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赤ちゃんのゆっくり返し
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れいむは今までのゆん生を振りかえっていた。
やさしいおかあさんとたくましいおとうさん、
たくさんのおねえちゃんたくさんのいもうとに囲まれてゆっくりした日々。
おさんぽ途中に出会いひとめぼれしたまりさ。
思い切って告白したらまりさも好きと言ってくれた感動。
大好きなまりさと一緒にいれる毎日。

なら次にすることは…。


「ねぇ、まりさ」
「なに?れいむ」
「れいむたちゆっくりしてるけどさ」
「うん」
「あかちゃんがいればもっとゆっくりできない?」
「そうだね!あかちゃんがいればとってもゆっくりできるね!」
「じゃあ…しよ?きて…まりさ…」
「うんいまいくよ…」



「「んほおおおおぉぉぉぉぉ!!すっきりいいいぃぃぃぃぃ!!!」」


真夜中の山に響くゆっくりのクライマックスな叫び声。
行為が終わった後自分のお腹がふっくらと膨らんでいくのが目に見えた。

「ゆゆ?れいむにんっしんっしたよ!」
「やったねれいむ!かぞくがふえるよ!」

赤ちゃんが生まれたらどんなことをしようか。
一緒にいっぱいゆっくりできるご飯をむしゃむしゃしよう、
一緒にいっぱいおひさまに当たってぽかぽかしよう、
一緒にいっぱいおうたをうたおう、
一緒にいっぱいすりすりしよう、
一緒に…。
れいむが未来に見えるすばらしいゆっくりエブリディを想像している横で、
まりさはすっきり疲れか早々に寝込んでいた。


にんしんっしたその日かられいむは無性にお腹が減るのを感じた。
きっと赤ちゃんに栄養を欲しがっているんだ。
まりさにゆっくりできるご飯をたくさん取ってきてもらおう。

「あかちゃんのためにおいしいごはんをたくさんとってきてね!!」
「まりさがんばるね!」

まりさが外で頑張っている間は何をしようか。
そうだ、赤ちゃんがゆっくりできるようにおうたを歌ってあげよう。

「ゆっくりそだってね!あかちゃん!」
「ゆ~♪ゆゆゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪」


おうたを歌い疲れて眠ってしまっていたところにまりさが帰ってきた。
帽子にたくさんのご飯が詰まっている。むしゃむしゃして赤ちゃんをゆっくり育てよう。

「ただいまれいむ!あかちゃんのためにたくさんむしゃむしゃしてね!」
「これであかちゃんがゆっくりできるよ!」

「じゃあいただきますを「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」

「もうぽんぽんいっぱいだよ!あかちゃんゆっくりそだってね!」

たくさんご飯を食べたらもうお空が真っ暗。
早く寝ないと赤ちゃんゆっくりできないよね。

「おやすみ!まりさ!あしたもゆっくりしていってね!」



赤ちゃんのため食っては歌い食っては眠りの生活が始まってからしばらくしたら、
お腹がにんっしんっする前の自分が入ってしまいそうなくらい膨らんだ。
たまに自分の意思に反してお腹がピクピクと動くことも増えてきた。
もうすぐ赤ちゃんに会える、とってもゆっくりした赤ちゃんに…。
そのためにはたくさんゆっくりしてあげないと!

「まりさ!きょうもよろしくね!」
「…うん!まりさがんばるよ!!」



*****



ところ変わってれいむのお腹の中。
すでに形の整った5匹の赤ちゃんが相談していた。


「おきゃーしゃんとっちぇもゆっくちしてるね!」
「ゆっくり♪ゆっくり♪」
「そのゆっくちにまりしゃはどうやっておかえちしようか」
「ゆゆーん♪そんにゃのかわいいれいみゅをみればいちころだよ!」
「まりしゃそれだけじゃたりないようなきがするよ!」

