ゆっくりいじめ系1286 おデブゆっくりのダイエット計画

人里のある地帯に住み着いた野生のゆっくりがいる。
ある地域とは、偶然寄り集まったのか誰かが広めたのか、ゆっくり好きな人が住む家が密集している地帯である。
件のゆっくり、ゆっくりれいむは、その地帯の家々を渡り歩いてはエサを貰い、夜は家の軒下で眠るという、半飼い半野良ゆっくり状態だ。
エサだけ貰いに来る野良猫のようなものか。

人里にいるため外敵もない。エサも日常的に安定して貰える。しかも美味いものを大量にだ。
その家の人達はゆっくりを飼っていないためゆっくりの友達はいないが、そのせいかゆっくり同士で遊ぶこともなく運動不足気味である。

その結果。
ゆっくりれいむは、ゆっくりにあるまじき超肥満体型となっていた。

「ゆっ♪ ゆっゆ~♪」

そのデブれいむは今、私の目の前を横切るように跳ねている。
大変嬉しそうだ。今の生が楽しくて楽しくてしょうがないといった感じだ。幸せの絶頂といった感じか。
それもそうだろう。人里にいればれみりゃやふらんといった捕食種や自然の驚異に脅えることもない。
何かあったとしてもいつも優しくしてくれる人間が助けてくれる。
エサは毎日人間が食べる美味いモノ、それも過食気味。
激しい雨の日には人間がお家にあげてくれる。『自分のお家宣言』をしないせいか家主に潰されることもない。
飼いゆっくり、というわけでもないので人間に縛られることもない自由気侭な生活。

何故ゆっくり一匹、こんな人里のど真ん中で半野良生活を送っているかは知らない。
人里に食べ物を求めに一家でやって来たはいいが、一家全員皆殺しにあって一匹だけ生き残ったのか、
飼いゆっくりが子供を産んだはいいが多すぎて育てきれず捨てられたのか。
推測はいくらか出来るが、デブれいむの生い立ちなど至極どうでもいいことではある。

ともかく、デブれいむの生活野生のゆっくりとは比べるまでもない最高水準の環境だ。
これで幸せなハズがない。

「やぁ、れいむ。楽しそうだね」

私は内心からこみ上げる苛立ちをひた隠しつつ、デブれいむに話しかけた。
私はれいむを可愛がる家々の中には入っていないが、よくデブれいむに会うことはあった。顔見知りといったところだ。

「ゆっ、おにぃさん! ゆっくりしていってね!!」

デブれいむは私の声に反応し、こちらに向き直るとニッコリ笑顔で挨拶を交わした。
その体を向きを変える際、凄まじいまでの下顎がブルンブルン震えていた。

デブれいむの体型は、圧巻の一言に尽きる。
私の膝元まで大きい太りに太ったデブれいむの体型は、全体的に膨れているのもそうだが下顎のたるみが半端ではない。
体の七割が口から下の腹、下顎、底部によって占められている。それもぶよぶよと柔らかさと弾力を兼ね備えている。
それが跳ねたり動くたびにぶるんぶるん震えるのだ。
ゆっくりは総じて、私の神経を刺激する顔の造形をしているのだが、このデブれいむはその点に関しては神の成功物とさえ言える代物だ。

「あぁ、ゆっくりしていってね。それよりれいむ、君友達は欲しくないかい?」
「ゆゆっ!? おにぃさんどうしてわかったの?」

私の言葉にデブれいむは「びっくりー」と言った表情を浮かべた。
このデブれいむ、体こそ大きいが私がこれまで数多のゆっくりを見てきた観察眼によれば、成長度合いは成体ゆっくり一歩手前の子ゆっくりといった程度。
人間で言えば十代後半にあたる。

これまで一匹だけで生きてきたこともあり、伴侶や友達のゆっくりが欲しい時期であろうことは用意に想像できる。
そのため私は先の質問をしたのだが、どうやら大当たりだったようだ。

