ゆっくりいじめ系80 甘い肉まん

「ぎゃおー!たーべちゃうぞー!」
「や゛べでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!だずげでれ゛ーむ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」
「こらー!!またアンタか!!うちの子を虐めるなって言ってんでしょこんダラズがぁ!!」
怒りの雄叫びを上げつつ、生首を追いかけ回す童女に踵落としを浴びせる巫女は博霊霊夢。
蹴り飛ばされた童女はゆっくりれみりゃ。一見人間の子供だがその実肉まんである。
ゆっくりれみりゃから解放され、すかさず霊夢の控えめな胸に飛び込んで勝ち誇っているのはゆっくりれいむ。
人間の生首によく似た姿であるが饅頭である。
幻想郷全域に突如として大発生し、田畑を荒らし民家に侵入するなど多くの被害を齎しているゆっくりだが、
人々の中にはこの霊夢の様にゆっくりを愛玩する者も少なからず居た。
「う゛あ゛ー!!ざぐや゛だずげでよ゛ー!ごあ゛い゛ひどがい゛じめ゛る゛よ゛ー!!」
「何よ!虐めてたのはアンタでしょう!来なさい!!」
そう言ってゆっくりれみりゃの首根っこを引っつかんで足音荒く神社の階段を下りていく。
行き先は勿論このゆっくりれみりゃの飼い主が住む紅魔館である。

「あ、こんにちはー。ははぁ、またやらかしたんですか小さいお嬢様は」
「そうよ!分かってるならさっさと通しなさい。素っ首落とすわよ」
「びゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ぢゅう゛ごぐー!!だずげでー!!」
「はいはい分かりましたよ。…これで何度目でしたっけ」
「二十二回目。アンタも、外から来る奴だけじゃなくて中から出て行く奴も止めてくれればいいんだけど」
「どお゛ぢでだずげでぐえ゛な゛い゛の゛ー!!ぢゅう゛ごぐの゛ばがー!!う゛あ゛ーう゛あ゛ー!!」
「それはお嬢様に言って下さいよ。私はお嬢様の御命令で外敵を防いでいるんですから」
「融通の利かない奴ね。まあいいわ。ほら、グズグズ泣いてないでとっとと来なさい」
「ぶあ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!ぶえ゛え゛え゛え゛ん゛!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
来いと言いつつずんずん首根っこを掴んだまま引きずる霊夢。
その目前にいきなりメイド服の少女が現れた。
彼女の名は十六夜咲夜。紅魔館のメイド長を務めるロリコン少女である。
「ちゅーっす!お疲れ様でゅーっす!」
挨拶と同時にハリネズミならぬナイフネズミになる門番。合掌。
「出たわねロリコンメイド。ちょっと、アンタの肉まんがまた私のゆっくり虐めてたわよ!!」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛ざぐや゛ー!ごあ゛い゛よ゛ー!だずげでー!!」
霊夢は咲夜に向かってゆっくりれみりゃを放り投げる。
すかさず胸部のふくよかなクッション(本物)で受け止める咲夜。瀟洒瀟洒瀟洒瀟洒瀟洒!!!
「あ゛どひど!!あ゛どひどがれ゛み゛り゛ゃ゛を゛い゛じめ゛る゛よ゛ー!!」
「虐めてないわよ!!虐めてんのはアンタの方でしょこの馬鹿肉まん!!」
「この子が悪いのは分かったけど、何も引きずってここまで来る事ないでしょ!足先が磨り減って無くなっちゃってるじゃない!」
「そんな事知らないわよ!うちの子なんて餡子はみ出たのよ!!すぐ再生するそいつと一緒にしないで!!」
「う゛え゛え゛え゛え゛え゛ん゛!!う゛え゛え゛え゛え゛゛え゛ん゛!!」
まるで子供の喧嘩にしゃしゃり出てきた親同士のようなやり取りである。
一応断っておくとここは紅魔館の門前である。断じて紅魔幼稚園などではない。
「……とにかく、この子には後できちんと言い聞かせますから、今日の所はお引き取り下さい」
「はいはい分かりましたよ。その台詞もいい加減暗誦できる位聞いたけど。……言っておくけど、次は無いからね」
「分かりました。今日こそはよーく言い聞かせておきますよ」
「ばーがばーが!!ごんどいじべだらざぐや゛に゛やっづげでも゛ら゛う゛んだがら゛ー!!」
涙で顔をふやかしつつ歪んだ笑顔で咲夜の胸(偽物ではない)から勝利宣言を浴びせるゆっくりれみりゃ。
顔が一瞬般若になるも、強引に精神を鎮めて帰宅する霊夢。
「さあ小さいおぜうさま。おやつの時間です。今日のおやつは世界の亀田製菓が誇るハッピーターンですよ」
「や゛だや゛だや゛だ!!ぎょうはぬ゛ーぼーがい゛い゛の゛!!ぬ゛ーぼーじゃな゛ぎゃや゛な゛の゛!!」
「はい分かりました。ぬーぼーですね。直ぐに用意いたしますのでお部屋で待ってて下さいね」
「うー♪うー♪ぬーぼ!ぬーぼ!たしろ!うっうー♪」
途端に上機嫌になり、咲夜の胸(パッドじゃない)から飛び降りてもたもたと踊りながら館内に行くゆっくりれみりゃ。
既に目を覚ましていた妖怪ナイフネズミは、
「はあ。言い聞かせるんじゃなかったんですか?」
と呆れてものも言えない様子で進言。言えるのか言えないのかどっちなんだろう。
「仕方ないでしょう。あの子はまだ小さいのよ。大事なのは言葉より愛よ、愛」
「そうでしょうか……ま、私は子育てなんてした事ないですからよく分かりませんけどね」
そう言って誤魔化しつつも、その表情(ナイフ塗れ)は咲夜の溺愛っぷりに心底呆れ果てている事を語っている。
「そんな経験は私だって無いけれどね。さ、ぬーぼーを用意しないと」
「…………優先順位は間違えないで下さいよ」
「ん?何か言ったかしら?」
「いえ何も」
果たして今のメイド長の中での優先順位の一番は本当に主なのだろうか。
一抹の不安を覚えつつ、門番業務を続行する紅美鈴であった。ナイフ塗れで。

