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ゆいみお!第二話
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ゆいみお!第二話
ゆいみお!第二話です
「はぁ…行く前から疲れた…」
演芸大会を1週間後に控え、唯の家での合宿当日
唯の家に行く前に澪を疲れさせた原因は、1時間前唯から来たメールだった
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(1時間前)
~♪~♪
「んっ、唯からだ」
唯の家に行く前に澪を疲れさせた原因は、1時間前唯から来たメールだった
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(1時間前)
~♪~♪
「んっ、唯からだ」
携帯がメールの着信を伝え、唯からのメールを見る
『憂が純ちゃん家でお泊まりするから、今日は私と澪ちゃんの二人っきりだよ』
文面に添えられた顔文字が、彩りを加える
そんな華やかなメール読んだ澪は、急に慌てだす
そんな華やかなメール読んだ澪は、急に慌てだす
「ええぇっ?!…ゆ、唯と二人っきり…だなんて」
今回の合宿は唯と澪で行うが、妹の憂がいるからそうじゃないかな。と澪は思っていた
それは残念ではあるが、少し助かるとも澪は思っていた
二人だけではなく、憂がいることで身の回りのことに心配せず、練習に集中できると考えていたからだ
しかしその憂がいないことで、練習以外のことをしなければならなくなった
しかし澪は、このこと以上に不安なことがあった
それは残念ではあるが、少し助かるとも澪は思っていた
二人だけではなく、憂がいることで身の回りのことに心配せず、練習に集中できると考えていたからだ
しかしその憂がいないことで、練習以外のことをしなければならなくなった
しかし澪は、このこと以上に不安なことがあった
「ど、どどどうしよう…唯とふ、二人っきりで…一夜を…」
これまで軽音部で泊まるときは部員全員だった。しかし今回は唯と澪のみ
初めて二人だけで過ごす夜に、楽しみと不安が入り混じって混乱していた
初めて二人だけで過ごす夜に、楽しみと不安が入り混じって混乱していた
「と、とりあえず返事を…『分かった、楽しみにしてるよ♪』…これは駄目だ!何が楽しみだよ、私のエッチ!」
「…『そうか、憂ちゃんいなくて残念だな』…これも駄目だ!唯がいるのに残念なんて使っちゃ」
などと唯への返事のメールを考えるのに、1時間を費やした
そして送ったメールは…
そして送ったメールは…
『わかった』
絵文字のない、文字だけのシンプルなメール
短い文面ながら華やかだった唯のメールとは対照的なものとなった
短い文面ながら華やかだった唯のメールとは対照的なものとなった
「可愛くないメール…」
自分の送ったメールに対して嫌悪感を抱く澪
しかし、このメールには澪の苦労が込められていた
そして冒頭の場面に戻る
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「あっ、そろそろいかなきゃ」
しかし、このメールには澪の苦労が込められていた
そして冒頭の場面に戻る
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「あっ、そろそろいかなきゃ」
メールに悪戦苦闘している内に約束の時間が迫っていた
まとめた荷物を持ち、唯の家へ向かう
まとめた荷物を持ち、唯の家へ向かう
途中で買ったおみやげのケーキを持って唯の家に到着した澪
「これを押すと…唯と二人っきりの時間…」
これから始まる出来事に期待に胸を膨らませ、少しの不安を抱いた澪は玄関チャイムを押すために息を整えていた
「…よしっ!押すぞ!」
気持ちが落ち着いた澪が、玄関チャイムを押す
~♪~♪~
澪が玄関チャイムを押したその刹那
「はーいっ」ガチャ
唯が玄関を開けて出てきた
「うぉっ?!…ゆ、唯」
「あっ、澪ちゃーん!いらっしゃーい」
「あっ、澪ちゃーん!いらっしゃーい」
すぐに出てきた唯にびっくりする澪
対照的にいつもの様子で澪を出迎えた唯
対照的にいつもの様子で澪を出迎えた唯
「も、もしかして…玄関で待ってたのか?」
唯がすぐに出てきたので、感じた疑問を唯に投げかける
「え…まっさかー。澪ちゃんを迎えるために、玄関のお掃除をしてたんだよ」
「そ、そうだよな…あはは、偉いな唯」
「もっちろん!憂がいないから、私がしっかりしないとね!」
「そうか、頼んだぞ唯」
「私にまっかせなさい!」
「そ、そうだよな…あはは、偉いな唯」
「もっちろん!憂がいないから、私がしっかりしないとね!」
「そうか、頼んだぞ唯」
「私にまっかせなさい!」
自信満々で胸を張る唯
先ほどの疑問に対する返答に、少し間があったことに澪は気付かなかった