「「「「ゆゆ??」」」」

一番の親孝行はゆっくりしている自分を見せることだ。
それだけではいけないのか?他の赤ちゃんが驚いた。

「きょれだけおきゃーしゃんがゆっくちちてくれてるんだもん!
まりしゃたちをみるだけじゃおかえちにならにゃいかも」

「「「「ゆー……」」」」

とってもゆっくりしているお母さん。
そんなお母さんをゆっくりさせるには自分を見せる以外のワンポイントゆっくりが必要。
そう感じて赤ゆっくりたちは考え込んだ。



「れいみゅゆっくちおもいついちゃよ!」
「どんにゃことしゅるの?」
「れいみゅきゃわいいことびゃをつかっちぇゆっくちしゃせてあげりゅよ!」
「どんにゃの?ゆっくちおしえちぇね!」
「こうやりゅんだりょ!」

「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!」

「ゆゆーん♪しゅっごくゆっくちちてるね!」

赤れいむは舌っ足らずなしゃべりを磨きにかけることで、
母性本能ならぬゆっくり本能を刺激しようと考えた。



「まりしゃはわいるどにいくよ!」
「ゆっくちきににゃる!」
「『ゆっくちちていってね!』いがいのあいさつをしゅるよ!」
「かっきょいいね!」

赤まりさは『ゆっくちちていってね!』と言わずに、
自分オリジナルの挨拶を実行することで、
今までの赤ちゃんとは何かが違う感を出すことにした。



「れいみゅはへんかきゅうだよ!」
「へんきゃきゅう?」
「うちろからうまれりゅよ!」
「おきゃーしゃんもびっくちだね!」

普通ゆっくりの胎生型出産の場合、赤ちゃんは顔から出てくる。
赤れいむはその法則を覆すことによって、
お母さんに新鮮な驚きを与えようと考えた。



「まりしゃはかきぇにでるよ!」
「どんなかきぇかおちえてね!」
「おきゃざりをもっちぇいかないよ!!」
「ゆゆ!それはゆっくちできないよ!」
「ふっふっふ…まりしゃはちゃんとかんがえちぇるよ!」

飾りのないゆっくりは他のゆっくりにゆっくりできないゆっくりと言われる。
赤まりさはあえて飾りを捨てることにより、
この子はお母さんがゆっくりさせてあげなきゃだめだ、
と使命感を煽るように演出しようとした。


「れいみゅはなにかおもいついた?」
「れいみゅは…ひみちゅだよ!」
「もったいぶりゃないでゆっくちおちえてね!!」
「あとのおたのちみだよ!」



*****



「むーしゃ!むーしゃ!しあわうっ!!」

まりさの持ってきたご飯を食べた直後、
お腹に今までに感じたことのない強い痛みが走った。

「いだ゛い゛い゛い゛!!れいむのぼんぼんさけちゃう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」
「れいむ!あかちゃんがうまれるよ!がんばって!!」

れいむの顎のあたりにぽっかり穴が空き、そこから赤ちゃんが見える。
しかしその穴は狭い、そこへその穴の2倍以上の大きさの赤ちゃんが通ろうとしている。
皮が引っ張られ今にもちぎれそう、痛みがゆっくりとゆっくりとれいむを蝕んでいく。

「うぐぐぐぐぐぐ!!」
「れいむ!あかちゃんだよ!あかちゃんのかおがみえたよ!!」

痛みで意識を失いそうな中、赤ちゃんという単語だけがれいむの精神をつないでいた。
早く赤ちゃんに会いたい!この思いがれいむの体を無意識に動かしていた。

「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!」
「れいむ!もうすぐだよ!あかちゃんでてくるよ!」


