所属 その他
概要
神と呼ばれる存在。何者かに「しりぞけ」られた。
中央の実体および背後の手のどちらが神であるかは定かでない。
詳細は不明。
余談
かつての
ザオ家は、「神のような」力を持っていたにも関わらず、
五家や
トルトゥーガ(紅丸)の策謀によって追い落とされた。
「神をしりぞけ
悪魔が暗躍する」という一文も、何らかの示唆や比喩の可能性がある。
「神」が「しりぞけ」られるエピソードは世界中に存在する。以下にその代表的例を示す。
メソアメリカ、ユカタン半島にて古く生まれたマヤ神話においては、チチカステナンゴ文書とも呼ばれるキッチェの書『ポップ・ヴフ(ポポル・ヴフ)』にそのさまが語られる。
シ・バ・バルバーと呼ばれる冥界を支配する十二の主のうちフン・カメーとヴクブ・カメーは、双子のフンアプフーとイシュバランケーに難題を仕掛けるも、その全てを攻略され、とうとう奸計によって首を刎ねられる。
ドイツのチューリンゲンなどでは、神を追放する伝統的な行事が存在する。しかし、ここで「しりぞけ」るのは神の中でも死神と称される部類の存在である。
死神を象徴する、ある種共感呪術的な作用のためにカバノキの人形を用意し、「死神を追い立てる」と歌いながら、とうとうそれを池に投げ込んで沈めてしまう。
その後、死神がつけてこないように、あるいは襲ってこないようにするため、転ばないよう気を付けて帰宅する(日本の送り犬・送り狼に近い)、というところで行事は完結する。
類似の行事は付近の他地域にも存在するが、概して春や夏、生命の祝福を象徴することが特徴である。
フィンランドで口伝されてきた『カレワラ』では、大気の娘にして水の母イルマタルより生まれ出でた老いたる赤子・賢者ワイナミョイネンが、ポホヨラの女主人を「しりぞけ」る。不朽の工匠イルマリネン、むら気なレンミンカイネンと共に、イルマリネンが鍛造した偉大なる機構、即ち小麦粉と塩と黄金を生み出すサンポ・ミルを奪還し、追手となる女主人を撃退したのである。
反面『カレワラ』の終わりには、新たなるカレリアの王者が誕生したことに気付けなかった老ワイナミョイネンがそのことを恥じ入り、古き時代の象徴として「しりぞ」き、自ら呪歌を歌って銅の舟に乗り、海の彼方へと立ち去った。
日本の『古事記』や『日本書紀』、通称記紀においては、かのイザナギがイザナミを「しりぞけ」た。
また、超越的存在としての神以外に、いわゆる「人間神」が「しりぞけ」られるケースも存在する。
最終更新:2026年02月21日 17:39