「ハッハッハ、私はゆっくりに関してはスペリャリストなのさ。そこで、だれいむ。君に友達を紹介したいんだけど、いいかな?」
「ゆゆゆっ! れいむともだちほしいよ! おにぃさんゆっくりあんないしてね!」

案の定、デブれいむはこちらの提案に乗った。
大きすぎる体でダボダボ跳ねる。その度に下顎がブルンブルン震え、着地する度に脈打つ。

「れいむの体で私のストレスがマッハなんだが……」
「ゆっ? おにぃさんなにかいった?」
「いいや、なんでも。それよりれいむ、案内するからついておいで」
「ゆっくりついていくよ!」

私は歩みの遅いゆっくりの中でも、更に歩みの遅いデブれいむのために遅い歩調でデブれいむうぃ先導する。
向かっているのは人里を出て森へと。野生のゆっくりが暮らす場所への方面だ。

「ゆっ、ゆっ! おにぃさんまってね! れいむゆっくりきゅうけいするよ!」

目的地への行程の半分にも至らないところで、デブれいむは道端で立ち止まり休憩をし始めた。
「このデブ饅頭が! 運動不足にも程があるわ!」と罵りたい気持ちに駆られたが、今嫌われるわけにもいかない。
まだまだここは人目につく。
仕方が無いので私も休憩に付き合ってその場で立ち止まった。


三回の休憩を経て、ようやく人里と言える地帯を出た。既にデブれいむはぜはぜはと息切れをしている。運動不足過ぎるんだよ。
ゆっくりが息をしているのかどうか私は未だ実験をしていないが、呼吸に関わらず疲れたら示す反応だと私は解釈している。

「どうしたれいむ? 疲れたのかい?」
「ゆはっ……ゆふっ……、おにぃさんまだなの? れいむゆっくりおともだちにあいたいよ!」

ボフボフ跳ねていたデブれいむは、とうとうその場に座り込み頬を膨らませて駄々をこねはじめた。
そうはいっても、私はゆっくりを飼っていないし、ゆっくりを飼っている人も知らない。
必然的に私が知っているゆっくりは野生のしかいなくなる。
それに、これから私がすることを思えば人里の中は少々よろしくない。

「うぅん、それなんだけのねれいむ。今のれいむはちょっとお友達に嫌われるかもしれない」
「ゆゆっ!? どういうこと、ゆっくりせつめいしてね!」

口に空気をため、ただでさえデカい図体を更に大きくするデブれいむ。
一刻も早く計画を実行したい誘惑に駆られつつも、前準備としてゆっくりと説明を開始する。

「れいむ、君の体はとっても大きいよね?」
「ゆっ! とってもゆっくりしててすごいでしょ、ゆっへん!」

ボヨン、と腹が揺れた。

「でもね、その大きい君の体は他のゆっくりには嫌われやすいんだ」
「ゆゆっ!? どぼじでぇぇぇぇぇ!」
「デブな子は嫌い! ってね」
「でいぶおでぶじゃないよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!」
「れいむはそう思っていても他の子はそうは思わないかもね」

私の言葉にデブれいむは泣き出してしまった。ゆんゆんと目から溢れた涙がデカっ腹へと垂れていく。
折角お友達が出来ると思っていたのに、自慢の体が嫌われる原因となってしまったのだから、無理もないのかもしれない。

「でもね、嫌われないようにする方法があるんだよ」
「ゆっ!? ほんとう、おにぃさん! ゆっくりおしえてね!」

ピタリと泣き止み喜色満面でにじり寄ってくるデブれいむ。現金なやつだ。
もっとも、そこがゆっくりの可愛いところでもあるのだが。

「それはね、ダイエットだよれいむ」
「ゆっ? だいえっと?」
「そう、これかられいむは華麗にシェイプアップするんだ」
「ゆゆぅ~! れいむやるよ! だいえっとするよ!」