ポンッ!
その音と共にれいむを蝕んでいた痛みが急速に引いていった。
ようやく辺りを見回す余裕を得られたれいむが見たものは…。

つぶらなおめめ、かわいいお口、しっとりと黒い髪に、
蝶のような大きなリボンを結んでいる。
まるで自分を見ているように思えるほどれいむに似た赤ちゃんだ。

赤ちゃんを産んだらまず何をするか、挨拶だ。
「ゆっくりしていってね!」とお互いに言いあうことではじめて、
お互いにゆっくりできる存在と認識することができる。

「ゆっくりしていってね!!」
「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!」

どうもおかしい。
うまくしゃべれない赤ちゃんでも「ゆっくちちていってね」くらいは言えるはずだ。
なのにこの赤ちゃんはそれすら言えてない。
これは聞き違いなんだ、もう一度やり直して…。

「ゆっくりしていってね!!」
「ゆっきゅちちちぇいっっちぇにぇ!!
ゆゆ?おきゃあしゃんっはちょおうっちぇもぅゆっきゅちちちぇりゅにぇえ!!
きゃひゃいひれいみゅをみちぇみょうぅちょゆっきゅちちちぇいっっち」

「うまくしゃべれないあかちゃんはゆっくりしんでね!」
「ゆべっ!」

なかなな挨拶ができない赤れいむにしびれを切らしたまりさは、
赤ゆっくりにあんよの一撃をくらわせる。

「みゃぢゃ…ゆっきゅち…ちちぇにゃいにょに…」
「ゆっくりしね!」

ギリギリ息があった赤れいむにとどめの一撃が炸裂。
あまりにも展開が早すぎてれいむの餡子は付いていけない。

そして、まりさの下につぶれている赤れいむを見つけた。
なんで?なんで?なんで?なんで?

(「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」)

「ど…」

(「すーりすーり!おかあさんのほっぺとってもぽかぽかさんだよ!」)

「どぼじで…」

(「おかーさんのことだーいすきだよ!」)

「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」


「ちゃんとしゃべれないあかちゃんはゆっくりできないからだよ!」

ちゃんとしゃべれなくってこれから練習していけばいいじゃない。
ゆっくり見守っていけばいいじゃない。
それなのに…それなのに…それなのに…。


「れいむ!またあかちゃんがうまれてくるよ!!」
「ゆゆ!?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」

初回に穴がある程度広がったおかげか、
二回目の出産はそれほど痛みを感じなかったが、やはり慣れるものではない。

「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!!」

ポンッ!

次に産まれてきたのは、
りりしい瞳、輝く金髪の上に形の良い山高帽をちょこんと乗っけた、
愛するまりさそっくりの赤ちゃん。
まりさに似てるんだ、だから挨拶もきちんとできるはず。

「ゆっくりしていってね!!」
「おーっちゅ!」

え…?
なんで挨拶出来ないのだろう。
もしかしてれいむのことを弄んでいるのだろうか。

「ゆっくりしていってね!!」
「おーっちゅっちゅ!!」


「あいさつをきちんとできないあかちゃんはゆっくりしんでね!」
「おーっちぶじ!」

キチンと挨拶が出来ないとまりさに判断された赤まりさは早々に潰されてしまった。
愛するまりさに似た赤ちゃんがあっという間に餡子の塊へと姿を変える。

「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」

「あいさつできないあかちゃんはゆっくりできないからだよ!」

挨拶なんて所詮形式的な儀式のようなもの。
それができないがためにいきなり殺されるなんてあまりにも不条理だ。
ゆっくり挨拶を教えることもできたのに…できたのに…できたのに…。


「れいむ!またまたあかちゃんがうまれてくるよ!!」
「ゆゆ??」ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!!

