ゆっくりいじめ小ネタ170 ヒゲ

※ほのぼの、人によっては愛でかもしれんので注意
 餡子見ねえと気がすまねぇって人ごめんなさい




ヒゲ


「あにゃん!!」
「んあ?」

軒先でぼーっとしているとゆっくりちぇんに声をかけられた。どっかから入り込んだのだろうか。
そんなことをボンヤリ考えていると、ちぇんはこちらに近づき更に言葉をかけてきた。

「ねぇおにいさん、ここはすごくゆっくりできるんだねー!! すこしだけここでゆっくりしていってもいーい?」
「んー、荒らさないんだったら別にいいぞー。」
「わかるよー!! しずかにゆっくりすればいいんだねー!!」

そう言うと足元でくにゃりと垂れ始めるちぇん、なにやらゴロゴロと音をさせて中々にゆっくりしているらしい。
中々可愛いじゃないか、そう思うと男は指先でグリグリとちぇんを撫で始めた。

「あにゃぁぁぁ、わかるー、わかるよー・・・」

ちぇんはにょにょにょと鳴きながら目を細めると、甘えるように男の手や足に体を擦りつけ始める。

(あ、まじで可愛いなこいつ。どれここはひとつ・・・)

男はちぇんを抱き上げると膝の上に乗せ、手櫛で髪の毛を梳き始めた。
初めこそやや戸惑っていたちぇんも、数回されるうちに目を閉じてされるがままになっていた。
途中で手を止めてやると、上目遣いにこっちを見つめてくる。もっと撫でろと言う事だろうか。
だが決して口に出すことはなく、あくまでもこちらを見つめるだけ。あとは時折耳をピクピクと動かすくらいである。
控えめなのか、あるいは自分の可愛らしさを知っているのかは解らない。だがとにかく、その愛らしさは鼻血ものである。

(ちぇんかわいいよちぇん・・・いかん、もう辛抱堪らんぜよ!!!)
「ちぇえええええええええええええええん!!!!!」

次の瞬間、男はガバっとちぇんを抱き上げると、すーりすーりと頬ずりを始めた。

「にょにょにょにょにょ!! くすぐったいんだねー!! でもうれしいんだねー!! わかるよー!!」
「あぁもう、まじでお前可愛いな!! もふもふじゃあ!! もふもふ秋のちぇん祭りじゃあああああああ!!!」

すーりすーり・・・男の頬ずりは続く。
ちぇんも自分に優しくしてくれる男に対し快くおもっており、もはやされるがままであった。
だがそんな折、ちぇんはとあることに気付いた。

「にょにょにょ・・・・にょ? なんだかちくちくするんだねー。」

どうも男とすりすりする場所がチクチクするではないか。
どういうことかと男の顔に目を細めてみる。

「あにゃー・・・なんだろーねー。わかんないよー、わかんない・・・よ?」

よーく目を凝らすとチクチクの原因が男のヒゲである事がわかった。そうしてここでちぇんの顔は一気に青ざめた。

「あにゃあああああああああ!!!?? ばっちいんだねー!!!?? すりすりやめてねえええええぇぇぇぇぇ!!!!!」
「はぁ・・・はぁ・・・ちぇん・・・ちぇえええええええええええん!!!!!」

ちぇんは必死に頬ずりをやめるよう叫ぶが、男の耳には入らない。
今や春度が有頂天の男には、もはや一切の音も映像も入らない。祭りあるのみである。
しかし何故急にちぇんは男とのスキンシップを拒みだしたのか?その原因はヒゲである。
人間にとっての頭部にあたる部分がゆっくりにとっての全身である。
これを当てはめると顎周りはゆっくりにとって下半身にあたる。そしてそこから生える顎ヒゲはいわゆるギャランドゥである。
いくら打ち解けたとはいえ初対面の男の素敵毛を擦り付けられるというのは、ちぇんにとってはこの上ない陵辱である。

「やべでえええええええ!!! およめにいげなくなっちゃうよおおおおおおおおお!!!」
「お嫁に来たい!? お前って奴は・・・お前って奴はああああああああああああ!!!!!!」
すりりりりりりりりりりりりりりりりりりり!!!!!
「あにゃああああああ!!!?? よごれぢゃう!! ちぇんよごれぢゃうよおお!! あがぢゃんでぎぢゃううううう!!!」
「赤ちゃん欲しい!!??? あああああああああ、堪らん!! ヘヴン状態!!!」
「らんしゃまあああああああ!!! たすけてらんしゃまああああああああああ!!!」

こうして頬ずりはみっちり3時間続いたのだった。

「あにゃあああああああああああ・・・・・!!!」


終わり

作者・ムクドリの人

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最終更新:2008年10月17日 22:07
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