唯澪@ ウィキ

MIO is special for YUI

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MIO is special for YUI


これから投下するSSはお互い片思いで、ラブラブな内容ではありません
そして澪サイド、唯サイドのSSとなっています


澪ちゃんは人気者

なんでかって?それはね…澪ちゃんには、たくさんのファンがいるから
この前あった澪ちゃんファンクラブのお茶会で、ファンの多さに驚いたよ

澪ちゃんは、みんなにとって特別な存在です
だけど、私は澪ちゃんをもっと特別な存在だと思ってる
その思いは、誰にも負けないよ!
でも、それは澪ちゃんに届くことは…ないんだよね

1年の頃は、澪ちゃんとの思い出がたくさんありました
入部後の名前の呼び方、ギター買った後の練習、追試の勉強、指のプニプニ、合宿で澪ちゃんへの演奏、学際で澪ちゃんへのエール…
他にも、数え上げればキリがないくらいの思い出があったよ
でも、2年になってはかなり減ったな…
澪ちゃんだけ違うクラス、澪ちゃんにあこがれるあずにゃんの入部、りっちゃんとのケンカと仲直り…
いろいろあって、澪ちゃんが遠く感じちゃった
いつの間にか部活であいさつして、ちょっと話すだけになったよ
そして3年、初めて澪ちゃんと同じクラスになったけど…
澪ちゃんの周りには、ファンの子がたくさいて
今の私は、澪ちゃんと同じ部活の人としか見られてないんだよね…

だけど、私は他の子とは違う特別な点があります!
それは…私が澪ちゃんの書いた歌詞を歌ってくれるということ
好きな人の歌詞を歌える…こんなに幸せなことはないんだよ!
誰がボーカルやるか決める時、真っ先に立候補したのは澪ちゃんの歌詞が歌えるからなんだよね
そんな特別な点を大切にしながら…私は毎日過ごしています

「相変わらず澪のお弁当はちっちゃいなー」
「女の子ですもんね、気になるわよね澪ちゃん」
「でも、栄養はしっかりとらなきゃ駄目よ」

いつもの5人でのお昼。りっちゃんたちが澪ちゃんのお弁当について色々言ってる

「いいんだ、私は小食なんだ」

そう言いながらお弁当を食べる澪ちゃん
でも心配だな、あれだけで足りるのかな?
澪ちゃんにはいつも元気でいてほしい…そうだ!

「駄目だよ、しっかり食べないと!はい、澪ちゃんにあげる」

そう言って澪ちゃんにミートボールを1個あげる
ホントはもっとあげたいけど、澪ちゃんに迷惑だって思われたくないから…

「おい唯ー、私にもくれよー」
「だーめっ!澪ちゃんは『特別』なんだから」

あっ!言っちゃった…
澪ちゃんは…『特別』だって
でも、そんなの澪ちゃん気にしてないよね…

「なんだよー、澪だけ贔屓すんなよー」
「いいの!それに、りっちゃんはおっきくなっちゃ駄目なんだよ!」
「なにをー!なら、力ずくで奪うまでだ!」
「あれー、お助け―」
「あらあら、仲良しね」
「全く、何歳よあなたたち」

照れ隠しで、りっちゃんとじゃれちゃった

…あれれ?澪ちゃん…お弁当見たまま動かないよ…

「あら、澪ちゃん箸止めてどうしたの?」
「どこか調子悪いの?」

澪ちゃんを心配して、ムギちゃんと和ちゃんが声をかける

「うぇっ?!…あ、大丈夫…」

変な声を上げながら答える澪ちゃん
やっぱり…迷惑だったのかな…
ごめんね、食べたくないのに無理にあげたりして…
いらないなら、りっちゃんにあげても…いいから

「唯、ありがとな」

そう言って優しく微笑む澪ちゃん
そして、ミートボールを口に運んで食べる澪ちゃん

「うん、おいしいよ」

やった!おいしいって言ってくれた

「どういたしまして!」

さっきまでの不安が吹っ飛んで、つい大声が出ちゃった
嬉しかったよ、澪ちゃんが私のおかずを食べてくれて
そして私はさっき言った『特別』という言葉を、一人で照れちゃって…お弁当の残りが食べられないよ



私は、澪ちゃんにとっての『特別』になれなくてもいいんだよ

私にとって澪ちゃんは…『特別』なんだから

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