二回目の出産があれほど楽だったのだから、三回目はもっと楽だろう。
そうたかをくくっていたのだが。


「ゆーゆっゆー!ゆーゆっゆー!!ゆーゆっゆー!!!」
「どぼじでうばれでぐれないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」

いくら力んでも赤ちゃんが出てくる気配がない。
まるで赤ちゃんが自発的に出る気がないように。

「れいむ!このあかちゃんおかおがないよ!」
「ぞんなわげないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛?!
いだい゛い゛い゛ぼんぼんいだい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」

「ゆ゛ーゆ゛っゆ゛ー!ゆ゛ーゆ゛っゆ゛ー!!」


実に最初の出産の数倍の時間をかけてようやくポンッ!と赤ちゃんが産まれてきた。
その時出産の衝撃で一時的に空を飛ぶ赤ちゃんと一瞬目があったような気が…気のせいだ。。

「ゆっくりしていってね!!」
「ゆっくちちていってね!!」

ちゃんと挨拶をしてくれた!
今まで挨拶が出来ないからってまりさが赤ちゃんをゆっくりさせちゃったけど、
ちゃんと挨拶できたからもうまりさは怒らないはず。
赤ちゃん、これからもずーっとゆっくりしていってね。

「ところであかちゃん」
「あかちゃんじゃないよ!れいみゅはれいみゅだよ!」
「どうしてうしろからうまれたの?れいむすごくくるしそうだったよ」
「あれはれいみゅがきゃわいくうまれてくるためにしちゃんだよ!
とっちぇもゆっくちできちゃでしょ!」

「れいむをくるしめるあかちゃんはゆっくりしね!」
「きゃわいくってごべっ!」

まりさのあんよに潰されて物言わぬ饅頭となる赤れいむ。
何で?今度はちゃんと挨拶してくれたのに何が気に入らなかった?


「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」

「おやをくるしめてはんせいしないあかちゃんはしょうらいゲスかくていだからだよ!」

ゲスになるかなんてこれからの教育次第でゆっくり決まるものじゃないか。
それなのに一回間違ったことをしただけでゲス確定なんて。
その理論ならなら自分はとんでもなくゲスな奴だ。
きっとまりさは焦っているんだ。なだめなきゃ、なだめなきゃ。

「まりざあ゛あ゛あ゛もっどゆっぐりじでよお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」

「そんなことよりまたまたまたあかちゃんがうまれてくるよ!」
「ゆゆ?ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」

四回目の出産で、さらに先ほど無駄に力んだためか穴はもうガバガバ。
すんなりと産まれてきてくれた。


「ゆっくりしていってね!!」
「ゆっくちちていってね!!」

良かった。この子もきちんと挨拶できる。
ちゃんと苦しめずに産まれてくれたから、
きっとまりさも赤ちゃんのことを褒めてくれるはず。
このまりさに似たりりしい瞳に輝く金髪にその上にちょこんと乗った山高帽が………ない!?

「かざりがないあかちゃんはゆっくりしね!!」
「ゆべっ!」

「どぼじでぞんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」
「かざりがないゆっくりはゆっくりできないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!
ゆっくりかいのじょうしきでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!?」

確かに飾りのないゆっくりはゆっくりできない。誰が誰かわからないからだ。
でもこの赤ちゃんは飾りがなくても確かに自分たちの赤ちゃんということがわかる。
それならば飾りなんて本来の意味での飾りだ。

「さっきからゆっくりできないあかちゃんばかりうんでるね!ばかなの?しぬの?」
「でもまだあとひとりあかちゃんがのこってるよ!」
「ほんとう?だったらゆっくりみせてね!!」

お腹の中にはあと赤ちゃんが一人残っている感覚がある。
最後までゆっくりした赤ちゃんだもの、見ればきっとまりさもゆっくりしてくれる。
そしたら三人で末永くゆっくりしよう。

「あかちゃん!ゆっくりうまれてきてね!!」



*****



一方れいむのお腹の中では赤れいむがゆっくりしていた。

「あなさんがひらいちゃけどれいみゅはうまれにゃいよ!」
「みんにゃはうまれちゃったけれでも、れいみゅもうまれちゃったら
おきゃーしゃんのぽんぽんがさみちくなるからうまれないよ!」
「おきゃーしゃんのなかにずっといる。れいみゅのことがみりぇなくても、
れいみゅがぽんぽんにいるだきぇでおかーしゃんはゆっくちできるんだよ!」
「れいみゅおきゃーしゃんにあえないからさみちいけれども、
おきゃーしゃんをゆっくちできるならがまんしゅるよ!」