翌日の博霊神社。前日と何ら変わらない光景が境内で繰り広げられていた。
「ゆっくりたすけてね!!ゆっくりたすけてね!!れーむー!!」
「ぎゃおー!たーべちゃ「またッッッ!!!」
閻魔より恐ろしい表情でゆっくりれみりゃに迫る霊夢。被告人は笑顔のままで硬直している。
硬直している被告人の胸倉を掴み上げるサイバンチョ。今なら視線だけで蓬莱人すら殺せる。
「ざぐや゛だずげでー!ま゛だごわ゛い゛ひどがい゛る゛よ゛ー!!」
「あの閻魔風に言うなら、アンタは少し調子に乗り過ぎた。博霊審判においてアンタの地獄行きが決定したわ」
いつもの様に紅魔館に連れて行かれず、静かに何事かを宣告されてきょとんとするゆっくりれみりゃ。
胸倉を掴まれたままで何処かへ運ばれる途中で漸く意味が理解できたのか、激しく泣き叫びだす。
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!も゛う゛じまぜん゛!!も゛う゛じま゛ぜん゛!!!」
「今更何を言ってるの?もうしません、って。何が悪いのかも分かってないんでしょ?」
「ゆっくりしんでいってね!!ゆっくりしんでいってね!!」
「ゆっくり、あなたは部屋に戻っててね。これの処理は私が一人でやるから」
「ゆっ…わかったよ!!れいむおるすばんしてるよ!!ゆっくりがんばってね!!」
「ありがとうゆっくり。……さて、始めましょうか」
「ごべん゛だざい゛!!ごべん゛だざい゛!!ぼうじだい゛がら゛ゆ゛ゆ゛じでぐだざい゛い゛い゛い゛!!」
「何をしないって?聞いてあげるから答えなさい。あなたは、何を、しないと、言ってるの?」
「ひっぐ……!う゛……う゛ー!う゛ー!!」
途端に黙り込み、媚びる様な笑顔を向けるゆっくりれみりゃ。それ見たことかと言わんばかりに霊夢は言う。
「何よその不細工な顔。媚びてんの?やっぱり何一つ分かってないんじゃない。
 ……咲夜は教育者には向いてないわね。ひょっとしてアンタあいつに一度も叱られた事無いんじゃないの?」
「ざぐや゛の゛ごどを゛わ゛る゛ぐゆ゛う゛な゛!!わ゛る゛も゛の゛!!ぶー!ぶー!」
「へぇ。咲夜の事となると随分調子が良いじゃない。そんなに甘やかされてたの?」
「ざぐや゛はいづも゛や゛ざじい゛ぼん!!れ゛み゛り゛ゃのゆ゛う゛ごどだん゛でぼぎい゛でぐれ゛る゛ぼん!!」
「相当ね。これじゃ他の奴らは大変でしょうねぇ。咲夜は悲しむかもしれないけど、他の奴らからは感謝されたりして」
呆れながら、土蔵の中にゆっくりれみりゃを放り込み、自身も中に入って扉を閉める。
土蔵の隅から縄を拾い上げ、床に足を投げ出して泣き喚くれみりゃを手早く縛り上げる。
「う゛ー!!う゛あ゛ー!!うごげな゛い゛よ゛ー!!ほどいで!ほどいでよ゛ー!!」
「アンタの背中に生えてるのは何かしら。私には羽に見えるんだけど、違うの?」
「う!」
今思い出したかの様に羽を羽ばたかせて霊夢の目線の高さにまで飛び上がるゆっくりれみりゃ。
「うー♪うっうー♪れみりゃはとべるんだぞー!ぎゃーおー!」
先程までの狂態が嘘のように上機嫌になるゆっくりれみりゃ。霊夢はそんなれみりゃの羽を掴み、一瞬で引きちぎる。
「う゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
地面に転がって悶絶するゆっくりれみりゃ。足で転がされ、うつ伏せにされて膝で押さえつけられる。
その背中の傷口からは早くも羽が再生しようとしていた。そこに霊夢お手製の御札を貼り付け、再生を阻害される。
