少し変な小ネタ クトゥルフ成分があります。
小ネタ ウルタールのちぇん
これは
ゆっくりの間で広まった話である。
曰く、
「ちぇん、およびネコを大事にしないと酷い目にあう」
という噂。
その群れはちぇん・ネコを毛嫌いしており(長のドスがひどい目にあったらしい)、その噂に反発するようにもっと多くのちぇんやネコ達を苛めた。
「ここはれいむたちのぷれいすだよ!ねこさんはゆっくりでていってね!!」
「そのごはんはちぇんなんかにはふさわしくないんだぜ!だからまりささまがおいしくいただいちゃうんだぜ!!」
「ここはちぇんのおうちなんだってさ」
「おぉおろかおろか」
群れはドスという強力な庇護の下散々好き勝手に猫とちぇんたちを苛めた。
そしてある夜にそれは起こった。
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「わるいこはここなんだね、わかるよぉ」
「ネコやちぇんを苛めるのはここだねぇ?」
ネコとちぇんの大群が群れを包囲したのだ。
「どどどどどういうことなのぉ!?」
ドスは慌てた。自分は昔ゲスなちぇんに親を殺された。だから大きくなってからちぇんやそれに似たネコ達に復讐をした。何が悪いのか、と。
しかし、ちぇんは言い放つ。
「どすがどんなひどいめにあったかはわからないよぉ、だけどちぇんやネコさんたちをいじめるのはおかどちがいだよ、わかるねぇ?」
「う、うるざい!ちぇんはわるいやつなんだ!それににたねこさんたちもわるいやつなんだ!!」
ドスは意固地になっていた。自分でも間違っているのはわかっていた。認めることが恐かった。
「だから、お仕置きにきたんだよぉ」
群れの奥にいた猫の仮面……いや顔が猫の女の人が言い放った。
「ねこやちぇんを大事にしないヤツは死ねば良いんだ!」
そう言い放たれると同時に猫たちは群れに襲い掛かった。
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
「みゃおぉん」「みゃおぉん」「みゃおぉん」
らんらんと輝く猫たちの目の恐怖にドスたちは耐え切れなかった。
『ゆ ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 』
それから何かを噛み千切る音、引き裂く音が 間断なく続き
数時間後、そこにはゆっくり達の群れがいた、という形跡はなくなっていた。
付記
ウルタールのちぇんの噂が産まれた理由。
あるところに猫を残虐に殺すドゲスがいた。しかし、ある日ドゲスは人間の飼い猫を殺してしまう。
激怒した飼い主のお兄さんはドスの群れに眠り薬を飲ませ寝せてドゲスに猫の好む食べ物のにおいを万遍なく付けて帰っていった。
翌日、目覚めたドゲスはいつものように猫を襲いに行った。
しかし、臭いが付いていたドゲスに付近の猫は群がりはじめ哀れドゲスは猫たちに貪り食われてしまった。
この事件に尾ひれが付き、いつの間にかちぇんもその庇護の対象になっていたのだとか。
最終更新:2008年11月11日 20:20