森にゆっくりの団体が越してきた。
500はいるだろう、結構な群れを率
いているのは当然ドスまりさである。
「この森には食べ物が多そうだよ!絶好のゆっくりプレイスだよ!」
ドスの宣言に群れのゆっくり大喜び。喜び勇んで狂ったように辺りを跳ねまわるその様は正に跳梁跋扈、阿鼻叫喚。
正視に堪えぬ地獄絵図。
よだれと体液でぐちょぐちょの粒餡饅頭が本能とすら呼べぬ意志で物言わぬ草花を蹂躙し昆虫を米粒のような歯で噛み潰し、
清らかな大地に巣作りなどと称して無様な穴を穿りかえす。
それを楽しげに見守るドスこそ悪の象徴。この世に生まれてはいけなかった責めを負うべき存在。
各々、ゆっくりが森の比較的ひらけた場所をゆっくりプレイスなどと勝手に決め付けて小半時、餌集めを兼ねて周囲の環境を調査すべく
ドス率いて年長のゆっくりが20体ほどで遠征に出た。
「おいしいごはんをゆっくりもってきてね!」
「おもしりょいのいっぱりもてきちぇねー!」
子供を抱えた親ゆっくりや赤ゆっくりのぴーぴー喚く声を受けていざ出発。
群れがやってきたのは森の奥のほうからであったので、はじめはかなり大きなものだと思っていた。おそらく森の端までは一日がかりで
ようやくたどり着けるくらいだろうと。そんなことはなかった。
1時間もしないうちに森は終わり、そこに見えるものにゆっくりは驚いた。
「ゆゆゆゆゆゆ!人間がいるよ!」
森のすぐそばに村があったのだ。規模はそう大きくない。が、柵はしっかりしているし森から見える位置に畑もない。
おわかりだろうがここの村はゆっくり対策をしっかりしているのだ。
「むきゅむきゅむきゅ。ドス、こんな近くに人間が住んでるなんて盲点だったわ。どうする?」
頭の上でむきゅむきゅ叫ぶ、でんぷんヨウ素を垂らした色のクリーム饅頭がドスに語りかけた。
言われるまでもねぇ。見りゃわかんよ。ドスは困った。大きい森だと思ったのにあまりにも村が近すぎる。
もう少し奥のほうに集団が住めるような広場を探すか?
旅の途中ですでに半数がれみりゃやふらん、それだけならまだしも野生の動物に襲われて7割が消失していた。
森の奥は危険すぎる。いまさら戻れない。
ついでにこいつらの頭では気づいていないが、死んだ阿呆饅頭の半分は罠によるものである。それは実に自然にカモフラージュしていたので
「ゆゆ?赤ちゃんさっきまでれいむのめのまえにいたのにきえちゃったよ?」
「れいむあほなの?みていたのにきえるわけないでしょ。さっさとすすんでよね、あとがつかえてるんだから。」
「わかったよ。ほかのあかちゃんはいきなりきえないでね!」
こんな調子である。ゆっくりがみんなこれほど阿呆かというと、大体がこんなもんである。
ドスは無い知恵しぼって考えてみたが、知恵熱で帽子からしゅーしゅー湯気が立ち、ぱちゅりーが煮えくりかえりそうだったので
しょうがなく広場に帰ることにした。食いものは?途中でいろいろ探したが雑草以外に何もなかった。
「にんげんなんてしったことじゃないよ!」
「そうだよ!ここはさいこうのゆっくりプレイスだよ!ここからうごこうなんてドスもぼけちゃったの?しぬの?しゃぶるの?」
「ありすはひとざとにおりてもいいわよ!せんれんされたとかいはになるにはしゃこうてきになるのがいちばんだからね!」
「わかるよーにんげんからごはんもらえばかんたんだよー」
「ところでこのちーんぽ!をみてくれこいつをどうおもう?」
群れのゆっくりどもを集めて会議と称した喋り場を開くと、まぁゆっくりらしいこと。
みんながみんな、意見なんてものじゃない我がままを口中シロップだらけにしてぶくぶく口角泡吹きながら叫び散らした。
ドスは色々考えてみたが結局群れの意見は「いいから飯を食わせろ。ゆっくりさせろ。」でしかなかったので独り人間対策を講じることにした。
そうなるとこれしかない。
「みんな!これからドスは人間に『協定』を結びに行くよ!」
「ゆゆゆうっゆうゆ?!き、きょうてい?なにそれ?おいしいの?」
ゆっくりは聞きなれないどころか聞いてはいけない言葉を聞いて白目をむいた。よだれをたらして放心する馬鹿もいた。
「つまり、人間と話し合いしてゆっくりを襲わないようにしてもらうんだよ!」
ゆっくりは色めきたった。さすがドスは俺達にできないことを平然とやってのける。そこに痺れるし憧れる。
「じゃぁドスは人間のところに行ってくるよ!」
ドスは側近ゆっくりに集団の管理を任せて、お土産になけなしの保存食料をいくらか帽子に忍ばせると意気揚々と村のほうに這いずって行った。
「こんにちわ!ドスまりさがゆっくり来たよ!責任者をだしてね!」
もちもちしたキングスライムみたいなのがぼにょぼにょと村の柵に近付いてきたの見て村人が数人集まってきた。みな何事もないような雰囲気でありながら、
しっかりと鍬とか鎌とか木槌を手にしている。ドスはまったく村人の冷めた視線にも気付かず、責任者を出せとのたまった。
「なにしにきた?でっかいの。この辺じゃぁもうゆっくりなんか見ないはずだが。」
「ゆゆ!ドスは今日引っ越してきたんだよ。おじさんは村の責任者?だったらドスと協定を結んでね!」
話しかけた一人の村人はあぁそうか、と軽く頷いた。
「そこで待ってな。村長を呼んでくる。」
そばの若者に顎を向けると、すぐに村の奥に走り去った。ドスは話がすぐにすみそうだと餡子を撫で下ろした。
相変わらず冷たい視線でドスまりさを見つめ続ける村人の視線にも気付かず。
しばらくして若者がなにかをもって戻ってきた。ドスは知るわけもない、大事そうに抱えた包みは村の薬屋から持ってきたとは。
「まず歓迎にこれでも食ってくれ。」
包みの中には美味しそうなお菓子が入っていた。ドスは瞬間、目の色を変えてお菓子に飛びつき、むーしゃむーしゃと食らいつく!