「う゛?いだぐない!いだぐないよ!!うー♪うー♪れみりゃつよいこ!うっうーうあうあ♪」
再生が完全にストップしている事を確認すると、霊夢はゆっくりれみりゃを転がしたまま土蔵を出る。
「お゛い゛でがな゛い゛で!!れ゛み゛り゛ゃもづれ゛でっでよ゛ー!!」
「嫌よ。今日からそこがアンタの家よ。いい家でしょ?食べ物も無いし壊せる家具だって無い。
 外敵もいなければ、アンタを猫又もドン引きする位猫可愛がりするメイドだって居ない。アンタ一人だけの場所」
「や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!だじでだじでだじでえええええ!!!」
「さようならレプリカな肉まん。そこで死ぬまで反省すると良いわ」
外に出て扉を閉め、ゆっくりの待つ居間へ向かう霊夢。
その表情は先程のアブないものとは一変して晴れやかで、歳相応の可愛らしさに満ちている。
「ゆっ!!おかえりなさいれーむ!!ゆっくりしてきた!!?」
「ただいまゆっくり。あの肉まんをゆっくりさせてきた所よ」
「ゆっ!?あのひとゆっくりさせたの!!?だめだよれーむ!!こわいよ!!」
「大丈夫よ。もうあの肉まんはあそこから出られないから。ゆっくりはずっと安心してゆっくりできるわ」
「やった!!ありがとうれーむ!!またいっしょにゆっくりできるね!!」
「ええ、本当に……あら、誰かと思ったら美鈴じゃない。珍しいわねあんたが門を離れるなんて。クビ?」
「違うわよ。ちょっと休憩を戴いたの。……あの小さいお嬢様は?」
「さあ何の事かしら。私は知らないわ」
「あぁ、あの土蔵か。……それで、もうあそこからは出さないのね?」
「分かってるならいちいち聞かないでよ面倒臭い。ええ、出さないわよ。あの土蔵は当分封印」
「そう。あの耳障りな気配が突然消えたんでまさかとは思ったけど。あーあ、咲夜さんを宥めるのが大変そうだなぁ」
「ってあんた。連れ戻しに来たんじゃないの?」
「違うわよ。正直私もパチュリー様もお嬢様も、アレにはほとほと困り果ててたのよ。
 仕事は邪魔するしシエスタは邪魔するし花壇は何度言っても荒らす。
 パチュリー様も何冊本を駄目にされたか。魔道書を開いたらクレヨンで落書きされてて気を失った事まであるのよ」
「はあ、やっぱりあんたら皆迷惑してたのね。咲夜の悪趣味も困ったものね」
「あれさえ無ければ素敵なんだけ……ゲフンゲフン」
「?どうしたのよ。美鈴の癖に風邪?」
「私の癖にって何よ紅白の癖に。まあいいや。ちょっとしたお礼代わりにお参りでもさせてもらうわ」
「うわ、異変だわ。異変が目の前に」
「失礼な。私のような美人を捕まえて」
「さっさと有り金全部素敵なお賽銭箱に入れて帰りなさいよ」
「何という貧乏巫女」
そうしてお参りを済ませ、走って帰っていく門番。
その間ずっと土蔵からは小さく悲鳴が聞こえていたが、気にする者はいなかった。

何日も聞こえ続けた土蔵からの悲鳴が漸く聞こえなくなった頃、
紅魔館のメイド長が今度はゆっくりフランを飼いだしたという噂が霊夢の耳に届いた。
紅魔館の面々がメイド長の悪癖に振り回される日々はまだまだ続くようである。

LOLITA COMPLEX MAID-LEADER RESTART


作:ミコスリ=ハン

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最終更新:2008年09月14日 05:19
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