オリ設定とオリキャラ込みです。虐待分少なめです。ついでに初投稿です。
今年の夏ははいつにも増して五月蝿い。虫とか親とか
ゆっくりとか。
バイトしろだの部活には入れなど日記でもしろだの、散々話し合った。学生は遊ぶのが仕事なんだからという言い訳は小学生までだそうだ。じゃあ俺の友達全員小学生か?ちなみに俺は高校生だ。
で、話し合いの結果「動物を飼う」に決定した。
流石に無理だろうと思った。たんに理由はめんどくさいだけだが、動物自体そこらに野良やら飼いやらで見飽きているからだ。まだバイトのほうがいい。
家族全員で話し合った結果がこれだよ!という結果になるのは流石に嫌なので文句をつけようと口を開いた瞬間、
「出来るだけ安く済んで躾易い「ゆっくりあけてね!」
・・・・・窓の外で黄色の髪の毛が跳ねていた。
頭をクシャクシャして目の前の饅頭を見る。種類は・・「ゆっくりありす」だ。ネットで調べたら数分もかからなかった。
ゆっくりの中では飼い難いと書いてある。ゆっくりの中では・・高難易度と書いてある。いきなりハードですか?
「ゆ?おにいさんだれ?」
・・・いや、そもそも野良ゆっくりを飼うなんて誰が決めたんだ?なんでコイツ家に入れたんだ?
「ここはやっぱりゆっくりできるわね!今日からここはとかいはのありすのいえよ!」
飼い方載ってるサイトは、ほとんどれいむとかまりさとかばっかりで、ありすのことはまるでない。人に聞こうとしてもそもそもありすを飼ってる友達は居なかった。
「ちょっと!むししないでよ!」
面倒だけど親にでも聞いてゆっくり売ってる店でも探そうかな?最初のペットがいきなり死んだとかなるのは嫌だしなぁ・・
「おにいさん!」
「ん?」
「きょうからここはありすのいえよ!はやくでていってね!」
「・・・・・・・はい?」
えーっと・・・「野良ゆっくりは自分の家宣言し、家に住んでいる人を追い出そうとしますが、容赦なく潰して下さい、生きて帰すと痛めつけても忘れて戻ってきたり、覚えていても仕返しに来ます・・後・・・・」
そういえば近所でゆっくりに荒らされてブチギレしたお兄さん?が森で大量のゆっくり捕まえてきておすそ分けしてたな・・地味に美味かったし。
じゃなくてこいつ飼わないといけないんだよな。えーっと・・
「ここは俺の家で俺の部屋です、君の家では「だからありすのいえだっていってるでしょ!ばかなの?」
最後の言葉は地味に効くな・・それも誇らしげな顔までして言うことじゃないだろうに・・
「とかいはじゃないおにいさ「フン!」「ゆぐっ・・いたくないわ!」
「だから俺の「でもいじわるするおにいさんはゆっくりしんでね!ゆっくりし「フン!!」ゆぎぃ!」
顔が縦につぶれると気持ち悪いんだろうなぁ・・と思いながら強度を確かめる為にパンチ。だが怖くてあまり強く出来ない。
「ゆぐっ!ゆぎっ!ゆばっ!ゆぐっ!ゆぐぐぐぐ・・・」
気が付いたら言葉を言う前に殴っていた・・10発ぐらい入れてしまった。
「やっべやり過ぎた・・大丈夫か?」
「どぼじでごんなごとするのぉおおお!!!」
「だから・・ここは俺の家でキミの家出はありません。出て行くのは君です「だからありすがさきにみつけたのよ!だからありすの「黙れ」
「ごべんなさいいいいいぃい!!」
流石にコレだけ殴るとおとなしくなるようだ・・問題は加減の仕方と何発殴ったか覚えてないことだ。ありすの顔真っ赤になってるし。
「こんないなかもののいえにいたらしんじゃうわ!おうちかえる!」
その一言でカチンと来た。いなかもの?俺が?・・・・・そうですが何か?
予定変更。こいつは飼わないことにした。親にゆっくりペットショップとか近所にないか探してもらおう・・・・
次の瞬間ゆっくりの頭を掴み上げていた。少しだけ力を入れてしまったが大丈夫だろう。
「ゆ?おそらとんでるみたいだわ!」
「じゃあ離すよ?」
「ゆ?・・・・ゆべっ!!」
立った状態で胸の高さから落とした。背はクラス内で真ん中よりすこし後ろだが高校生なのでかなり高い部類だったのでゆっくりにはかなり高い。
「ゆぎっ・・ゆうぅ・・」
「もう一回やるかい?」
「もうやめてぇ・・」
餡子は出ていないがかなり苦しそうだ。もう一回やれば出るんじゃないかと思ったが、貯まったストレスを発散する場所がなくなるので止めた。
しかしこのまま野性に返すのは危険なので、虐めまくって後で食べることにした。虐められたゆっくりが普通のゆっくりより美味らしいからだ。
ただし暴力はダメだとさっき気が付いた。次は何時の間にか死んでるとかなりそうだし。
「そもそも、田舎者とか、都会派、とか言ってるけど?どういう意味だい?」
「ゆっ!?・・・・そ、それは・・ゆぅ・・」
「なーんだ。とかいは!とか言ってるくせに肝心のありすは何も知らないんだね!本物の田舎者じゃないか!」
「ゆぐっ!いなかものじゃないわ!ありすはとかいはよ!」
「じゃあとかいはってなんだい?」
「ゆぐっ・・」
やっぱり知らないようだ。多分ゆっくりのことだからとてもゆっくりしている奴を指すのかもしれないが、そんなことはどうでもいい。
「実は俺知ってるんだ・・都会派って奴はな?」
「人間のことなんだよ」
「ゆ?」
「だから人間のことを都会派っていうんだよ?知らなかった?」
「なにいってるのおじさん?とかいはは・・」
「知らないんだろ?ありすはとかいはじゃないんだよ?」
「ちがうよ!ありすはとかいはだよ!?」
本当は別のことを言おうと思ったがほかに思いつかなかった。本当ならここで混乱するのではなく、否定させたり泣かせたりするのが良いんだけどなぁ。
もうちょっと意地悪になってみる。
「簡単に言うと・・ありすは都会派にはなれないんだよ!」
「ゆゆゆ!?どうしてありすはとかいはになれないのおぉぉ!?」
「だから都会派になれるのは人間だけなんだよ!!ありすはゆっくりだから都会派にはなれないんだよ!ゆっくり諦めてね!」
ありすの目が泣く寸前だ、もう一押しか・・
「ありすは・・ありすがとかいはじゃないなら・・ありすはなんなの・・?」
「田舎者」
「ありずはいながものじゃないいいいいい!!!」
物凄い声で泣き出した。音量が大きすぎて夜中に気まずい思いをするぐらいの高さだ。ましてや人の声なので誤解されることは確実だった。
しまった・・ここだと外に音が駄々漏れじゃないか!
その後、飼うのは不可能と親に判断され、ありすを調理し、次の日から白い目で見られる覚悟をしていたのだが・・・
「ありすはにんげんになってとかいはになるのよ!」
何故かありすが家に住み着き、親から絶対に躾終わるまで飼えとまで言われ、挙句の果てには近所のお兄さん衆から
「こんど森にゆっくり捕まえに行くけど行かないか?」
とまで言われるようになった。あれから白い目で見られると思ってたがそんなことはなかった。
どうやらあの叫び声は近所の人たちの誤解を招いたらしい、予想外の方向に。
終わり
最終更新:2008年10月17日 13:47