※このSSはゆっくりが酷い目に合います。なお虐待描写は薄めになっております


『ゆっくり競泳』


夏 日差し 暑い
この条件から導きだされる田舎暮らしの考えは只一つ。川に涼みに行く
とりあえず準備でもするかな


おおあついあつい。そんな声が聞こえるあぜ道を虫取り少年のような格好で歩く。ちなみに俺は青年だ
あの森の中央には平野があり目的地の清流の川が流れている。あともう少しというところだろう
実は涼みのついでにもう一つ目的がある。あの川では苔も良く育つため鮎が住み着いているのだ
この時期なら塩焼きも良いが天ぷらにも出来る。そのために俺はわざわざ重たいテンプラセットを担いで行く
そう思うと気持ちがはやる。俺は木漏れ日の中で足どりを速めた

川について俺は軽くため息をついた
どうやら俺以外に人の姿は見当たらない。さっそく川岸に腰を下ろし鮎釣りの準備をする
しかし鮎の影が少ない気がする。まぁこんな年もあるのだろうと特に気にも留めず釣りを始めた

釣果はまぁまぁといった所だ。これだけ有れば十分だろう
そして一度川から離れて荷物置き場へ行くと後ろからけたたましい叫び声が響いてきた

「ゆぐう゛っ!お゛お゛れ゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」
「まり゛ざがあ゛あ゛あ゛あ゛!だれ゛か゛だす゛けでえ゛え゛え゛!!!」

なんだこいつらは?見れば一匹のゆっくりまりさが帽子を船代わりにして川に浮かんでいる。だたし岩に引っ掛っており動けないらしい
その岩には俺が捕まえた鮎を入れたバケツが繋がってる。ははあんなるほど。コイツら俺の鮎を横取りしようとしたのか
更に見たところまりさの帽子は半分沈みかけている。岩にぶつかった所為で帽子が曲がりそこから水が流れ込んでいる
ちなみに連れとみえるれいむはただ見てるだけだ。枝でも使えば届く距離だろうに
とにかく俺はバケツへと近づいていく

「ゆ゛!?おじさん!はや゛くま゛り゛さ゛をたす゛けて゛あ゛げてね゛!!!」
「ありがとうおじさん!かわいいまりさをたすけてくれるんだね!ゆっくりはやくするんだぜ!!!」
「おいれいむ。なぜまりさは川にはいったんだ?」
「ゆ?そんなのいいからはやくまりさをたすけてね!ぷんぷん!!!」
「ブブー!残念なお知らせがあります。お兄さんはれいむが答えてくれないのでまりさを助けてあげられません」

すると間をいれずにまりさが答えた

「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?おにいさん!まりさはみずあびにきたんだぜ!」
「俺はれいむに聞いてるんだ。おいれいむ、まりさが死んでもいいのか?ちなみに嘘だったらお前も川にいれるからな」
「ゆ゛う゛う゛う゛………。ま、まりさはみずあびにきたんだよ!うそじゃないよ!おさかなさんなんてしらない!!!」

誰も魚なんて言ってないがな。まぁ最初から分かってたのでとりあえずまりさの髪飾りに釣り針をつける
そして川にダイブ!!!……の一歩手前で釣り竿を固定する

「ゆ~!おそらをとんでるみた……ゆ゛!?おじさん!すいめんにちかづけないでね!」
「なんでだよ?お前らは川に水浴び来たんだろう?だったら水に触れたって大丈夫だろ」
「っ!?」

ゆっくりまりさとれいむは所詮饅頭だ。皮だってメリケン粉を練った物だし水をかければすぐにふやける
この前子供達が水鉄砲でゆっくりを追いかけまわしていたからその事は良く知ってる
さぁどうするかな?
するとしばらくしてまりさが口を開いた

「おにいさん!まりさはやめようっていったんだぜ!でもれいむがまりさをおどしてさかなをとりにいかせたんだぜ!!!」
「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛???どお゛じでそ゛んなごどいう゛の゛!!!」
「なるほど。ではまりさは悪くなくてこの糞饅頭のれいむが諸悪の根源なんだね?」
「ゆっ!そうだよ!こんなくそれいむはまりさのともだちなんかじゃないんだぜ!おにいさんはやくまりさをたすけてね!」

もはやれいむはあまりのショックに餡子が追いつかず黙って震えている。何でこんな奴が野生で生きれるんだか不思議君もびっくりだ
俺はまりさを陸に揚げながらそう思った。案の定まりさはニヤけた顔でれいむを罵倒している

「じゃあまりさはおうちにかえるかられいむはそこでゆっくりしんでね!」
「……ま、人間様を舐めるなよってね」と呟く俺はまりさを抱えた
「ゆっ?おにいさん!まりさはおうちにかえるんだよ!はやくはなしてね!」
「何言ってるんだい。まりさの大事な帽子がビチャビチャじゃないか。それだと腐ってしまうぞ。どうだい、お兄さんのおうちでゆっくりしないか?」
「ゆゆゆ!そうだね、おにいさんのおうちでゆっくりしてあげるね!」
「じゃあこのわるいれいむはどうしようか?」
「くそまんじゅうのびっちれいむはいっしょうそこでゆっくりしていってね!」
「そうだな。それじゃあいっしょに帰るか!まりさ!」

