唯澪@ ウィキ

無題(17-b)

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yuimio

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無題(17-b)


Perfumeの「ナチュラルに恋して」を聞いてたらssが浮かんできたので、うpします
澪、唯それぞれの視点のssとなってます


「澪サマ、握手してください!」
「私と一緒に写真撮ってください!」
「サインください!」
「髪の毛ください!」
「澪サマの吐いた息を吸わせてください!」

「はは…みんな落ち着いて…」

あーあ、今日もファンクラブの子に囲まれちゃってる
う~ん…困り顔の澪ちゃんもかわいいな~

「あ、あのさ…また今度でいい?」

「駄目です!」
「この前もそのまた前も…何回も断ってきたじゃないですか!」
「お願いです、色紙にサインを!」
「抜け落ちた髪の毛でもいいので!」
「この袋に息を吹き込んでください!」

おっ、今日はねばるねー。澪ちゃんはどおっするのかなー♪
…なんておもしろがってるけど、私がほったらかしにされるのはなんかおもしろくない!
よーし、こっから『かまって光線』出して澪ちゃんをもっと困らせちゃおー!

ん~…澪ちゃん、私に気付けー…そんで私にかまってー

            ・
            ・
            ・

澪ちゃん気付いたかな?
あっ、こっち向いた!

もぉ~、そんな顔して~…ホント澪ちゃんは、キレイでカッコよくて、カワイイなぁ~
さぁ~て、どうする澪ちゃん?!

「あ、あのさ…新曲の練習をしたいんだ…だからさ、また今度にしてくれないか?」

おっ、ナイスな返し!…あっ、ファンの子たち帰っていく
そうだよね、曲作りの邪魔しちゃいけないよね!

やれやれ、やっと澪ちゃんが来るよ


「ゆーいっ。どうしたんだ、暗い顔して」

明るく振る舞っちゃってー、なら私は…

「べつにー、澪ちゃんは人気者だなーって思ってたんだよ」

ちょっといじけちゃおーっ

「なぁ、これから練習しに行かないか?」

あっ、いつもの合言葉。でも今日の私は、簡単にいかないんだぞ

「えぇーこれからー、どうしよーかなー」

ホントは嬉しいけど、ちょっといじけてみよ
私をほったらかした罰だよっ

「そんなこと言わずに行こうよ。なっ」

あっ、澪ちゃんが私の手を…
いつもは私がやってるけど…たまには逆もいっか

「んもーっ、澪ちゃんはしょうがないなー」

そろそろ応えないと澪ちゃんかわいそうだよね。それに休憩時間終わっちゃうよ

澪ちゃんに引かれてゆっくり歩いてるけど…
うぅ…早く部室言って澪ちゃんとくっつきたいよー
…もう我慢できない!

「澪ちゃん、早くしないと休憩終わっちゃうよ!」

結局私が澪ちゃんを引っ張っていくのでした!


部室のソファーにいつものように二人並んで座る、もちろん手はつないだまま
澪ちゃんの手はおっきくてあったかくて、気持ちいいな―
窓から吹く風が、澪ちゃんの綺麗な髪をなびかせて私の首に当たって、くすぐったいよ
そんで、澪ちゃんのいい匂いを運んできてくれる

「ずっとこうしていたいねー」
「そうだな」
「授業さぼっちゃおうか」
「それは駄目だろー」
「えーっ、澪ちゃん真面目だなー」

澪ちゃんの優しい声
この声は私にしか聞くことができないんだよね
多分澪ちゃん、優しく微笑んでるんだろーなー
キレイでカッコよくて、カワイくてそんで優しいなんて澪ちゃんはカンペキだね!
でもね、そんな澪ちゃんの恋人だと色々心配なんだよね…

「今日は、ファンクラブの子たちにねばられてたねー」

そう、澪ちゃんにはファンクラブがあります
たくさんの子がいて、もしかしたら澪ちゃんがとられるんじゃないかって不安になるときがあるんだよ

「あぁ…いっつも逃げてたからかな」
「嫌そうにしてるけど、実は嬉しかったりして―」
「そ、そんなことはないぞ…」
「えーっ、ホントかなー」

ホントはあんま意地悪したくないけど…許して、澪ちゃん!

「ホントだって!私は唯一筋だから!」

えっ!…澪ちゃん…今、私一筋って…
恥ずかしがり屋の澪ちゃんからそんな言葉聞けるなんて

「っ…そ、そんなの分かってるよ…さ、さっきだってちゃんと私のこと来てくれたし…」

きゃーっ、今私すっごく顔赤いよ!
どうしよ…顔も体も熱い…澪ちゃん気付いてるかな?
…横にいるから顔見られないと思うけど…

「わ、私は…澪ちゃんのこと…信じてるからっ!」

うーっ、私も何か恥ずかしいこと言ってるよー
心臓がすっごくドキドキしてる

「あぁやっていろんな子に囲まれて…澪ちゃん人気者だなって思うけど…」

なんか止まらないよー

「そんな人気者の彼女で私、誇らしくも思ってるんだよ!」

あわわ…調子に乗って、色々言っちゃった…澪ちゃん、引いてないかな…


「……」
「……」

…澪ちゃん、さっきから何も喋らない
やっぱり私が色々言って引いちゃったのかな…

んーっ…澪ちゃんへの思いを言ったら何か…キス、したくなっちゃった
そう思ったら、もう止まらないよー

あっ、もうすぐ休憩が終わっちゃう…よし、やるなら今だ!

「ねぇ澪ちゃん」
「んっ?!」

澪ちゃん反応してくれた

「こっち向いて」
「えっ」

久しぶりに見る澪ちゃんの顔、やっぱ澪ちゃんはキレイだなー
でも、今はゆっくり見るヒマはないよ!

「どうし…」

澪ちゃんが何か言いかけたけど、私の口で封じちゃえ!

「んっ……はぁ…」
「えへへー、澪ちゃんびっくりしたー?」

んー満足っ!
えへへ、ビックリしてキョトンとした澪ちゃんもかわいいなぁ~


「…唯さん…」
「んっ、なぁに澪ちゃん?」

あっ、今度は澪ちゃんが顔真っ赤だ!

「やっぱり、午後の授業サボってここにいません?」

澪ちゃんったらー、キスで心変わりしたんだね!
私もそうしたいけど…

「もーっ、駄目だよー!ほら、行くよ!」

ちゃんと勉強しないとね!
私は寝ちゃうけど…だから、また勉強教えてね澪ちゃん!もちろんふたりっきりで!

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