途端に破顔して嬉しく跳びはねるデブれいむ。
────さて、下準備はこれで完了。後は実行に移すのみ。

「おにぃさん、れいむなにすればいいの? ゆっくりおしえてね?」
「何もしなくていいよ」
「ゆっ────?」

ザクリ
不思議がるれいむの体に、刃物が深々と突き刺さった。
それは私が懐に隠していた包丁。皮の厚いデブれいむ用に細長い刺身包丁だ。

皮の厚みと鈍い感覚でしばらく何が起こったのか把握していないデブれいむであったが、やがて文字通り我が身を切り裂く痛みに絶叫し始めた。

「ゆっぐぢぃぃぃぃぃぃ!? いぢゃい゛ぃぃぃぃぃぃぃ!!」

涙を流すデブれいむは暴れる前に、私は突き刺した刺身包丁で一気にデブれいむの体を切り下げた。
一閃。
デブれいむの体に口元から底部に至る裂け目が出来上がった。

「ゆびぃぃぃぃぃぃ!! でいぶの、でいぶのぽんぽんがぁぁぁぁ!!」

これまでの生涯で痛みを殆ど感じたことのないデブれいむにとって、刃物で切り裂かれるという激痛は初めてだろう。
過剰な痛みに目からは流したこともないだろう滝のような涙。痛みに食いしばる歯の隙間から泡も出ていた。
激痛に地面をのたうちまわるデブれいむの体の裂け目から、餡子がボトボトと漏れ始めていた。

「ゆぶっ! でいぶのあんこさんがぁぁぁぁ!! ゆっぐぢじでよ゛ぉぉぉぉ!!」

自分の体から漏れ出る餡子にようやく気付いたデブれいむが、必死に餡子に向かって呼びかけるが、無意味。
デブれいむが暴れることにより、デブれいむをデブたらしめていた大量の餡子が失われていく。

「ゆぎぃぃぃぃぃ!! おにぃざんなにずるのぉぉぉぉ!!」
「何って、ダイエットの手伝いだよ」

そっけなくそう答えた私は、喋るために一瞬動きを止めたデブれいむに再び刺身包丁を突き刺し、一気に切り下げ大きな裂け目を再び作った。

「ゆ゛ぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」

再びの激痛にのた打ち回るデブれいむ。餡子が失われていく速度は更に上がっている。
ゆっくりの命とも言える餡子ではあるが、デブれいむの場合その量は多すぎで殆ど無駄なものばかりだ。
ちょっとやそっと失われたぐらいでは命に別状はない。

「ほぅら、れいむ。体の餡子が無くなってだんだんスリムになっていくぞぉ」

体が萎んできて、暴れても脅威の少なくなったデブれいむの体を私は押さえると、ザクザクと包丁で滅多刺しにする。
刺す度にれいむの絶叫が上がり、私のテンションを更に上げさせた。

「ほぅら! ほぅら! どんどんどんどんスリムになっていくぞぉぉぉ!!」

ザックザックザックザシュ
刺す。刺す。刺す。切り払う。
余分な皮ばかりの下顎に何度も何度も刃物を突き立て、切り払う。
数多に生まれた裂け目からは、ボトボトと餡子があふれ出ている。

「いぢゃい゛ぃぃぃぃぃ!! いやぢゃぁぁぁぁぁ!! やべでぇぇぇぇぇ!!」

身を捩って私の手から逃れようとするれいむだったが、既に大きさはスイカ程にまで縮んでいる。もう私から逃れられる体格差ではない。
無数の裂け傷を作った私は、今度は殴り、踏みつけて中の餡子を外へと放出させる。

「ゆびっ! ゆぐっ! だっ、だれがぁぁぁぁぁ!! だれがだづげでぇぇぇぇぇ!!!」

れいむは必死に助けを求めるが、それも無駄。
私は人目につかないようにここまでれいむを連れてきたのだ。ここに人はまず来ない。
ゆっくりの虐待は、人目につかない場所で行なうのがマナーなのだ。

「ほらっ、ほらっ! どんどん綺麗になっていくぞぉぉぉ、れいむぅぅぅぅ!!!」

ドグッ、ドゴッ、ベチャ
殴りつけ、踏みつけ、叩きつけ。
私の暴行により痛みを得るれいむは、次々と体内の餡子を失っていく。
気付いたら、れいむの大きさは年相応のサイズよりも小さいソフトボールサイズになっていた。
下顎からの余剰の皮がそよいでいる。