ドスの体にしては少ないが、村人が自分を歓迎してくれているとわかってこころから喜んだ。お礼を言おうとした。
だが、口が開かない。
「??~~~~~????!!!!!!」
それだけではない。体中から力が抜けていく。ゆっくりにこんな感覚は理解できないし表現もできない。
強いて言うなら、水に溶けかけたようなぐにゃぐにゃした感覚…。
「死ね。」
ドスの顔面に木槌が命中した。それは木のように見えて実は中身は鉄でできていた。先端は杭のように細く尖らせてあった。
混乱しているドスは一瞬なにがどうなったのかわからなかったが、痛み?熱い?あれ?なにこれ?ようやく自分が攻撃されたことを知った。
「~~~~~~~~~~~~~~!!!(翻訳:なんでこんなことするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!)」
口が開かないから叫べない。涙はぼろぼろ零れるが生理反応にすぎない。
さらに村人が、今度は鎌を振るう。すぱぁ!と心地いい音がしてドスの左目から上下に一直線に切れ目が入った。
ぼしゃぁっ!と餡子がこぼれるこぼれる、餡子がぴゅーっと噴水のように噴き出したり。
村人は勝手知ったるこの有様、ドスからゆっくり離れて餡子噴水の直撃を避けている。そうこうしているうちに集まっていた5人の村人は
手持ちの道具でドスをばらばらに掻っ捌いた。
「ドスおそいねー。あのぐず、なにとまどってるんだろーね。」
「おかーしゃんおなかしゅいたー。」
「さぁまりさ!だい8ラウンドよ!たちなさい!じょおうさまはまだまんぞくしていないわよ!」
「あっちにおもしろそうなのがあるよ!ついてくるこはこのぼうしにとーまれ!」
ドスがいない間、群れゆっくりは実にゆっくりしていた。監視を頼まれていた側近たちもだらけていた。
そこに、ドスが村に辿り着いてから5分もしないうちに広場のあたりはやけにがさごそと音がするのに誰かが気付いていたら…
何かが変わるわけがない。
村の若い衆が三人ほど、連絡を受けて鉄条網と杭数本、木槌をもってドスの足跡を遡った。ドスは重たいので這いずるしか移動の方法がない。
追跡などゆっくりでもできる。
若衆は広場の周り、ゆっくりからは直視できないくらいの位置に杭を打ち鉄条網を張り巡らせた。
30分足らずで包囲網が完成すると、一息つく間もなくすぐに群れの中に分け入った。
突然、人間が現れたことに驚愕するゆっくりと慌てふためくゆっくりとじゃれつこうとするゆっくりと、様々であったが、
死にざまはみな同じだった。
若衆はまず木槌を振り上げ、ゆっくりを叩き潰し、逃げようとするゆっくりを袋に詰めて叩き潰し、鉄条網に引っかかったゆっくりを
押し潰した。
500体くらいなら自分たちで勝手に潰しあうのも含めて、10分で殺し終わる。
辺りにゆっくりが残ってないか探しまわり、草むらの中で身を低くして震えていたちぇん、木の洞でがたがた命乞いしていたれいむの親子、合わせて10匹ほどは持ち帰ることにして
鉄条網を取り外し、村に帰った。
柵の傍では別の村人たちが大きな穴を掘っている。潰れたドスを埋めるための穴だ。一メートル立方くらいの穴を掘り終わると、そこにぐしゃぐしゃになった
饅頭皮と帽子の残骸を放り込んだ。
「ひさしぶりのゆっくりだったなぁ。」
「この前よりは小さかったけどな。」
「群れ、500匹もいなかったぜ。大方、罠にかかったんだろ。」
「あぁ、それじゃまた点検に行かないとなぁ。めんどくせぇなぁ。」
村の一日は忙しい。ゆっくりになぞ構ってられないのが実情である。この村ではそうして20体近くのドス集団を始末してきた。
それでもゆっくりはやってくる。迷惑なことに。
おはこんばんちは。VXの人です。wiki入りしたい。
ドスは大きい。重い。強い。
だからなに?ゆっくりじゃん。
でっかくても6メートルくらいだろ?ドスパーク?あったかいの?ジャンプ?下に杭でも置いとけ。
スレでドス対策とかいうけどそんなのいらないって。群れが凶暴化?その前に殲滅しとけ。
虐待じゃないけどこういうのはここでしか投下できないのでさーせん。
最終更新:2022年05月03日 15:53