小ネタ
- 虐待はしません。虐殺はしますが
- レイパーありす?そんな生物いませんよ(棒読み)
- 食物の恨みって……恐いよ?
時期は初夏の休日。
僕達は山を登っていた。僕は家で飼ってるちぇん達を愛でていたかったのだが強制連行されている。
つれてきた彼女曰く旨い山菜が取れる場所があるから食わせてやる、とのことらしい。
しかし、そこにたどり着いた僕らが見たものは。
「あれ?」
「うわぁ、まっさらで何も無い」
土しかない。少しはなれたところに
ゆっくりの群れがいる。多分こいつらが考え無しに全部食ったな……。
いや、間違いなくコイツらが食ったな。もったいない……。
「……ここにはな」
「はい?」
「ここには蕨や薇が生える場所があってな?採りごろになるとそれはもうたくさん生えたんだ……それを」
「落ち着……」
「ゆるさんぞ、ど饅頭共め!じわじわと嬲り殺しにしてくれる!!一匹たりとも逃さんぞォォォォォォォ!!」
食べ物の怒りは恐ろしい、ここまできたらもうこの状態の彼女を止める手段はない。
「念のため持ってきた辛味調味料はあるかぁ!柿崎ぃぃぃぃぃぃ!」
「あります!あと僕はそんな名前じゃありませんよぉ!」
「そんなの関係なぁい!! いいかあそこのゆっくりの巣は潰すぞ!! 復唱はどうしたフレデリック!!」
「だから誰ですかその人!?」
こうしてこの群れはこの山から姿を消すことが本人達の意の及ばぬところで決まった。
ちなみに群れにちぇんはいない。あぁよかった。
「ゆ?」
「にんげんがはいってきたよ!」
「とかいはじゃないにんげんはゆっくりでていってね!!」
ごめん、それ無理。出て行ったら主任に殺される。
というか、僕もここまで登って無駄骨ということに正直イラっときてるし。
ひゃぁたまらねぇ、殲滅だぁぁぁぁぁぁ!!
一番前のこの巣のリーダーと思われるありすを掴み上げ
「タバスコの目薬はいかがかな?」
目に軽くタバスコをかける。
「びゅぎゅぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あ、ありすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「ありすになにをするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「何をするって?君達が考え無しに山菜を食い尽くしたツケを払ってもらってるだけさ?
ここまできてただ疲れただけ、というのは正直むかつくし」
次々にタバスコを捕まえたゆっくりの目に入れていく。
「ゆゆ!めをつむれば、いたいのはめにはいらなふぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
賢い子には口にハバネロをプレゼント。
しかし、数が多い……ああもう面倒くさい。アレを使おう。
発炎筒を置き、洞窟から出る。
後ろで
「おにいさんがにげるよ!」
「ばかなおにいさんはゆっくりでていってね!」
とか声が聞こえるがまぁ無視。
数分後。
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「いびゃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃ!ぎゃりゃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
ジョロキア発炎筒は効力を十二分に発揮したようだ。
よろめきながら巣穴から飛び出たゆっくりが聞いてくる。
「どぼじで……ごんなごど………」
「君達も判ると思うけど、食べ物の恨みだよ。ゆっくり理解してね!」
「り…りがいじだよ……ぎゅひょ!?」
というと餡子を吐き出してそのまりさは死んだ。
こちらはこれで終了だけど……彼女のほうは?
「ひゃっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「も……もうごろじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ザ・ソース(注・世界一辛い調味料)をこの群れのリーダーであろう巨大れいむに飲ませていた。コ レ は ひ ど い。
しかも吐き出す餡子はどこから持ってきたのか装着されたパイプを通し、開いた頭から再び詰め込まれている。死にたくても死ねない無限地獄。
相当山菜を食べたかったんだろうなぁこれ………。
しかし、そこで
ぴたりと彼女の手が止まる。なんか考え込んでる。
えぇと、まさか………
「すまん、ここからもう少し先いったところだった」
「………エェェェェェェェェェ!?じゃ、じゃああれほど倒したこの群れ、殺し損なんですか!?」
「うん、久しぶりに来たから勘違いだった、いやぁ参った参った。でも、この数の群れじゃ村も近いし畑荒らしてたのもいたんじゃない?」
ケラケラ笑いながら山を降りていく。ザ・ソースの瓶をれいむに飲ませたまま。
………いくら僕が加工所・ゆっくり加工部の職員でもここまではやらんよ。
出直すことにした僕等は一度山を降り、改めて本来目指すポイントへと向かい、目当ての山菜を手に入れた。
この話はコレで終わりだ。
え?巨大れいむはどうなったかって?あの後気になって帰りに巨大れいむを放置した巣穴を通ったんだけどね?
いやぁゆっくりゃが巨大れいむに食らい付いて、それでいて皆辛さで死んでる光景ってどう思う?
後書き・
食べ物の恨みは見当違いからといえど本当に恐いですよね。
最終更新:2008年11月08日 12:45