どかーんと、何やら爆発音がしたので行ってみたら、飼っている
ゆっくり魔理沙が巨大化していた。
『ゆゆーん!おにいさん!まりさ、ドスになっちゃったよー!』
昨日の夜までバスケットボールサイズだったのに、なぜか体長が4m近くになっている。
長く生きたまりさがドス化するという話を聞いたことがあったが、まさかウチのまりさがドス化するとは。
ちなみに5歳だ。
「とりあえず散歩に行くか」
『ゆっくりりかいしたよ!』
散歩の時間だったので、とりあえずドス化したまりさを散歩につれていくことにする。
「ゆ!ドスがいるよ!」
「ドスだ!」
「すごくゆっくりしたドスがいるよ!」
散歩中、野生の糞饅頭がわらわらと俺のまりさに集まってきた。
ドスの群れにいれてね、などとふざけたことをぬかすので踏みつぶしながら歩くハメになった。
近くの公園でまりさと仲良くゆっくりしていると、100匹近くのゆっくりが集まっていた。
「ゆゆーん!ドスまりさ、いっしょにゆっくりしようね!」
「れいむもいっしょにゆっくりしたいよ!」
薄汚い笑顔をひっつけて、まりさにすりすりをしようと近寄る饅頭ども。
それを止めたのは俺ではなく、ドスまりさだった。
『ゆ!くっさいゆっくりは、ちかよらないでね!』
昨日、しっかりシャンプーやらで洗ったドスまりさはとてもきれいだったのだ。
野生のゴミ溜めのようなにおいを発するゆっくりなど、飼いゆっくりのドスまりさには耐えられないものだったのだ。
「どぼじでぞんなごどいうのぉぉ!?」
「いっじょにゆっぐりじようよぉお!!」
『うるさいよ!まりさはおにいさんとしかゆっくりしないよ!!おばかさんたちはゆっくりりかいしてね!』
そう、まりさは俺だけのペットなのだ。
こんな鼻くそみたいな連中と遊ばせるわけにはいかない。
「にんげんどゆっぐりずるドスなんがじねえええ!!」
「ちね!ゆっくちちね!」
「うらぎりものぉおお!!」
裏切るもなにも、元から仲間でない。
「おい、まりさ。ご飯食べていいぞ。大きいからお腹すいただろ?」
『ゆ!とってもうれしいよ!いっぱいたべるね!!』
ちなみに、このまりさには5年間ずっと赤ちゃんゆっくりをエサに食べさせていた。
生まれたときから赤ゆっくりを食べていたので、もはや小さいゆっくりはエサにしか見えない。
ドス化したまりさには、成体ゆっくりすら赤ゆっくりに見えるだろう。
ブルドーザーのように広場のゆっくりを食べる俺のまりさ。
うーん、なんてプリティーなんだ。
おわり。
最終更新:2009年01月23日 14:48