初SSです。初なので色々とお見苦しい点もあるかと思います。御容赦ください。
ほとんどゆっくりを虐待していません。考察まがいのものになっています。
東方キャラが少し出てきます。
「ゆがあああぁぁぁぁ!!!ゆっくりできないくそじじぃはゆっぐりぢねぇぇぇぇ!!!」
唐突だがこの透明な箱の中でブチ切れているのはゆっくりまりさである。
特に何をしたわけでもない。強いて言えばおうち宣言をしてお菓子を要求したこいつを
この箱に入れてあとは何を言っても反応しなかっただけだ。
最近のゆっくりはキレやすい。むかしはせいぜい「どおぢでごんなごどずるのおぉぉぉ!!!」
とか泣き喚くだけだったのに、気がついたらじじいだの死ねだの暴言を連発するようになっている。
もちろんゆっくりというナマモノが世間的に認知されてから年月も経っており、以前より生態系が
わかってきているからといって、暴言を吐く理由にはならない。
では、なぜゆっくりはすぐキレるのか。まりさを取り出してみる。
「ゆっ!やっと出れたんだぜ!はんせいしたらさっさとまりささまにおかしをもってくるんだぜ!!」
注目。このゆっくりの今のセリフで気になったところはないだろうか。
そう、①はんせいしたら~②まりささまの部分である。この二つから読み取れることは
①に関しては語彙が豊富になっている事、そして②ではゲスとはいえ自分に尊称を使っている事である。
はるか昔はゆっくりしていってね!!!しか言えなかったゆっくりが反省を促し、更に尊称を使う=上下関係を理解している
という事は非常に興味深い事である。では更に会話をしてみる事にしよう。
「ほう、そこまで言うまりさはそんなに偉いのかい?」
「ゆっ?あたりまえなんだぜ。まりささまはむれでいちばんつよいさいきょうのゆっくりなんだぜ!いずれ
にんげんをほろぼしてげんそうきょうのおうになるんだぜ!そんなこともわからないじじいはばかなの?しぬの?」
そういうとまたお菓子を持って来いと暴れるゆっくりの右目をほじくり出す。そう、この饅頭は最近人間を支配するという
野望を持つ個体が増えているのだ。更に各地の鬼意山の事例を見ていくと、我こそは群れで一番だと言ってはばからない
ゆっくりが多いという。恐らくどのゲスも自分を一番だと錯覚しているのだろうが、これは上下関係で言った場合ゆっくり間では
ゆっくり>>>【越えられない壁】>>>人間
という図式が成り立っていると見ていい。最もこいつらのプライドが崩壊するのもまた早い。指で目の取れた後の眼窩をゆっくり
なぞりながら聞いてみよう。
「どうだい、まりさ。君と僕、どっちが強いのかな」
「ゆぎゃあああああああまでぃざのおべべぇぇぇ!!!!!!」
「答えろ糞饅頭!どっちが格上だ!」(奥に手を突っ込む)
「おでぃいざんでずぅぅぅぅ!!!だがらゆっぐりやべでえぇぇぇぇ!!!
までぃざをだずげでぇぇぇ!!!!」
「ならば自分は屑で馬鹿でどうしようもない不細工だと言え!」
「ばでぃざはぐずでずぅぅぅ!!!ばがでぶぁいぐでゆっぐりでぎでないぐぞまんじゅうでずぅぅぅぅ!!!」
根拠のない自信はこのように拷問を加えるとあっという間に崩壊する。お菓子をあげると言えばすぐに釣られ、
軽くボコボコにした程度でもすぐに命乞いをする。
彼らに共通するのは自らこそが生態系の頂点に位置するという自信である。が、思うに彼らは分かっている。
自らがどうしようもなく弱く、頭が悪く、虫と同じかやや上程度でしかないという事を。
だが、それは彼女らにとっては到底受け入れられない事である。未熟とはいえ人間とほぼ同じ考え方をする事が可能であり
野生生物では決してできない事ができる彼女らはだからこそその地位を認められない。
それでは彼女たちの地位を引き上げるとどうなるか。
好例として飼いゆっくりを挙げられる。彼女達は自分たちの境遇に満足しており、人間と共存する事を疑問に思わない個体も多い。
それは自らの地位が(彼女の考えにおいては)人間と同じであり、コンプレックスを解消された状態だからである。
そう、結論からいえば現在の彼女達の精神構造は人間のそれと比較しておn
と、ここで私に研究をするよう依頼した蓬莱の月人が様子を見に来、報告を聞いた後、こう言った。
「あら、駄目よ。そう言う事を書いちゃ。」
「あ、永琳先生。」
「それは逆の事を指しているという事に気付かない?このゆっくりと、」
さっきから「ゆっ…ゆっ…」と呻いているゆっくりを指してから私を指さす。
「あなた。それが同じ精神構造を持っている、なんて言われたらどう思う?」
…確かにそうだった。ゆっくりは饅頭。それが人間と同じと言われる事は人間の尊厳自体に関わってくる。
誰もが暗に分かっているのかもしれない。だが、それは決して指摘してはいけない最後の境界。
それを破壊する事は無限に湧いてくるゆっくりと人間との尊厳をかけた終わらない戦争の始まりである。
やはり「ゆっくりはただの饅頭であり、それ以上でもそれ以下でもない」となるように修正を加えた後、
報告書を提出するべきであろう。お茶を淹れ、八等分したまりさを頬張りながら私は最後の行を書き終えたのであった。
終
彼は研究者、永遠亭の依頼でゆっくりの現状についてレポートを書こうとしているシチュという事にしておいてください。
最終更新:2008年11月08日 09:10