先ほどの疑問に対する返答に、少し間があったことに澪は気付かなかった
「さっきのメール、返事遅かったから澪ちゃんに何かあったかと思ったよー」
「うっ…ちょっとドタバタしてて…心配掛けて悪かったな」
「いいんだよ!ちゃんと返事くれたし、来てくれたから!」
「うっ…ちょっとドタバタしてて…心配掛けて悪かったな」
「いいんだよ!ちゃんと返事くれたし、来てくれたから!」
返事に困ったことで、唯の心配掛けたことを悔む澪
しかし、唯の笑顔を見れたことで一安心できた
しかし、唯の笑顔を見れたことで一安心できた
「そうだ、おみやげにケーキ持ってきたんだ」
「あっ、ありがとー!じゃあ、お茶してから練習ね」
「はは、それじゃあいつもと変わらないじゃないか」
「それは大事なことなんだよ!イチローさんも毎日同じもの食べて試合に挑んでるんだから」
「そ、そうか…イチローがやってるんなら、私たちもそれにあやからないとな」
「でしょ!私がお茶いれてくるから、澪ちゃんリビングで待ってて」
「あっ、ありがとー!じゃあ、お茶してから練習ね」
「はは、それじゃあいつもと変わらないじゃないか」
「それは大事なことなんだよ!イチローさんも毎日同じもの食べて試合に挑んでるんだから」
「そ、そうか…イチローがやってるんなら、私たちもそれにあやからないとな」
「でしょ!私がお茶いれてくるから、澪ちゃんリビングで待ってて」
大きな例を出して、お茶の重要さを説く唯
その例の大きさに押され、納得した澪
その例の大きさに押され、納得した澪
「ここ、こんなに広かったんだ」
リビングに一人で座った澪は、思わずつぶやく
いつもは大人数でそれほど広いと感じなかったが、改めて見て広いと感じた
いつもは大人数でそれほど広いと感じなかったが、改めて見て広いと感じた
「お…おぉ…うぉ…」
唯が、お盆に乗せたティーカップの中身をこぼすかこぼさないのギリギリで運んでくる
「唯、落ち着いて!一歩一歩確実に!」
そんな唯をみて、一緒に慌てる澪
「うっ…ふぅー、セーフ!」
「あっ…はぁ…寿命が縮んだ」
「あっ…はぁ…寿命が縮んだ」
なんとかこぼさずに運ぶことができた唯
澪の買ってきたケーキと唯のいれたお茶と、いつもとは違う二人だけのお茶が始まる
澪の買ってきたケーキと唯のいれたお茶と、いつもとは違う二人だけのお茶が始まる
「あっ、このケーキおいしー」
「唯の淹れてくれたお茶もおいしいよ」
「もー、お上手なんだからー。何もでないよっ!」
「いや、ホントだって。今度部活で淹れてみたらいいよ」
「いいよー、私はムギちゃんのお茶が好きなんだよ―」
「そうか…じゃあ、私だけが唯のお茶を味わえたわけだな」
「なんかそう言われると恥ずかしいね」
「唯の淹れてくれたお茶もおいしいよ」
「もー、お上手なんだからー。何もでないよっ!」
「いや、ホントだって。今度部活で淹れてみたらいいよ」
「いいよー、私はムギちゃんのお茶が好きなんだよ―」
「そうか…じゃあ、私だけが唯のお茶を味わえたわけだな」
「なんかそう言われると恥ずかしいね」
などと会話を弾ませながら、二人っきりの時間が過ぎていく
「あーおいしかった!」
「唯はケーキ二つ食べたな」
「おいしかったんだもん、しょうがないよ!」
「それはうれしいけど…ケーキ二つ食べて太らない唯が羨ましい…」
「もーっ、澪ちゃん気にしすぎだよ!私だって、澪ちゃんみたいなスタイルに憧れるよ」
「そ、そんな…私なんか…」
「あーっ、澪ちゃん顔赤くなってるー」
「あ、暑いからだ!」
「唯はケーキ二つ食べたな」
「おいしかったんだもん、しょうがないよ!」
「それはうれしいけど…ケーキ二つ食べて太らない唯が羨ましい…」
「もーっ、澪ちゃん気にしすぎだよ!私だって、澪ちゃんみたいなスタイルに憧れるよ」
「そ、そんな…私なんか…」
「あーっ、澪ちゃん顔赤くなってるー」
「あ、暑いからだ!」
お互いを褒めあい、思わず照れる澪
太り気味だと気にしていた自分の体を、唯に憧れると言われ悪い気がしない澪だった
太り気味だと気にしていた自分の体を、唯に憧れると言われ悪い気がしない澪だった
「ふーっ、お腹いっぱいになったら眠くなったなー」
「こーらっ!これから練習するんだぞ」
「おっとそうだった」
「おいおい、あんま時間がないんだからな」
「はーい…ふふっ」
「んっ、何かおかしなことあったか?」
「こーらっ!これから練習するんだぞ」
「おっとそうだった」
「おいおい、あんま時間がないんだからな」
「はーい…ふふっ」
「んっ、何かおかしなことあったか?」
急に笑い出した唯を不思議がる澪
「久しぶりに澪ちゃんから、練習するぞって怒られちゃった」
「そ、そう…かな」
「あずにゃん入ってからは、その役目あずにゃんがやってたから」
「そういえば、そうだな…」
「そ、そう…かな」
「あずにゃん入ってからは、その役目あずにゃんがやってたから」
「そういえば、そうだな…」
