注意
死なないゆっくりがいます。
ぬるめです。
死後のゆっくり
「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」
俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。
「ゆぎゃべ!!」
コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。
「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」
あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。
「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」
「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」
なんかうるさいので黙らすことにした。
「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」
「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・
ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」
さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。
無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。
「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」
「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」
まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。
「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」
暇だし少しからかってやるか。
「なんとかしてやろうか?」
「「ゆ"ゆ"っ!」」
一斉にこっちを見るゆっくり。
「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」
「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」
こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか?
まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。
「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」
「ゆうれい・・・?なにぞれ?」
「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」
「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」
「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」
「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」
「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」
「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!!
まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」
「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」
なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。
なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。
グシャ!!
「ゆべえっ!!」
グシャ!!
「ゆぼろっ!!」
見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。
さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな?
っていうかこいつらに魂ってあるのか?
- などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。
「ゆ~どろどろどろ~・・・」
「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」
「うわっ、マジで出てきた!」
そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。
「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」
「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」
「ああ、わかった。・・・ホレ。」
俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。
「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」
「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」
「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」
「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。
そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」
男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。
「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」
「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」
「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」
「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」
「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」
じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。
ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。
「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」
まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。
「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」
「まかせてねれいむ!!」
ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。
しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。
「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」
「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」
そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。
「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」
「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」
「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」
「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」
「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」
「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」
「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」
ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。
- そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。
「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」
「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」
お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。
「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」
「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」
なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・
適当でもいいのかな?
「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」
「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」
痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。
しばらくして回復すると
「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」
「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」
「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」
そういってつぶれた饅頭を指差す俺。
「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」
「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」
「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」
「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」
「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」
「そうだよ。」
「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」
「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」
あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう?
そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。
もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか?
ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!!
「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」
一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。
「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」
「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」
二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。
そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。
う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。
「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」
「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」
「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」
俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。
「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」
「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」
「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」
どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。
「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」
「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」
しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。
「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」
「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」
「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」
「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。
「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」
ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。
「さぁ?俺は知らないなぁ?」
白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。
「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」
「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」
「南無大慈悲・・・以下略」
「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」
「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」
便利だなこれ。
そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。
「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」
「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」
「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」
「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」
「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」
後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・
「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」
「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」
赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。
もうほとんど原型は残っていない。
「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」
「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」
赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。
するとそこに何かやってきた。
「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」
「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。
「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」
その声に気づき二匹も引き返してくる。
「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」
「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」
当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。
「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」
「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」
こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。
とりあえずれみりゃに話しかけてみる。
「おい、れみりゃ!」
「う~?おにいさんなんだど~?」
二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。
「おのこしはするなよ。」
固まる二匹。
「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」
「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」
「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」
無視。
そしてれみりゃの食事が始まった。
まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。
「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」
全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。
「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」
「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」
「「おちびちゃああああああああああああん!!」」
しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。
赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。
「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」
「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」
- なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。
「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」
「う~☆わかったんだどぉ~☆」
そういって飛び立っていったれみりゃ。
「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」
「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」
今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。
すぐにあきらめたようだ。
「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」
「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」
さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると
「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」
「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」
「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」
「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」
そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。
「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」
「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」
面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。
「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」
「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」
霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、
しかしそこで
「ゆべっ!!」
「ゆぎゃ!!」
まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。
「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」
「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」
「それは壁じゃないよ。結界だ。」
「「ゆ?」」
「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」
「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」
「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」
「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」
俺はさっさとそこを後にした。
「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」
残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。
なにをすればいいのかまったくわからない。
「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」
「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」
ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。
「ゆ・・・?なに?」
するとそこから何かが出てきた。
「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」
なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。
「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」
「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」
「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」
男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。
そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。
あとがき
最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。
一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。
今まで書いたもの
- ゆっくりコールドスリープ
- ゆっくりを効率的に全滅させるには。
- ユマンジュゥ
- きれいなゆっくりの作り方
- ゆっくり達のバザール
- ゆっクエ
- あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠
- ラジコンうーぱっく
- 笛吹き男とゆっくり
最終更新:2022年05月03日 23:52