ゆっくりいじめ小ネタ15

うどんげをようやく見つけた。
 丘の上で、ゲラゲラ笑っていた。
 近づくと、一転して泣いていたので、励まして、家まで連れて帰る。
 永遠亭に帰ると、ちょうど夕食の時間だったので、姫様とイナバ達と一緒に、そのまま食事を取る。
 うどんげは、首輪をつけて庭においてきた。
 そして、庭に近い席に一人分の食事を置いておく。
「ゲラゲラ」
 予想通り、気持ち悪い声を出しながら、座敷に入ってくるうどんげ。
 しかし、後一歩で手が届く、というところで、手が届かないように鎖の長さを調節しておいた為、
ご飯を目の前にして食べることができない。
 それでも、まだゲラゲラ笑って鎖の先、杭と繋がっている所に戻っていく。
 懸命に外そうとしているが、頑丈な南京錠、月の技術で突き刺した杭は、一端のゆっくりにどうこう出来るモノではなく、当のうどんげもガシャガシャと弄っているだけのようだ。
「ふう、お腹いっぱい。イナバ、もう下げていいわよ」
「はぁーい。? 姫様、一人前余っていますが。これ如何しましょうか?」
「風呂番が、まだ食べていないでしょうから、もって行ってあげなさい」
 代わりに私がそういうと、直ぐに風呂場の方に向かっていくイナバ。
 同時に、うどんげも急いで近寄ってくるが、あっさりと運ばれてしまった。
 そりゃ、ゲラゲラ笑いながら近づいて行ったって、何がなんだか分からないだろう。
「あらあら、泣かなくって大丈夫よ。うどんげ」 
 また、泣きそうになっているうどんげを抱きかかえ励ますように言った。
「ご飯を食べたくなかったからって、私は怒ったりしないわ」
 首を横に振るうどんげを尻目に、私はこのゆっくりとの新しい生活に思いを馳せているのだった。

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最終更新:2008年09月14日 09:15
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