「スリムになったれいむにこんな物邪魔だねぇぇぇぇぇ!!!」

私はその余剰な皮を手で引きちぎってあげた。

「ゆびぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」

ビリビリと裂け千切れる痛みに人間ならば喉もかれんばかりに叫ぶれいむ。
これでれいむは中身と外皮、ともにソフトボールサイズにまでやせ細った。
それでも大きな裂け目はまだ残っており、未だなお餡子はボタボタ落ちているが。

「さぁ、れいむ。綺麗にシェイプアップ出来たよ。これでモテモテだね!」

私は当初よりも小さくなったれいむを片手で持ち上げると視線を同じ高さにしてれいむにそう言った。
れいむは息も絶え絶えの涙交じりの声でこう訊ねた。

「ゆぐっ……どぼじで、どぼじでごんなごどずるの……?」
「どうしてって」

私はそれに対し限りない自然体で答える。

「趣味」

ベチャリ
手に持っていたれいむを地面に思いっきり叩き付けた。
小さくなったれいむは痛みをこらえて自分の体を引きずる。餡子の跡が道を作る。

「ほぅらほぅら、地べた這い蹲れ!」

れいむを踏みつけないよう、れいむの周りの地面をガシガシと足で叩く。
れいむはその度に「ゆびっ!」と脅えた声を出す。
それでもれいむは止まらずナメクジのようにずりずりと地面を這うのを止めない。私から逃げているのだ。

「何処行くんだいれいむ? お友達はそっちには居ないよぉぉぉ!!」

私は逃げるれいむを拾い上げると、野生のゆっくりがいるであろう方向、つまり森の深くへとれいむを投げ飛ばした。
空中に餡子を撒き散らしながら飛んだれいむは、地面に叩きつけられたことで更に少ない餡子を漏らした。

「じゃあねれいむ! 後は頑張れ! 運が良かったらお友達が助けてくれるよ!!」

私はズリズリと這って逃げるれいむの後姿にそう声をかけると、包丁の餡子を拭きとって帰途についた。
れいむはあのまま放っておけば死ぬだろうが、れいむに言った通り運が良ければ野生のゆっくりが助けてくれるだろう。
もし再会できたら、その時はトドメを刺してあげようと決意しながら私は、れいむの呻きを聴きながらとても良い時間を過ごしたと笑みを浮かべた。

「ゆびぃ……ゆびぃ……いぢゃいよ……でいぶ、じにだぐないよ゛ぉ……だれが、だれがだづげでぇ……
 でいぶ、だいえっとなんがじだぐないよ゛ぉぉ……」




おわり


──────────────

あとがきのようなもの

「普通の読者になりたぁぁぁい」
って訳ではありませんが、一身上の都合によりSS書きを休止します
状況が変わればまた書くかもしれません。その時はよろしくお願いします

ご愛読、ありがとうございました


これまでに書いたもの

ゆっくり合戦
ゆッカー
ゆっくり求聞史紀
ゆっくり腹話術(前)
ゆっくり腹話術(後)
ゆっくりの飼い方 私の場合
虐待お兄さんVSゆっくりんピース
普通に虐待
普通に虐待2~以下無限ループ~
二つの計画
ある復讐の結末(前)
ある復讐の結末(中)
ある復讐の結末(後-1)
ある復讐の結末(後-2)
ある復讐の結末(後-3)
ゆっくりに育てられた子
ゆっくりに心囚われた男
晒し首
チャリンコ
コシアンルーレット前編
コシアンルーレット後編
いろいろと小ネタ ごった煮
庇護
庇護─選択の結果─
不幸なゆっくりまりさ
終わらないはねゆーん 前編
終わらないはねゆーん 中編
終わらないはねゆーん 後編

byキノコ馬

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最終更新:2008年10月28日 17:08
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