無題(28)
「お前らちょっとくっつきすぎじゃないのか?」
「ん?」「え?」「?」
「何か問題が?」って顔をしてるやつが三人。当事者が二人と部外者が一人。
とりあえず部外者を無視して当事者二人に焦点を合わせる。
とりあえず部外者を無視して当事者二人に焦点を合わせる。
「付き合ってからというもの、ところ構わずイチャイチャと・・・。少しは恥じらいとかないのか?特に澪」
「そうですよ、見てるこっちが恥ずかしいです」
「恥じらいながらも寄り添う二人・・・絵になるわぁ・・・」
無視だ、無視。
「正直最初は恥ずかしかったけど、今はもう慣れたな」
「私は恥ずかしくなんてないよー。好きな人とくっついてるのって自然なことだよね?」
「だよなー」
「少しは人の目を気にして下さいよ」
あんなに真面目だった澪がすっかり唯色に染まって・・・。
まさかこの私が練習してた方がマシだ、なんて思う日がこようとは思わなかった。
まさかこの私が練習してた方がマシだ、なんて思う日がこようとは思わなかった。
「二人でいる時ならいくらやっても文句なんて言わないんだけどな・・・。とりあえず今は部活中で、ここは学校だ」
「ああ」「うん」
「自粛しろ」
「そんな、唯と離れろって言うのか!」
「りっちゃんの鬼、悪魔!」
「同じ人間とは思えないわ・・・!」
ムギ・・・いやもういいや。
「だから、そういうのは二人の時だけにしてくれって言ってるんだよ」
「嫌だ、私は四六時中いつでも唯と一緒にいたい」
こいつ・・・。
「澪ちゃん・・・」
「唯・・・」
「・・・・・誰か助けてくれ」
「私は律先輩の味方ですよ・・・」
「先輩・後輩の愛もアリね!」
駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・。
「唯、髪に埃が付いてる」
「どこどこ、取って!」
「わかった、取るから目を瞑ってくれ」
「うん・・・」
「ふふふ・・・埃なんてウソ、だよ」
「んっ・・・」
そして、途方に暮れる私たちを尻目に、当事者二人はキスをした。
「ああああああ!やってられるかあああああああ!」
終わり。
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- 何贅沢なことゆってるんだりっちゃん!! 澪唯がみられるんだぞ...!! -- (名無しさん) 2012-01-25 00:54:59
- そうだぞ…、ずるいぞりっちゃん!! -- (名無しさん) 2012-03-06 23:27:11
- 文句があるなら代わってくれ!りっちゃん!!! -- (名無しさん) 2012-08-30 03:17:27