そうして俺は自宅へと向うことにした。その間まりさはずっとニヤニヤしてれいむの事を罵倒し俺は適当に相槌を打っていた
俺の背中のバッグは歪に膨れて震えていたがまりさはそんなこと気にも留めなかった
(そういや結局テンプラセット使わなかったなぁ。まぁ家で塩焼きにするか)


おおゆうやけゆうやけ。そんな声を聞きながら俺は帰途についた
ドアを開けて家に入ると……なぜかゆっくりの声が聞こえた。家の中からだ
抱えているまりさをソファーに置いて待たせておくと台所へ向う。それはもう床が泥と何かでドロドロだった

「ゆっ、おじさん!ここはまりさのおうちだぜぇ!にんげんははやくでていくんだぜぇ!」

無言で捕獲and透明箱行き。そのまま居間に戻った

「おにいさん!そのまりさはなんなんだぜ?」
「これはね、悪いまりさなんだ。だからお兄さんがこうやって閉じ込めてるんだ。まりさはそんな悪いゆっくりじゃないよね!」
「ゆっ!そうだぜ!あんなくそれいむとはちがうんだぜ!」

(以下、川で会ったまりさはまりさA、この家に入ったまりさはまりさBと表記する)

「よしまりさA、お兄さんと晩飯にしようか!」
「そうだね!はやくゆっくりとごはんもってきてね!」
「おじさん!まりさBにもごはんたべさせるんだぜ!あとはこからゆっくりだすんだぜ!」

雑音は気にせず俺の晩飯と適当なおにぎりを作ってやる。そういや後で掃除しないとな

「よしまりさA、晩飯だぞ」
「ゆっ!おにいさんありがとう!」
「どお゛じでまりざBには゛ない゛のお゛お゛お゛!!!!!はや゛くし゛な゛い゛とゆっ゛く゛り゛ゆる゛さ゛な゛い゛がらね゛え゛え゛え゛!!!!!
「おお許さないだってさ、怖い怖い。飯は美味い美味い」
「そうだねおにいさん、こわいこわい」
「ゆぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!???」
「ゆっくりできないまりさBはそこでくやしがってるといいよ!ハフハフッ、めっちゃうめぇ!」
「ゆぬydfじおdfんvgdffgfニコウザdfくぁw★!?’&・1」

まりさBは箱を涎か汗か涙でグチャグチャに汚して何か叫んでいる。もちろん内側だけ汚れているので無駄なのだが
そうやって俺とまりさAはまりさBを肴にしてれいむの事などを話しながら晩飯を終え、その日を終えた
これが最後にゆっくりできる夜だとも知らずに……


翌日、俺は起床すると玄関の棚を開けて食べ物をほり込んでやった
そしてまりさA、Bを起こして朝食を開始する。やはり昨晩のようにまりさBを肴に(ry

「おなかいっぱいだなまりさA!じゃあお兄さんといっしょに遊びにいくか!」
「ゆ?まりさAはゆっくりするよ!しばらくまりさのおうちでゆっくりするね!」

一晩でおうち宣言である。しかし此処はなんとしても川に連れていかねばならない
こっそりとまりさAに耳打ちする

(あのわるいまりさBを処刑するんだよ!まりさAもいっしょに見たくないかい?)
「ゆゆっ!?おじさんあたまいいね!まりさもいっしょにつれていってね!」

大声で返事するまりさA。もはや昨日の礼など覚えてないようである。相変わらずニヤニヤしやがって
フン、それももうすぐお終いだ


おおいなかいなか、という声を聞きながら俺は川へと向う
昨日と違うのはまりさA,Bの同行と背中に入っている中身である
結局まりさAはまりさBとれいむの悪口ばかりを得意げに言いながら満足げに顔を反らせていた
どうしてここまでブチ殺したくなるんだろう。稗田さんはその道のプロらしいが体が弱いとも聞く。不思議なものだ
今度たずねてみようか。土産は赤ちゃんゆっくりでいいだろう
おっと川が見えてきたな。俺は腰を下ろして準備にかかった

まず川の向こう岸とこちらの岸に平行になるように3本ずつ杭を打つ。同じ岸の杭の幅は一定にする
そして向こう岸に対応する杭同士を縄で結ぶ。これで川の流れと真横に分割されたコースが二つ出来た
つまりは水が横に流れる競泳プールの様なものだ。ちなみに距離は7~8mぐらいでバサロマークは無い

「よしまりさA、B。今からお前らに競争してもらう」
「ゆ?まりさAはまりさBのしょけいをみにきたんだぜ!そんなことしたくないぜ!」
「あぁルールを言ってなかったな。ルールは簡単!早く向こう岸に着いたゆっくりの勝ち。負けたゆっくりは処刑だ」
「「っ!!!!!!」」

