日付は変わって、12月25日。クリスマス当日。

この時、2人に新たなクリスマスプレゼントが来ていたことは誰も知らなかった……。

END


  • 良いっすね〜 甘〜い!!! GJ!!! -- (名無しさん) 2010-12-24 04:35:32
  • 甘ーーーーーーぃ!!! -- (名無しさん) 2010-12-24 16:39:08
  • うっし…!うっし…! -- (名無しさん) 2010-12-24 21:39:39
  • あまあま -- (名無しさん) 2012-09-21 22:17:12
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最終更新:2010年12月24日 04:34