スカ描写有り、注意




「ゆっくりしていってね!」

帰宅すると、今日もまた大きな声が部屋にこだまする
玄関の前には一匹のゆっくり霊夢がいる
何も返事はせずに荷物を置き、スーツをかける

「さあ、お水だよ、ゆっくり飲んでね」
ズボンのチャックを下ろす
「おみず!おみず!ゆっくりのむよ!」
仕事から帰ってくるまで水ひとつ口にしてなかったゆっくり霊夢だ、当然喉はカラカラである
嬉々として、ぴょんぴょん飛び跳ねる
そして「ソレ」を確認すると、口を大きく開けて動くのをやめた
こちらは、それを目掛けて用を足す
「んっんっ!おみず!んぐんぐ!!」
喉の渇きを潤すため、一滴も残さず飲み干すゆっくり霊夢
会社帰りのいつもの光景である

用を足した後は食事の支度に取り掛かる
冷蔵庫の中身を確認していると、チルドから謎の紫色の液体の入ったタッパーが見つかった
どうやら茄子の漬物の変わり果てた姿のようだ
「れいむー、おかしがあるよー」
「ゆっ!おかし!おかしたべるよ!」
飛び跳ねながらキッチンに来る
「はやく!はやく!」
タッパーを開けて、中身をゆっくり霊夢の口の中に注いでやる
「ゆっ!ゆっ!ううっ!」
しょっぱさが堪えるのだろう、口に入れた途端ブルブルと身体を振るわせはじめる
しかし、それでも文句ひとつこぼさず全てを飲み込んだ
それもまたいつもの光景なのである

野球中継を見ながら、餃子と日本酒でその日の夕飯を終える
一服した後は皿の片付けだ
「れいむー、お風呂の時間だよー」
「ゆっ!すっきりするよっ!」
ゆっくりに台所用洗剤をかけて、水を垂らして泡立たせる
「ゆっ、ゆっ、ぶくぶくいっぱいだね!」
良く泡立ったゆっくり霊夢で食器を洗っていく
「おにーさん!くすぐったいよ!」
きゃっきゃと騒ぐゆっくり霊夢
後は皿とゆっくり霊夢をよく濯いで仕上げである
「すっきりー!」
ボロボロになったにもかかわらず、満足そうにゆっくり霊夢は声をあげた

そういえば餃子を揚げた油がたっぷり残っている
「れいむ、ジュースだよー」
「ゆっ!ゆっ!」
皿洗いが効いたのか、半身をひきずりながら寄って来る
「あーんしてー、はい、あーん」
「あーん」
大きく口を開けさせると、フライパンの廃油を流し込む
「んぐ…んぐ…」
「はい、ごちそうさまー」
「ゆ…ごちそうさまー」
口がテカテカと光、口の奥からはニチャニチャと音がする
全て飲み干したゆっくり霊夢は、再び身体を引きずりながら寝床である新聞紙の上へと戻っていった

「ンカッ…ハァ…んい゙い゙…い゙…ぁぁ」
その晩、ゆっくり霊夢の寝床から食い縛るような呻き声がきこえた

翌朝、手際よく排便行為を済ませると、新聞紙の上にのせ
「朝ご飯の時間だよー」
と言ってゆっくり霊夢に排泄物を食べさせる
心なしか目は虚ろげである
「う…ハァハァ…ハムッ!はふはふッ!…ごはん!ごはん!」
食べ終わるのを確認すると、仕事の支度を整える
そういえばゆっくり霊夢の顔色が良くない、顔にはいくつか吹出物が見られた
もうかれこれ2週間か
そろそろ変え時なのかもしれない、そう思いながら今日も家を出る
「ゆっくりがんばってね!」
閉めたドアからゆっくり霊夢の声が聞こえてきた



~地球に優しいエコゆっくり~END

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最終更新:2022年05月03日 16:55