まりさAは驚きを隠せないようだ。一方のまりさBは急な話だが、それでも少し希望が出てきたので目に光が戻った

「おじさん!まりさAはそんなことにつきあってられないよ!ゆっくりおうちにかえるね!」
「おいおいまりさA、お前が負ける訳ないだろ?相手は昨日からロクにメシをくってないんだぜ?楽勝だよ
それにもしお前が勝ったらお菓子も沢山あげるよ」
「ゆっ!?そうだね!らくしょうだね!あとでおかしちょうだいね!」
「おうおう、頑張ってくれよ」

『此処で選手の確認をしましょう。こんにちは、実況のスイミング喜多です。
まずは1コースのまりさA選手。かなり余裕の表情です。確かにお肌のコンディングはばっちしでしょう。
一方の2コース、まりさB選手。体力に不安がありますが命が掛かった勝負、負ける訳にはいかない!そんな熱い心が伝わります。
さぁもうすぐ始まります第一回ユックリピックin幻想郷、水泳の部。勝利の栄光は誰の手に!
それではここで審判長からの言葉です』

「えー今回のユックリピック競艇の部は全幻想郷水泳連盟の規則に乗っ取って行ないます。
今大会ではフォルススタートは即失格となりますので十分に注意するようにしてください。なお応援について(ry」

「いみわかんないよ!さっさとはじめてね!」
「そうだよ!はやくはじめてね!ぷんぷん!」
「そうだな。俺も一人じゃ疲れてきたよ。じゃあ準備はいいか?よぅい、セイッ!」←掛け声

ザァッ!スタートダッシュで先陣をきったのはまりさA、帽子を少し前に傾けて必死に枝で漕いでいる
まりさBはやや遅れ気味ながらもまりさAの後ろにしがみ付いており両者の距離は縮まらない
しかしまりさAが横に流されて進行方向が斜めになってしまった。その隙を逃さずまりさBは涎と汗と涙でグチャグチャになりながら漕ぐ
だが急に力んだまりさBは相当体力を消耗したのかペースが落ちてきた。もう残り4分の3だが顔が半分死んでいる
その間にもまりさAは進んで行く。やった、まりさAのかちだ。あのまりさBはゆっくりしんでね。そう確信して向こう岸へタッt――――

「まりさ!ゆっぐりじでいってね!」
「ゆっくりしていってね!」

まりさAは向こう岸から聞こえたゆっくりの声に反応し、口を開けてしまった
口から落ちた枝は横に流れてゆき、まりさも横に流されるが体が縄に引っ掛りゴール前10cmで静止する
悲しいかな、枝は川に浮いてはいるが縄は水面よりも高い位置に張ってあるためそのまま下流へ流れて行く
そして進む手段の無いまりさAを尻目にまりさBはゴールしてしまった
そのとき見えた向こう岸には、あのれいむが居た。昨日死んだはずの、糞れいむが見えた

「どお゛じであ゛ん゛な゛ごどいう゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!ぐぞれ゛い゛ぶの゛ぐぜに゛い゛い゛い゛!!!!!!!!」
「はいまりさAの負けー。ざんねんでしたー処刑執行ー」
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛な゛ん゛でな゛ん゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!」
「なんでってお前負けたじゃん。ちなみに応援はOKだからなんの違反もないしな」
「あんなひどいこといったまりさAはさっさとくるしんでゆっくりしんでね!おにいさんがゆっくりたすけてくれたよ!」

そうなのだ。実は昨日れいむをこっそりカバンにつめて持って帰ったのである
帰宅後に玄関の下駄箱に入れてエサをやりながら待たせていた。もちろんその間にまりさAの罵倒は丸聞こえである
当然まりさAへの怒りは溜まり今にも襲い掛かりそうだったのを見て俺が提案したのである
まりさAを負けさせるためにゴール直前でまりさAにだけ聞こえるように「ゆっくりしていってね!」と言ってくれと
ゆっくりした結果がこれだよ!

「そうか、れいむは苦しませてゆっくり殺したいのか。よし、こうしよう」

俺は未だに浮いているまりさAの帽子に縄をくくりつけて川の岩に固定し、放置した
そしてまりさB、れいむの二匹を連れて帰宅した。そのときに後ろから声が聞こえたが気にしなかった


あれから一週間して俺はまりさBとれいむで子供を作らせて生まれると同時にかっぱらい、親二匹は畑の肥やしにした
その赤ゆっくりを手土産として、俺は稗田のお嬢さんの家にたずねに行くのだ
どんな反応をしてくれるのだろうか。少し期待しながら俺は相変わらずのあぜ道を歩くのである

(終)


初投稿の喜多です。本名じゃないです
SSどうだったでしょうか?虐待の面で弱いかな
次はもうちょっと読みやすい文章にしたい

そういえば、実は競泳じゃなくて競艇なんだよね


  • オマケ~まりさAのその後~

まりさA「だれ゛がだす゛け゛でよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!か゛わ゛はこ゛わい゛よお゛お゛お゛お゛!!!!!!!」
れみりゃ「れみ★りあ☆うー♪たべちゃうどぉ~。うーうーッ!?うぎゃあああ!!!ざくや゛ー!ざぐグボッ!!!」
まりさA「コイツ……体付きの癖に川で溺れやがったぞっ!?ゆっくり襲った結果がこれだよ!」

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最終更新:2022年05月04日 22:25