唯の言葉に納得する澪
そして、改めて唯の関係が希薄になってたことを痛感する
そして、改めて唯の関係が希薄になってたことを痛感する
「だからね、なんか嬉しかったんだ」
「えっ…それってどういう…」
「なんか二年になってから、澪ちゃんとこうやって練習する機会減ったし、お話もできなかったから」
「そ、そう…だな」
「だからね、お茶でお話しできたし、さっきは練習ずるぞって怒られて、あの頃を思い出しておかしくなっちゃって」
「…」
「えっ…それってどういう…」
「なんか二年になってから、澪ちゃんとこうやって練習する機会減ったし、お話もできなかったから」
「そ、そう…だな」
「だからね、お茶でお話しできたし、さっきは練習ずるぞって怒られて、あの頃を思い出しておかしくなっちゃって」
「…」
唯の言葉に返事できない澪
唯が自分と同じ気持ちだったことに、感動してしまったからだった
唯が自分と同じ気持ちだったことに、感動してしまったからだった
「あれ、澪ちゃんどうかしたの?」
「…あっ!あぁ…なんでもない。さぁ、練習するぞ」
「はーい…その前に私たちのコンビ名決めないと」
「それは最後でもよくないか?」
「だめだよー、名前は大事なんだから」
「まぁ、唯がそういうならいいけど…」
「…あっ!あぁ…なんでもない。さぁ、練習するぞ」
「はーい…その前に私たちのコンビ名決めないと」
「それは最後でもよくないか?」
「だめだよー、名前は大事なんだから」
「まぁ、唯がそういうならいいけど…」
練習を始める前に名前を決めることとなった
澪は、すでにどんな名前がいいか決めていた
澪は、すでにどんな名前がいいか決めていた
「うーん…『ギターとベース』じゃあそのまんまだし」
「もうちょっと考えようよ…」
「なら『ギー太とエリザベス』!」
「それは楽器の名前だろ…」
「じゃあ右利きと左利きだから、『R-L』」
「昔そんな歌手いたな…」
「もうちょっと考えようよ…」
「なら『ギー太とエリザベス』!」
「それは楽器の名前だろ…」
「じゃあ右利きと左利きだから、『R-L』」
「昔そんな歌手いたな…」
中々決まりそうもない名前
「もーっ、だったら澪ちゃんも何かないの?」
「えっ?!わ、私…」
「そうだよ、私ばっかで澪ちゃん言ってないじゃん」
「えっ?!わ、私…」
「そうだよ、私ばっかで澪ちゃん言ってないじゃん」
自分の意見を言わない澪に、唯が痺れを切らす
「えっと…あるには…ある、けど…」
「じゃあそれを教えて!」
「じゃあそれを教えて!」
自分の考えた名前を言うのに恥ずかしがる澪にせかす唯
「じゃ、じゃあ…『ゆいみお』…なんてどおかな?」
「おーっ、ゆいみおかーっ!シンプルでいいねっ!」
「おーっ、ゆいみおかーっ!シンプルでいいねっ!」
澪が考えていた名前は『ゆいみお』
唯と梓の『ゆいあず』を見て、自分も同じようにしたいと考えつけた名前だ
そしてその名前を、唯に良いといってもらい嬉しく思う澪
唯と梓の『ゆいあず』を見て、自分も同じようにしたいと考えつけた名前だ
そしてその名前を、唯に良いといってもらい嬉しく思う澪
「じゃあ、『ゆいみお』で決定ね!」
「よし、それでいこう」
「よし、それでいこう」
こうして、二人のコンビ名は『ゆいみお』となった
「よーし、名前も決まったし練習がんばるぞ―!」
「うん、頑張ろう!」
「うん、頑張ろう!」
名前も決まり、練習しようとしたその時
――――――――グーーーーッ
大きな音が、二人だけのリビングに響く
「…唯さん?」
「えへへーっ、名前考えたらおなか減っちゃった」
「…もう五時回ってるのか」
「今日は憂いないから、私たちでご飯準備しなきゃいけなんだよ」
「あっ…そうだったな」
「えへへーっ、名前考えたらおなか減っちゃった」
「…もう五時回ってるのか」
「今日は憂いないから、私たちでご飯準備しなきゃいけなんだよ」
「あっ…そうだったな」
ここで憂の不在を思い出す
「ねーっ、晩御飯の材料買ってこようよ―っ」
「えっ?!何もないのか?」
「うん!今日は、私と澪ちゃんで準備するから憂には何もしてもらってません!」
「えっ?!何もないのか?」
「うん!今日は、私と澪ちゃんで準備するから憂には何もしてもらってません!」
そう言い切る唯
「そうか…なら、買い物行かなきゃいけないな」
「でしょ!そうと決まればしゅぱーつ!」
「お、おぉー…練習が…まっ、いいか」
「でしょ!そうと決まればしゅぱーつ!」
「お、おぉー…練習が…まっ、いいか」
名前は決まったが、一向に練習ができないゆいみお
はたして、演芸大会に出場できるのか
そして、二人の晩御飯はどうなってしまうのか?!
はたして、演芸大会に出場できるのか
そして、二人の晩御飯はどうなってしまうのか?!
以上です
また続きます
また続きます
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