The Epic of Zektbach -PIANO COLLECTION- 譜面本
No. | 曲名 | アレンジ | 難易度 |
Ⅰ | Overture -Ristaccia- 序曲~リスタチア~ | 成田玲 | ★★★★☆ |
この星に知をもつものがあらわれしころ、 世界各地で巨大な未知の遺跡が発見された。 しばらくして、空船の遺跡と名付けられたその場所より 美しい八つの宝玉が発見された。 それはいつしかリスタチアと呼ばれるようになった。 リスタチアは種に奇跡と進化をもたらし、そして滅亡を導いた。 |
美しさと勇ましさを持った力強い曲。 オペラのようなメロディや派手さも特徴的だが、 曲の端々に感じられる哀しさや明るさも大切にしたい。 これから繰り広げられる物語をイメージして欲しい。 | ||
Ⅱ | Shamshir Dance シャムシールの舞 | 牧戸太郎 | ★★★★☆ |
長きに渡るノイグラード王国との戦が終わり、 平和を取り戻したかに見えたアゼルガット王国であったが、 突如事件は起こった。 街で当たり前に行われている踊り子達による舞踏を見て、 狂い出す人間が後を絶たなくなったのだ。 彼らは口ぐちにこう言う。 『殺される!殺される!』『あの赤い目!魔物だ!』 それは戦争で心に深い心的外傷を残した、 シャムシール軍の兵士達であった。 |
本アルバム唯一の連弾アレンジ。 ジプシーのリズムや、中近東を思わせる音階、旋律が特徴。 ボトムはセコンドに任せ、 プリモは高音域でバイオリン、シロホン、ティンバロンの 駆け回るようなフレーズを思い切り表現してほしい。 | ||
Ⅲ | ZETA 素数の世界と超越者 | 成田玲 | ★★★★★ |
父親の残した一つのメモ。それを頼りにリアンの旅ははじまる。 ルフィナが残した巨大な地下迷宮を抜け、海底神殿に辿り着いた時に リアンは自分が大きな運命を背負った血筋である事に気付いた。 そしてルフィナが課した立ちはだかる七つの試練を超えたとき 素数の世界が開け、遂にリアンはその力を手に入れた。 |
神秘的なメロディーと数学的な音の組み立て方が印象的な曲。 多様な展開の中で一貫して感じられる知性と透明性を表現した。 | ||
Ⅳ | Blind Justice それぞれの正義 | 成田玲 | ★★☆☆☆ |
ノクスとマタン。 見事なまでに美しい対象性を持った二つの存在があった。 一つの自己より生まれし彼らは互いに引き寄せあい、 合わさって完全なる倫理を持つ超越者の系譜をたどる予定であった。 しかしそれぞれの環境によって生まれた、 それぞれの正義により彼らは悲しき争いを繰り返す事となってしまった。 |
調和と崩壊という対照的な2つの存在が入り混じる曲。 曲のダイナミクスを最大限に表現し、 曲の持つ悲しさ、切なさをメロディに乗せて欲しい。 | ||
Ⅴ | Apocalypse 罪狩りの聖女 | 牧戸太郎 | ★★★★☆ |
セントリス湖に一羽の美しい白鳥がいる。 悲しげな声で鳴き続けるその姿は、 かつて欲望と罪にまみれた世界を嘆き、 悲痛の中で罪狩りを執行した聖女を思い出させる。 彼女の声はひとつでも人々に届いたのだろうか――。 |
悲しみをもった主旋律と、激情的な中間部、 間奏では教会音楽を思わせる進行、3つの顔を持った曲である。 それぞれ表情を使い分けて演奏しよう。 | ||
Ⅵ | Turii ~Panta rhei~ トゥーリと星の民 | 牧戸太郎 | ★★★☆☆ |
孤島トゥーリに一本の大樹は存在する。 そしてそこには大樹に寄り添いながら、生きてきた者達――星の民がいた。 彼らはいつからその場所に存在していたのか。 リスタチアにより乱れた星のエネルギーバランスを保つ為に生まれたのか。 真実は違っていた。 大樹は誰もいなくなった暗い世界でひとり孤独に帰りを待っていたのだ。 |
冒頭はクワイアのイメージ。 ピアノで再現するのは至難だが、 ペダルを目一杯踏み楽器全体に音を響かせたい。 途中、ケルト音楽のフィドルを思わせるフレーズが入る。 ピアニスティックに弾いても、 フィドルそのままのイメージで弾いても良いだろう。 | ||
Ⅶ | Nyoah's Sword Dance 華麗なるニョアの剣舞 | 成田玲 | ★★★★★ |
冒険者諸君、ごきげんよう。私の名前はニョアである。 物語の記録役であり、君達の案内役でもある紳士猫にゃ。 さあ、みたまえ。この華麗なる剣舞を! |
舞台を見ているような芸術性と物語性を感じる 現代的でユーモアのある曲。 様々な感情が含まれる独特な世界観を再現したい。 | ||
Ⅷ | The Sealer 封印者 | Zektbach | ★★★★☆ |
星の力はマルクトを通して思わぬ場所にもその痕跡を残していた。 星から与えられし特別な力を持ったものの存在。 世が乱れ混沌を極めようとしているとき、 その存在は遂に立ちあがり長い旅がはじまるのだ。 |