「あれから○年」
(虐待スレ26の184-185が元です)

注意
  • 独自設定満載です
  • 他の人の設定勝手に使っています
  • 最後のキャラの性格が何か違います
  • ほとんどゆっくり虐めてません
  • 勢いに任せて書いたので文章めちゃくちゃです



幻想郷に謎の生物ゆっくりが突如現れてからはや○年。
不可思議な連中の集まりの幻想郷でも飛びぬけて珍妙なこの生物は、
住人たちに笑いと喜びと主に怒りをもって迎えられた。

…のも今は昔の話である。
永遠亭の天才によって生態も習性も明らかとなり、
人々は謎を失ったゆっくりに対する興味を失っていった。

考えても見てほしい。
犬がワンと鳴くことは驚くことだろうか。
カラスの鳴き声にいちいち反応する人間がいるだろうか。
地面にダンゴムシが這っているのを不思議に思う人間がいるだろうか。

ゆっくりは今や幻想郷にとって、
そんなどうでもいい存在になっていた。


ここに一組のゆっくり霊夢の家族がいる。
しかし能天気さだけが売りと言われたゆっくり霊夢とは思えない。
親ゆっくりも子ゆっくりも、生まれて間もない赤ちゃんゆっくりも、皆目が死んでいる。

今までは「ゆっくりしていってね!」と言えば、
人間は何らかの反応を示してくれたのに。
今では人間はゆっくりに目もくれない。

「無視しないでね!」と大声で叫んでみた。
返事はなかった。

前は残り物を分けてくれた屋台のおじさんのところへ行ってみた。
おじさんは黙々と仕事するだけだった。

砂遊びをする子供たちに混ざってみた。
子供たちはゆっくりを無視してサッカーを始めた。

人の家を勝手に荒らして自分の家宣言をしてみた。
怒るでも慌てるでもなく、ただ淡々と処分された。


外の世界で忘れられたものが辿り着くという幻想郷。
幻想郷からも忘れられたゆっくりはどこに行くのだろうか。


「いなくなるのよ。どこの世界からもね」

すきま妖怪 八雲紫は誰に聞かれたでもなくそう呟いた。

「紫さま、何壁に向かって話してるんです? とうとうボケましt……ミギャァァ!」

	すきま妖怪の式
	全身複雑骨折で

	 リ タ イ ヤ
	再 起 不 能


すべてのものから忘れ去られたゆっくりたち。
しかしゆっくりたちもまた忘れていた。
忘れ去られるのがゆっくりの運命であると言うならば。
その運命に真っ向から反逆する”漢”がいることを。
ゆっくりたちは知らなかった。
自分たちの今歩いている場所が”彼”の家の前だということを。


バァンッ!!!


突如、玄関の扉が破壊されるような勢いで家から何かが飛び出してきた。

普段は静かなる男! 身長195cm 虐待お兄さん!
透明な箱を小脇に抱え、雄たけびをあげてゆっくり霊夢の家族へ突進するぅ!

「ゆっ、にげr『ゆっくりしていってね!!』

虐待お兄さん52の虐待技のひとつ、≪先制ゆっくりしていってね≫
三大テノールも裸足で逃げ出すほどの張りのある声に、
ゆっくりに餓えきっていた霊夢たちに抵抗できるわけもなく、
かといって咄嗟に返事を返せるわけもなく、ゆっくり霊夢たちは全員が一瞬固まった。
その一瞬で充分だった。
射命丸も驚きのスピードでゆっくりたちを箱に詰め込むと、
お兄さんは反転して自分の家へと舞い戻った。

うず高く積まれているのは、すでに販売終了して久しい透明の箱。
どんなに厳しくしつけられたゆっくりでも荒さずにはいられなくなる絶妙な家具配置。
隣りに部屋にも悲鳴を漏らさない、河童謹製の防音ふすま。
脱出できないよう”返し”のついた風呂桶と、ゆっくりには開けることはできても閉められない蛇口。
黒白魔法使いやすきま妖怪すら退けるが、ゆっくり相手には穴だらけの防犯設備。
家全体に染み付いた、決して消えることのない餡子の匂い。、
まっこと絵に描いたような虐待お兄さんハウスであった。

「がははははは! お前たちの大好きな透明な箱がお家だぞぉ。
 ルームメイトには発情したゆっくりアリスを用意してあるからなぁ。
 俺の留守中の世話は稗田さんちの阿求ちゃんがぜひ任せてほしいと言ってたから安心しろぉ。
 病気の予防のために月に一回、八意先生の定期検診があるからなぁ。
 今日の晩御飯はこれからの末長い生活を祝して赤ちゃん霊夢の姿焼きだ、残さず食えよぉ。
 それから明日は人形劇を見にアリスさんの家に行こうなぁ」
「「「「や"め"な"い"でぇぇ!! ゆ"っく"り"でき"る"よぉぉぉ!!」」」」

ちょっとお兄さん、久方振りの虐待に胸躍りすぎてハイなご様子。

		THE END			



前にスレに投下した小ネタをいろいろと弄ってみたらこうなった。
たぶん暑さで頭のどこかがイカれたんだろう。
うまくSS書ける人が羨ましいな。


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最終更新:2022年05月03日 19:03