キングれみりゃ
ある日の事、香霖堂のご主人主催で外の世界の「映画」というものの鑑賞会が行われた
なにやら巨大なトカゲのような怪物と金色の雷を吐く怪物が暴れたりなんやりしているものであったが、とても面白い
そして私は思った…
この怪物を作れないものかと
そして私は苦労して希少種であり、更に数少ないれみりゃザウルスを三体手に入れた
そして特注のアレも…
結構な金が掛かったが、まあ後で元は取れるだろうから気にしない
まずは解体だ
眠らせた二体のれみりゃザウルスの頭だけを切り離す
「う~… うあ!」
という声はしたものの目は覚まさなかった
流石加工所で高い金出して買った薬だ
次に、残った一匹の肩の肉を剥ぎ、さっき取った頭を両肩にひとつづつ小麦粉と水で繋ぎ合わせる
流石噂に聞くだけあって生命力が強い すぐくっついた
それにしても良い匂いだ
今日の夕食は肉まんもいいな…
っと、まあそんなことは後で考えるとして次は体だ
現状では少し体が不釣りあいだ(もともと不釣りあいだとかそういうのは気のせいだ きっと)
よって残った二つの体の中身と皮を使い、補強を施す
何かが足りない…
そう、羽だ!!!
ここで特注していた 超巨大に育てられたれみりゃ の出番である
サイズはドスまりさにも匹敵する
体つきじゃないれみりゃは可愛げがある気がするが、これも目的のため
羽を引きちったが眠らせてあるのでなぜか幸せそうな顔をしている…
この羽を先ほどの三つ首れみりゃの背中に移植した
「で、できた…」
もう予想は出来ているであろうが、キング○ドラのごときキングれみりゃの完成である
そろそろ薬も切れる
反応が楽しみだ 部屋の外から覗いて観察することにした
れみりゃ1「う~… れみりゃのぷりてーなからだがいたいど~…」
まず真ん中の頭が目を覚ます
そして両側の頭も目を覚ました
れみりゃ2「うあ?よこからせくーしなこえがきこえるど~☆」
れみりゃ3「がお~☆ た~べちゃ~うぞ~☆」」
とりあえずそれぞれの頭は独立した思考を持っているようだ
ここで鏡を持って部屋に入る
れみりゃ*3「「「れみ☆りゃ☆う~☆ はやくこうまかんのおぜうさまにぷっでぃんもってくるど~」」」
いきなりぷっでぃん要求かよ それも三匹同時に…
まあ気にせず鏡でキングれみりゃに己の姿を見せる
れみりゃ*3「「「かかかかかかか かっこいいどぉ~!!!!! うつくしくぷりてーでかりしゅまだど~!!!!!!!!!!」」」
こいつらの美的センスは一切理解できない
がまあ予想通りの反応
次に要求どおり ぷっでぃん を与えてやる
ただし一個だ…
れみりゃ1「う~☆ ぷっでぃ~ん!」
れみりゃ2「はやくたべさせるど~☆」
れみりゃ3「はやくしないとしゃくやにいいつけるど~☆」
ウザイ… 床にぷっでぃんを置くと部屋から出て、また観察を続けた
れみりゃ1「ぷっでぃんおいしいど~☆」
れみりゃ2、3「「う~!はやくれみりゃにたべさせるど~!!!」」
なるほど…
ベースとなったれみりゃが一番からだの扱いがうまく出来るようだ
のこりの頭も若干体を動かせるようだがそれでも動きを少し止めるくらい
れみりゃの肉まん脳じゃぷっでぃんを分けるなんて事は考えられないようだ
結局真ん中のれみりゃの頭が全部食べたしまった
他の頭がなにか喚いている
煩いのでまた薬で眠らせることにした
こいつを野性に放す
考えただけでもわくわくする
おそらく真ん中の頭以外は餌を食べれないだろう
残り二つの頭はそれでも死ぬことが出来ない
なぜなら真ん中の頭から栄養が供給されるから
巨大な羽を移植したので空も飛べるであろう
よって餌にもさほど困らないはずだ
この一匹で不公平を味わう奇妙な生き物がこの先どうなるのかは、誰も知らない
作:文章が下手なお兄さん
虐待分薄すぎだろ… 常考…
最終更新:2008年10月18日 23:43