※幻想郷はすでに外界(特に日本アルプスの近く)にさらされているとの設定でお読みください。
※他の人の設定・パロディが多いです。そういうの嫌いな人注意。
「こんにちは。
ゆっくりしていってください。」
その図書館の主、ゆっくりぱちゅりーが言った。
祖父いわく、今はゆっくり種と共生を始めて100年がたつという。
祖父は「あんな害獣と共生?駆逐の間違いじゃないのか?」とも言った。
さて、ゆっくり種は基本山中に住んでいる。
そのことについても祖父は「きっと人間を殺そうとしてんだよ」という。
祖父は、現役の農夫だったころゆっくりの駆逐を成功させたメンバーの一人であった。
幻想郷の人里にはゆっくりがいなくなった。
森にも川にもいない。ゆっくりは絶滅した。
そう思っているときに日本政府が「ゆっくりとの共生」を政策として打ち出したせいで祖父はキレてしまったのだ。
ちなみにゆっくりを1匹殺したせいで祖父は監獄生活を謳歌している。
「…そんな矛盾があったんだけど、そのことについての本はありませんか?」
私はゆっくりぱちゅりーに尋ねる。
「ああ、でしたらこの本がいいでしょう。差し上げますよ。手書きの原稿ですから読めないかもしれませんけど…」
彼女は主に人向けの
ゆっくりについての本を書くことで生計を立てている。
図書館には彼女の本で2棚埋まっている。3年くらいしか物書きはやってないらしいが、この量を書けるとは。
きっとその金がだぶついた部分を彼女以外の本の購入に当てているのだろう。献身精神がうらやましい。
…話がずれたが、その原稿は彼女の最新の本、「ゆっくりの歴史」の原稿だった。
「ありがとう。あとこの二冊借りていきますね。」
手早く手続きを済ませ、我が家に帰っていく。
「…さて、次の本は久しぶりに恋愛小説で…」
去り際に聞こえた彼女のハスキーな声で、彼女がどういう内容で書くかは大体想像できた。
せっかくもらったんだ。脳内の矛盾をただすために読むんじゃなくてゆっくりを理解するために「読破」するんだ!
そう思って私は寝ころびながら丸い文字に目を通し始めた。
{~第一章 魔法の森のゆっくり~
私は伝聞でしか知らないが、魔法の森はゆっくりのすみかにちょうど良かったらしい。
山の上で生まれ、山で育った私たちとその祖先には理解もできない話だが。
さて、代々私の家系に著書のネタを持ってきてくれたきめぇ丸(126)さんによると、
「森は強権者が独裁する地域だった」そうである。
彼女は新聞屋をやっていたので、このことは山のゆっくりにはすぐ伝わった。
この本の執筆に関して、きめぇ丸さんに当時の記事をいただいたので、ご厚意に甘えて載せさせていただく。}
へぇ…まず祖父が駆逐したゆっくりと今いるゆっくりとは違うってことか。
あときめぇ丸さんは意外といい人だなあ。新聞の押し売りがなければ。
そう思い、次のページへと目を向ける。
{野蛮な森のゆっくり
※連載小説でないことを断っておく。
私きめぇ丸は、人里に新聞のネタを採集しに行った際に、魔法の森を通った時、森のゆっくりの虐殺による人民統制を目撃した。
以下がその写真である。
(筆者注:原典にはここに大量のゆっくりみょんを虐殺するゆっくりまりさの写真が貼ってあったのだが、全年齢向けの本であること、現在生きている上の二種類への冒とくとなることを考え白ぬきにしていることをご了承していただきたい。)
私はオフィスまで死にかけたゆっくりみょんを運び、事情を聞き出した。
彼女が言うには、
「巨大なまりさがみょんのコミュニティに襲いかかってきたれみりゃを追い払った」
「その際にリーダーが死んだのでそのまりさがリーダーになった」
「まりさは『ぜい』というものとして毎日食料を貢ぐことを全員に強制した」
「リーダーは絶対なので一生懸命働いた、貢がずに処刑されたものもいた」
みょんはここまでは普通だという。すでにおかしいと思うが。
言葉通り、さらにおかしいことが起きるのだが。
「ある月のない夜に、まりさとありすが逢引きをしていたら、次の日からリーダーまりさがありすをすべて処刑し始めた」
推測するにリーダーの息子だったのだろうが、それなら一家根絶でいいだろうに。
このみょんはその時の処刑役を任されたが、リーダーは高笑いしていたという。
「とんでもないものをリーダーにしてしまった」
「このままじゃあまりさ以外のみんなが死んじゃう」
「山には憎しみあわないゆっくりがいる」
それを知っていたみょんは夜に逃げ出し今に至っている。
(ちなみに写真のみょん種一斉処刑は逃げ出した1日後に始まった。
リーダーまりさの「1匹足りない」という言葉を盗み聞けたので間違いない)
怪奇ゴシップにも思えるかもしれないが、これは事実である。
これを読んでいる皆さんも、地上に買い出しに行った時には魔法の森には近づかないでほしい。
(原典:文文。新聞 分家 315号 (太陽暦で)1912年3月11日)
原稿と本の体裁上、上の一記事分しか載せられないが、この後に、れいむ種、ちぇん種、ゆかり種、さくや種と(難癖をつけられての)虐殺が続きこれでもともといたのはまりさ種とぱちゅりー種しかいなくなったという。
そして救出されたみょんの願いもあってきめぇ丸さんが一人でリーダーまりさを陥落させたらしい。ゆっくり史上最初の事件である。
(ただし人間からの虐殺は前に存在する。それらは地上のゆっくりが悪いので入れないことにする)}
きめぇ丸さん本当にいい人。押し売りがなければ。
それと森のゆっくりと言われているやつらのあさましさがよくわかった。
祖父が殲滅したのはこいつらだろう。
ページを進めよう。
{次にあった事件は1952年の「青い石」事件である。
れいむ種の家族が人間の住み家にあがりこみ、放射性元素(ただし推測。私の学者仲間には有毒ガスというのもいる)でできた石を巣へと持ち込んだ。
ゆっくり唯一の臓器「あんこ」を放射線に侵され、居候のまりさが脱走して逃げた以外は巣で全滅し、そのまりさは「ゆっくりできない死臭」を振りまいているせいで投石による殺害が行われた。また好奇心の強いありす種が巣に入って死亡した。
その後巣は「ゆっくりできない場所」として成体まりさが封印し、近づかないようにさせたが、投石部隊と見張りは既に放射性物体になっていたので殺害され、ループが長く続いた。
森のゆっくり単体としてはこれで事件はなくなる。
ちなみにこの後1年後駆逐される。
さて次の章は水辺のゆっくり編とさせてもらおう。}
なるほど。
危険物の危険の程度がわからないというのだろうか。
放射線特有の恐怖というか。
今日は眠いので続きは明日にしよう。
続く
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ゆっくりの歴史を創作してもいいんじゃないかと思い。
「いじめスレ」と「愛でスレ」に同じ題材で
投稿しようとしたのが間違いだった。
もったいないので二つを混ぜて投棄場にうp。
続き
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最終更新:2008年09月14日 05:12