ゴーレムの技術を使いゆっくりの肉体と安価な素材で合成された人造生命。
中身は天然ゆっくりと殆ど変わらないままで
魔術餡子情報サーキットにより知能は改善され、自発的に思考しながらオリジナル同様の感情表現も再現
使用者の望むように調整すれば個体の持つオリジナリティも自由に変更できる
更に人造ゆっくりは天然ゆっくり一体とよくある素材を簡単な術式で合成する事で2体作る事が出来る
合成せずともオリジナル同様に繁殖させることも可能だ
天然のゆっくりは瞬く間に姿を消し、それに変わって人造ゆっくりが人の社会に溶け込んだ
加工所は質がバラバラな天然のゆっくりの飼育の殆どを縮小し、均質な人造ゆっくりを大量に導入した
人畜無害な用にセットされた人造ゆっくりはペットとして飼われるのが普通になり町中でゆっくりを見ても
誰も嫌な顔を一つすらせず愛でている姿すら見受けられる
オリジナルのゆっくりがゆっくりたる所以は下級生物にあるまじきコミュニュケーション能力にある
彼らは寝て起きてエサを食って殖えるだけの存在ではない。
ゆっくりは人にゆっくりさせると称してちょっかいを働きその反応を見て自分らの存在を示していた
どんな形であれ他社と関わる事で初めてゆっくりと言う存在と言えるのである
だが人造ゆっくりはどうだろう?
決して人の家に無断で侵入する事もなく、腹の立つ言動もせず、人に媚びる様に行動する
望めば反抗的なゆっくりにしたてる事も出来るが帰ってくるのは形だけのきまりきった反応
人造ゆっくりの行動はプログラムの範囲内で思考し、人の都合の良い様に最適な反応を返してるに過ぎぬ
昨今ではゆっくりを見ても誰も驚きもしなければ路傍に転がる石の如く気にも留めない
人とのやり取りに血は通っていない、もはやこれは人畜無害のただの動く饅頭である。
今や誰もゆっくりを苛める者は居ない、人形を甚振っても面白くないと気づいてしまったからだ
最終更新:2008年09月14日 10:02