唯澪@ ウィキ
ゆいみお!第一話
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yuimio
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ゆいみお!第一話
ゆいみおがなければ作ればいいだろ!ってなことでいきます
「はぁーあ…」
深いため息をつきながら、澪はこの前の出来事を思い出していた
「ゆいあず、よかったなぁ…」
それは軽音部のギター担当である唯と梓のユニット、『ゆいあず』の演奏だった
演芸大会の結果としては参加賞だったが、楽しそうに演奏する二人を澪は羨ましく思っていた
そして、自身もあのように唯と演奏したいと強く願っていた
演芸大会の結果としては参加賞だったが、楽しそうに演奏する二人を澪は羨ましく思っていた
そして、自身もあのように唯と演奏したいと強く願っていた
1年の頃は同じ弦楽器担当として、唯と練習する機会が多かった澪だったが
ギターの弾ける梓の加入によって、澪が唯と練習する機会はほとんどなくなってしまう
それどころか、唯とのコミュニケーションが減ってしまった
ギターの弾ける梓の加入によって、澪が唯と練習する機会はほとんどなくなってしまう
それどころか、唯とのコミュニケーションが減ってしまった
「私も…唯と組んで演奏したいなぁ…」
などとつぶやく澪だが、元来の恥ずかしがり屋が災いしてそれを唯に言えなかった
「なにかきっかげがなぁ…はぁ…」
何か唯と一緒に演奏する口実を考えるが、何も思い浮かばず再びため息をつく澪
そうしていると…
そうしていると…
「だーれだ?」
何者かが、手で澪の視界を奪った
「うひゃっ…ってこんなことするのは、律しかいないじゃないか!」
一瞬驚いた澪だったが、犯人をいたずら好きの幼馴染だと推理する
「唯の声真似までして…そんなのにひっかからないぞ!」
自分の目を覆う手をはらいのけ、後ろを振り返った
…が、後ろにいたのは澪の予想とは異なる人物だった
…が、後ろにいたのは澪の予想とは異なる人物だった
「えへへー、澪ちゃんひっかかったー」
作戦成功とでも言いたげな満足そうな顔で、犯人は澪に微笑みかける
いたずらの犯人は、唯だった
いたずらの犯人は、唯だった
「えっ…ゆ、ゆいぃ?!」
自分の予想が外れたのと、ついさっきまで一緒に演奏したいと考えてた唯がいることに混乱して思わず声が裏返る澪
「あははー、澪ちゃん驚きすぎー」
驚き慌てる澪の姿をおもしろがる唯
「なっ…なんでこんなこと?」
「えっとねー。澪ちゃんが難しそうな顔してたから、びっくりさせちゃおうと思って!」
「えっとねー。澪ちゃんが難しそうな顔してたから、びっくりさせちゃおうと思って!」
無邪気な笑顔で言い切る唯
「そ、そうなの…か」
「あとね、澪ちゃんとこれやりたいなーって思って」
「あとね、澪ちゃんとこれやりたいなーって思って」
唯は1枚のビラを澪に見せる
「んっ?!…第10回○○市演芸大会・・・」
澪はビラに書かれた文字を読む
「これに澪ちゃんと一緒にでたいなーって思って!」
「えぇっ?!わ、私とぉ!!」
「えぇっ?!わ、私とぉ!!」
突然の誘いに再び驚く澪
「この大会ねー、優勝賞品がすごいんだよー」
「どれどれ…あ、あのテーマパークのペアパスポートと、オフィシャルホテルのペア宿泊券だって!」
「どれどれ…あ、あのテーマパークのペアパスポートと、オフィシャルホテルのペア宿泊券だって!」
優勝賞品に更に驚く澪。そこはメルヘン好きな澪にとって、是非言ってみたい場所だった
「ねっ、すごいでしょ!」
「すごいけど…何で私なんだ?…梓のほうがいいんじゃないか」
「すごいけど…何で私なんだ?…梓のほうがいいんじゃないか」
唯の誘いを嬉しく思うが、つい梓のことを気にする澪
「あずにゃんとはこの前やったし…それにね」
「それに…?」
「それに…?」
何かを言おうとし、恥ずかしそうな素振りを見せる唯
「やっぱ演奏は、澪ちゃんのほうがやり易いかなーって…思うから」
「えっ…?!」
「えっ…?!」
唯の言葉に言葉を失う澪
「ギターとベースのほうが演奏の幅が広がるし、澪ちゃんコーラス綺麗だし…」
更に続ける唯
「それにね…澪ちゃんの演奏と、声が…私、大好きなんだよね」
先ほどの笑顔と打って変わり、真剣な表情で唯が言う
「ゆ…唯…」
自分に向けられる賛美の言葉と、『好き』という言葉に感動する澪
「でもね、恥ずかしかったり、やりたくなかったら無理しなくていいんだよ」
恥ずかしがり屋の澪を気遣う唯
「そ、そんな…やりたいに決まってるだろ!…やるよ…やろう、唯!」
唯からの誘いと、自分に向けられた言葉の数々に感動という何重の喜びから、恥ずかしさを忘れ誘いを受ける澪
「えっ、ホント!」
「あぁ、やろう。そして優勝しよう!」
「うんっ、やったぁ!」
「あぁ、やろう。そして優勝しよう!」
「うんっ、やったぁ!」
力強く唯の手を握り言いきる澪。唯はさっきの真剣な表情から一転、笑顔に戻っていた
「そうと決まれば、早速今日の放課後から練習だ!」
「ちょっと澪ちゃん、放課後は部活あるよ」
「えっ…あ、そうだったか。スマン」
「もーっ、ムギちゃんのお菓子食べれないでしょ!」
「お前は練習より、そっちが目当てだろっ!」
「あっ、ばれた?」
「ちょっと澪ちゃん、放課後は部活あるよ」
「えっ…あ、そうだったか。スマン」
「もーっ、ムギちゃんのお菓子食べれないでしょ!」
「お前は練習より、そっちが目当てだろっ!」
「あっ、ばれた?」
楽しそうにやりとりをする二人
唯と澪、二人だけでこんなに会話するのは久しぶりだった
唯と澪、二人だけでこんなに会話するのは久しぶりだった
「んーっ…平日は部活があるから、放課後は難しいねー」
「なら、休みくらいしかないか…」
「大会は再来週の日曜だから、あんま日にちないよー」
「なら集中的に練習するしか…」
「なら、休みくらいしかないか…」
「大会は再来週の日曜だから、あんま日にちないよー」
「なら集中的に練習するしか…」
本番までの期間の短さと、練習時間の少なさに頭を悩ませる二人
「あっ、なら私の家で土日練習しようよ!」
「唯の家で?」
「うん!今週末親いないし、憂もOK出すと思うよ」
「そうか…それがいいかもな」
「でしょ!」
「唯の家で?」
「うん!今週末親いないし、憂もOK出すと思うよ」
「そうか…それがいいかもな」
「でしょ!」
唯の提案を受け入れる澪
「よし、ならそれで決まりだな!」
「うん!じゃあ、よろしくね澪ちゃん!」
「あぁ、こちらこそ。唯!」
「うん!じゃあ、よろしくね澪ちゃん!」
「あぁ、こちらこそ。唯!」
こうして、軽音部から新たなペアが誕生した
これからの練習がどのようなものになるのか、そして演芸大会の結果は…
これからの練習がどのようなものになるのか、そして演芸大会の結果は…
以上です。練習編に続きます
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