「おきゃーしゃんゆっくちしていってね!」



*****



「あかちゃんはまだ?ゆっくりしすぎだよ?」
「どぼじであがぢゃんうばれでぐれないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??」

なぜこんな時に赤ちゃんが産まれてくれないのか、れいむは考えた。
もう赤ちゃんはすでに死んでいる。これはない、確かに赤ちゃんの感覚があった。
赤ちゃんは弱すぎて出ることができない。これもない。手助けすれば絶対出れる。
こうなれば自発的に産まれるのを拒否しているようにしか思えない。
つまり、


「まりさ!あかちゃんはれいむのなかでゆっくりしたりないんだよ!
だからあかちゃんのためにたくさんごはんをとってきてね!!

「だまれ…」

「あかちゃんはえいようがたりないとしんじゃうだよお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!
そんなこともわからないなんてばかなの?しぬの?」

「だまれえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」


まりさは何てわがままを言っているんだ。
赤ちゃんはれいむたちをもっとゆっくりさせてくれる存在で、
そのゆっくりのために働くのは至極当然のことであって…

「おばえは!あかちゃんがでぎでがら!ずーっとばりざをえざをどってぐるどうぐみたいにじで!
だまにのぞいだらおうだをうだっだりひるねじだりとおばえばっかりゆっぐりじでるじゃないか!!」

「でもれいむがゆっくりしないとあかちゃんは」

「ぞれはおおめにみるどじで!づがれでがえっでぎだばりざに!
おばえはいだわりのごどばをがげだごどがあるか?!」
「あがぢゃんがでぎでがらおばえはいづもいづも「これであかちゃんがゆっくりできるよ」
とあがぢゃんのごどばがり!ばりざのごどなんでなーんもみでぐれない!」

「でもあかちゃんはだいじだよ?」

「ほらまだあがぢゃんのごど!!ばりざはおばえのどれいじゃない゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛!!
じがもぜっがくのあがぢゃんはびんなゆっぐりできないやづら!!
ごんなごどになるんだっだらおばえなんがどずっぎりじなげればよがっだ!!!」

「ど、どぼじでぞんなごどいう゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛??!」

「どうもごうもあるが!!おばえのがおなんでにどどびだぐない゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」


そう言うとまりさは外に出て行ってしまった。
赤ちゃんのことを大切に思えないなんて恐ろしいほどのゲスだ。
でも今はそんなことより今は赤ちゃんの方が大事だ、早く赤ちゃんのためにむしゃむしゃしないと。
確か貯蔵庫に…。

「どぼじでごはんざんがないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!??」

きっとまりさがこっそり全部食べてしまったんだ。なんてゲス。
仕方ない、ならば自分で動いてご飯を取りに行くしか…。
ん?体が重くて動かない…。

「どぼじでれいぶあるげないのお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!??
これじゃあごはんとりにいげない゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」

ご飯をどうしようと考えていたら急に力が抜けてきた。
大きくなった赤ちゃんが今まで以上にれいむの栄養を吸収し始めたのだ。

「あがぢゃんんんんん!ずわないでえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!
おかあざんじんじゃう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」


あ…目がかすんできた…。
れいむはもうだめなんだ。
赤ちゃん、一緒にすりすりしたかったなー。

「もっどゆっぐりじだがっだ…」




こうしてれいむは赤ちゃんの望み通り、
とーーーーーってもゆっくりすることができたとさ。






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自分のゆっくりできることを他人にしなさい。
聖ゆっくりの教えを産まれる前から実践できるってすごい。



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  • 初めての制裁
  • 僕のうさばらし
  • ゆっくりは死んだ
  • 見せあいっこ
  • ゆっくりの伝道師
  • 妄想お兄さん

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最終更新:2022年05月19日 14:40